ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

嬉しいお買い物をしました。インディアンフルートのツインフルートです。
恩師のマーク・アキクサさんに選んでいただき、6月末のレッスン日に受け取りました。
息を吹き込む歌口に2つの穴があり、1本はメロディーを奏でることができ、もう1本からは単音がでます。
2つの穴から同時に息を吹き込むと、音が重なり深い音になります。

ツインのインディアンフルート

アメリカ、ハイ・スピリッツ社
Odell Borg (オーデル・ボーグ)氏制作のTwo Hawks” A” Walnut

以前から吹いてみたかったツインフルートですので、嬉しくて仕方ない私ですが、息が2倍必要で想像していた以上に大変なのでもっともっと肺活量を鍛えねば!です。頑張りますよー。

一日ひとつ、自分にとっての本物に触れることを心掛けています。
美しい音も、美しい言葉、美しい風景もそのひとつ。

もうひとつのお買い物はこちら、「インディアン・スピリット」(著者:マイケル・オレン・フィッツジェラルド 訳者:山川純子)です。
赤い布で包まれた写真と文字と音の本。
私はネイティブアメリカンの思想がとても好きで、書物もよく開いています。
こちらの書籍は2011年発行で古いものですが、発見できてワクワクです。
ネイティブアメリカンの首長たちの威厳に満ちた写真と言葉、嬉しいことに舩木卓也さんという方のインディアンフルートの演奏CDまでついていました。全てネイティブの部族の曲です。

インディアンの生活でけっして省いてはならない義務、それは祈り。
目に見えぬ、永遠の存在への認識を日々新たにすること。
毎日の祈りは毎日の糧よりも大切だったそうです。

「インディアン・スピリット」は、首長たちの世界観、死生観、祈りを知ることができ、私自身が忘れたくないことを認識させてくれる本でした。
じっくりゆっくり首長の顔を見つめ、音を聴き、頁を開いていきたいと思っています。

私達は文明の進んだ社会で日々めまぐるしく生活しています。
できるならば、流されずに大切だと思うことを大切にしながら生きていきたいですね。

以上、私のささやかな楽しみのお話でした。
皆さんは何をお買い物し何を感じていますか?
良い出逢いがありますようにお祈りしています。

看護師のたまご仲間と箱根へ

カテゴリー: 日常

6月、青森の総合病院に勤めている看護師長の友人が、看護協会総会の為横浜に出てくることとなり、懐かしい友人達とちいさな旅の計画を立てました。
久しぶりに集合する友人達は、高校を卒業し故郷を離れ、看護学校の女子寮で出逢い共に学んだ仲間です。
友人たちは遠い順に、青森、会津、東京、川崎、横浜からで、中には卒業以来に再会する友人も。
19歳だった私達も今では立派な中年チーム、初めての大人の箱根一泊温泉旅行は決行となりました。

ロマンスカー

土曜日の午後、待ち合わせ場所は箱根湯本駅改札口。久しぶりに新宿からロマンスカーに乗車。
私はお弁当を食べながら懐かしの大学病院を右横目に眺めつつ箱根に向かいます。
昔赤かったロマンスカー、今は様々な色がありますね。

看護師のたまご仲間

箱根湯本駅での再会は想像以上の興奮と喜びでした。

昔々、故郷を離れ初めての学校生活、寮生活は、不安と期待で胸がいっぱいでした。
寮内には方言が飛び交いまるで異国のよう。生活習慣や勉強の仕方なども驚くことばかり。
勉強の話恋の話で毎晩盛り上がりました。
21時の門限を破りグループ連帯責任としてトイレ掃除を行ったり、勝手に部屋を替え女子塾母にこっぴどく怒られたり、時には脱走する人もいたりと、それはそれは様々なことがありました。

学校での学びは、看護概論、看護技術、解剖学、生理学、薬理、看護実習などなど、頭と技術と心。初めて学ぶ看護の道は、想像以上に厳しいものでした。
そのたまご時代を乗り越え、無事国家試験に合格し、ひよこになることができたのは、ここにいる友人たちの友情愛情、若さ溢れるパワーのおかげだったことを実感しました。
そして、この日私の心を最も揺さぶったのは、30年以上を経た今、カタチは違えども、皆看護の道を力強く歩んでいること。

「あ~気持ちいいね~」温泉でリラックスした箱根の夜は、学生時代の思い出話は勿論、現在の学校や臨床での看護師や看護学生の様子、最近の看護技術の変化、新しい時代の役割、地域や他職種との連携など様々なことが話題になり、同職種情報共有大会です。
臨床ナースから管理職に移行する道程の大変さや寂しさも伝わってきました。
患者さんの前での臨床指導も、昔私達が通ったように愛情溢れる怒声が飛ぶような厳しさはなくなったようです。
雪国、都市など地域ごとの違いも浮かんできました。
フィールドが企業という異色のケア道を創り選んだ私としては、どんな話も核となる大切な話で新鮮でした。

昨日や明日の看護や介護の道がどれほどきつく辛かったとしても、今、温泉につかって懐かしい友人達と美味しいものを食せるって幸せなことです。
人生という旅路で得た汗と涙、心の垢やひだ、箱根の空気と水に洗われていくようです。

今回、残念ながら宿泊できなかった会津の友人とは、箱根湯本駅での時間のみでしたが、現在の病院勤務や暮らしの様子を2時間弾丸トーク。
驚いたり感心したりほろっときたりと短時間でぐっと泣き笑いでした。
今回は介護の為に参加できなかった千葉在住の友人には、次回は逢おうね!と皆からのメセージとお土産を送ることができました。

箱根にて

九頭竜神社

翌日は台風が近づいていましたが、私の希望を通してもらい元箱根の芦ノ湖畔にある九頭龍神社(本社)と白龍神社へ。
新緑のセラピーロードを30分以上歩くことになったけれど、(ごめんねー)
雨上がりの芦ノ湖、九頭竜神社はとても静かで神秘的でした。(笑)

若き日に、汝の希望を星につなぐ。
みんな違ってみんないい。
皆、自分達が受けられた教育の機会、出会いの機会、親や先生や友人に感謝していたように思います。

また、それぞれの道を歩いていきましょう。明るく諦めない!
強くあたたかい友人達と箱根のパワーに、ありがとう。

誓いの言葉  

人々の健康をより高めるため
看護の道を歩む者として
生命の尊さを知り
常に学ぶ心を持つ看護婦になることを
自分の信ずるところに従い
両親に忠実な行動のとれる
看護婦になることを
一人の人間の生きる悩みを
正面から取り組み
喜びも苦しみも分かち合える
看護婦になることを

今、新たなる決意を持って
私達が自ら選んだ看護の道を
忍耐強く、この仲間と共に歩み
愛の灯りを絶やすことなく
灯し続けることを誓います。

初めてナースキャップを受ける日、戴帽式に皆と唱えた「誓いの言葉」
本番当日の日は、感動の時間だったけれど、キャンドルの炎で会場は酸欠になり 、看護学生の私達が次々と倒れたことも箱根の夜の楽しい話題に!