ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

ベネッセスタイルケア 介護のヒント

ベネッセスタイルケア様より自分らしい介護について取材のご依頼をいただきました。
私の体験や知識がお役に立てそうなお仕事でしたので、取材のご対応と冊子全体の監修にご協力させていただきました。

「介護のヒント」は一般の方々に向けて介護に関する基礎知識や情報、ヒント、メッセージをまとめた明るくわかりやすい冊子、やさしいイラストも添えられていて思わず頁を開きたくなります。

介護体験者のストーリー、介護を支える方々からのヒント、そして、認知症の専門家である長谷川和夫先生の特別寄稿。
私の頁は「介護の宝物探しは介護される人、する人、それぞれの自分らしさを大切にすることから」というテーマで心のメッセージをおまとめいただきました。
掲載記事の最後に四葉のクローバーのイラストが添えられていて、ちょっと嬉しくなりました。

介護の時間は不安や緊張を伴い重い心に沈みがちですが、人の手を上手に借りることができたり、介護しやすい・されやすい空間づくりを心がけるなど、工夫することで、次第に自分らしさを大切した介護の発見につながります。
どんな時も自分らしさ探しをあきらめないで進みたいですね。
周りで介護中の方がいたら声をかけてあげるきっかけにもなるかと思います。

ベネッセスタイルケア 介護のヒント

残念ながら、この冊子の販売はしていないそうですが、冊子を読んでみたい方はベネッセスタイルケア様(お客様窓口0120-165-134)までお問い合わせください。
介護を学びたい方、備えたい方、知ってみたい方にはお役に立つ1冊かと思います。
情報や知識をきちんと得ることができると、次の行動につながりますよね。
ご依頼いただきましたベネッセスタイルケアの皆様、共にわかりやすく心ある情報発信を考える貴重な機会をありがとうございました。

大切なことが、必要な人に届きますように。

人生フルーツ

カテゴリー: 日常

人生フルーツ

風が吹けば、枯葉が落ちる。
枯葉が落ちれば、土が肥える。
土が肥えれば、果実が実る。
こつこつ、ゆっくり。
人生、フルーツ。

ドキュメンタリー映画「人生フルーツ」より

 
お正月明けの休日、「ポレポレ東中野」で映画を観賞しました。
津端修一さん90歳と奥さんの英子さん87歳の夫婦の物語「人生フルーツ」です。

「川上さんの好きそうな映画が1月2日から上映されますよ。この映画館、この映画知ってますか?」と日頃お世話になっている方で、よく文学のお話で盛り上がる方が笑顔で私に声をかけてくれました。

「え~ 私の大好きなお二人、いつの間にか映画になっていたんですね。
来月の上映楽しみ!! ありがとうございます。行って来ます~」

かつて日本住宅公団のエースだった修一さんは建築家。
奥さんの英子さんは、キッチンガーデンで採れる70種類の野菜50種類の果物を料理し、機織り、編み物、刺繍なんでもこなします。
お二人の暮らす空間は、建築家アントニン・レーモンドの自宅兼アトリエをモデルに修一さんが設計した丸太小屋。

「僕らはだんだん美しくなる人生を目指してやってきたんですよ」


コツコツ ゆっくり 風を感じながら 寄りかからずに

齢を重ねるほどに美しくなる人生
私にとって、津端さんご夫妻のような、お金ではなく時をためる暮らしは憧れです。
真に豊かな暮らしと感じるのです。

皆さんはどんな暮らし方が好きですか?
どんな風に齢を重ねたいですか?

上映期間は延長されていますので、ご興味のある方は公開しているお近くの劇場にお出かけしてみてくださいね。
爽やかな風がきっと体の中を吹き抜けることと思います。

誰もが忙しい毎日を過ごしていることと思いますが、いい映画や本、音楽、人に出逢うと心があったかくなりますね。
皆さん、今年も感性を大切に過ごしていきましょうね。

さきがたり ときを貯める暮らし

ききがたりの本も素敵です。
お二人のそれぞれの生き方に魅力を感じます。
さて、どう生きましょうか。
私も自分を生きられるよう、まずは風を感じ雲を感じ、月を見上げたいと思います。

2017年 新年のご挨拶

カテゴリー: ご挨拶

2017 謹賀新年

皆様 明けましておめでとうございます。
お正月、いかがお過ごしでしょうか。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆様にとって明るく輝く一年となりますようにお祈りしています。

今年も除夜の鐘を聴きながら八幡神社に初詣へ、そして早朝からはホットカイロを靴とポケットに入れて海辺にでかけましたので、結人ブログをご覧いただいています皆様にも、感動をお届けしますね。

初日の出 2017

初日の出 2017

初日の出 2017

6時57分 静岡市清水区興津から駿河湾の向こう、伊豆半島から昇る初日の出、
太陽の力強い輝き、刻々と変わる海の青さに感動しながら新しい年の始まりです。
平成29年酉年、今年は益々様々なものが繋がっていくような気がしています。

富士山

西の方向を向くと、左端に雪化粧した富士山です。

海風を受けながら日の出を待つ時間、青森の総合病院で夜勤中の看護師長友人から「明けましておめでとう」と連絡がきました。
大晦日から元旦の夜勤、彼女は自宅に外泊できない患者さんを守っています。
遠く離れた青森に、静岡の初日の出の風景とエールを送ります。「がんばってー」
病棟で患者さんのケアをしていたことが懐かしく思い起こされます。
現在でも現役臨床ナース、その体力と気力、本当に立派です。

お正月は家族集合し賑やかに過ごしました。
一昨年、介護疲れがでていた母も、今年は八幡神社の階段を頂上まで一気に昇りきれました。
凄い!(昨年は自宅待機)
大学生となり静岡を離れ頑張っている姪、甥も帰省。だいぶ大人びてきています。
恒例の母担当のお煮しめやお雑煮を食べ、姪二人にインディアンフルートを教えたりと、穏やかにすごしました。
初めてインディアンフルートを吹けてどきどきしながらも嬉しそうな高校2年生と大学1年生の様子に私の気持ちも和みます。
きつつきの精霊、求愛の笛の伝説も伝えました。

それから、とても楽しみにしていた読書の時間。
長年のヨーガ恩師、赤根彰子先生の新刊「ことばのヨーガ」(アノニマ・スタジオ社)をこたつに入って読みながら過ごしました。
ヨーガ、心、知足、三昧、光輝、慈悲など、ヨーガの言霊が深く心に響く、素敵な本です。
サンスクリット語も書かれていて大変勉強になります。
イラストはカルディコーヒーでお馴染みの井上リエさん。
水色と金色がなんともいえず美しい本です。
赤根先生の想いが叶って、私もとても嬉しい気持ちで頁を開きます。

赤根彰子先生の新刊「ことばのヨーガ」

おみかんと本

赤根彰子先生の新刊「ことばのヨーガ」

大好きな赤根先生には今年もヨーガをご指導いただきます。
仕事の為、欠席してしまうことも多い私ですが、ヨーガ、瞑想の時間は心がからっぽになり本当に気持ちが良いのです。
コツコツと続けます。どうぞよろしくお願いいたします。
赤根彰子公式HP

あ~時間に追われない生活っていいですね。最高!
ほんの3日だけ郷里でほっこりしました。

さて、明日からまた自分との闘いが始まります。
でも、社会の幸せの為に忙しいのはありがたいことですよね。
ONとOFFでガンバリマス!
皆様、健康を大事にしながら共にがんばりましょう。
どうぞよろしくお願いします。

2017 謹賀新年2

「結人Cafe」開催のご報告

カテゴリー: 活動報告

結人Cafe 風景

お天気に恵まれた12月3日、楽しみにしていた「結人Cafe」を開催しました。
場所は六本木の駅近く、大きな窓からやわらかな冬の陽射しが差し込む明るいお部屋。
お集まりいただいた皆様と和やかなカフェタイムを共有させていただきました。

まず第一部は私川上から、認知症に関するお話を。
認知症サポーター養成講座の研修は、キャラバンメイトという研修を受けた講師により様々な講座が全国で開催されています。
講師は介護職や看護師、医師や当事者など、認知症の正しい理解や望ましい接し方を中心に、講師の特徴がそれぞれ表れている内容となっています。

私も私の伝え方や言葉を心がけています。
認知症を患った当事者の方の軌跡やメッセージを伝えること、私自身のコンサルタント(支える側からの相談を受け問題解決のための具体的支援)として、そして家族としての体験を実例から伝えることを大切にしています。
どんなこともそうですが、理解することのみなならず、自分ごととして感じられた時にはじめて体や心が動くのではないでしょうか。
認知症になっても心が生きている、そう感じながら寄り添える人が一人でも増えてほしいと願いながらの講座です。
日頃の私のセミナーと比較すれば、だいぶ穏やかなお話となりましたが、今回お集まりいただいた皆様にもあたたかくご清聴いただくことができました。

結人Cafe スライドより

川上由里子オリジナル資料より 
40代に始まった遠距離での家族支援、事例紹介は私自身の在宅介護のケースも交えて

結人Cafe スライドより

家族の心の声

2部は山崎洋子講師(ケアマネジャー・介護福祉士・介護予防運動指導員)によるミニ認知症予防体操の時間。
山崎講師は日頃多くの高齢者に介護予防や認知症予防運動を指導しています。
単純なのに結構難しい体操にちょっとどきどきわくわく。
私も徐々に固まりつつある脳をほぐしていただきました。(笑)

山崎洋子講師、場の空気の作り方が流石ですね。
実際に体と指と心を動かし、参加者全員からの笑顔が溢れる時間となりました。
楽しく明るく役立つ体操をありがとうございました。

認知症予防体操

脳は意識的に鍛えることができる時代となりましたが、一人で行うよりカフェでみんなで楽しく、というのはやっぱり良いですね。

川上 由里子

カフェタイムではあったかいコーヒーとお菓子でリラックス。
こういう時間がとっても好きです。

ご参加者の皆様はそれぞれ介護の経験や思いを持ってカフェにお越しいただきました。
母親の介護、戸惑う父親の支援に丁寧に直面している友人はご姉妹で。
元介護職、現在オフィスレディ、お二人もの先輩の看取りを体験され、ご自身も遠く離れて暮らすお母様を穏やかにしっかりと支援している女性。
民間企業から転身、デイサービスで働く介護職の男性からは、離職が多い介護職の現状を。
また、突然に夫の親介護をすることになった女性からは、嫁としての戸惑いや思い、私にはまた体験のできない世界の思いをうかがいました。
それから「今の段階で聴いておけてよかった。多くの人に聴いていただきたい。」と率直な感想をお話してくださった親支援に備える働く女性。
自分史を提唱しながら介護と仕事との両立を支える女性は、10月東京都庁でのシンポジウムをきっかけにご参加してくださったとのこと。ご自身が書かれた「親ブック」を紹介してくださって、まさに親のことが描かれている素敵な親ブックを皆でほ〜とのぞきこみました。
結人スタッフからは、40代で夫の介護に直面という言葉にもできないような体験を、その間の心の機微を自身の言葉で丁寧に語ってくれました。

ケアに感心を持っている方、実際に行っている心のあたたかい方々との結人カフェの時間となりました。
大切な誰かを支える方法や思いはそれぞれ異なりますね。
もっともっと皆さんのお話を聴きたかった、というのが私の正直な気持ちです。

ご参加者の皆様、いかがでしたでしょうか。きっと話し足りなかったのではないでしょうか。
未だまだ運営も不慣れで、ご来場の皆様にも十分なご満足をご提供できなかったことと思いますが、皆様本当にありがとうございました。

結人カフェでゆるゆるとケアの話をしませんか?
自分の心の声に耳を澄まし穏やかに見つめる時間。
お逢いできる日を楽しみにしています。

オレンジリング

オレンジリングをつけた認知症サポーターが誕生しました。
人の幸せの為に、今日からできることを共に。

結人三銃士

できることを持ち寄って。どんな時も強くあたたかいスタッフの涼子さん、講師の洋子さん、オレンジケアケアチームお疲れ様でした。運営撮影はワサビさんです。

ミッドタウンイルミネーション

カフェ終了後は帰り道に東京ミッドタウンの庭の青いイルミネーションでホッと一息。
「ご参加者は楽しめたかな?役に立てたかな?」
「忙しいスケジュールの中でどうなるかと思ったけれど、とにかく良い時間だったね。」

明日も明後日も、来年も、結人はコツコツと、人と人の心を結び続けていきたいと思います。

皆様にとって2016年はどんな一年でしたでしょうか。
関わってくださった全ての皆様、結人をご覧いただき応援してくださった皆様、心より感謝いたしております。ありがとうございました。
皆様にとって来年もやさしく輝く年となりますようにお祈りしています。

故郷の八幡神社から大晦日の夕暮れをお届けします 。
駿河湾を包み込むような薩埵峠。
ゆく年くる年 皆さまどうぞ良いお年をお迎えください。

八幡神社から大晦日の夕暮れ

読売新聞

ワサビです。

本日12/22(木)読売新聞の「呼び寄せ」がテーマの記事で川上さんが取材を受けました。
ネットでも記事が読めますのでこちらからご覧ください。

Flute Gathering 2016

カテゴリー: 動画, 日常

Flute Gathering 2016

街の葉が色づく11月の日曜日、二子玉川の「KIWA」にてインディアンフルートの合同発表会が行われました。

インディアンフルートはまだ初心者で思うように吹けない私ですが、今年の1月から毎月マーク・アキクサさんのレッスンに通い、一日一回は笛を吹いてきましたし、「1回のステージは100回の練習よりも大切だ!チャレンジしよう!!」と、1部の合奏と2部の独奏で舞台に上がることを決意しました。

大人の緊張、そして大人の感動、演奏終了後は涙が出そうでした。
演奏は反省多しでしたが、思いを込められたことが嬉しかった。
様々な人の顔や心が浮かびました。

結人をご覧いただいていますやさしい皆様にも、今の私の音をお届けします。
曲は私の先生であるマーク・アキクサさんとギタリストの太田光宏さん作曲の「トウモロコシの乙女」。インディアンにとっての大切な穀物に感謝した美しいメロディーです。

曲の最後の言葉は、発表会の2日前の晩に、「お伝えさせていただいてよいですか?」と相談して受け入れていただきました。

会の最後にはお楽しみの講師演奏で、どの講師も素晴らしかったのですが、やはりマークさんの神秘的なチェロキーのモーニングソングの演奏は感動でした。
人間とは思えないような空気感が会場を包み込みました。

当日足を運んでくださった皆様、会の運営を行ってくださった皆様、ココペリ倶楽部の共にチャンジした皆さん、そしてマークさん、ミナさんありがとうございました。
自分らしさを探しながらまた練習に励みます。

マークさんブログ 「Flute Gathering 2016」

Flute Gathering 2016

杉(奥)と胡桃(手前)、2本のインディアンフルートにもありがとう。
これまで関わった全ての人に、感謝と祈りをこめて

仕事と介護の両立推進シンポジウム

カテゴリー: 活動報告

仕事と介護の両立推進シンポジウム

10月20日(木)大手町の日経ホールにて東京都産業労働局の仕事と介護の両立推進事業として「仕事と介護の両立推進シンポジウム~キャリアと介護の両立にチャレンジする社員の支援~」が開催されました。

第1部、渥美由喜先生(内閣府少子社会対策大網の具体化に向けた結婚・子育て支援の重点的取り組みに関する検討会 座長代理・兼務東レ経営研究所)の貴重講演の後、第2部に「企業の事例に学ぶ、社員の介護離職防止の具体的な取り組みについて」のパネルディスカッションがあり、渋谷珠紀様(三井住友銀行人事部ダイバーシティ推進室 室長)、荒井豊人様(阿部兄弟建築事務所 代表取締役)と共に、私もパネリストの一人として参加させていただきました。

私は、仕事と介護の両立体験者として、私自身の働きながらの遠距離介護の実態と職場に求めたことや課題を。また、多くの方の相談を受けてきた専門家として、働く人の介護の悩みと企業に求める課題などを中心にお伝えさせていただきました。

渥美先生やパネリストの皆様の支援の工夫や実態には大きく頷くことばかり。
制度を作る皆様にも介護と仕事の両立のみならず、働き方を考える上でご参考になる点があったのではないでしょうか。
大企業はトップダウン型の制度設計、中小企業は1人の方の実ケースから支援方法を探るという制度の作り方の違いが大変参考になりました。

働きながら介護する家族や社員の声を私が聴き始めて18年が経過しました。
働き盛りを直撃する働きながらの介護。
多くの方が自分のキャリアを育てながら親を支援するために、様々な悩みに遭遇しています。
遠距離、同居、近居、在宅介護、施設介護。
一人で、家族で、介護の形支える形は皆異なりひとそれぞれで、介護のある暮らしには、星の数ほどの思いもあります。
仕事と介護の両立を支援する制度も、働く人のニーズに応えるべく形を変え進化しています。

私は、この機会に改めて自分自身の働きながらの介護を振り返ってみました。
できたことできなかったことが思い起こされます。
私は介護4年目で会社員を辞めフリーランスとなったため、使える介護休業制度はありませんでしたが、もしも社員であったならば、父の最期のお別れの時期、1~2週間程度の介護休業を取りたかったと思っています。
介護をするためというよりは、お別れの近づく最も緊張感の高まる時間に、家族として側にいて見守りたかったという思いです。
介護の準備期間も大切ですが、終わりの時間もとても大切な時間。
ただ、できる限りのことを行ったので悔いはありません。
「仕事での自分育ても介護もできて、私は幸せでした。」と会場でお伝えしました。

仕事と介護の両立推進シンポジウム

今年、育児・介護休業法が改正され来年1月には施行されます。
法改正により介護休業制度が分割可能となったことは喜ばしいことと感じています。
介護給付金の引き上げなども嬉しい改正ですね。
改正のポイントはこちらです。

仕事と介護の両立推進シンポジウム

仕事を辞めてしまい、経済的不安を抱えている方、うつになってしまった方、親と一緒に引きこもってしまった方、様々な声を聴いてきました。
簡単なことではありませんが、皆さん、自分の時間も介護も大切にする方法を共に探しましょう。

【当日の様子が掲載されました】
http://www.advance-news.co.jp/news/2016/10/post-1989.html
ご清聴いただきました皆様、ご依頼をいただきました東京都様、登壇者の皆様、様々な学びをいただきました。ありがとうございました。

仕事と介護の両立推進シンポジウム

穂高養生園日記 2016初秋

カテゴリー: 日常

穂高養生園2016

皆さんこんにちは。
厳しい暑さもようやく終わり、虫の音が美しい季節となりました。
今年も新宿からあずさ号に乗って、森深い安曇野の穂高養生園に出掛けてきました。
ホリスティックリトリート穂高養生園
結人ブログをご覧いただいている皆様にも感謝をこめて、森の秋をお届けします。

穂高養生園2016

今回は念願であった2014年に完成した「新棟リトリート」での宿泊です。

穂高養生園2016

受付をすませ木の扉をあけて中に入ると、プ~ンと木の良い香りがします。
まずはデッキでごろん。森の空気を胸いっぱいに吸い込みます。
からだの声を聴いていますか?今年も穂高養生園の秋が私に語りかけてきます。

穂高養生園2016

ここは木の中にお家があるような作りです。
この土地で育った木を自然の形そのままに活かして建てた柱、漆喰の白い壁、廊下の窓でさりげなく光る美しいステンドグラス。
家の中にいながら森林浴ができるように大きな窓がたくさんあります。
私は柱に手で触れながらご挨拶。「こんにちは~どうぞよろしく。」木も嬉しそうです。

穂高養生園2016

穂高養生園2016

ここは食堂。
なが~いテーブルも勿論無垢の一枚板、木や布好きな私にはたまりません。
このテーブルはどんな樹木だったんだろう。

穂高養生園2016

穂高養生園2016

静かなお部屋です。聴こえるのは虫の音、雨音、風の音。テレビはありません。
小さなデスクと灯りがあり読書も書物もできます。

穂高養生園2016

温泉で森林浴。大きな窓から森を眺めながらゆっくりと温泉に浸かりました。

穂高養生園2016

一日2食、マクロビオテックをベースとした玄米ご飯や、菜園で採れたての野菜を使った菜食料理をいただくことができます。
どの料理も丁寧に作ってくださっていて本当にありがたい!
お食事前後に手をあわせて感謝。「いただきます。」「ご馳走さまでした。」
この晩は栗ご飯。おかわりしました^^
滞在中は何度も「ありがとう」を繰り返します。

穂高養生園2016

森のお散歩で秋を拾ってきました。いたるところに落ちている栗とどんぐり。
栗を沢山ほおばって、小さいお猿さん、大きいお猿さんが家族単位で興奮しています。

穂高養生園2016

今回、運良く福田俊介代表による森のティーセレモニーでジャーナル・ライティングというセラピーを受けることができました。
ジャーナル・ライティングとは、心理学者のカール・ユングの弟子だったアイラ・プロゴフが考案した、書くことで自分を見つめるワークです。

小さなノートと鉛筆を渡されて、各自思い思いに自分をノートに書き出す時間。
「これまでの人生で自分の大きな影響を与えたと思えるものを書き出してください。」
聴こえるのは雨音と沢の音と鉛筆の音。皆それぞれに自分の内に向き合います。
ほんのわずかな時間でも、書くことで導かれるものがあるので不思議です。
頭では分かっていてもなかなか日常ではとれない時間です。

福田代表は世界各地を旅し、人間の自然治癒力を引き出すことを目的に穂高養生園を30年も運営されている方。一度お逢いしたかった方です。
セラピー中、一人ひとりのどんな話にも、急かしたり調えたり意見したりすることなく、じっくり穏やかに耳を傾けている姿と瞳の深さが印象的でした。齢の重ね方を考えさせられます。

穂高養生園2016

森の雨は天然のシャワーのようで気持ちがよい・・・でもあまりにも降り続けています。
2日目の晩には大きな落雷、停電もあり驚いたのなんのって!
自然の恐ろしい力を感じた時間にもなりました。

穂高養生園2016

森を散歩し、ヨーガをして、体に良い食事をいただいて、何もしないでと心地よい時間。
さらに、今回の目的のひとつはインディアンフルートの練習でしたが、幸運にも「木と人のカフェ」の2階、森のホールをお借りすることができました。
ここは最高の練習場所です。杉でできているインディアンフルートもたくさんの仲間に逢えて喜んでいるようで響いていました。

穂高養生園2016

すでに少し肌寒い朝。
朝のヨーガが終わった後に、森の素敵な住人が暖炉に火をくべてくれていました。
パチパチ パチパチ 聴こえてくる音、目に映るもの、全てが優しくて心地よい時間です。

穂高養生園2016

すっかり素顔で過ごした数日。
改めて、自然の力の大きさと人間のやさしさを感じた秋の日でした。
今年も春から沢山の講演や研修などなど、願いを込めながら頑張りました。
明日からまた自分らしく、頑張りましょう。
また来ますね、ありがとう安曇野の森、スタッフの皆様、穂高養生園さん。

最期に、今回の旅では僧侶である野口法蔵さんの「人間の頂(PHP研究所)」という本をリュックに詰め込みました。
この本の文末に、ネイティブアメリカンの「ミタクエオヤシン」全てのものは繋がっているという考え方を癒しの言葉として文章化されたものが紹介されています。
病んだ人や苦しんでいる人にこの言葉を語って聞かせているそうです。
美しい言葉ですので皆様にもご紹介します。

細胞の一つひとつを目覚めさせてあげましょう。
細胞は本来すべてを知っているのですから。
細胞は生命の息吹である風です。また生命の源である水でもあります。
生命の燃える炎の太陽でもあり、生命の食物である地球でもあります。
また鉱物でもあります。
太陽の光線、キラキラと輝く日の光のような金でもあります。
また、強さや勇気、忍耐力を表すような鉄の魂でもあります。
月のように輝く銀でもあるのです。
星は地球の毛布です。母なる大地、母なる地球をやさしく包み込む毛布です。
星の毛布は大地を覆います。
星は私たちの祖先です。私たちの前を歩いてくれた人々です。
そして星は私たちの子孫でもあります。
私たちの歩いた道についてきてくれる人々なのです。

 「人間の頂(PHP研究所)」より引用

穂高養生園2016

なんと、偶然にも野口法蔵氏は過去にこの穂高養生園で、スウェット・ロッジの中の子宮回帰として紹介されたインディアンの癒しの言葉についても出版されています。
「ホーミタクヤセン インディアンの癒しの言葉」 語り:マリリン・ヤングバード 監修:野口法蔵
私は、この本の言葉を時々声に出して読んでいます。
人を治す治療の言葉、ご興味のある方は御覧くださいね。

それでは、皆様も雨の日晴れの日と、日々様々なことが有ることと思いますが、
本当の自分の体や心の声に時には耳を済ませながら、実り多い秋をお迎えくださいますようお祈りしています。

「第2回 結人Cafe」のお知らせ

カテゴリー: お知らせ

認知症サポーター養成講座

第2回 結人Cafe
~川上由里子版 認知症サポーター養成講座 + 認知症予防体操(山崎洋子氏) ~

日程: 2016年12月3日(土)
時間: 13:30~16:30
対象: 一般の方
定員: 10名(先着順)
料金: 2,000円(税込) 
     認知症サポーター標準テキスト・オレンジリング・ケアガイド・お茶菓子付
場所: 六本木(予定)

今回の結人Cafeは「川上由里子版 認知症サポーター養成講座(90分)」を開催いたします。
認知症サポーターと言っても特別に何かをするのではなく、認知症を正しく理解してもらい、認知症の人や家族を温かく見守る応援者になってもらおうという活動です。
詳しくは「認知症サポートキャラバン」のサイトをご覧ください。
受講された方には認知症サポーターの証「ブレスレット(オレンジリング)」を差し上げます。

また山崎洋子さん(ケアマネジャー・介護福祉士・介護予防運動指導員)に手軽にできる認知症予防体操をレクチャーしていただく予定です。

講座の後はカフェタイムで和やかに色々なお話ができれば良いなと思っています。
どなたでも参加が可能ですので、ぜひご参加の方お待ちしております。

昨年末に故郷で開催した認知症サポーター養成講座の様子はこちら
認知症サポーター養成研修の講師資格を取得した様子はこちらをご覧ください。

仕事と介護の両立推進シンポジウム

ワサビです。

10月20日(木)に東京都主催による「仕事と介護の両立推進シンポジウム」に川上さんがパネリストとして登壇させていただくことになりました。
「仕事と介護の両立」をテーマにディスカッションいたします。
主に経営者、人事労務担当者向けとなっていますが、参加無料ですのでご興味のある方はぜひご来場ください。

仕事と介護の両立推進シンポジウム
日時:平成28年10月20日(木) 13:30~17:50 (開場13:00)
場所:日経ホール(地下鉄「大手町駅」C2b出口直結)
参加費:無料・事前申込制(先着順)

詳細・お申込みは「東京都 TOKYOはたらくネット」
リーフレットはこちら

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