ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

介護アンテナ 寄稿記事「月明かり」 第2回

カテゴリー: 活動報告

ワサビです。

株式会社ベネッセスタイルケアが運営するサイト「介護アンテナ」にて、川上さんのシリーズ記事「介護職のコミュニケーション上達のヒント『月明かり』~人と人とのつながりのために~」の第2回が掲載されました。
第2回目のテーマは「『傾聴力』とは?介護職の必須スキル『傾聴』の意味と上達ポイント」。
ぜひ読んでみてくださいね。

介護アンテナ
介護職のコミュニケーション上達のヒント「月明かり」~人と人とのつながりのために~
第1回 苦手を克服!介護職のコミュニケーションの基本「自己覚知」とは?
第2回 「傾聴力」とは?介護職の必須スキル「傾聴」の意味と上達ポイント

季節のお花と心身の変化

カテゴリー: 日常

母が部屋に植物をさり気なく飾る様子を見て育ったためか、植物のある風景が日常です。
花屋に行くことは特別なことではなく、いつも私の部屋にはガラスの花瓶に一輪の花や緑があります。
5月は芍薬の蕾を一輪、固く大きな蕾が少しずつ開いていく変化に小躍りしました。

大きな芍薬が開くまで、毎朝夕、そっと息をふきかけます。

6月、空気が変わる季節は父の命日です。写真を1枚取り出し、机の上に。
青い紫陽花を添え、父もにこにこしています。

父の好きなブルーの紫陽花と3兄弟。

この春、思わぬことから体調を崩すという体験をしました。
仕事は変わらず行っていましたが、普段楽しく食していた玄米、新鮮お野菜、お肉やお魚、おやつなどの食事が摂れず様々な能力が低下。何よりも気持ちが元気になりません。
周囲からは「いつもの川上さんのオーラが消えた~。どうしたの~?」と。
いやいや、本当に力が入りません。
改めて痛みがないこと、食すこと、動くこと、あたりまえの大切さを痛感です。
何よりも食べる楽しみがないと人生の楽しみは半減しますね。

高齢期にはこういった不調不便不安を抱えることがますます増えるわけです。
今回の疾病体験からくる辛さは、私にとって、人の痛みを感じる良い体験ともなりました。
生老病死、大切な人との別れ、人は長く生きるほどに様々なことに遭遇します。

体調を崩して発見したことがありました。
今こそ普段行っている音楽や植物のパワーや瞑想が必要だと言うときに、やる気が起きない。
笑うことも少なくなる。特にいつも聴いている音楽が耳に入らなくなる。
音楽はいつでも何でも聞ける時代になりましたが、心や体が弱くなったときに、自分が求めるもの不要なものがはっきりしたのかもしれません。(元気なときのように何でも受け止められない?)

私は今回、インドのエスラジという弓楽器の音に毎晩癒やされ回復していきました。
ヨーガで長年お世話になっている赤根彰子先生のご主人、向後隆さんがそのインド音楽を作りエスラジを演奏し発信されています。
普段はあまり耳にすることがなかったのでとっても不思議です。
夜休む前にその、河が流れるような独特の音階とリズムと弓の音に癒やされました。
東京オペラシティ近江楽堂で行われたインディアンフルートの恩師アークアキクサさんの生演奏の響きも、いつもよりも心に沁み渡りました。もしかすると楽器だけではなく、即興演奏、その人の心がつくる音楽に惹かれたのかもしれません。

そして、私自身は、やっぱり悲しみを抱えた人に寄り添える人でありたいと思うのです。
体調を崩しても人には治癒力があります。病には治療があります。
多くの人の闘病や生きる強さには日々頭が下がる思いですが、時には強くない自分自身を受け認めながら、私もがんばります!

今回の病体験中、看護師の友人が送ってくれた「スープストック」は、食物が咀嚼できない私にとって、涙が出るほど嬉しいものでした。
寄り添って話を聴いてくれいつもと変わらない友人、家族にも感謝です。ありがとうございました。
またもとの自分が戻ってきたのがわかります。体験を活かします!

おしまいに開いた本の中からネイティブ・アメリカンの言葉をふたつお届けします。

“偶然に出会うことには 深い意味が存在している“

“笑うと 自分のこころとからだがよろこぶ”

皆さん、オリンピックも近づき感染拡大をなんとか食い止めたい日々ですが、力を合わせて頑張りましょう。

ケアガイド改訂版完成!

カテゴリー: 活動報告

2000年から始まった介護保険制度は3年ごと改正が行われ、令和3年4月、第8期介護保険改正介護報酬改定が施行されました。

結人でオリジナル制作している「やさしいケアガイド」も、厚生労働省から公布された制度に沿って全ての改訂を完了しました。
3年毎繰り返される大変スピーディーで緻密な作業。
毎回ドキドキですが今回も丁寧に行うことができほっと安堵です。

要介護認定の流れや在宅、施設サービス、福祉用具や住宅改修など、ご利用する方にとって大きな変化はありませんが、サービスの利用費は全てわずかに変化しました。
そして、本改正では、初めて感染や災害への対応もテーマに加わりました。
2025年、2040年、高齢化がますます加速する中、認知症や看取り、リハビリテーションへの対応も強化されています。
これまでの「お世話される介護」ではなく、「介護の状態の維持や改善」を評価する介護を目指しています。
いつまでも元気で自分らしく暮らすために、これまでとは異なった工夫が必要な時代ですね。

この小さな「ケアガイド」は、2012年からこれまでに多くの企業様等の研修やコンサルティングなどでご活用いただいて参りました。ありがとうございます。
シンプルなガイドブックですが、また多くの人を支え、背中を押す1冊となってほしいと思います。
超高齢社会を乗り越えていきましょう!