皆さんこんにちは
ようやくようやく秋らしい気候となってきました。お元気ですか?
月夜の晩に鈴虫や松虫がころころと鳴く音は秋の楽しみ、なんともいえず耳に心地よいですね。
9月21日金曜、公益社団法人インテリア産業協会と日本経済新聞社が開催した「住まいと暮らしをスマートに・リフォーム&インテリア2012」でのセミナー講師に出かけてまいりました。
会場は東京ビックサイト。リフォームやインテリア関連企業展示と豊富なシーン展示で紹介するエンドユーザー向け展示会です。
関連企画として、リフォーム成功の秘訣や、耐震、コミュニティ、収納等の最新トレンドをテーマに、会場内に設置されたステージで連続セミナーが開催されました。
私はメインステージプログラム初日の2番手、日頃のセミナーとは異なるオープン会場の中で、この日の為に制作した新作「シニアの優しい暮らしをデザインする~ケアとリフォーム~」をご来場の皆様にお伝えさせていただきました。
先日も新聞社の意識調査で“高齢期に希望すること”の上位にはリフォームがあげられていましたが、住まいは大切な暮らしの器。高齢期だからこそ自分らしく居心地のよい住まいは必要ですね。
ところが、意外に多い家庭内事故。住環境がからだや心に与えている数々の影響。また、何からどのようにしたら?大切な資金をどのように活かせばよいのかと実行に移せない人もいらっしゃるのではないでしょうか。
高齢期の暮らしのリフォームには、ケアの視点も必要です。住まいを知る、自分を知る、暮らしを知る、ことから始めましょう。そして、住まいに体をあわせるのではなく、からだの変化にあわせて住まいを変えることが大切。これらをしっかり考えたリフォームは生活を広げ自立を助けることにつながり、介護のある暮らしでは介護する人の負担も軽減します。そして、何よりも自分流を持つその人らしい暮らしを継続することにも繋がります。QOL(生活の質)を高めた生活です。
私自身も両親のリフォームでその効果を実感しています。
インテリア産業協会の事務局長様から今回のご依頼をいただいたとき、私の頭に浮かんだのは「紙芝居のような明るいセミナーを作ってみよう」でした。
ワサビさん協力のやさしく明るいイラストにより皆様が住環境や福祉用具の活用による暮らしをイメージすることをお手伝いできたのではないでしょうか。
セミナーの一部を動画でご紹介しますね。
日頃はクローズドの講演が多い為、一般顧客に向けたセミナーは久しぶりでしたが、熱心に耳を傾けてくださる皆様のニーズを感じられる貴重な時間でした。
本セミナーは基本的な内容が中心となっているものでしたが、終了後、ご質問に並んでくださった方々から、私にとっては当たり前となっている基本的な情報も届いていない、ということを教えていただきました。役所や地域包括支援センターなどに行けば得られる情報ですが、一般の方々の情報を求める足や意識の第1歩は、まずそこには向きにくいのかもしれませんね。
福祉でも介護でもない、もう少し手前の段階で住まいと暮らしをデザインする、このことが大切なことと改めて私も認識した時間。いつものことながら、セミナーを作る、伝えることによって私も贈り物をいただきます。
貴重な機会をいただきましたインテリア産業協会の事務局長様、お忙しい中足をお運びいただいた皆様、応援にかけつけてくださった皆様、ご質問やあたたかいお声がけをいただいた皆様、そして深夜に及ぶ作業に遠隔から共にチャレンジしてくれたワサビさん、心より感謝御礼申し上げます。ありがとうございました。
言葉で伝える、目で伝える、心を伝える 一期一会を大切にしています。