ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

Mother’s Day

カテゴリー: 日常

昨日は母の日、先月は郷里で一人暮らしをしている母の86歳お誕生日でした。
コロナ禍以降、週に1度の着付け教室以外、すっかり遠出を好まなくなった母ですが、弟の単身赴任先の新居見学、引っ越しのお手伝い(カーテンの裾上げ担当)が動機となったのか、体と心が動きました。

その週、2拠点生活となった弟は、横浜→神戸出張→静岡(母ピックアップ)→横浜(高速運転中)とフル回転。
私は都内でのフルートレッスンを終えた足で向かいました。
当日の急な声がけにも関わらず横浜に住む心優しき友人Aちゃんもホテルに駆けつけてくれました!(母にはサプライズ)
まだかまだか〜。
静岡を車で出発した母と弟を大型リゾートホテルのロビーで出迎えた瞬間は感激でした。 
きっと母が一番ホッとし嬉しかったことでしょう。
年齢を重ねると静岡から横浜に出かけることさえも非日常で体力がいること、家族に迷惑もかけたくないとの思いもあるでしょう。
85歳、最後の日に自宅ではない場所で逢うことができました♪

今回の母の目標の一つは『都市型巡回式ロープウエイ YOKOHAMA AIR CABI(エアキャビン)』に乗ること。
まだ肌寒く、母は杖歩行でかなり疲れていましたが、乗り物好きな母は乗ってみたい気持ちが勝り!弟、友人、母、私の四人で出かけることに。
Aちゃんからの口コミ情報は「夜がいい!」

横浜ベイサイドは異国情緒が漂い美しい街ですね。
通勤で利用している桜木町駅前からキャビンは出発。
運良く乗車待ち時間はなくスムーズに乗車。
ワーオ 私も乗り物大好きなのです。4人共にワクワク感が止まらない!

このエアキャビンに乗り込みます。

わーわー♪♪ 貸切キャビンは揺れながら自由に空に飛んでいくようです。
なんて不思議な乗り物、なんて美しい街。
夜の横浜はまた格別で光に吸い込まれそうな街の魅力があります。
少し高額で近距離なため、これまでは躊躇していましたがこれは楽しい体験でした!

向かって左が友人A、右が私(母撮影)

夜空の空中飛行はあっという間に終了し現実に戻るのですが、その余韻を感じながら到着した商業施設にて簡単な夕食を。
母は自分のスマホでメニューを真剣にみている私と友人をこっそり撮影。
「いい写真が撮れたわ。私上手だわ〜^^」

友人Aちゃんは高校時代から看護師を共に目指し、吹奏楽部でも共に念願の全国大会に出場した親友。
長く看護大学で教育に携わっていました。家族のケアも丁寧に行なっています。
母は相手のことを気遣いながら対話する黒髪の彼女のことをとても気に入っているのです。
この日も彼女の存在が母や私たちを助けてくれました。
お誕生日のプレゼントまで添えてくれて本当に感謝です。ありがとう^^

もう一度キャビンに乗車し復路へ。
その後UR都市機構までの私の通勤ルートを「寒い〜」と言いながら弟と3人でてくてく。
そして本日のお宿へ無事到着です。
弟の職場は後方のみなとみらいに位置しています。
母は以前友人と楽しく食事をしたランドマークタワーを中心に方向を確認しています。
都市には田舎とは異なった刺激や文化がたくさんですね。

翌朝は4時20分に覚醒 ^^;。
それから空と海と街と人(散歩中)の様子を観察しました。

横浜ベイブリッジの方角から太陽が昇り、なんと太陽が串刺しになっています。^^
こんな太陽初めてとまたまた大喜び!
ホテルの窓から長い時間二人で眺めていました。
「86回目のお誕生日おめでとう。太陽さんありがとう」

杖をつきながらも楽しむ母

翌日は赤レンガ倉庫、山下公園で色とりどりのお花とハイカラな犬を観賞し、弟と宅でリラックス。
母とこだま号に乗り無事静岡の自宅に帰宅することができました。


私の母は否定的な言葉や不安、愚痴を言いません。
父を看取った後は一人暮らしですが、植物や音楽を愛し、困っている人や不安がっている人の訴えをよき聴き励まし、穏やかな日々を過ごしています。
私とは性格も生き方も大きく異なるけれど、共通点もあります。

明るい心
まあるい心  
静かなる心 

といつも唱えていると母の日に教えてくれました。
いづれにしても芯強です。
母という生き物は素晴らしいと思います。

私自身は86歳になった時、母のように人に愛され、人を愛し、例え体が衰えたとしても、自立した気持ちで凛と立つことができているでしょうか?
そんな風に未来をのぞいてみることがあります。
それは家族がいようといまいと同じだと思います。
そうあるためには、今が大切ですよね。
どんな風が吹こうと嵐がこようと、強く優しく情熱を持って生きられる人になろうと自分に言い聞かせています。
そのためには、やはり希望が必要ですね。
うーーん 人生の旅は続きますね。

「私を産んでくれてありがとう」  
そして、「世の中のお母さん、お疲れ様です」 
「弟よ、お疲れ様、そしてありがとう。」
春のMother’s Dayに