ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

バーンロムサイのプチ支援

カテゴリー: 日常

2月の休日、銀座の伊東屋でバーンロムサイのイベントがあり出掛けてきました。
バーンロムサイとは、タイのチェンマイにあるHIVに母子感染した孤児たちの生活施設。
日本人の女性、名取美和さんが設立した施設【Banromusai】です

バーンロムサイとはタイ語で「ガジュマルの木の下の家」という意味。
この日は、バーンロムサイを支援する絵本プロジェクト「ホシハナ文庫」創刊号記念イベントが行われていました。

バーンロムサイ

こちらが会場、不思議な歌声が響き、大きなスクリーンに影絵が映し出されています。
中央の丸いもの。
これはこの日の来場者が、一人ひとりお願いをしながらお供えした「おそなえきのみ」です。
神秘的な影絵の表現に驚きました。
お供えによりガジュマルの木の花が美しく咲いたシーンです。

支援プロジェクトで作られた絵本は、バーンロムサイの名前の由来となったガジュマルの木のまわりで、人と自然との交わり、いのちの不思議が表現された「おそなえ きのみ/川村亘平斎氏」。
絵本の主役はバーンロムサイの子どもたちです。

ホシハナ文庫

誰かを支援する方法には様々な方法がありますが、名取美和さんが考え実行している子どもたちの生活や就労の場を作る仕組み、そして今回の絵本プロジェクトや影絵のイベントもとても素敵な支援のカタチでした。
おそなえきのみは、亡くなった人たちがいる目に見えない世界とこの世の世界をつないでいました。そう、素敵な理由は人を想う思いが溢れているのです。

15年ほど前、偶然鎌倉のショップを訪れてから、私はバーンロムサイが運営するサイトでささやかなお買い物をしています。
その他にも、山口絵理子さん運営のマザーハウスや、NGOシャプラニールでフェアトレード商品をお買い物することがあります。
現地に行けない私の本当にささやかなプチ支援です。

スカート

この日は、現地で手作りされたスカートを1枚購入しました。
手刺繍がチクチクと施されています。
どんな女性がガジュマルの木の下で縫ってくれたのかな?
素朴な布を手にするととても癒やされます。

BAN ROM SAI HPより 「おそなえ きのみ」の絵本を不思議そうにみる子どもたち

BAN ROM SAIの写真日記より
「おそなえ きのみ」の絵本を不思議そうに見る子どもたち

30代の頃、会員であったNGOシャプラニールのスタデーツアーに参加し、当時世界最貧国といわれていたバングラデッシュを訪れたことがあります。
雨季を迎えた大地は国土の大半が水で覆われていました。緑色と茶色の世界です。
衛生水準も識字率も低く貧しい国でしたが、子供から大人まで、瞳のきれいさ、人懐っこい笑顔の眩しさはとても衝撃的で、今でもはっきりと心に残っています。

今、私はケアコンサルタントとして私なりの支援を考え、届けられるよう日本という国を愛しながら頑張っています。
それぞれの場所、カタチ、想いがありますね。
社会の中で暮らすということは、常に様々な憤りや焦りや不安に駆り立てられがちですが、これからも私の思いを大切に自分なりのチャレンジが続けられたら幸せです。

働く人の介護を応援する~冬編~

カテゴリー: 活動報告

1月から2月にかけ、神戸、大手町、丸の内、日本橋、新宿にて、介護と仕事の両立や認知症に関する講演、パネルディスカッション、勉強会など、ご対応させていただきました。
今年の冬は寒さが厳しく、移動の際は大雪による交通機関への影響が心配されましたが、運良くお天気にも恵まれ全てクリア、ほっとしました。

今回は、独立行政法人、労働政策研究・研修機構の池田心豪先生とご一緒させていただく機会に恵まれ、職種を超えたコラボにチャレンジさせていただきました。
お聴きくださった皆様には、労働と介護の両側面の視点からお考え頂けたかと思います。

この機会に、私も先生が研究されている介護休業制度等の研究報告書を拝読。
介護と仕事を両立されている、より多くの方々の実態把握、制度設計への影響、大変参考になりました。
聴く、感じるセンスをお持ちの先生とのパネルディスカッションは、大変楽しい時間でもありました。
企業様の企画力にもびっくりです。これからは職種を越えての連携が益々大切ですね。

車窓

会場へ向かうのぞみ号からの車窓にびっくり!どこまでも白い雪景色です。
雪国の皆様は毎日がんばっていらっしゃいますよね。

介護報酬改定

神戸での講演に向かった日、ちょうど4月1日からの介護報酬(介護保健サービスの料金体系)改定についての記事が公表されました。
急遽、パネルディスカッションでは、改定についてのコメントも追加。

2018年度の介護報酬改定の改定率は、0.54%のプラス改定。
全体の動向としては、介護を受ける人の自立に向けた支援や、重度化を予防する取り組みに報酬が手厚くなり、医療・介護連携やリハビリテーションが重視される時代に向かいます。
つまり、介護を受けるだけではなく、要介護度を改善して元気になるように誰もが心掛けることが必要となります。
高齢になってもぼんやりできない時代となりそうですが、明るく元気な生活を心掛けたいですね。

その他にも、管理職様や職員様へ向けた介護と仕事の両立セミナーや、認知症サポーター研修などにもご対応させていただきました。
各々異なる発見や学び、そして刺激があり、その経験が次へのステップとなります。
專門領域を深めつつ、横への視野を広げながら学びたいと思います。
ご依頼ご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました。
情報や知識を知っているかいないかで人生は大きく変わります。 
引き続きどうぞ宜しくお願いいたします!

川上由里子オリジナルセミナー「もしも家族が認知症になったら」より セミナー最後、川上からのメッセージは西条八十さんの童謡を紹介しながら

川上由里子オリジナルセミナー「もしも家族が認知症になったら」より
セミナー最後、川上からのメッセージは西条八十さんの童謡を紹介しながら