ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

4月 母のバースデープラン

カテゴリー: ノウハウ, 日常

春爛漫、みなさん今年のお花見期間は長かったですね。楽しめましたか?

桜咲く4月は母の誕生日でした。
昨年の秋から歩行困難となり日常生活に支援を必要とした母。
心配しましたが、運良く素晴らしい整形外科クリニック、医師、理学療法士に出会い、リハビリを重ねることにより回復の兆しがみえてきました。
私も東京⇔静岡、郷里での支援を続けました。

「お花が咲く頃になったらお誕生日祝いにゴルフ場に行こう!」
母が父と共に40年通った馴染みの富士ロイヤルカントリー倶楽部にて、パターを行うことを目標に掲げていたのですが、母の頑張りもありとうとう実行に至りました!(やったーやったー)

右がパターを持つ母、左が私(ちなみに私はゴルフはしません)

母は父の介護開始とともに長年の趣味だったゴルフは中断しました。
父が転倒したのは亡くなるまで協議委員長を務めたこのゴルフ場でした。
10年ぶりにゴルフ場でパターを握る母。(涙)
なかなかの腕前を見せ、アテンドしてくださった長年お付き合いのプロも私も驚きました。
体が覚えているとはこういうことですね。
勿論、もっとも喜んだのは母。見たことないほどいきいきとしています。

あらためて”楽しみの効果“ってすごいですね。
喪失体験が多くなる高齢期ですが、自分自身の心身の機能が低下した時、もう一度行ってみたい場所、逢いたい人、やってみたいこと、なんとしても継続したいことなどがある!というのは幸せなことですね。
どんな人生を創るかは本人次第です。
富士山も桜も見守ってくれています。

山梨から車で移動。
帰り道は故郷の街の高台から青い駿河湾を見下ろしました。
母「やっぱり由比が1番いいわね~。ここが世界の中心よ~。」
お誕生日の声です。田舎の人は田舎が好きなんですよね。

心優しき釣り人が、昨日伊豆で釣ったばかりの新鮮な鯛を誕生日のお祝いに届けてくださいました。

同じく心優しき耕し人が、タラの芽、ウド、花筏などなど摘みたての山菜をたくさん届けてくださいました。
野菜のパワーに圧倒されました。嬉しい!

日頃、天ぷらはあまりいただかないので(揚げ物も基本しません)、上手に調理できるか心配でしたが、やらない訳にはいきませんね!
いただいた新鮮な食材を使って母の誕生日祝いの食事を作りました。
新鮮な香りがする野菜たちが「春がきたよ~」と教えてくれているようで触れているだけでもワクワクします。
豪華な食事よりも、旬の野菜の味そのものを活かし、シンプルにいただけることが何よりものご馳走です。

歩くこと、食べること、今があること、応援してくれる人がいること、
冬が来て春が来て、夏が来て秋がくる、季節の巡りと恵みに感謝です。

お誕生日おめでとうございます。そしていつもありがとう。
82歳の母へ 由里子より

【ワンポイントアドバイス】
「フレイル」という言葉をご存知ですか? Frailty=虚弱を指します。
今回、母は一時的な関節の炎症による歩行状態の低下でしたが、要介護状態に突入かとひやひやしました。
このように病気により活動性が低下すると一気に筋力も気力も落ち、動くことが困難になってしまいますね。
病気や災害、親しい人との死別などの喪失体験などにより、生活機能の低下をきたした状態をフレイルといいます。健康な状態と介護の状態の中間です。

高齢期には、フレイルに早く気付き、正しく治療や予防をすることが大切です。
体重減少、疲れやすい、歩行速度の低下、握力の低下、身体活動の低下、この5項目に気をつけてみてください。
日頃から栄養、社会参加、身体活動は大切にしたいですね。
そしてなにか変化があった時、あきらめないで治療する、相談するなど工夫してみてください。

今回は母の友人の医療機関情報が大変役立ちました。
ご自身も突然歩けなくなった体験をお持ちで痛みを共有できるお友達です。
勇気を持って「私困っているの」と周囲に相談する、声をあげることで助けられますね。

川上セミナー資料より(クリックにて拡大)

東京大学高齢社会総合研究所の飯島勝矢教授がフレイル状態の高齢者が元気に暮らすための対策を広げようと奔走しています。
各地でフレイルサポーターが生まれ、住民同士フレイルチェックを実施し楽しく予防しています。
健康づくりや街づくりが変化してきているのです。
「東大が調べてわかった衰えない人の生活習慣」「健康長寿 鍵はフレイル予防」など様々なエビデンスが飯島教授から発信されています。ご興味のある方はのぞいてみてくださいね。
まずは心の持ちようが大切です。
皆様の毎日が明るく健康でありますように。

春の休日、新橋のアトムCSタワーにてネイティブアメリカンフルート奏者マーク・アキクサさんと、∀KIKO(アキコ)さんのコラボライブが開催されました。
∀KIKOさんは北海道余市市生まれの女性画家。
現在は山梨県にお住まいだそうですが、ご自分の描かれた絵にあわせて自作の詩を朗読するARTGIPSY ARTSHOWなどの活動を行っています。

以前から何度か訪れていたこのアトムCSタワーには、∀KIKOさん常設展示nociwギャラリーがあり、今回はそのクロージングイベントでした。

∀KIKO(アキコ)さんからいただいた自作のカード

詩や朗読が好きな私は、マークさんの音楽の世界とのコラボはいったいどのようになるのかと、休日の午後一人でバスに乗って出掛けたのですが、コラボの世界は勿論、とびっきりナチュラルな世界観の女性に出逢え、とてもとてもハッピーな1日となりました。

∀KIKOさん(左)とマークさん(右)

マークさんが、∀KIKOさんの朗読と絵に合わせて風のような大地のような音楽を奏でます。
驚いたのは∀KIKOさんの声の深さ美しさ。
特に狼の遠吠えのような声に、私はぐぐっと引き込まれました。
いったいどんな女性なのでしょうか。

∀KIKOさんの伝えたいこととマークさんの伝えたいことには、共通している何かが流れています。
平和を祈る、自然や動物からのメッセージを受け取り伝える。
そしてお二人ともちょっと人間離れしている?ような…。

Mark Akixa’s Blog “Wind Walker” 「ARPA at ATOM」

思わず購入した∀KIKOさんの画集「Simple Site」。
絵、言葉、受け取る私の心が動き、そんな自分に、私も私らしさを確認。

∀KIKOさんのサイトより

平和のために人間がまず最初にできること

それは自分を幸せにすることだと思います。

一人一人の心の中に幸せが訪れて、そしてその波が世界に広がり、

やがて地球がすっぽりと愛に包まれる日がくることを祈って

私は私に与えられた時間を精一杯、楽しく生きていこうと思います。

春分、満月、すべてのものはつながっている。
早速、数日後のレッスンでマークさんに、そして∀KIKOさんにはメールで、
「またコラボライブ行ってくださいね」とお願いしました。

自分らしさってなんだろう、私らしさってなんだろうって中学生の頃から悩み考え、あちこちぶつかりながら生きてきました。
人はみな異なる魅力や役割を与えられて生まれてきます。
人と比べず自分らしく生きるって素晴らしいことだと齢を重ねるにつれ感じています。
私ももっと自分らしく生きたいです!うお~~~(遠吠え)

∀KIKOさんは毎月第3日曜日に高幡不動で開催する「ござれ市」にブースを出しているようです。
お天気の良い日に伺って、一度ゆっくりお話ししてみたいな~と思っています。
お世話になった心優しき皆様、ありがとうございました。

さて、嘘のような本当の話で驚きなのですが、なんと恩師マーク・アキクサさんが我が故郷、小さな海沿いの街にてライブを行います。
これはまったくの偶然で平成最後の大事件ですが…私と母が引き寄せたのかもしれませんね。
何度かマークさんのライブを聴いている母は、「みんなにマークさんの演奏を聴いてもらいたい!」となんと15人も集客しちょっと自慢げです。
とっても楽しみにしています♪

お近くの方はお越しくださいね。
季節の桜えびのかき揚げや美味しい鰻もいただけます♪

・蒲原の味処 よし川 Tel:054‐385-2524
Mark Akixa オフィシャルサイト

平成31年の春 結人9年目を迎えて

カテゴリー: ご挨拶

今年も季節が巡り、春が訪れました。
三寒四温を繰り返しながらも陽射しが明るさの変化を感じます。

結人の始まりから8年が経過しました。
2011年春、不安と期待でスタートした独立でしたが、多くの皆様に支えられながら自分らしい活動ができ、微力ながらも社会のお役に立てていることを心から感謝致しております。

昨年も、大変お世話になりましたUR都市機構様、三井不動産様、ソニーコーポレートサービス様、日本生命様、技術評論社様、公的銀行様、静岡県庁様、その他多くの皆様、そして個別コンサルティングをご利用いただきました皆様、ケアガイドをご活用いただきました皆様、家族や友人、心からありがとうございました。

フリーランスは、24時間のデザインは仕事も健康も自分次第です。
組織人とはまた異なった大変さがあることを日々実感していますが、それでも自分の足で立つことのできた道なき道人生に、私は心から感動し、小さくてもあったかい結人を祈り慈しんでいます。
結人スタッフワサビさんの力もとても大きくありがたいです。

子供の頃から全く変わらない自分らしさの核があることは幸せですね。
これからも人と人のつながる希望のケアを目指して、こつこつと歩み続けます。
心の中の緑の葉っぱにお水をまき育て続けます。
皆様、引き続き結人を、川上由里子をどうぞ宜しくお願い致します。
(ん?なんだか選挙活動のようですね・・)

するべきこと、したいことに追われる日々ですが、その合間を縫って春を感じに出掛けます。
私にとっての一番の心地良さは自然を、季節の移ろいを肌で感じることです。

空を見上げ、花の生命力を全身で感じます。

おだやかな凪の海に心が癒やされます。海は心の故郷です。

刻々と変わる夕暮れの時間。太陽が眠るのをただただ、眺め続けます。

山では鳥たちがさえずり、春の到来を喜んでいるようです。
私は東京と郷里の静岡を行ったり来たりのライフスタイルです。
東京には文化があり様々な自分流の人がいます。
静岡では、今も昔も変わらない空、海、大地を感じることができます。
愛情豊かな人がたくさんいます。
温泉も多く、穏やかな空気、豊かな水、人に癒やされます。

最後に、私の大好物の写真を載せて今年度の締め、です。

平成から令和へ。
皆様の平成31年最後の春が、それぞれに素敵な新しい春でありますように。

感謝をこめて 愛をこめて

未来の車椅子?

カテゴリー: ノウハウ

昨年、東京ビックサイトで開かれた「2018国際福祉機器展」にて、鮮やかな色、デザインの乗り物?に目を惹かれ思わず近づきました。

RODEM

なんでも試してみたい私は開発の目的や経緯を伺いながら試乗体験。
まるで遊園地の遊具に乗るかのような気分でしたが、動きはスムーズで安定感があります。
通常の車椅子のように座るのではなく、後方から跨って乗る介護用電動車椅子とのこと。
ベッドなどから体の向きを変えずに乗り移ることができるため、利用する人、介護する人の負担をおさえることができそうです。
お値段は98万円(非課税)。
介護保険のレンタルや購入対象品目ではありません。流石に高額です。

RODEM

公式ホームページ http://www.tmsuk.co.jp/rodem/

名前は「RODEM/ロデム」ロボットメーカーの株式会社テムザックが開発。
ときにはロボット、時にはビークル(乗り物)、ときには車椅子と、ユニバーサルデザインの新しい発想の商品です。ころんとした丸みがやさしく愛嬌がありますね。

3月18日~22日、東京丸の内にて、NTTドコモとテムザックにより、この車椅子モビリティRIDE-ROIDで移動しながらタブレットを使って観光するという試みが行われ、色とりどりのロデムに乗車した観光客で賑わいました。(関連記事

また、草津総合病院では入院患者や下半身が不自由な外来受診者に使ってもらおうと、医療機関では国内初、導入しています。

介護業界は支える人の人材不足が懸念され、ロボットの開発が進んでいます。
加齢により徐々に弱っていく足腰、繰り返す転倒、多くの方が歩くことに不安や心配を抱えます。
日頃からよく動き、諦めずに予防やリハビリを行うことが大切ですが、状況に応じて機能を補う介護用品を上手に活用することも必要です。それも自立支援のひとつです。

ところが、福祉用具や介護用品は気持ちが萎えてしまうものも多く、使う人の気持を考えると大変残念です。機能性と共にデザインも大切ですよね。
乗ってみたい、触れてみたい、そばに置いて使いたいと思えるような強い味方のロボットが生まれるとよいですね。

父には、晩年鮮やかなグリーンの車椅子を用意できましたが、当初は見たことのないお洒落かつ安全な車椅子に驚いていました。
父も母もその車椅子の色や形はとても気に入っていたようで車のトランクに詰めてよく外出したものです。(介助用、モジュール型車椅子、低反発クッション使用)
一本杖をプレゼントするときにも、安全性と機能性、そして父好みの色やデザインを大切にしました。
 
足腰が弱くなってきた80代の母に、このロデムの写真を見せたところ、じーっと眺めた後「車に乗れなくなったら、私に買ってね」とのコメント。
合格ラインには達したようですが、自費購入で98万円…ですよね(苦笑)
さあ、今日も一歩一歩、元気に出掛けましょう。

【ポイント】
福祉用具を選ぶ際には、利用する人、使う場所の住環境、介護者などから総合的に検討することが大切です。
購入時は必ず医師やケアマネジャー、福祉用具相談員など、専門家に相談して検討してくださいね。

【ご案内】
国際福祉機器展(H.C.R)は毎年秋に開催されるアジア最大規模の福祉機器展示会です。
実際に見て触れることができます。
車椅子や福祉車両、靴や衣類、住宅関連などなど、近年は介護ロボット関連商品が増えており未来の生活を描けます。
歩きやすい靴を履いてお出掛けください。
国際展示場/東京ビックサイト/2019年9月25日~27日開催
https://www.hcr.or.jp/exhibit-company/essential_point

ワサビです。

ゆうゆう」(3月号/主婦の友社)の特集記事「心が軽くなる!介護の不安&悩み何でも相談室」にて川上さんの取材記事が掲載されました。
ワンオペ介護(ワンオペレーション介護:一人で全てを担う介護)のお悩みについてお答えしています。
全国の書店にて発売されていますのでぜひお読みください。

【川上よりコメント】
読者のお悩みにお答えさせていただきました。
皆さん介護に前向きだからこそのお悩みですが、ひとそれぞれの介護、決まった答えはなく難しいですね…。
それぞれの介護に、私も驚いたり感心したり共感したり、学ばせていただきました。
介護は一人で抱えないこと、そして距離感も大切です。
息詰まったら、その場を一旦離れる意識を持ち、客観的に、俯瞰的に見てみましょう。
助けてくれる人は必ずいます。知識や情報も支えになりますよね。
お困りごと解決の為に、わずかばかりでもお役にたてましたら幸いです。
読者の皆様、ゆうゆうご担当者様、ありがとうございました。

※参考
ゆうゆう10月号に取材記事が掲載されました。(2015年9月1日)

「傾聴の会・江東」を訪ねて

カテゴリー: 活動報告

梅の香がほのかに漂う如月、お寒い日が続いています。
お元気でしょうか?

先日、「傾聴の会・江東」にお招きいただき、江東区ボランティアセンターに行ってきました。
木場駅から早足で15分、2時間のセミナー講師です。
傾聴ボランティアとは、相手に寄り添い耳を傾け、ありのままの相手を尊重し、共感的にお話を聴くボランティア活動です。
リーフレットによると「出会いを楽しみ、心豊かな人生を送る」ことを目標としているそうです。

ご依頼主の団体は、江東区社会福祉協議会が主催した「傾聴ボランティア養成講座」の修了生有志によって2006年秋に設立されて現在会員数は84名。
10年以上に及び外出が困難な高齢者、介護者のご自宅や施設、グループホーム、有料老人ホーム等にて、お話をありのまま聴く活動を行っていらっしゃるとのこと。
活動のためには講師を探しながら定期的に研修を開催しているそうです。
窓口は研修係のご担当者でした。素晴らしいですね。

私にとってボランティア団体でのセミナーは初めて体験でしたが、結人のブログを御覧いただいての熱いご依頼であったこと、テーマが私自身最も最も大切にしている傾聴であること、自主的な住民ボランティア団体であるということで、楽しくご協力させていただきました。

「聴きたい、学びたい」という人が集まる場所の空気は良いですね。
何故かこの日は皆さんが明るく笑う場面が何度かありました。
私は熱弁をふるって?マイクを壊しました。
北原白秋、五十音順のボイストレーニングでは、50数名の皆さんの声が会場に響きました。

休憩中も皆さん大変お元気です。
団地の自治会長さんも声をかけに来てくださいました。
当日のアドリブで、講義の最後にはドイツ文学者のミヒャエル・エンデの「モモ」の中の一節をご紹介。

「モモのところに行ってごらん!」困ったことがある時、人々はこう言います。
モモは生きていく上で何が一番大切か、何を守るべきかをしっているのです。

セミナー終了後には、女性からご質問もいただきました。

「どうしても自分の殻に閉じこもってしまう人がいます。どうしたらよいでしょうか・・・。(中略)
今日のセミナーを聴いていて、もしかしたら聴き手の自分に問題があるのではないかと思いました。」

人を支援する人、人に関わる人は、ボランティアであっても様々な分野のプロであっても、知識や技術を発信することのみに前のめりになるのではなく、私の心は?体は?と自分自身を見つめる目と耳、心を持つことが大切だと思っています。
自分が響いていなければ相手にも響きませんし、自分が心を開いていなければ、相手も心は開きません。
それでも、人は相手のことだけで頭を抱え込みがちです。
セミナーでは私自身の体験や反省から、皆さんに最も伝えたいメッセージを込めましたが、その思いが届いたようで感動しました。

【傾聴の会・江東】お問い合わせ・お申込み先
江東ボランティアセンター(江東区社会福祉協議会)電話:03-3645-4087

あたたかい笑顔がとっても印象的だった「傾聴の会・江東」の皆様、ありがとうございました。
これからの会の活動を心より応援しています。

支える人を支える、ちいさなひとつでも大きな力に。
一期一会、感謝です。

その週末は恒例のカレー鍋の会、ここでも元気をもらいました。
寒さに耐えて美しく咲く梅の姿、いいですね。
まだまだお寒い日が続きますが、皆様もインフルエンザや風邪に気をつけて、お過ごしください。

東急イーライフデザイン様主催の住宅セミナーにて講師を努めさせていただきました。
今回のセミナーはお客様向け、場所は都内2箇所の落ち着いた空間の有料老人ホームで、アットホームで和やかなムードでした。テーマは「これからの住まい方を考える」です。


 
住み慣れた自宅で暮らす、高齢者住宅で暮らす。
高齢者向けに配慮された住宅やサービスが増える中、私達は歳を重ねた時、どこでどんな住まい方ができるのでしょうか。
自宅、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅など、それぞれのメリット、デメリット。
そして、住まい検討時のチェックポイント(心身の状態、地域の社会資源、介護力、住環境、資金)とステージ(アクティブ・介護)により異なるニーズを表にしてお伝えさせていただきました。
目の前の情報だけに飛びつかず、全体を俯瞰してみること、自分自身のニーズを確認することは、後々後悔しない為にも大切なことです。

実例もいくつかご紹介しました。
70代男性は、子供から勧められ気が乗らないながらもご入居。
しかし、数年後、「有料老人ホームは何かをしてもらうのではなく、自分で生きがいや楽しみをみつけられる場所です。一人暮らしではなかった自分の役割ができました。」こんな声が聞かれました。
同じ住まいに住んでも皆それぞれ感じ方は異なります。
住まい方を作るのは自分自身ですね。
私は、自宅、有料老人ホーム、どんな場所にいても自分を生き、幸福感を得られる人が増えてほしいと願います。

東急グループ様はシニア住宅の実績をコツコツと積み重ねています。
今回お邪魔しました「グランクレール馬事公苑」や「ライフニクス高井戸(入居時自立型)」にも様々な工夫が施されています。
今年は横浜市十日市場にもオープン予定です。そのチャレンジは素晴らしいですね。

人の暮らしを住環境で支えることの難しさと喜びは、私自身も聖路加レジデンス時代に体験していますが、ホテルとは異なり終身のお付き合い、まさしく他職種連携での関わりが必要です。
介護はその一部でしかありません。
私もご入居者や異業種の方々から多くの発見、学びをいただいてきました。

今回ご来場いただきました皆様がこれからの住まい方を考える上でお役に立てましたら幸いです。

高齢期の生活は若い時代にはイメージしにくいものですが、住まいと住まい方は暮らしのベース、植物(人)の植木鉢(住まい)とお皿(住まい方)となるものです。
超高齢社会が進行する中で、地域、行政、企業などさまざまな新しいチャレンジが行われています。
興味関心のある場所には足を運んで、よく見て、聴いて、感じていただきたいですね。

私自身、これからも「住まいとケア」を探求していきたいと思います。
お世話になりました東急グループの皆様、ご清聴いただきました皆様、ありがとうございました。

ワサビです。

1/25(金)に開催される東急不動産HDグループ主催の住宅セミナー「これからの住まい方を考える」にて、川上さんが講師を行います。
各先着20名となりますが、無料ですのでお時間のある方はぜひお越しください。

住宅セミナー「これからの住まい方を考える」
日付:2019年1月25日(金)
場所:11時の部 グランクレール馬事公苑(ランチ付き)  
   14時の部 ライフニクス高井戸(お茶菓子付き)
参加費:無料・各先着20名
主催:株式会社東急イーライフデザイン/東急不動産株式会社子会社
※セミナー終了後、館内見学や個別相談会が行われます。

リーフレットはこちら

【お申込み】
11時の部:グランクレール馬事公苑 0120-109-305
14時の部:ライフニクス高井戸 0120-519-109

【川上からのメッセージ】
心身の能力やライフスタイルが変化する高齢期。
だからこそ、自分らしい生活の場を整え元気に暮らし続けたいものですね。
これまで多くの方の生活の場選択のご支援をさせていただきました。
高齢期の住宅や施設の種類、暮らし方や選び方のヒントなど
皆様の暮らしのお役にたてますようお伝えさせていただきます。

当日は現地見学会や個別相談会、お食事やお茶会なども予定されているようです。
「将来の暮らしを前向きに考えたい。」「有料老人ホームってどんなところ?」など
ご感心のある方、漠然としたイメージをお持ちの方、
セミナーやご見学で、知識や情報を得、空間の様子などを体感できるとよいですね。
お待ち致しております。

2019年 新年のご挨拶

カテゴリー: ご挨拶

2019年 新しい一年が始まりました。
皆様 あけましておめでとうございます。
旧年中はお世話になりありがとうございました。
本年もどうぞ宜しくお願い申しあげます。
結人yuitoは今年も人へのやさしさを温め深められるよう努めます。

例年は除夜の鐘を聴き、飯田八幡宮にて初詣の後に駿河湾からの初日の出を拝んでいますが、今年は反対方向に車で30分、郷里の浜石岳707メートルの山頂から初日の出を拝む幸運に恵まれました。

元旦 初日の出前の富士山

駿河湾と雲の向こうが明るくなり始め

2019年始まりの太陽に感謝と願いをこめて礼拝します。
眼下は生まれ育った我が故郷、由比です。

刻々と変わる風景。今、地球は生きていて、私も生きています。
とても穏やかで幸せな時間でした。

帰宅し新年会の準備開始。家族が集合し楽しいお正月を迎えることができました。
お年玉もぐんぐん成長して頼もしい大学生の甥、姪に渡せました。^^

「亥年」の招福を祈念し東京のお部屋にも今年の床飾り。
勇猛果敢で猪突猛進の亥さん、今年も希望を胸にチャレンジしてまいりましょう。
近くにいる人、遠くにいる人、支えている人、支えられている人、心に哀しみのある人喜びのある人。
皆様にとって、自分らしく幸多き年となりますよう心よりお祈りいたしております。

ゆく年に感謝をこめて

カテゴリー: ご挨拶, 活動報告

2018年、平成30年も間もなく終わろうとしています。
12月は私の好きな季節です。

11月後半のある日、突然視野の中に黒いものが飛ぶ飛蚊症になりました。
高度近視の私は網膜剥離の可能性が高いことは承知していて、いよいよきたか!と恐る恐る翌日眼科を受診しましたが、念入りに眼底検査をした結果、後部硝子体剥離の状態で網膜裂孔や網膜剥離はないとの診断。つまり、硝子体の変化による加齢現象。
「加齢現象だから仕方がないですね。近視が強い人は早くから現れますよ。もしゆがみなど視野に変化があったらすぐに受診してください。」

とりあえずホッとはしたものの、今まで違った見え方にはやはりショックです。
昨日まではなかった黒い地図のようなものがもやもや見える状態。
受け入れていくには時間がかかりそうです。
それでも見える、ありがたいじゃないか。
自分を励ましたり落ち込んだりと気持ちもいったりきたりです。

大学病院で最初に感覚器看護の眼科病棟を希望した私。
見ることの大切さ見えないことの辛さを患者さんと共に学び感じました。
現在はパソコンや細かな文字をみる作業が多く目を酷使している日常ですが、この警告を受け止めて、今一度目の機能に感謝しながらケアを実践していきたいと思います。

友人が贈ってくれたホットケアマスクは心地よく癒やされます。
友人が育て送ってくれた無農薬有機栽培の野菜達(ハンダマ)も、目の健康を力強く応援してくれます。
自宅でも企業のデスクでも緑は欠かせません。
人の体は加齢する。自分の健康は自分でつくる。
日々のちょっとしたマイケア、体や心の声を聴きながら忙しくても大切にしたいですね。

12月は日本生命保険相互会社ご担当者様と都内の企業人事部様に勉強会講師にてお邪魔させていただきました。
社員を支える上で根っことなる大切な実態や思い、どうか皆様を支える寄り添うことのお役に立てますように。

主婦の友社様とは数年ぶりに再会。
読者からの介護のお悩みにお答えさせていただきました。
「ゆうゆう」2月号で皆様にご覧いただける予定です。

職員と力を合わせUR都市機構で開催した「認知症サポーター研修/新宿」でも、一人ひとりの感想が私の胸に響きました。
認知症に対する誤解や偏見がなくなりますように。
誰もが自分事として考えられる時代が来ますように。
じわじわとコツコツと継続することの大切さを感じます。

今年は様々なことがありましたが、私にとっては明るく豊かな一年でした。
特に、企業での定期的な介護相談は、社員様との双方向のやりとりで多くの気づきをいただいています。次につなげる力となります。

11月、母の足の不調、歩行不可状態。
受診アテンドからもさまざまな発見と喜びを母と共に感じました。
友人が猛勉強の結果、12月ケアマネジャー試験に合格したことも今年のビックニュース。
大喜びでした!

お仕事やプライベートで関わりのあった皆様、結人を応援してくださった皆様、ありがとうございました。
齢を重ねるごとにできることが少しずつ増え、深まっていきますように。
世の中の多くの苦しみが少しでも減り、そして悲しみを抱えた心が癒やされますように。
噛めば噛むほど味がでるようなそんな自分になれますように。

結人応援してくださっている皆様にもきっと様々なことがあったことと思います。
この一年、お疲れ様でした。
また、来年も上を向いていきましょう。
どうぞ宜しくお願い致します。

12月は空をよく見上げた月でした。
私の眼に映った美しい風景をお届けします。

海辺で見上げた青空 鳥がゆっくりと回遊

森で見上げた青空

冬の富士山と羽毛のような雲の絨毯

本栖湖から望む千円札でお馴染みの(裏側)富士山

凛とした空気中、
空、山、湖、それぞれの青が美しいですね。
だから私は冬が好きです。

最後に、各パーツの加齢現象が話題にあがる故郷由比の友人達と静岡駅で。
「今年一年もおつかれさま。またがんばろうね~。」
皆様、ありがとうございました。

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