ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

今年も秋の色

カテゴリー: 日常

毎年秋は何かと大忙しのシーズン。
講演、研修、相談、記者発表、原稿書き、視察、と継続している“熟したお仕事”や、新しくチャレンジしている“フレッシュなお仕事”。
ひとつひとつ丁寧にと、忙しく走っていたら今年も秋が静かに訪れて、あちらこちらを美しく染めています。
群青色の夜空に浮かぶお月様は、日に日に輝きを増しながらこちらの様子をみているようです。
大変大変、秋がいなくなってしまう前に、秋の色をお届けします。

今年も秋の色1

裏の八幡さんから拾ってきた秋の贈り物を、郷里の中庭の診察室の入り口に並べてみました。
ふむふむ、形も色も一人ひとりみんな違うね。
誰にも気づかれずこっそり並べるのがとても楽しい。
鳥や金魚や風、誰か秋の落とし物に気がつくかな?

今年も秋の色2

なんと美しい茜色。
持ち帰った葉は、栃の木の机の上に敷き詰めて、陶器のお家でお香を焚いて・・・
こんなささやかな時間が大好きです。

今年も秋の色3

お天気の良い日にぶらりお散歩へ。ここはどこでしょうか。
以前、職場があった六本木の東京ミッドタウンのお庭、水辺の緑と紅葉です。
鴨が気持ちよさそうに色づいた樹木の間を泳いでいました。

今年も秋の色4

毎年この季節になると、カウンセリング講座でお世話になったVamos主催(カウンセリングを通じた異業種の研究・交流会)の林先生が、ご自宅でとれた美味しい柿を、日本橋まで持ってきてくださいます。
必ず葉っぱ付きでいい香りがします。
嬉しくて嬉しくて、頂く前にかならず撮影してしまいます。

また千葉の友人からは毎年白くさらさらした新米が届き、秋の訪れを感じさせてくれます。
あたたかい気持ちをありがとうございます。
写真をついつい撮ってしまうのは、そのときの心を覚えておきたいからなのかな。
季節の巡り、人生の巡りを感じます。

gooヘルスケア

ワサビです。
「gooヘルスケア」にて認知症高齢者の徘徊に関する川上さん寄稿記事が配信されました。

認知症高齢者の徘徊による行方不明を防ぐ (2014.10.28公開)

・ 認知症高齢者の徘徊などによる行方不明者が増加しています
・ なぜ徘徊・行方不明が起こるのでしょうか
・ 家族はどのように対応すればよいのでしょうか?
・ 地域ぐるみで認知症の人を見守る―地域の取り組み事例

ぜひ読んでみてくださいね。(バックナンバー一覧はこちらから)

 

【川上さんよりコメント】
徘徊は認知症の症状のひとつです。
本人にとっても家族にとっても深刻な問題です。
皆様に知っていただきたい知識と最新の情報をおまとめしました。

大牟田市のようなあたたかい町が少しづつ増えて、日本全体がやさしい見守りの国となるといいですね。

AERA 2014年10月20日号掲載

カテゴリー: お知らせ

AERA

ワサビです。

本日発売のAERA(2014年10月20日号)の特集「介護で人生をあきらめない」で、川上さんの取材記事が掲載されています。ぜひ書店・コンビニにてご覧ください。

【川上さんよりコメント】
今回のテーマは「介護で人生をあきらめない」。
記者古川雅子さんによる取材記事です。
私と家族の体験と選択の想いをおまとめいただきました。
記者の古川雅子さんは自身も親の介護、子育てとの両立を体験している女性です。

私の体験はほんの小さな体験にすぎませんが、
今介護中の方、介護を考える方の、勇気や思いにつながりましたら幸いです。

大人になったらしたいこと 心の旅

カテゴリー: 日常

さまざまな仕事を一つひとつ丁寧にこなしながら、9月もいよいよ最終週。
東京駅からあさま号に乗って長野駅経由、信越本線に乗り換えて黒姫駅まで。
秋を探しに出掛けてきました。私の遅い細やかな夏休みです。

黒姫高原

まずは小さな駅で信州蕎麦をいただき、新鮮な空気を感じながら黒姫高原へ。
人の気配は少なく、広大な山や空の下、気持ち良さそうに秋桜が揺れていました。
私の今回の目的地のひとつは、信濃町黒姫童話館。
かねてより訪れてみたかった場所です。

黒姫童話館

「モモ」や「はてしない物語」で社会に大きな影響を与えたドイツ文学者、ミヒャエル・エンデ。
人のはなしを聴く不思議な力を持ち、「時間どろぼう」と戦う勇敢な少女「モモ」は、私の大好きな少女、そして大切な愛読書です。
ここ、信濃町黒姫童話館にはエンデに関する膨大な資料が展示されていて、作品以外にも誕生からの生い立ち、苦悩や喜び、そして人柄をうかがうことができます。

ミヒャエル・エンデ

ミヒャエル・エンデゾーンの入り口

カシオペイア(亀)

エンデが訪れた際にも大変興味を示したという、木彫のカシオペイア(亀)が
入り口で出迎えてくれます。カシオペイアはモモを助けてくれる利口な亀。

小さなスペースですが、私は2時間程ゆっくり過ごしました。
私が特に興味をひいたのは自筆のスケッチや原稿、子供の頃の成績書、愛蔵品の亀の数々などです。
エンデ自らが資料を提供してくださったそうです。
ルドルフ・シュタイナーにも大きな影響を受けたエンデ、思想のあるファンタジーが生まれた背景を知ることができる時間でした。

日本を愛したエンデは、晩年翻訳家の日本女性と再婚しましたが、残念ながら癌の為60代に旅立たれました。
黒姫の森と草原に囲まれた静かな童話館。
ミヒャエル・エンデの世界に興味のある方には、お勧めです。

「ミヒャエル・エンデがおしえてくれたこと/時間・お金・ファンタジー」

今回の旅のきっかけとなった
「ミヒャエル・エンデがおしえてくれたこと/時間・お金・ファンタジー」新潮社

次の目的地は野尻湖の湖畔にあるホテルエルボスコ

ホテルエルボスコ

ホテルエルボスコHPより引用

この写真をみた瞬間、「いつか行くぞ〜」と思っていたホテルです。
半島の森の中に、ただひとつだけある静かなホテルで、お部屋は全室野尻湖に面し、地元の食材を使った健康的な食事に、読書や森の散歩と、自分時間を慈しみ静かにゆったりと過ごすことができます。
興味深い書物が並ぶライブラリー、信楽焼のレンガ作りの廊下、シンプルながらもモダンな色使い、スタッフの方々の程よい距離感の接客等、空間が人に与える影響力を改めて感じました。

ホテルエルボスコの部屋

建築家の清家清さんが設計されたホテル
ホテルのライブラリーには清家清さんの書籍も数冊あり
私も「やさしさの住居学/清家 清」を読んでみました。

私は森と湖が大好きです。
静かな湖面の揺れや輝きを眺めているだけで、とても気持ちが穏やかになります。
都会で日々忙しく働く今の私にとって、贅沢しても買いたいものは、静けさと時間とありのままの自然。
聴こえてくるのは鳥のさえずり、葉のささやき、秋の風の音だけ。

ホテルエルボスコ周辺の森

この日は秋晴れ。ホテルエルボスコ周辺の森の散策コースは2つ。
信濃町の中にある雄大な森を専門のトレーナーと共に散策し、自然の中で体を癒す森林セラピーに参加することもできます。【信州信濃町癒しの森

黄金色の田園

ホテルに温泉はありませんが、夕刻になるとホテル近く(新潟県)の温泉まで車を走らせてくれます。
遠くまで続く黄金色の田園に夕日が沈もうとしていました。自然の色っていいですよね。
露天風呂に浸かってホテルに戻る頃には辺りは真っ暗でした。
これからますます深まりゆく秋。10月下旬から11月初旬が紅葉の見頃とのことです。

ホテルの前で

小さな旅の間に、私は「モモ」をもう一度全て読み直しました。
私も灰色の時間どろぼうに時間を奪われないようにしたいと思います。
聴くこと、話すこと、仕事を通じてもその先にいる人を想い愛すること、あらゆる人との出会いに感謝しつながりを大切にすること。

大人になった今だからこそ、そんな自分時間をしっかり持てる女性でありたいと願います。
それが私の考える成熟、大人らしいことのひとつでもあります。
大人になったらしたいこと、ひとつひとつできることが幸せです。
人生は困難の連続ですが、与えられた試練に感謝し、実りある人生の秋を目指してがんばります。

ホテルエルボスコのスタッフのさりげないやさしさが心に沁みました。
また、うかがいます。

人間はじぶんの時間をどうするかは、
じぶんじしんで決めなくてはならないからだよ。
だから時間をぬすまれないようにすることだって、
じぶんでやらなくてはいけない。

モモ 大島かおり訳 より

ワサビです。

10/30(木)にUR都市機構の主催するセミナーにて、第2部の講師をさせていただきます。
テーマは「高齢期の様々なニーズと住まい方~DANCHIの今・未来をのぞく~」です。

無料でどなたでも参加可能ですので、もしご都合がよろしければぜひいらしてくださいね。

10/3追記:残席残りわずかだそうですのでお急ぎください。

 

UR都市機構主催 高齢期の住まい方セミナー
「これからの”DANCHI”を考える」~介護予防から在宅ケアまで~

【概要】
団塊の世代が75歳を迎える2025年まで約10年となりました。
高齢期の暮らしのニーズや住まい方は多様化し、予防から在宅ケアまで、多世代で支え合い、つながりながら最期まで自分らしく過ごすことのできる住まい方が求められています。
高齢期の新たな住まい方に関心をお持ちの皆様、将来的な課題としてお考えの方、UR都市機構の提案する新しいDANCHIの姿を知りたい方など、たくさんの皆様のご参加をお待ちしております。

■ 第1部
講演:最期まであなたらしく住み続けるために~介護予防から看取りまで~
講師:(株)ケアーズ白十字訪問看護ステーション 代表取締役 秋山正子様

■ 第2部
講演:高齢期の様々なニーズと住まい方~DANCHIの今・未来をのぞく~
講師:UR都市機構 ウェルフェア研究室 室長 川上由里子

■ 第3部
講演:UR×松竹芸能~落語と体操による健康増進プログラムの実証実験~
講師:松竹芸能(株) 代表取締役社長 井上貴弘様

日時:平成26年10月30日(木)13:30~16:30
会場:新宿区角筈区民ホール(〒160-0023 新宿区西新宿4丁目33番7号)
定員:150名
参加料:無料

【事前予約制】 申込み期限 ~10月15日(水)まで
お申し込みはお電話・Eメール・申し込みフォームから。

独立行政法人都市再生機構 法人営業支援室・ウェルフェア研究室
受付時間:平日午前10時~正午、午後1時~午後5時 担当:岡村・加藤
電話番号:03-3347-0925
Email:seikatsu-shien@ur-net.go.jp
申し込みフォーム:https://mms.ur-net.go.jp/crm/m/seikatsu-shien_148

※定員となり次第締切となりますのでお早めにお申込みください。

夏の終わりに

カテゴリー: 日常

お散歩をしました。
こんなものが見えるところです。さて、どこでしょうか?

東京ゲートブリッジ

東京港埠頭、中央防波堤と江東区若洲区を結ぶ橋梁、東京ゲートブリッジ(2012年開通全長2,993m)です。
まるで恐竜のようですね。

海を右手にみながらお散歩、テトラポットには釣り人がちらほら。
きれいな声の鳥を聴いたり、野良猫を発見したり、
広い空には行き交う飛行機、秋の雲、爽やかな海風が吹いています。
海の向こうにはディズニーランドや葛西臨海公園の観覧車がみえます。

サイクリングロード

サイクリングロードには東海道五十三次の浮世絵が日本橋⇔京都三条大橋、495kmの250分の1の距離で展示されています。
広重の絵から伝わる旅や暮らしの様子も楽しく、知らない地名や景色に関心したり驚いたりで、楽しいお散歩です。
故郷の由比宿場町では、この町に辿り着いた旅人のような気持ちにもなりました。
昔々、旅は命がけ、多くの人々は遠くには行けなかったのでしょうね。

どんぐり

途中、新鮮で健康的などんぐりがたくさん落ちていましたので、
これはこれは・・・^^ 少々ポケットに詰めて持ち帰りました。まるでブローチのようです。
歩いていると様々な種類の虫の音もたくさん聴こえてきます。美しい大合唱に耳を傾けます。

くもにも
いいのと
そんなでもないのとある
いいのをみつけたら
めをはなす気になれない

虫が鳴いている
いま ないておかなければ
もう駄目だというふうに鳴いている
しぜんと
涙をさそわれる

秋になると大好きな八木重吉さんの詩を思いおこします。

東京ゲートブリッジ

じんわりと汗をかいて帰る頃、空にはお月さまが浮かび、ゲートブリッジの恐竜が光っていました。
若洲海浜公園、往復で約4キロのお散歩でしたが、今日は頭を空っぽにしてよく歩きました。
東京にも自然があり、小さな秋を発見できます。
自然は心を穏やかにしてくれますね。

月にてらされると
ひとりでに遊びたくなってくる
そっと涙をながしたり
にこにこしたりしておどりたくなる

9月9日は満月です。秋はお月様が美しい季節ですね。
忙しい毎日ですが、皆さんも時々広い場所にいって、たくさん深呼吸をして、
透きとおった秋を、彩りの秋を、楽しんでくださいね。
心と体を調えて明日からまたがんばりましょう。

8/29 千葉県県友会 介護講演会

カテゴリー: 活動報告

8月29日、まだ残暑が残る土曜日。
千葉県県友会様夏季例会での介護講演会に行ってまいりました。
テーマは「〜高齢期の暮らしをデザインする もしも家族が認知症になったら〜」。

ホテルポートプラザちば

会場の千葉みなと駅前の「ホテルポートプラザちば」

千葉県県友会は千葉県庁の土木課のOB様、60〜90代の知的な男性の皆様で構成されています。この日は90名近くの方がご参加されました。
春の打ち合わせを経て、会員の皆様の暮らしにお役立て頂くためにこのテーマをご提案し、お伝えさせていただくこととなりました。

今回は、1.認知症の基礎知識、2.実例4ケースのご紹介 家族の対応やケア、3.認知症予防という流れでお話しさせていただいたのですが、皆様最後まで熱心に耳を傾けてくださいました。

セミナー風景

講演会終了後には懇親会があり、美味しいお料理とお酒をいただきながら皆さんと色々なお話をさせていただいたのですが、驚いたことにご自身が奥様の介護をしている方が複数いらして、皆さんそれぞれの形の体験談を聴かせてくださいました。

「今日はショートステイに預けてきたんだよ。」笑顔の奥様の写真を見せてくださいました。
「先に亡くなっちゃたんだよ。」
「ホームのお世話になって助かったんですよ。今はいろんな介護の形がありますね。」

「今日の講演の中で印象に残ったのはやさしい心。認知症になっても大切なんですね。」
「一人ぼっちにさせないってことですね。」

最新の情報よりも、“やさしい心を持つことが大切“ ”認知症になっても感情は残っている” が印象に残ったという感想をお持ちの方が多かったことも、私の学びになりました。
ケアの世界では当たり前の知識も、まだまだ一般の社会には伝わっていない現状を感じます。
たとえ認知症の疾患や背景を理解していたとしても、日々日常生活に支障をきたす家族にとって、やさしさを持ち続けるのは簡単なことではありません。
まして認知症の人の心を理解していなければ、「やさしい心も届かないだろう」と思ってしまうのもしょうがないことかもしれません。

“介護のはなしをしましょう”  
声に出すことで様々な発見があり、自分自身の心の声も聴こえ、介護されている人の気持ちにも目を向けられ、明日に進むことができます。 
誰もが平等に齢を重ね、そこには喜びと哀しみ、光と影の両方が存在します。
1人の小さな体験も話すことで、客観的に俯瞰することができ、必ず誰かの何かの役に立っていきます。

いつもこう思っている私ですが、こうしてごく自然に明るく介護や暮らしのはなしができるのはとても良いことですね。嬉しくなりました。

セミナー風景

集まって知識や情報を得たり、交流をしたり、みなさんよく食べ呑み、よく学び笑い、私にとっても大変刺激になる会でした。
このような繋がりが高齢期の暮らしを豊かにするのではないでしょうか。
職業を通じた財産ですね。

介護のある暮らしからは様々な学びが得られます。
それは人にとって、とても大切なものだと思います。
不十分な点も多々あったことと思いますが、素晴らしい人生の知恵や体験をお持ちの大先輩の皆様に、何か少しでもお伝えすることができていたら幸いです。

皆様らしい高齢期の暮らしを応援しています。
千葉県県友会N会長様、事務局の皆様、ご清聴いただきました皆様、そして今回の会にご推薦いただき、当日業務終了後に駆けつけてくれたR子さん、素敵な夏の一日をありがとうございました。

ほろ酔いの帰り道、父が人生の引き出しを一つひとつ閉める作業により添えたことに感謝しながら、電車に揺られ帰宅しました。
「よかったね。」と父の声が聴こえてきました。あらゆる体験に感謝しています。

エーザイ・パンフレット

エーザイ(株)様のご協力により、ちびまる子ちゃんイラストのわかりやすい
パンフレットも全員に配布させていただきました。体験者の声も心を打ちます。
ご協力に心より感謝いたします。【e-65.net】

8月14日 「ノンストップ!」生放送が無事終わりました。
「ノンストップ!」を観てくださった皆様、応援してくださった皆様ありがとうございました。

台本

親と離れて暮らす人が増えています。家族の形も大家族から核家族へ。
一昔前のような嫁が介護をすることが当たり前の時代ではなくなりました。
現在最も多い介護者は配偶者、つまり老老介護が増えています。
国の推計では今後ますます単身高齢者が増え、介護者不在の家庭も増えていくことが予測されています。

離れて支える人側からの相談も年々切実になっています。

・ 遠距離で暮らす家族の介護を理由で退職を迫られる人。
・ 退職後に経済的に困窮し、親とともに引きこもりになり介護うつを患う人。
・ 未婚者だから、女性だから当然、と兄弟や親族から介護を強いられる女性。
・ 時間やお金が負担となり体や心の健康を壊す人。
・ 発見が遅れ家族の認知症対応が遅れ進行してしまう人。
・ 妻から「自分の親をみるからあなたは自分の親を」といわれ、ひとり介護に奔走する男性。
・ 同居できない状況から、言いようのない罪悪感を抱えている人。
・ いざという時に駆けつけられない緊張感や不安を常に抱えている人。
・ 親を呼び寄せたいが住み慣れた地域を離れたくない親


今回の番組出演では、ほんの一部の情報やメッセージにすぎませんでしたが、
・ 長期にかかる介護費用、帰省費用も大きな負担となる。
・ 困難なことが様々あっても介護で仕事を辞めない。介護一色にしない。
・ 仕事と介護、自分の暮らしと親の暮らし。両方のバランスをとりながら続けることの大切さ。
などをお伝えさせていただきました。

放送された元日テレアナウンサーの石川牧子さんは、仙台東京間の遠距離介護を7年間続けながら、パイオニアとしての仕事も続けられました。
私自身も遠距離介護中、仕事は大きく広がり深まりステップアップしました。
むしろ介護体験が私にも、社会にも役立つものとなった気がします。
自分の仕事は自分を支える大きな柱。諦めないで続ける方法を探しましょう。

2000年から介護保険制度が始まり、頼れるサービスが低価格で利用できる時代となっています。
頼れる他人を上手に活用しましょう。近所の方とのコミュニケーションも大切です。
役立つサービスを下の表にまとめました。これは企業の従業員向けセミナーでご紹介させていただいている一部ですがご覧ください。

また、まだまだ誰もが利用できる状況ではないようですが、働いている人であれば介護休業制度の活用もそのひとつです。

セミナー資料より

川上オリジナルセミナー資料より
(クリックにて拡大)

「ノンストップ!」の番組では後半、役立つ商品が紹介されました。
音で飲み忘れを知らせてくれる薬箱、ロボットとの連動、靴の底にGPSを入れることで居場所を知らせてくれる商品、親の安否を遠隔に知らせてくれるサービス。
様々な商品・サービスが人と人の距離を近くして、サポートしてくれます。

遠距離をサポートするサービスはひと括りに制度化されているわけではないため、自分の状況に合わせた情報を入手するのは少し難しいのですが、お近くの地域包括支援センターに地域支援サービスについて尋ねてみたり、お住まいの市区町村のサイトを見てみるなど、日頃から情報にアンテナを張っておくことが大切です。
また10月1〜3日には、毎年恒例の東京ビックサイトで国際福祉機器展H.C.Rが開催され、多くの福祉機器が実際に体験できます。是非お出掛けください。

【第41回 国際福祉機器展 H.C.R.2014 公式サイト】

同居であっても遠距離介護であっても、何より大切なのは支える人の健康です。
運動、食事、休養、自分自身が健康で笑顔でいられるための習慣を身につけてくださいね。
これは、長年の習慣や関係が影響します。
ひとりで抱え込まずに誰かに話すことで、心に窓ができ、そよ風が入ります。
共に良い方法を探しましょう。

自分の人生と親の人生、その両方が大切にできる社会でありますように。

フジテレビ

お台場にあるフジテレビスタジオ
自宅からは台本を見ながらタクシーで20分。当日は7時30分に到着しました。

テレビ出演生放送は初めての体験でドキドキしましたが、ご依頼をいただいてから本番終了まで、スタッフ・ディレクターさんの活躍、当日の司会カズさんの頭の回転の早さ、出演者の方々の見られることへのプロ意識、スタジオのスタッフの活気、出演者への配慮などなど、印象に残ることがたくさんありました。
ご覧頂いた方からも多くの反響をいただき参考になりました。
良い機会をありがとうございました。

ヨーガンレールの服

テレビ出演の記念に♪
と購入した緑のシャツジャケットとバルーンスカート。
長年愛用しているヨーガンレールに駆け込んで即決めでした。疲労感満載でしたので、こんな楽しみをプラスすることで自分のテンションを上げました。^^

ワサビです。

川上さんが8/14(木)にフジテレビ「ノンストップ!」の「働く人の遠距離介護」特集に出演することになりました。
お盆休みの方はぜひご家族でご覧くださいね

番組名:フジテレビ「ノンストップ!」
日時:2014年8月14日(木)9:50〜11:25

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gooヘルスケア

ワサビです。
「gooヘルスケア」にて地域包括ケアシステムに関する続編が配信されました。

それぞれの町の「地域包括ケアシステム」 (2014.7.22公開)
・地域住民と専門家がつながり、高齢者を支え合う町づくりが求められている
・都市型地域包括ケアシステムの取り組み例
・みなさんの町の「地域包括ケアシステム」は?

ぜひ読んでみてくださいね。(バックナンバー一覧はこちらから)

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