三井不動産のレッツ資産活用部が発行している季刊誌「Let’s Plaza」に、「午後4時のティーブレイク」というエッセイの連載コーナーをいただいています。
その1月号が発行されました。今回のテーマは~「人と人」支えあう意味を考えましょう~
以前から感じている“介護の誤解”を皆さんに伝えたくて書き下ろした内容です。
文中から
(前略)
日本でも様々な介護の形が生まれていますが、支え方の理念は置き去りにされているように感じられます。過剰に手をかけることが「やさしさ」と誤解され、介護の真の目標である「自立を促すこと」を意識していない介護者を多くみかけます。
文末には最も伝えたいことを書きました。
私達は大切な人を介護しながら、実はいつかは必ず訪れる自分の老いの生き方を学んでいます。
1枚のエッセイを書くために、日々自分に問いかけ続けています。
心は何をみているの?
心は何を思っているの?
心は何を伝えたいの?
そして、今おこっている現実をまっすぐに見ます。
読み手の気持ちもや影響も考えます。
それができないと私に文章はかけません。
ものを書くことでこころが整理されるとよく耳にしますけど、ものを書くお仕事があることで、心のアンテナをピンとはるというのは確かにありますね。
そうでないと、日々感じた驚きや喜びや切なさは心にしまいながらぼんやりと過ぎてゆきます。
命は考えるものではなく“感じる”ものです。
皆様にも何かを感じていただけたら嬉しいです。
新年のご挨拶を申し上げます。
皆様にとって善い一年となりますように、心よりお祈りいたしております。
昨年,私はフリー元年を心と汗で走りぬけた一年でした。
継続し深められたこと、新しい学びや発見をしたこと、次々と貴重な体験の連続でした。
皆様のおかげと心より感謝いたしております。おつきあいいただいた皆様、出遭うことのできた皆様、ありがとうございました。心より御礼申し上げます。
皆さんは今年一年、どんな年にしたいですか?
癒す力、希望の力。皆が協力し合い少しずつ明るい一年になってほしいですね。
私は今年もチャレンジが続きそうです。雨の日も、風の日も、晴れの日も、勇気と朗らかな気持ちを胸に持って、人生の冒険を続けたいと思います。
山椒は小粒でぴりりと辛い(合気道部時代の小さい私の自己紹介の言葉)大変さも楽しみながらがんばります!
2012年 辰年 川上由里子
晩秋から初冬へ、12月になりました。皆さんいかがお過ごしですか?
冬の良く晴れた日は気持ちが良いですね。朝目覚めると川面に映る太陽が反射し、私の部屋の天井にきらきらと揺れ動き映し出されます。お布団の中からきらきらの様子をしばらく楽しんで眺めてから、簡単なヨガで身体をあたためて「よし!」私の一日が始まります。窓を開け凛とした冷たい空気を感じると、ちょっと気もひきしまるような感じです。
週末の日曜日は良い天気でした。
青山国連大学前の週末マルシェでは、野菜やお花や自家製パン、籠などが販売されています。農家さんとお話しながら気に入ったものを選ぶことができます。私は安曇野のクレソンと薄紫色のビオラを購入しました。ビオラはとてもやさしい色が一目で気に入りました。(しかも200円!)千葉で育ったというビオラは、今私の目の前に座っています。今朝摘んできたというみずみずしいクレソンは、手でちぎってミニトマトと一緒にオリーブオイル、バルサミコ酢、黒ゴマをかけて、翌朝いただきました。
緑の野菜を変えながら私の定番朝食です。
冬に誕生した私の誕生花はクリスマスローズ。花言葉は追憶、12月頃から店頭の花屋さんに並びます。花を眺めていると、嬉しくなったり穏やかな気持ちになったり癒されたりします。おしろい花で首飾りを作ったり、つつじの蜜をすったり、色も形も異なる野の花の名前を植物図鑑で調べ押し花手帳を作ったり、子供のころから変わらずに植物は私にとって身近な存在、今も昔も元気をもらっています。
両親の暮らす静岡は、一歩外に出れば野花がさりげなく咲いている地域です。郷里の自宅内の台所、トイレ、居間にと、可憐な野の花が存在を主張せずに飾られています。これは、母から私へと自然に繋がれた親子共通の楽しみです。
皆さんはどんなことをすると、自分の心がおちつきますか?どんなことが好きですか?
こんにちは。れもんです。
秋風からすっかり冬将軍が到来して寒い季節となしましたが、皆さまはお元気にお過ごしですか。
10月29日(土)、(株)ベネッセスタイルケア主催のセミナー「東京介護相談会」セミナーの講師を務めた川上由里子さん。会場は池袋のメトロポリタンホテル。お手伝いにいってきたので、当日の様子を簡単にご紹介します。
ベネッセさんのセミナーも今回で3回目。川上さんのセミナーが好評ということで、今回は単独講演でした。
『~お金のこと・住まいのこと~もしも家族に介護が必要になったら』をテーマに突然介護が始まった70代のご夫婦をケーススタディに、在宅介護にかかる準備や必要な情報、在宅か施設かの選択など実際にご相談いただいた事例を使って説明。
参加者はご高齢の方も多く、熱心に川上さんの話に耳を傾けていらっしゃいました。
セミナーの最後に川上さんが自身の著書「介護生活これで安心のはじめに」の部分を朗読。
ほんの一部ですが、ご紹介します。
『物心ついた頃から、だれに勧められるでもなく、ごく自然と看護師になることは決めていました。~中略~ 医療だけに限定せずに、人の喜びや苦しみを理解したうえで、自分なりの関わり方を考えたい、目の前で次々と起こるケアを取り巻く世界の苦しみに取り組んでみたい、そんな気持ちが生まれていました』
セミナー終了後、川上さんの著書「介護生活これで安心」(小学館)を販売。
もちろん、川上さん直筆のサイン・イラスト入りです。参加された方がぞくぞく購入くださり、2冊買っていかれた方も。用意していたサイン入り本があっと言う間に終わってしまい、川上さんがその場でサインして、お渡し。一緒にお手伝いしたワサビさんと2人で大忙しでした。
年配の男性は川上さんと握手して大喜び「今日は来て良かった!!」とおっしゃっていました。
ご参加、ご購入くださった皆さま、有り難うございました。
セミナーの内容でもある在宅と施設での介護の違いについて取材を受け、ベネッセStyle 2011年秋号に掲載されました。ぜひ読んでみてくださいね。
10/29(土)池袋のホテル メトロポリタンで行われるベネッセの「介護相談会」でセミナー講師をさせていただくことになりました。
http://kaigo.benesse-style-care.co.jp/lp/tokyokaigo/#soudankai1029ikebukuro
参加費は無料ですので、お近くの方はぜひお聞きにいらしてくださいね。
日時:2011年10月29日(土) 10:00~11:30
場所:ホテル メトロポリタン 2階 曙
(JR・私鉄・地下鉄各線「池袋駅」西口より徒歩3分)
テーマ:「もしも介護が必要になったら」~お金のこと・住まいのこと~
定員:50組(予約制)
ご予約はこちらまでお願いします。
→ ベネッセスタイルケア:0120-17-1165(9~18時)
走り抜けた夏でした。ちょっとひと休み 私の秋休みです。
洞爺湖からニセコの山荘に向かう山道の脇に、静かな森がありました。
自然の音、自然の色、自然の成長、かさかさと落ち葉を踏む感触がとても好きです。
ニセコから余市へ。
山の木々の美しい色づきに思わず車から降り足を止めました。
秋の色です。自然の美しさ、大きさの前に立つ時、人間の小ささと大きさを私感じます。
余市の果樹園畑を通り抜けて、北へ。 みえてきました、秋の海です。
背中に砂浜のあたたかさを感じながら、透明な空を見上げます。
波のやさしい音と海鳥の鳴く声しか聴こえません。
空はいいね~海はいいね~雲はいいね~ そっちからこっちの世界が見えますか~
森の中から連れてきた落ち葉、とてもよい香りがします。落ち葉好きは子供のころから変わっていません。
一枚一枚ちがう葉の色、形・・・。私たちの住む地球がくれた優しさのひとかけら。
友人の子供、小学生のまこちゃんにもプレゼントです♪
毎日の仕事ではパソコンや書物にむかうことが多く、知らず知らず大切にしている五感を使わなくなっています。人のケアに係る仕事をしている自分自身に大切にしたいものは、今も昔も感受性。
遠くを想う時、近くを想うことができます。
人には旅が必要です。遠くにいけなかったとしても、心の旅ならいつでもできます。
そうして私達は、雨の日も風の日も思い通りにはいかない人生を工夫しながら旅しています。
今、どこを旅していますか?
大人の休日は短いけれど、良い空気をいっぱい吸み、秋の美しさを存分に感じました。
明日からまた希望を持って仕事をしたいと思います。秋休みさんありがとうございました。

8/26(金)外は豪雨 業務終了後に集まってくださった43名の皆様と
接遇のセミナーをお願いしたい。今から7年ほど前にそんなご依頼をいただいたことがありました。えっ、なんで私が?…ケアの仕事に就いている私は接遇のプロではないし、自分自身の接遇さえ整っていません。当然辞退して、差し替えに友人を紹介し逃げました。ごめんなさい、その時の情けない気持ちがずっと心の片隅に残っていました。
しばらく、このテーマからは遠のいていましたが、近年また“コンサルタントとして大切にしていること”や“高齢者とのコミュニケーション”などの講演のご依頼をいただく機会が増え、今回のご依頼は老人保健施設、クリニック、居宅介護支援事業者という現場で働くスタッフの皆さんに“コミュニケーションと接遇”がテーマでした。

手づくりセミナー資料
時間というのは凄いですね。私は、いつのまにか人と人との関わりという、最も大切にしているテーマを話す準備が整ったのかもしれません。今考えていることや伝えたい思いがあります。セミナー内容は十数年に及ぶ私の抱えてきた悩みや問題、うまくいかなかったことから発見してきたこと、超えてきた方法、大切にしたいことなどがぎゅっと凝縮され、ノウハウとともに私自身を表現することになりました。やりがいを感じる仕事です。
何故、介護や医療の現場に接遇が求められるのでしょうか。それは、専門知識や技術があっても、相手が信頼し心を開かなければ、効果は得られないからです。接遇はコミュニケーションスキルです。一般の接遇をケアの現場にすっぽりとあてはめることはできません。何故でしょう。それは相手が痛みや悲しみを抱えている人だからではないでしょうか。そして、良いコミュニケーションをとるためには知識ではなく、豊かな感性が必要です。心も体もリラックスし、自分自身をみつめる目が必要です。
人に何かを話す、伝える、表現することによって、自分の考えが整理され、またあらたな考えが湧き出てきます。不思議なものでセミナー中、私自身を旅しているかのような気持ちになりました。人と人との関わりから逃げない、過去から繰り返してきた私の七転び八起きが、誰かの元気につながっていきます。
日々、人と人とのかかわりに向き合っている人達のあたたかく真剣な眼差しは、逆に私を勇気づけてくれるかのようなパワーを持っていました。皆さんが日々の仕事で抱えている戸惑いや悩みが伝わってくるようでした。ご依頼主とお聴きいただいた皆様に心から感謝します。
この街の、この国のケアする人たちを元気にしたい、一人ひとりの心を結んでゆきたい。
皆様と一緒に考え続けたい大切なテーマです。

帰宅後、東京のマンションに戻り転んでも必ず起きる “起き上がり子法師”をじっと眺めました。良い一日をありがとうございました。
今年の夏はとても暑い夏でした。
8月、盛夏、清水区三保松原にほど近い私の母校、東海大学付属翔洋高等学校(旧、東海大学付属第一高等学校)の吹奏楽部OB,OGによる東日本大震災復興支援チャリティーコンサート(静岡新聞社、静岡放送後援)が郷里の清水文化センターで行われました。(→新聞記事pdf(252KB))

私もフルートを吹いて演奏に参加
演奏会途中に私の話をする機会をいただき、自分の思いを朗読という形でお伝えしました。

被災地で感じた思い「心の灯り」を朗読
きっかけは、この演奏会を主催した吹奏楽部OB会長、事務局長をしている兄からのメールでした。
遡ること今年6月、ボランティア登録していた仙台のNPO「全国コミュニティライフサポートセンター」 からようやく依頼の連絡がきた時のことです。慌ただしい毎日で走り回っていましたが、原稿の締め切り延期をお願いし、大きなリュックを背負い新幹線に乗り、仙台駅に向かう新幹線の中から静岡の兄と弟にメールを送りました。
…今から仙台経由で石巻市の避難所にボランティアに行ってきます 由里子…
その翌日、兄からのメールが来ました。
…8月に予定している演奏会で由里子の被災地での体験を話してほしい、宜しく。
僕も8月に現地に向かいます…
…了解…
教諭をしている兄とは阪神淡路大震災の際にも現地の外科病院で遭遇したのを覚えています。
ボランティアはほんの短い日数の体験でしたが、被災地では復興にむけた長い道のりが始まっていました。
できることなんて、本当に小さなことでしかない自分の歯がゆさを感じながらも、福祉避難所で暮らす人々のケアや生活サポートに参加させていただきました。
小さな私ができることはなんだろう・・・。
実際に視て、聴いて、感じてきたことを文字にし、言葉にしました。
朗読した心からのメッセージ「心の灯り」の一部をご紹介します。
この日はフルートの演奏でも65名の仲間に交じって参加、学生時代に何よりも情熱を傾けた音楽。思春期に悩み苦しむ私を救ってくれた音楽でもあります。演奏中にステージの上では涙がでました。
昔、何度もコンクールでステージに上がったこの清水文化センターは来年とり壊される予定です。
3部が終わっても観客の誰もが帰ろうとしませんでした。
この日、最も目標としていたことがあります。
弟家族が86歳の父の車いすをおして、父は久しぶりの外出。父も兄の活躍ぶりを客席からじっと見守っていました。いつもは介護者である母も観客席から応援、嬉しそうな笑顔でした。
忙しく長期の夏休みはなかったけれど、私の過去と今と、東北と清水と、兄と私と
それから色々な人と人の心と心がつながったような貴重な一日でした。
企画、準備、当日の演奏、皆さんお疲れさまでした。
まさか、音楽ではなく、こんな形でステージに上がるなんて、想像もしていませんでした。
ケアの心を伝える方法にはさまざまな方法があるのですね。
これからも私のできる形で、心のケアを続けていきたいと思っています。
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プロの友情出演者
●同級生のコンサートマスター クラリネット奏者 水元みゆきさん 歌も上手です!
●海外でも活躍している オカリナ奏者 大沢聡さん
http://www.fruits.jp/~osawaongakukoubou/
この音、メロディ、本当に癒されます
●新日本フィルハーモニー交響楽団 トランペット奏者 市川和彦さん
http://www.justmystage.com/home/aperto/index.html
はるか昔、一緒に東京普門館での全国大会に出場しました。
●落語家 春風亭昇太さん
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%A5%E9%A2%A8%E4%BA%AD%E6%98%87%E5%A4%AA
昇太さんはソフトボール部だったそうですが、トロンボーンが吹け、この日は一緒のステージにて演奏。
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この日寄せられた支援金は、後輩の吹奏楽部学生達が気仙沼、福島を慰問演奏に訪れ、無事寄託されたそうです。観客の皆様も有難うございました。心のあたたさを感じた一日でした。
夜はホルンで出演していた同級生たかし君が経営するイタリア料理店のロメオで大宴会となりました。良いワインでした。