ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

ココペリ祭り2023 in 中目黒

カテゴリー: 日常, 動画

街が色づく季節、ココペリの精霊たちがそれぞれの大切な笛を抱え、思い思いのお洒落をし、小さなステージに集まってきます。
2023年11月5日(日)ココペリ祭りが開催されました。
会場は今年も昨年に引き続き中目黒のライブハウス楽屋。

今年8回目の発表会に私が選んだ曲は、中島みゆきさん作詞作曲の「ヘッドライト・テールライト」。
アンサンブルは友人Aとちゃんと皆さんご存知知の「糸」にチャレンジです。

今年もど緊張と感動の1日でした。
毎年、発表会までの道のりにはその年のドラマがあり、一年と同じ年はありません。
今年はこれまでで最も練習時間が取れない苦しさがありましたが、それでも参加したのは、家族や友人の温かい励ましでした。

「大丈夫よ。大人の発表会なんだから。無理せずに気楽に吹いて音楽を楽しめば良いのよ〜」
「こんな時だからこそ吹こうよ〜」

まあ、そうなんですけどね・・・。
思うように吹けない情けない自分と戦うのも素人ながらも苦しいものです。

ココペリ精霊たちを指導してくださる恩師マークさんはいつも淡々と静かです。
そこがとても私は気に入っています。
結局は、私音楽がやっぱり好きなんだな〜ということで、今年も等身大の私自身に出逢ってきました。
恥ずかしいけれど、音楽を楽しめた時間、諦めずにチャレンジしてよかった。
喜びや哀しみや言葉にならない想いよ、秋風に乗って大空に飛んでゆけ〜

今年、8回目の発表会で選んだアンサンブル曲の「糸」は、Aちゃんがコメントしてれたように、まだ何もできなかった16歳の頃と同じように音楽を無心で奏でられた喜びで感動しました。
Aちゃんありがとう!!

そして、他の仲間の演奏にも感動しましたが、講師演奏マークさんの「虹」には思いっきり感動しました。
心に響く音楽、これがあるので、やっぱり「そんなふうに吹いてみたい」と夢を持ち辞められません!

演奏を終えて数日後、過去の演奏を振り返ってみました。
どの曲にも私の想いがあり情その時の心の情景が浮かびます。
演奏を聴く瞬間も緊張感が走りますが、その8回の記録をドキドキしながら見てみると、できていることできていないことを含み私らしい人生が重なっていることに気がつきます。
太くなくてもいい、細くても弱くても、続けることは大切なことですね。

恩師マークさん、ミナさん、ココペリ倶楽部の素敵な仲間たち、会場にお越しいただいたみなさん、故郷で応援してくれた母、友人、そして私につながる全てのものへ、大いなる音楽へ、感謝を込めて、ありがとうございました。

横浜から応援に来てくれた友人M&U。
今年は第1回目のステージの際に彼女等が楽しく作ってくれた羽のブローチをつけて演奏♪
いつも感謝です。

帰宅途中の川沿いでホット一息、深呼吸。

素敵なお花や可愛い応援に和みます。ありがとう!
また、来年も頑張りますね^^

母の緊急入院

カテゴリー: 思うこと, 日常

皆様こんにちは 結人からのメッセージ、たいへんご無沙汰してしまいました。
晩夏から初秋へ、季節がようやく移り変わろうとしています。
虫の音が心地よい季節ですがお元気にお過ごしでしょうか。

猛暑続きの8月、一人暮らしをしている故郷の母が体調を崩しました。
お盆休みに入る時期でもあり医療にかかることも難しかったのですが、自宅療養は危険な状態との医師の説得で緊急入院。
健康だった母にとってお産以外初めての入院体験、母の顔は恐怖で青ざめていました。

一時は生命の危険もあり東京で仕事をしながら強く祈る毎日でしたが、回復の兆しが見え初めた時は心の底から安堵しました。
高齢者を抱える家族は皆同じかもしれませんが、誰もがいつかこの星を離れる時が来ることを覚悟しています。
でも、母とのお別れは、「いや、今じゃないでしょう!」。
家族の苦しみ、治療との闘いを目の当たりにすることは、家族にとっても不安を超えて、恐怖、哀しみです。
そして、判断、選択、実行の連続、必至の1ヶ月でした。

救急車対応、緊急入院、かかりつけ医師と病院の主治医二人との面談、家族への連絡や役割分担、留守宅の管理、退院準備、地域包括支援センター申請、ケアマネジャー、社会福祉協議会との相談、受診付き添い、日常生活の準備。この領域は専門領域です。
弟と兄、3人で懸命に力を合わせながら進みました。
9月退院後、母の暮らしは入院前よりも小さな範囲となり、先日介護保険の要介護認定を受け、今その結果待ちです。
人の助けが少し必要な状態となりました。

驚いたこと、嬉しかったこともありました。
頑なに入院を拒んだ母が、病院という場所がお気に入りの場所になったこと。
母は初めて触れる入院治療中の医師や看護師の技術と優しさに日々感動していました。
理学療法士、看護師や介護士との会話をよく電話で話してくれ私も安堵。
「由里子は良い仕事をしていたのね」(私は臨床ナースを13年勤めています)
あんなに抵抗していた入院。
母の希望を聞いて自宅にいたら今頃母はこの世にいなかったでしょう。
今では笑い話です。
人にとって医療が必要な時は必ずあり、治癒のためには怖くても信じて受けることも必要なのです。

今回の入院では患者や家族の目と心をきちんと見て話し、医師という仕事への情熱を感じる素晴らしい主治医に出逢え、私も感動しました。
医師も看護師も皆専門職である前に人間です。
患者や家族の前に立つ時、その人の人間性が現れます。
しかし、心無い専門職に遭遇した時の驚きや怒り落胆も大きいものですね。
若い医師の未来に心からエールをおくりました。
そして、私自身の振る舞いはどうか?気をつけていこうと心に誓います。

私は仕事と介護の両立を支援する仕事に従事しています。
しかし、この緊急事態で、瞬時に「仕事と介護の両立なんてできない!」と心が叫びました。
理屈理論では通れない場面です。
「だからこそ、私は今、医療機関を離れ、働きながら介護する人たち、介護に遭遇する人たちを支援する仕事に情熱を注いでいるのだ〜」とあらためて自分のケアの旅路を実感。

医療から、介護への移行期、介護保険サービスを利用する手前。
このステージでお困りの方はとても多いことでしょう。
また、問題が生じていることに気づいていない方も多いと思います。
どうかあらゆる人にとって、本当に必要な医療や介護が受けられる社会でありますように。
高齢者など小さく弱くなった人々も、適切な医療や介護や愛が誤ることなく、歪むことなく受けられますように。
私は願いを込めて自分の選んだこの道を信じて歩き続けます。

無我夢中の強烈な2ヶ月間。
友人、職場、多くの方々の強さと優しさに助けられました。
感謝しかありません!!!
心ある他者の声は、時に懸命になりすぎている自分を気づかせてくれ、バランスをとるための力にもなります。
心よりありがとうございました。

そして、懸命に生きようと頑張った母の生命にありがとう。
まだまだ人生を楽しみましょう。
天国の父も「まだ早いね〜」と私の耳には聴こえます。^^

人の役立つ自分作りの旅はまだ終わりません。
苦しみや悲しみ、終わりという現実から逃げないで前に向かいます!
これからも宜しくお願いします。
秋の月が、風が、富士山が、この国に暮らす私たちを見守っています。

暑中御見舞い申し上げます

カテゴリー: ご挨拶, 日常

梅雨が明ける前から猛暑続きとなった令和5年盛夏。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
連日30度越えはなかなか堪えますが、頑張った後の水シャワーやよく冷えた美味しい水分は最高の喜びですね。

「そうだ、7月だ!蓮に逢いに行こう!」と昨晩ふと思いついた私は、今朝少し早起きし大江戸線に乗車。文京区小石川後楽園に足を運びました。
これまで蓮の開花といえば上野不忍の池やお寺に出かけていた私。
近距離であっても後楽園は初めてです。
季節のお花に逢いに行く時は、咲いているかな、
どんなお花に出会えるのかなとワクワクドキドキ心が躍ります。
その中でも蓮の開花は、私にとって何故かとても気になる存在。

泥沼から真っ直ぐ空に向かい伸びた茎の先に、薄桃色の大きく美しい花を咲かせた蓮の花。
これから咲こうとしている蓮の蕾。
燦々と太陽を浴びながら花を囲んでいる大きな葉たち。
映し出される光と影のハーモニー。
蝉の大合唱が響き渡る後楽園で風にゆらゆらと揺れていました。
この空気感、静けさ、美しさ。心に留まった風景、大好きです。
蓮の花の花言葉は「清らかな心」、そして「沈黙」。
結人をご覧の皆さんにも今朝の風景をお届けしますね。

優しい優しい色ですね。

小石川後楽園の西門を入った辺りに咲いています。
蓮の花がお好きな方は水分を持参し暑さ対策をして朝早めにお出かけください。
後楽園の中は植物や緑のせいか、街の日差しや空気とは異なり日影はとても気持ち良く癒されました。

とはいえ、夏の暑さには強くない冬生まれの私です。
でも、定番麦わら帽とメガネとターコイズを身につけると不思議に元気が出ます。探検隊の気分です。
夏の暑さに負けず、一生懸命学び働き、オンもオフも自分らしく楽しみたいと思います。

さて、季節を感じる食の時間を日頃から大切にしています。
友人からぎゅっと詰まった小玉スイカをいただきました。
山梨からはさくらんぼ、福岡柳川からは初収穫の素敵なジャガイモが、静岡ファーマーからは無農薬きゅうり、なす、青紫蘇が、横浜からは鳥取らっきょう漬けが、仙台からは牛タンが・・・千葉からは高級ビールが・・・^^ 
皆さんの汗と心に感謝し手を合わせて食します。
夏はパワーあふれる夏野菜からたくさんの元気をいただけます。
食は体を作る源、シンプルにそのものの素材を楽しみたいです。

和歌山県産の皮ギリギリまで果肉ありの小玉スイカ♪

夏はやっぱり山椒をたっぷりふった鰻!(静岡にて久しぶりに食す ^^)

職場へ持参するお弁当は、玄米ご飯に黒胡麻をふり、先輩が育てた無農薬シソと金山寺味噌がこの夏のマイブーム。

実家近く飯田八幡宮の祭典の素朴な花火は、毎年夏の始まりを知らせてくれます。
花火を見上げる24歳姪っ子と母、姪っ子の成長も楽しいひとときでした。
母は近所の方に頼まれ今年も浴衣を着付け、その女性が踊る姿を見て喜んでいます。
私は母に紫の花尾の下駄をプレゼントしました。

2023盛夏、皆さんはどんなことをしますか?
大人の夏は子供時代とは違いますね。
大変な状況が繰り返される日々ですが、それでも四季のある風土に感謝し、今生きていることを大切に、焦らず驕らず自分ペースで進んでゆきたいものです。
それぞれの夏にエールを送ります。外出も良し、涼しい自宅に篭るも良し。
私はオンタイムでも新しいことにチャレンジ中、ケアの道あきらめずに頑張りますよ!
皆様くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。

Mother’s Day

カテゴリー: 日常

昨日は母の日、先月は郷里で一人暮らしをしている母の86歳お誕生日でした。
コロナ禍以降、週に1度の着付け教室以外、すっかり遠出を好まなくなった母ですが、弟の単身赴任先の新居見学、引っ越しのお手伝い(カーテンの裾上げ担当)が動機となったのか、体と心が動きました。

その週、2拠点生活となった弟は、横浜→神戸出張→静岡(母ピックアップ)→横浜(高速運転中)とフル回転。
私は都内でのフルートレッスンを終えた足で向かいました。
当日の急な声がけにも関わらず横浜に住む心優しき友人Aちゃんもホテルに駆けつけてくれました!(母にはサプライズ)
まだかまだか〜。
静岡を車で出発した母と弟を大型リゾートホテルのロビーで出迎えた瞬間は感激でした。 
きっと母が一番ホッとし嬉しかったことでしょう。
年齢を重ねると静岡から横浜に出かけることさえも非日常で体力がいること、家族に迷惑もかけたくないとの思いもあるでしょう。
85歳、最後の日に自宅ではない場所で逢うことができました♪

今回の母の目標の一つは『都市型巡回式ロープウエイ YOKOHAMA AIR CABI(エアキャビン)』に乗ること。
まだ肌寒く、母は杖歩行でかなり疲れていましたが、乗り物好きな母は乗ってみたい気持ちが勝り!弟、友人、母、私の四人で出かけることに。
Aちゃんからの口コミ情報は「夜がいい!」

横浜ベイサイドは異国情緒が漂い美しい街ですね。
通勤で利用している桜木町駅前からキャビンは出発。
運良く乗車待ち時間はなくスムーズに乗車。
ワーオ 私も乗り物大好きなのです。4人共にワクワク感が止まらない!

このエアキャビンに乗り込みます。

わーわー♪♪ 貸切キャビンは揺れながら自由に空に飛んでいくようです。
なんて不思議な乗り物、なんて美しい街。
夜の横浜はまた格別で光に吸い込まれそうな街の魅力があります。
少し高額で近距離なため、これまでは躊躇していましたがこれは楽しい体験でした!

向かって左が友人A、右が私(母撮影)

夜空の空中飛行はあっという間に終了し現実に戻るのですが、その余韻を感じながら到着した商業施設にて簡単な夕食を。
母は自分のスマホでメニューを真剣にみている私と友人をこっそり撮影。
「いい写真が撮れたわ。私上手だわ〜^^」

友人Aちゃんは高校時代から看護師を共に目指し、吹奏楽部でも共に念願の全国大会に出場した親友。
長く看護大学で教育に携わっていました。家族のケアも丁寧に行なっています。
母は相手のことを気遣いながら対話する黒髪の彼女のことをとても気に入っているのです。
この日も彼女の存在が母や私たちを助けてくれました。
お誕生日のプレゼントまで添えてくれて本当に感謝です。ありがとう^^

もう一度キャビンに乗車し復路へ。
その後UR都市機構までの私の通勤ルートを「寒い〜」と言いながら弟と3人でてくてく。
そして本日のお宿へ無事到着です。
弟の職場は後方のみなとみらいに位置しています。
母は以前友人と楽しく食事をしたランドマークタワーを中心に方向を確認しています。
都市には田舎とは異なった刺激や文化がたくさんですね。

翌朝は4時20分に覚醒 ^^;。
それから空と海と街と人(散歩中)の様子を観察しました。

横浜ベイブリッジの方角から太陽が昇り、なんと太陽が串刺しになっています。^^
こんな太陽初めてとまたまた大喜び!
ホテルの窓から長い時間二人で眺めていました。
「86回目のお誕生日おめでとう。太陽さんありがとう」

杖をつきながらも楽しむ母

翌日は赤レンガ倉庫、山下公園で色とりどりのお花とハイカラな犬を観賞し、弟と宅でリラックス。
母とこだま号に乗り無事静岡の自宅に帰宅することができました。


私の母は否定的な言葉や不安、愚痴を言いません。
父を看取った後は一人暮らしですが、植物や音楽を愛し、困っている人や不安がっている人の訴えをよき聴き励まし、穏やかな日々を過ごしています。
私とは性格も生き方も大きく異なるけれど、共通点もあります。

明るい心
まあるい心  
静かなる心 

といつも唱えていると母の日に教えてくれました。
いづれにしても芯強です。
母という生き物は素晴らしいと思います。

私自身は86歳になった時、母のように人に愛され、人を愛し、例え体が衰えたとしても、自立した気持ちで凛と立つことができているでしょうか?
そんな風に未来をのぞいてみることがあります。
それは家族がいようといまいと同じだと思います。
そうあるためには、今が大切ですよね。
どんな風が吹こうと嵐がこようと、強く優しく情熱を持って生きられる人になろうと自分に言い聞かせています。
そのためには、やはり希望が必要ですね。
うーーん 人生の旅は続きますね。

「私を産んでくれてありがとう」  
そして、「世の中のお母さん、お疲れ様です」 
「弟よ、お疲れ様、そしてありがとう。」
春のMother’s Dayに

2月、3月は長年お世話になっている公的銀行様の「仕事と介護の両立」研修を行いました。
2月は日本橋、3月は目黒、対面含みの実施です。
リモートセミナーにはだいぶ慣れましたが、講師の立場となった時には人の表情がみえるとやはりグッと話しやすくなります。嬉しく貴重な時間ですね。

厚生労働省の調査では「介護や看護が理由で離職した人」は9.5万人(21年調査)と横ばい状態。介護の受け皿となる整備も進んでいません。
先進的な大企業の様々な両立支援の取り組みは注目されますが、まだまだ浸透していない職場もあるでしょう。
まもなく団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる「2025年問題」が控えています。
仕事と介護が両立できる働き方の工夫や普及は粘り強く取り組む必要性がありますね。

ご依頼いただきました皆様、ありがとうございました。
そして、本業務を快く受託してくれました株式会社NSFエンゲージメントにも感謝です。
今介護中の人、これから介護を行う可能性のある人、一つでもヒントやきっかけとなりましたらとの想いです。

外は各地で桜が見頃を迎え美しい季節ですね。皆さんの周りではいかがですか?
お散歩コースもこの通り。

結人からは、先日春の可憐な野花を見つけましたので皆様にお届けます。

名前を知らない紫の野の花

桜のように注目されないけれど大地にしっかりと咲くタンポポ

蕨(わらび)ですよ〜 食べられますね。^^

ちょっと見にくいけれどつくしんぼです。^^
子供の頃よく摘みました。

そして、こちらは静岡の心優しき山菜取り名人からいただいたタラの芽と花筏♪

皆、足元から春の訪れを知らせてくれています。
大地は、風は動いていますね。

今月、通い続けている赤根先生のヨーガクラスでは太陽の礼拝を行なっています。
窓をあけ、春風をすいこみ(花粉は辛いけど)、太陽のエネルギーを充電しましょう。
春よ、今年もようこそ 季節の喜びを人間にありがとう。

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