皆さんこんにちは。
厳しい暑さもようやく終わり、虫の音が美しい季節となりました。
今年も新宿からあずさ号に乗って、森深い安曇野の穂高養生園に出掛けてきました。
【ホリスティックリトリート穂高養生園】
結人ブログをご覧いただいている皆様にも感謝をこめて、森の秋をお届けします。
今回は念願であった2014年に完成した「新棟リトリート」での宿泊です。
受付をすませ木の扉をあけて中に入ると、プ~ンと木の良い香りがします。
まずはデッキでごろん。森の空気を胸いっぱいに吸い込みます。
からだの声を聴いていますか?今年も穂高養生園の秋が私に語りかけてきます。
ここは木の中にお家があるような作りです。
この土地で育った木を自然の形そのままに活かして建てた柱、漆喰の白い壁、廊下の窓でさりげなく光る美しいステンドグラス。
家の中にいながら森林浴ができるように大きな窓がたくさんあります。
私は柱に手で触れながらご挨拶。「こんにちは~どうぞよろしく。」木も嬉しそうです。
ここは食堂。
なが~いテーブルも勿論無垢の一枚板、木や布好きな私にはたまりません。
このテーブルはどんな樹木だったんだろう。
静かなお部屋です。聴こえるのは虫の音、雨音、風の音。テレビはありません。
小さなデスクと灯りがあり読書も書物もできます。
温泉で森林浴。大きな窓から森を眺めながらゆっくりと温泉に浸かりました。
一日2食、マクロビオテックをベースとした玄米ご飯や、菜園で採れたての野菜を使った菜食料理をいただくことができます。
どの料理も丁寧に作ってくださっていて本当にありがたい!
お食事前後に手をあわせて感謝。「いただきます。」「ご馳走さまでした。」
この晩は栗ご飯。おかわりしました^^
滞在中は何度も「ありがとう」を繰り返します。
森のお散歩で秋を拾ってきました。いたるところに落ちている栗とどんぐり。
栗を沢山ほおばって、小さいお猿さん、大きいお猿さんが家族単位で興奮しています。
今回、運良く福田俊介代表による森のティーセレモニーでジャーナル・ライティングというセラピーを受けることができました。
ジャーナル・ライティングとは、心理学者のカール・ユングの弟子だったアイラ・プロゴフが考案した、書くことで自分を見つめるワークです。
小さなノートと鉛筆を渡されて、各自思い思いに自分をノートに書き出す時間。
「これまでの人生で自分の大きな影響を与えたと思えるものを書き出してください。」
聴こえるのは雨音と沢の音と鉛筆の音。皆それぞれに自分の内に向き合います。
ほんのわずかな時間でも、書くことで導かれるものがあるので不思議です。
頭では分かっていてもなかなか日常ではとれない時間です。
福田代表は世界各地を旅し、人間の自然治癒力を引き出すことを目的に穂高養生園を30年も運営されている方。一度お逢いしたかった方です。
セラピー中、一人ひとりのどんな話にも、急かしたり調えたり意見したりすることなく、じっくり穏やかに耳を傾けている姿と瞳の深さが印象的でした。齢の重ね方を考えさせられます。
森の雨は天然のシャワーのようで気持ちがよい・・・でもあまりにも降り続けています。
2日目の晩には大きな落雷、停電もあり驚いたのなんのって!
自然の恐ろしい力を感じた時間にもなりました。
森を散歩し、ヨーガをして、体に良い食事をいただいて、何もしないでと心地よい時間。
さらに、今回の目的のひとつはインディアンフルートの練習でしたが、幸運にも「木と人のカフェ」の2階、森のホールをお借りすることができました。
ここは最高の練習場所です。杉でできているインディアンフルートもたくさんの仲間に逢えて喜んでいるようで響いていました。
すでに少し肌寒い朝。
朝のヨーガが終わった後に、森の素敵な住人が暖炉に火をくべてくれていました。
パチパチ パチパチ 聴こえてくる音、目に映るもの、全てが優しくて心地よい時間です。
すっかり素顔で過ごした数日。
改めて、自然の力の大きさと人間のやさしさを感じた秋の日でした。
今年も春から沢山の講演や研修などなど、願いを込めながら頑張りました。
明日からまた自分らしく、頑張りましょう。
また来ますね、ありがとう安曇野の森、スタッフの皆様、穂高養生園さん。
最期に、今回の旅では僧侶である野口法蔵さんの「人間の頂(PHP研究所)」という本をリュックに詰め込みました。
この本の文末に、ネイティブアメリカンの「ミタクエオヤシン」全てのものは繋がっているという考え方を癒しの言葉として文章化されたものが紹介されています。
病んだ人や苦しんでいる人にこの言葉を語って聞かせているそうです。
美しい言葉ですので皆様にもご紹介します。
細胞の一つひとつを目覚めさせてあげましょう。
細胞は本来すべてを知っているのですから。
細胞は生命の息吹である風です。また生命の源である水でもあります。
生命の燃える炎の太陽でもあり、生命の食物である地球でもあります。
また鉱物でもあります。
太陽の光線、キラキラと輝く日の光のような金でもあります。
また、強さや勇気、忍耐力を表すような鉄の魂でもあります。
月のように輝く銀でもあるのです。
星は地球の毛布です。母なる大地、母なる地球をやさしく包み込む毛布です。
星の毛布は大地を覆います。
星は私たちの祖先です。私たちの前を歩いてくれた人々です。
そして星は私たちの子孫でもあります。
私たちの歩いた道についてきてくれる人々なのです。
「人間の頂(PHP研究所)」より引用
なんと、偶然にも野口法蔵氏は過去にこの穂高養生園で、スウェット・ロッジの中の子宮回帰として紹介されたインディアンの癒しの言葉についても出版されています。
「ホーミタクヤセン インディアンの癒しの言葉」 語り:マリリン・ヤングバード 監修:野口法蔵
私は、この本の言葉を時々声に出して読んでいます。
人を治す治療の言葉、ご興味のある方は御覧くださいね。
それでは、皆様も雨の日晴れの日と、日々様々なことが有ることと思いますが、
本当の自分の体や心の声に時には耳を済ませながら、実り多い秋をお迎えくださいますようお祈りしています。