ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

【お知らせ】12/8 神奈川新聞社主催介護セミナー

カテゴリー: お知らせ

無料介護セミナー 新しい介護のカタチを考える。

ワサビです。

12/8(金)に開催される神奈川新聞社主催の介護セミナーにて、川上さんが「介護のある暮らし さまざまな住まい方」の事例紹介や、パネルディスカッションで参加されます。
200名様の抽選方式となりますが、無料ですのでお時間のある方はぜひお申込みください。

無料介護セミナー 新しい介護のカタチを考える。
日時:平成29年12月8日(金) 10:00~12:20
場所:横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ4階【清流】
参加費:無料・抽選で合計200名 <応募締切11/21(火)まで

詳細・お申込みは「神奈川新聞社 カナロコ」
リーフレットはこちら

介護のご相談

カテゴリー: 思うこと, 活動報告

秋の富士山

紅や黄色の木の葉が舞い落ちる季節となりました。皆さんこんにちは、お元気ですか?
私は…といえば、お伝えしたいことがたくさんあるのですが、ブログを書いている時間がなかなか取れません。(涙)
気にかけながらも、くるくると毎日走り回っています。
様々な体験の一つひとつに感謝しながら学びや発見を繰り返しています。
 
10月、従業員の支援に前向きに取り組まれている企業様での個別介護相談会が始まりました。
今月から私はご相談対応の為に定期的に足を運びます。

介護の相談には、介護保険制度、サービスの活用や住まい(施設や高齢者住宅選び)、認知症、介護用品、住環境(住宅改修)など、相談は多岐に渡り複合的です。
私は介護保険に限らず広い範囲での相談援助を開発し、1999年から伺ってきましたが、ご相談に訪れる方々には、初動期に遭遇する医療機関での戸惑いや混乱、また終末期に発症する疾患、肺炎に伴う嚥下困難など、医療を必要とする状況時の対応、終末期の過ごし方、延命治療などに関するご相談も含まれてきました。
特に、死への向き合い方に関しては大変難しいご相談対応で、ご相談者の立場に立ちながら共に考えましょうという支援を心がけています。

ナースとして働いた13年の経験から引き続き、私が感じていることは、人はなぜ自然な死を選べないのか、ということです。
延命だけを重視してきた医療について、医療や介護を提供する側も受ける側も、誰もが考え反省すべきだと思っています。
小さく弱くなる家族や自分のありのままを受け入れることは、決して容易なことではありません。
心の痛みも伴いますが、死はかわいそうなことでしょうか?
平穏死を伝えている石飛幸三医師の活動や、聖路加国際病院の日野原先生の終わり方も、私たちに大切なことを伝えてくれています。
本当の豊かさとは受け入れることから、と私は思っています。
また、そのことを教えてくれるのは、相談に来られる方お一人おひとりでもあります。

「今日、話せてよかった。」「こんな話は家族にも誰にもできないので、一人で抱えていた。」
大切なご家族のこと、介護のこと、命のこと、勇気を持ってお話してくださる皆様に感謝いたしております。
私は人と人が対話するというシンプルな関わりをとても大切に考えています。
ご相談に来られた方々が、真の問題に気づき、問題解決のために自分で動くことができるよう、これからもサポートに努めます。

「今日は死ぬのにもってこいの日 MANY WINTERS」

皆様の心の支えになるかどうかわかりませんが、私の愛書の中から、ネイティブ・アメリカンの死への向き合い方をご紹介します。

今日は死ぬのにもってこいの日だ。
生きているものすべてが、わたしと呼吸を合わせている。
すべての声が、わたしの中で合唱している。
すべての美が、わたしの目の中で休もうとしてやって来た。
あらゆる悪い考えは、わたしから立ち去っていった。
今日は死ぬのにもってこいの日だ。
わたしの土地は、わたしを静かに取り巻いている。
わたしの畑は、もう耕されることはない。
わたしの家は、笑い声に満ちている。
子どもたちは、うちに帰ってきた。
そう、今日は死ぬのにもってこいの日だ。
 
    「今日は死ぬのにもってこいの日 MANY WINTERS」
     ナンシー・ウッド著 より

「今日は死ぬのにもってこいの日 MANY WINTERS」

太陽が昇り沈むように、一粒の種から木の葉が芽吹き育ち、やがて大地に落ちるように、人間の死も自然の一部と捉えることができるようにする為には、私たちに何が必要なのかを私自身も問い続けながら生きています。
人生のステージの最も大切な冬の季節を大切にしてほしい、その人らしくあってほしい、私の強い願いです。
皆さんはどう支え、どう生きますか?

これから寒い季節に向かいますが、皆様季節の移ろいを楽しみながら元気に参りましょうね。

富士山5合目での課外レッスン

カテゴリー: 日常

9月、爽やかな秋晴れの休日。
東京駅から富士急行バスに乗って河口湖駅経由、富士山五合目の奥庭荘(山荘)まで出かけてきました。昨年に続く2度目のマークアキクサさんの課外レッスン、奥庭荘です。

今回は登山シーズンでもあり、河口湖駅には登山客が溢れています。
バスを乗り換え、さらに登山バスに揺られ40分。富士山五合目御庭のバス停で下車し、森の中の急な坂道を降りると本日の宿泊地奥庭山荘に到着です。
清々しい空気、力強く大きい富士の山、深緑色の針葉樹や植物、済んだ声の鳥達。
山に訪れる人々も皆、明るく元気な顔をしています。

奥庭山荘

素朴な奥庭山荘。
この2階で本日は雑魚寝です。お風呂はありません。
富士登山者、鳥の写真愛好家にとっても人気の山荘です。

コケモモのジュース

お昼ごはんに松茸蕎麦と群生しているコケモモのジュースをいただきました。最高!

9月の富士山

9月の富士山はこんな姿をしています。大地の色ですね。
いつもより距離も存在も近いね~富士さん。

2層の笠雲

あっという間に姿を変える富士山、2層の笠雲を冠っています。
まるでお帽子のよう。
夜中に大きな音をたてて雨が降りましたが、翌朝は快晴。
雨が大地を潤しさらに空気が美味しくなりました。

雲

お~い 雲さん、その上に乗せて遠くに連れってってよ~

森の中での課外レッスン

マークさんは東京の練習のみでは技術しか上達しないことを危惧して、毎年、森の中での課外レッスンを行ってくれます。
きれいな空気を吸うとからだの中も息もきれいになって、浄化されるような気がします。
自分自身が美しいものをイメージできないと、演奏も上達しませんね。

森の中での即興演奏、夜は輪になってトーキングサークルに星空観賞。
9時には就寝し、翌日4時に起床。
夜明け前の暗闇の中、山荘から20分ほど歩き、森の中で夜明けを待ちます。
ご来光まで、チェロキーのモーニングソングをインディアンフルート全員合奏。
課外レッスンでは、息に意識を向けること、鳥の声を聴くことが約束です。

夜明け

今日一日の始まりです。
静かな夜明けの時間に笛の声が響きます。皆の祈りの音が響きます。

昇る太陽、沈む太陽
暗闇に光る無数の星たち
母なる大地
人間の息とつながる風の囁き、
さまざまな生命の息吹

太陽の力強さ、生命の息吹、雨や風の音、宇宙とのつながり、人とのつながりを感じた時間でした。

マーク先生、ミナさん、ミネ先生、皆さんありがとうございました。
この世の中には美しいものがたくさんありますね。
木の笛の音も、自分のからだをとおる風も、自分の足で力強く大地に立つことも、そのひとつだと私は思います。
私は奥庭荘、森の中が大好きです。
またザックを背負い、笛を持って出かけたいと思います。

ひょうご人権ジャーナルきずな

カテゴリー: 活動報告

ひょうご人権ジャーナルきずな
ワサビです。

(公財)兵庫県人権啓発協会の発行する情報誌「ひょうご人権ジャーナルきずな(2017年9月号)」に川上さんが寄稿されました。
特集“高齢者”で「いくつになっても自分らしく暮らし続けることができるために」というテーマです。

公式サイトの方でPDFで記事を見ることができますので、ぜひ読んでみてくださいね。

(公財)兵庫県人権啓発協会サイト
 ・ ひょうご人権ジャーナルきずな(2017年9月号)

暑中お見舞い申し上げます 平成29年 盛夏

カテゴリー: ご挨拶

京都宇治の蓮の華

皆様、暑中お見舞い申し上げます。いかがお過ごしでしょうか。
昨年にも増して暑さが厳しく感じられます。
まだまだ暑さが続くことと思いますが皆様どうぞご自愛下さいませ。
そして、日本の夏をお楽しみ下さい。

先日、猛暑の中、京都宇治にて、夏の花である蓮の華を観賞してきましたので皆様にもお届けします。

京都宇治の蓮の華

蓮の華の花言葉は「清らかな心」
蓮は泥水の中から美しい大輪を咲かせ、きれいな水からは大きく美しく咲くことができません。
泥水は人生の苦境や困難。
私たちの人生もまた、苦境や困難から学び気づくことが多いですね。
困難を越えている人の強さや深さは、本人が説明せずとも人に感動を与えます。
困難から逃げず繰り返し学ぶことで、いつか悟りに至るのでしょうか。
負けるもんか~ですね。

さて、所変わって故郷八幡神社の夏祭りにて、郷里由比に家族が集合しました。
子供の頃から元気いっぱい盆踊り練習に毎晩通っていた私ですが、その神社祭典の太鼓と花火の音が体に響き渡ります。

八幡神社の夏祭り

櫓の上で、小学生の子供が和太鼓をどんどこどんどこと叩き、おばあちゃんやおじいちゃんが見上げて応援しています。

Kokopelli Tシャツ

今年は家族全員にインディアンフルートの先生、マーク・アキクサさんがデザインしたKokopelli Tシャツを夏の贈り物にしました。みんな次々と箱からでてくるTシャツにびっくりです。
お気に召した方はこちらからお買い求めできます。お勧めですよ♪
このTシャツは、私も以前NGOの活動で訪れたことがあるバングラデッシュのストリートチルドレンを支援する活動として、現地労働者により生産されています。

そして、8月のお盆。
蝉がシャンシャンと鳴く中、お墓参りをして迎え火を焚きご先祖様をお迎えします。私も般若心経を唱えます。
何故か私は木魚やおりんの音、白檀や沈香などの香りが大好き。
神社仏閣は心が落ち着きます。

晩年父が過ごしていた郷里のリビングで眠っていると、朝方、父が現れて私ににこにこと話しかけてくれました。

「色々難しいことは考えないで、由里子らしくやっていれば
 みんなが幸せになって上手くいくから大丈夫。自然体でいいんだよ。」

蝉の声、鳥の声で目が醒めました。
夢でした。父に足がついていたか否かは確認できずですが、お盆はやっぱりご先祖様が帰ってきているのだなぁと感じた次第です。

生きていると当然次々と困難に直面し、いつのまにか重たい気持ちになってしまいがちですが、変わらぬ自分、そして今、生きていることに感謝です。
欲張らず威張らず、明るく、まあるい気持ちを大切にしたいですね。

メッセージ、ありがとうね 了解です!

父に、ご先祖様に、
そして、丁寧に川上家を守ってくれている80歳の母に、美しい蓮の華に 合掌

皆様の毎日も健やかでありますようにお祈りいたしております。

日野原先生 ありがとうございました

カテゴリー: 思うこと

今日はスペインのチェリスト、パブロ・カザルスの演奏するカタロニアの民謡「鳥の歌」を聴きながら祈りを捧げました。

7月18日の朝、聖路加国際病院名誉院長の日野原重明先生が永眠されました。
105歳の最期まで、現役のお医者さんとしてご活躍された日野原先生、長い間お疲れ様でございました。天に召された日野原先生の平安をお祈りいたします。

日野原先生が選択したのは病院やホームではなく、ご自宅での最期。
経管栄養が必要となった時、延命治療を拒否され、安らかで自然な最期であったそうです。
多くの方を看取り、命の尊さ終わりの大切さを誰よりも知っている医師の選択。
最期の時、中心は医療ではなく自分自身。死は敗北ではなく新たな生の始まり。
私はお見事な人生とその終焉に、思わず心からの拍手を贈りました。

私が日野原重明先生を知ったのは、1990年日本経済新聞掲載の「私の履歴書」。
当時私は大学病院にて白衣を纏い臨床ナースとして働いていました。
患者さんに寄り添い働ける喜びと共に、ベットサイドで人の病や死に懸命に向き合いながら、疑問や葛藤も数多く感じていました。死とは敗北なの?
そんな時、日野原先生のメッセージや生き様から、人の生命の巡りのついて学び、幾度となく勇気をいただき助けられてきました。

日野原先生は「生き方上手」が大ベストセラーになり、その他数多くご出版されましたね。
先生が監修された本に「ナイチンゲールに学ぶ家族ケアのこころえ~やさしい看護と介護のために~(素朴社)」があります。私がこの本を手に取ったのは2007年。
看護学生時代、入学してすぐに基礎の看護学として学んだフローレンス・ナイチンゲールによって書かれた「看護覚え書」(1860年出版)。
この本からエッセンスを抽出し、日野原先生の解説とともに10歳から読めるようにわかりやすく紹介されています。
「あの難しい看護学が、一般の方向けにこんなにやさしくわかりやすくなるなんてびっくり!なんてあたたかい本!」と驚きました。

ナイチンゲールに学ぶ家族ケアのこころえ

必要なものはきれいな空気、
太陽の光
清潔な部屋
静けさと音
食事
会話
観察
回復
そして、大切にしたい自然の力

本では家族や病人をケアするためのケアの心得を具体的に述べています。
看護師や介護士など專門職に限らず、私たちは誰もが家族や友人の病気からの回復を応援したり、病気にならないよう気を配ったりします。
日野原先生は、そのために大切なことを、多くの方々にやさしくわかりやすく伝えました。
画家、詩人の葉祥明さんの優しい色彩のイラストが添えられて、まるで詩集のようです。
私は本好きですが、以来、私の中のベストセラーの1冊に加わっています。
多くの方がケアに関わる時代、実務的なノウハウや知識の前に、「看護覚書」の頁をめくってほしいな~と思います。

日野原先生のメッセージは医療のみならず、音楽や文学を通じても私たちの心にこれからも残り続けることでしょう。

ナイチンゲールに学ぶ家族ケアのこころえ

先生の講演(椅子も机も資料もなし)を聴きにいった際に、新老人のスローガンとして伝えていたことは
1. 愛すること To love.
2. 創(はじ)めること To commence.
3. 耐えること To endure
でした。

生老病死は誰もが体験することですね。
私の尊敬するパブロ・カザルスも日野原先生も、マザーテレサも、ガンジーも、皆平和を唱え続け、人間が病気や争い、貧困や死などの苦しみや悲しみに出逢った時に、絶望から救いあげてくれる存在であったと思います。
そんな力を持ち生き抜いた人に憧れながら、私もコツコツと重ねていきたいと思います。
命の大切さ、平和の尊さを唱え続け、医師である前に豊かな人間であった日野原先生、ありがとうございました。

6月、10月、1月と、1年に3回、エッセイの寄稿文を8年続けてきました。
先日、その第24回目の原稿を書き下ろし、無事に冊子が私の手元に届きました!
頁を開く瞬間は、毎回感激の時間。
何故かというと、自分の想いを探求し、文字に変え、1頁に表現するのはそうそう簡単な作業ではないからです。
24回苦しみと喜びにチャレンジさせていただけた、という訳ですね^^
こちらから第12回までのエッセイがお読みいただけます。)

今回のテーマは「支える人を支えるケアデザインの原点」。
多くの人が暮らしの中で関わる誰かを支える時間。
ケアは日々の暮らしの延長ですから、包括的、長期的な視野でその人にとってのケアデザインを考えることが大切だと私は感じています。
今回、そのケアデザインの原点について、あらためて考えみることとしました。

心のエッセイ 第24回「午後4時のティーブレイク」

社会的にも、そして私の周りでも、誰かの介護に関わる人が年々増えています。
介護される人へのサービスは様々生まれましたが、介護する人側はどうでしょうか?
「ケアの悩みに気づいてもらえる機会」「気軽に休息や休養がとれる機会」などを強く望んでいることが、介護体験者からの声でわかってきました。
介護する人にとって必要なもの、介護の技術的なノウハウや知識はもちろんですが、介護する人もされる人も孤立しがちになるため、心の問題の解決も重要です。
そのために必要な情報を受けとる場所や、心の拠りどころが必要で、それらが近隣にあるとなお安心が生まれるでしょう。

皆さんの街、地域ではどんな介護者支援がありますか?どんな地域の力がありますか?
例えば、東京都杉並区では介護者とサポーターが創る地域の拠点「ケアラーズカフェ」を設け「介護者サポーター養成講座」などを実施しています。介護者が学べ、リフレッシュできる場ですね。
「地域資源マップ作り」や定期的な「介護する娘の会」開催など、介護者と支える人が共に活動する仕組みは、思いやりやアイデアに溢れています。
参考:『あなたのまちの介護者支援ガイド』(PDF)

東京都大田区では地域包括支援センターや民間企業などの事業者、住民が一体となり「地域づくりセミナー」を開催し、地域住民同志が異変に気づくことの大切さを共有しています。
また、住民ボランティア「みま~もサポーター」90人が地域でイキイキと活躍しています。
発起人であり代表の澤登さんは、とっても気さくで心やさしい方です。
高齢者だけではなく子供から高齢者まで、み~んなを丸ごと大切にされています。
参考リンク:おおた高齢者見守りネットワーク みま~も

このような動きは全国的にも広がってきています。
1人ではできないことも2人、3人と集まればできることが広がります。
介護には家族力とともに隣近所の助け合い、地域力が大切です。
皆さんも今自分の住んでいる街をちょっと見回してみることをおすすめします。
情報収集の為には、地域の「地域包括支援センター」に足を運んでみてくださいね。

さて、ここまではエッセイの前半のお話ですが、大切な後半部分についてはエッセイの文中からご紹介させていただきます。

ネイティブアメリカンは、悩み事を打ち明けるトーキングサークルを暮らしの習慣にしていました。
人が輪になって座り、一人ずつ話します。
話す人は自分の内面を素直に話すこと、聴く人は口を挟まず批判しないで聴くことが約束です。
昨年、家族の介護が終了した後、トーキングサークルに参加しました。
話すだけ聴くだけの時間がもったいなく思われましたが、終わった後、言葉にできない感情が輪のなかで分散されたような説明のできない温もりに包まれました。
不安や葛藤を抱えた自分の心と向き合い、人に打ち明け、聴き、折り合いをつける、それが支える人を支えるケアデインの原点ではないかと思います。

ネイティブアメリカンが大切にしてきたトーキングサークルの儀式。
私はこの儀式にこれまで4回参加しました。(国内にて)
セージの香り、蝋燭の灯りの中で、聴こえてくるのはトーキングスティックを持った一人の人の心の声のみ。静かな時間です。

私たちは情報や物資に恵まれ、本当に大切なものの存在を忘れてしまっているのかもしれません。私自身も自分自身に問いかけ反省します。

もしも近くに介護している人がいたら、情報提供や自分の意見を伝えることも必要ですが、まずはその人の辛さや哀しさ、または喜びを静かに聴いてみませんか。
相槌を打ちながら心で聴くということは、人に大きな力を与えます。
これは、介護に限った話ではありません。

また、地域の資源があったとしても、それらを活用する意識がなければ、役には立ちません。
介護している人、辛い思いを一人でたくさん抱えている人、心の内を誰かに話してみてください。
誰かの知恵を借りたり、ちょっと休憩したりしながら、自分の元気を養っていくことも大切なことです。哀しみも哀しみではなくなります。
これは、結人の活動の原点でもあるように感じています。
シンプルなことを大切にし、本当に豊かだと思える社会にしていきたいですね。

書くことはいつも自分を探求する作業。そして誰かを想う時間。
講演やセミナーでお話することとはまた違った力を秘めています。
私自身の小さな想いがみなさんの目に触れた時に、何かひとつでもヒントやアイデアに繋がれば幸いです。

心のエッセイ 第24回「午後4時のティーブレイク」

景色はすっかり夏の夕暮れです。すでに厳しい暑さが続いています。
皆さんも水分、栄養をしっかり摂りながら元気に夏をお迎えくださいね。

ご依頼を頂きました三井不動産Let,s plazaの皆様、ニューコムジャパンのご担当者様、オーキャンの佐藤様、ご協力頂きました皆様、そしてご愛読頂きました皆様ありがとうございました。

私らしい時間 初夏編

カテゴリー: 日常

「働き方改革」という言葉を耳にすることが増えました。
私もワーク・ライフ・ケア・バランスを推奨し、介護一色にしないことの大切さを各地でお伝えしています。

ところが、フリーランスで複数の仕事を抱えている私自身は、休日返上しパソコンや書物に向かっているということも少なくありません。
業務の全体を把握しているのは自分自身だけなので、誰かに任せることもできません。
人の役に立つために学ぼう、支えよう、その気持ちは尽きないため、終わりはないのですが、私は自分の時間を大切にすることの大事さも長く感じてきました。

『善い仕事をするためにも仕事一色にしない。自分の心の声を聴いていますか?』
他人に問いかける前に私自身に問いかけて生きています。
私はわたしらしい時間を大切にしています。

私らしい時間 初夏編

6月の休日、中央線の藤野駅で下車。
篠原の里主催のイベント「ほたるの夕べ」に参加するためです。
山深い緑の多い山里の子どもたちが元気に遊ぶ小学校の廃校でインディアンフルートを吹きました。
たくさんの鳥がさえずり、風が吹いていました。
私も鳥のようなふりをしてインディアンフルートを奏でます。
友人とアンサンブルの練習もしました。しめしめ鳥は逃げません。

練習中、私のリュックにくっついて離れなかった源氏ほたるさん

練習中、私のリュックにくっついて離れなかった源氏ほたるさん

この日はインディアンフルート奏者、GAINEさんの演奏を聴いた後、子供やそのお母さん、お父さん、NPOの方々など、地元住民の皆さんと懐中電灯で足元を照らしながら沢まで降りました。
初めて逢う人ばかりですが、「蛍、観れるといいですね」と、気持ちはひとつ。
辺りはカエルや虫の大合唱です。

その晩、私は生まれて初めてたくさんの天然源氏蛍が暗闇に舞う様をみました。
蛍の光ははかなくやさしい自然の灯り、私たちを怖がらずに近くに寄ってくるので、精霊たちに囲まれているようで嬉しくなりました。
川面にもその光が反射しきらきらと輝いています。美しく幻想的な時間でした。

誰もが忙しい毎日、考えることも行うことも山のようにあります。
オフの時間、私はゆっくりと空や海や湖を眺めているのが好きです。
風や月や雲や太陽、植物や鳥や小さなはかない虫、生物の命が好きです。
何年もそこに生き、私たちを見守っている大きな樹が好きです。
素朴な音、美しい音の響きやささやきが好きです。
生きている人の息が好きです。

私らしい時間 初夏編

私が普段使っている楽器達 いつのまにか増えました。
どの楽器からも、とっても善い音がします。

私らしい時間 初夏編

GAINEさんは藤野に住み自分で楽器を作り、その楽器で演奏します。
私もいつかワークショップにて、木を削りながら自分のインディアンフルートを作りたい!と思っています。

私らしい時間 初夏編

今年の秋、私は毎月レッスンを受けているマークアキクサさんが蛍を観たことをきっかけに作った「光の精霊たち」を発表会で演奏します。
とても素敵な曲です。子供の頃から笛好きな私は、笛で好きな曲が吹けてとても幸せです。
皆さん、オンもオフも、自分らしい時間を共に楽しみましょう。
人生は一度きりです。思いっきり生きたいですね。

5月 わたしの休日

カテゴリー: 日常

風薫る新緑の季節、早朝から鳥の元気な声が聴こえてきます。
今日は私の休日をご紹介します。

目覚ましと共に朝4時50分に起床。
楽しみにしていた【NHKこころの時代】シリーズ・横山紘一先生の「唯識に生きる」を半覚醒状態で学び、「そうだよね~」と一人つぶやきながら再び入眠。

※唯識=古代インドで瑜伽(ヨーガ)行者からおこった思想

※唯識=古代インドで瑜伽(ヨーガ)行者からおこった思想

再び8時に起床。
う~ん、なんという爽やかな空気。今日はおでかけにもってこいの日です。
朝食後、日焼け止めをたっぷり塗って郷里の由比自宅からハンドルを握り北に向かいました。

わたしの休日

約2時間後、「やっほ~やっほ~! 高いよ~!気持ちいいよ~!!」
さてここはどこでしょうか。

わたしの休日

太陽がさんさんと降り注いでいます。私の後方にうっすらと見えるものは?

富士山

そう、世界遺産の富士山がうっすらです。

わたしの休日

こんな階段があります。

わたしの休日

日蓮さんのお手植えの杉がまっすぐ空にむかってそびえ立っています。

わたしの休日

実は、階段は歩かずにロープウェーを使いながら山頂までいくことができます。
途中眼下に野生の鹿を発見しました!

わたしの休日

標高1,150mの身延山山頂までは、郷里の自宅から北へ約60km。
のどかな田畑や山道の緑を眺めながら走ること95分。
下車してからは徒歩とロープウェーで山頂まで行くことができます。

ここは身延山久遠寺。
4月お誕生日をむかえたひとり暮らしの母に「何処に行きたい?」と尋ねると、「身延山の一番高いところまで!」ということで、奥の院まで上がり参拝をしてきました。

齢とともに足腰が弱くなってしまった母。
山の風景や空気が大好きですが、高いところに出掛けることは諦めていました。
ドライブ好きの二人のドライブ参拝が当日プランされ決行となり、思いがけず無理のない喜びが体験でき大喜び。
母は一歩一歩慎重に歩きながら、家族全員分よ、とお賽銭をたくさん投げ込んで熱心に参拝していました。
「あんなに高いところまで行けて参拝までできて、お団子もお蕎麦も食べられて嘘のようだわ」
週末運転手の私も、隣に母を乗せて頑張りました。
出掛けるとしたら今日しかない!
くるくると忙しい毎日の中では、お天気やそれぞれの体調など、なかなかこのような休日は得られないので貴重です。

帰路は南に向ってひたすら走り、広く青い駿河湾がみえた時には馴染みの海なのに感動。
隣り合わせの山梨県人さん(山有り県なのに)の海をみたい、という気持ちがよくわかりました。
いつもの温泉に浸かって海を見下ろし心も体も開放、今日一日に感謝しました。

わたしの休日

もくもくと生命力溢れる緑の山々、どっしりと構え私たちを支えてくれている力強い大地、いつも変わらずに青く広く繰り返しす海、さわやかに頬をなでる5月の風、そして美しい声で喜んでいる鳥たち。
今日はうんとがんばった後のご褒美のような休日を感じました。

仕事と休日、東京と静岡、自分と家族、空と大地、バランスを保てると心も穏やかになります。
皆さんのonとoff 、それぞれの楽しみはどんなことですか?
今を生きることに感謝しながらまた明日から笑顔で一歩一歩、頑張りましょう。
困難も試練も、学びの一つ、幸せの一つですよね。

支える人を支える「仕事と介護の両立」セミナー

カテゴリー: 活動報告

企業人事部様やダイバーシティ推進室様からの「仕事と介護の両立」に関するセミナーのご依頼が増えています。
働く職員に向けたセミナーと制度を作る職員側への勉強会、私は西へ東へと走り回る日々。
働く人の介護にどう備えるか、企業の最大の宝物である“人材”の損失を防ぐために、介護支援制度を前向きに整えようとする企業が増えていることを実感する日々です。

制度を作る方々には介護の実態、在宅介護の風景や高齢者住宅の現状、働く人への影響をお伝えしています。そのことを知らずして制度を作るのは困難です。
組織により状況も風土も異なるため、まずはそれぞれの組織がどんな状況なのか実態把握をすることが大切です。
現在、そして5年後、どれだけの従業員が介護に関わっているか、関わる可能性があるかを把握すると、多くの企業がその実態に驚かれます。

5月、鮮やかなつつじの咲く季節、昨年に引き続き勤続25周年の表彰式という晴れやかな日に、介護セミナーを企画してくださった企業に伺いました。
「今日はとても良い機会になりました。
 なんとなくしか知らなかった制度やサービスがよく解りました。」
「早速自宅でパーソナルデーターを確認しながら親と話してみます。」
「私も他人事ではないので地域でオレンジリングのこと調べてみます。」
「施設探しは本当に大変ですね。」

この日は、同日に別企業人事部様での勉強会セミナーもあり、頭の切り替えが必要。
近年喉を弱めてしまった私は、喉も大丈夫かな?とちょっと緊張でしたが、無事に終了。
皆様も大変熱心にご清聴くださり嬉しい一日でした。
介護は暮らしの延長、最後までどう生きるか、どう関わり合うかということですから、働く人として以前に人として大切なことですね。

支える人を支える「仕事と介護の両立」セミナー

東京都では、中小企業様に向けた支援を開始しました。
【東京都中小企業雇用環境整備推進事業】
小さな企業だからと雇用環境の整備をあきらめず、働く人の介護支援に取り組まれることを願います。

今、私の周囲にも介護中の友人が複数います。
子育てと介護、ダブルケアに直面し、家族や職場、地域の友人と助け合いながら、介護を続けた友人。大切な人を在宅で看取ることができました。
介護保険外の家事支援サービスを信頼できるヘルパーに依頼し、サービスと自分の役割(入浴介助等)を調整しているフリーランス男性。費用はかかるけれど、時間と安心を得られます。
介護休業や休暇をフルに活用しながらあきらめずに遠距離介護を続けている友人。
皆、仕事とのバランス、自分とのバランスを工夫しながら家族を支え続けています。

時には仕事の量を減らすことも必要ですが、質は下げたくありません。
企業に属していない人に職場での介護支援制度はありませんが(私もそうでした)、どんな時もあらゆることに感謝の気持ちを忘れない、そして欲張らないこと、介護する自分を最も支えるものになるのではないかと思います。
その為にも、備えで知識や情報を得ておくことは大切ですね。

毎回、セミナーに使うレジメは丁寧に心をこめて制作しています。
この春からは、東京都産業労働局様の「仕事と介護の両立支援サイト」の介護コラムに寄稿させていただいた「介護の時期別のワーク・ライフ・バランス表」や、両立体験者の声もおまとめし掲載。
レジメと共に使用するオリジナル「やさしいケアガイド」も、現状に合わせ内容を少し修正し増刷です。

セミナー資料

レジメもケアガイドもデザインはワサビさんが担当してくれています。
「資料がわかりやすいので、家族にも伝えられます」と毎回好評です。
結人yuitoの思いが益々皆様に届きますように。
ご依頼をいただきました皆様、ご清聴いただきました皆様、ありがとうございました。

私のお守り「サンフェイスのカチナドール(ホピ族の精霊)」

マンションでは私のお守り「サンフェイスのカチナドール(ホピ族の精霊)」が
「今日も元気にいってらっしゃい」といつも力強く見守ってくれています。

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