ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

2月、3月は長年お世話になっている公的銀行様の「仕事と介護の両立」研修を行いました。
2月は日本橋、3月は目黒、対面含みの実施です。
リモートセミナーにはだいぶ慣れましたが、講師の立場となった時には人の表情がみえるとやはりグッと話しやすくなります。嬉しく貴重な時間ですね。

厚生労働省の調査では「介護や看護が理由で離職した人」は9.5万人(21年調査)と横ばい状態。介護の受け皿となる整備も進んでいません。
先進的な大企業の様々な両立支援の取り組みは注目されますが、まだまだ浸透していない職場もあるでしょう。
まもなく団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる「2025年問題」が控えています。
仕事と介護が両立できる働き方の工夫や普及は粘り強く取り組む必要性がありますね。

ご依頼いただきました皆様、ありがとうございました。
そして、本業務を快く受託してくれました株式会社NSFエンゲージメントにも感謝です。
今介護中の人、これから介護を行う可能性のある人、一つでもヒントやきっかけとなりましたらとの想いです。

外は各地で桜が見頃を迎え美しい季節ですね。皆さんの周りではいかがですか?
お散歩コースもこの通り。

結人からは、先日春の可憐な野花を見つけましたので皆様にお届けます。

名前を知らない紫の野の花

桜のように注目されないけれど大地にしっかりと咲くタンポポ

蕨(わらび)ですよ〜 食べられますね。^^

ちょっと見にくいけれどつくしんぼです。^^
子供の頃よく摘みました。

そして、こちらは静岡の心優しき山菜取り名人からいただいたタラの芽と花筏♪

皆、足元から春の訪れを知らせてくれています。
大地は、風は動いていますね。

今月、通い続けている赤根先生のヨーガクラスでは太陽の礼拝を行なっています。
窓をあけ、春風をすいこみ(花粉は辛いけど)、太陽のエネルギーを充電しましょう。
春よ、今年もようこそ 季節の喜びを人間にありがとう。

冬の記念日とご挨拶

カテゴリー: ご挨拶, 日常

12月の休日、友人にお招きいただき3年ぶりに恵比寿のガーデンプレイスホールに足を運びました。「ふたりのルーツ・ショー」です。

真紅の薔薇と緑のひいらぎの花束、実家の金柑を収穫したのとお手製ジャムと、和紙と糸を使った手作りカードを、友人は寒い中大切そうに抱えて持ってきてくれました。

そして、この日の歌声がメインのバースデープレゼント♪♪
アン・サリーさんは、天に届くかのような、透き通っていて、でも力の抜ける歌声、畠山美由紀さんは心に奥深く入ってくるような深みのある力強い声。
この二人のトークがなんとも大人の女性で、自然体で素敵なのです。
こんなふうに歳を重ねていきたいなと思えるような。
(私のほうがだいぶ年上ですが)
なんという幸せな時間でしょうか。

彼女の粋であたたかい心にまたほろり。
私はささやかながら開演前1杯の赤ワインの乾杯でお返しを。
忙しく大変な状況の中でも誰かを想い、気遣い励ます、友人は素敵なオトナです。
感謝です。

今年は戦争という悲しい現実から目を背けることができない年となり、コロナにより生活の変化も人々に大きな変化を与えましたが、本当に大切なことは何かを考えさせられる一年でもあったと思います。
また元に戻りたいこと、戻りたくないこと、戻れないことなどさまざまですね。

私は節目のバースデーを迎え、これまでの困難であるけれど希望ある旅路の経験ひとつひとつに、出逢うことのできたひとりひとりに、心から感謝の気持ちを感じています。
2022年は新しいことに勇気を持って飛び込むことができました。
どんな景色に出会えるのか、これもまた自分次第でしょう。

あ〜 それでも人として生まれてきていろんなことが経験できてよかった〜
悲しみも喜びも、辛いけれど両方あってよかった〜

富士山は冬がいちばん美人さんです。太陽は昇り沈みを繰り返しています。
暖炉の火は赤くあたたかくパチパチと燃えています。
お世話になった人の顔が浮かびます。

皆さんにとってはどんな一年でしたか?
2022年寅年も、この小さな結人blogをご覧いただきました皆様、ご協力いただき応援いただきました皆様、ありがとうございました。

新しい年が明るく良い年となりますように。
醜い争いが終わり世界中の人々に幸せが訪れますように。
良いゆく年くる年をお迎えください。

今年も母の作るお煮しめの良い香りと音を聴きながら
2022年12月31日 川上 由里子

2022年 ココペリ祭り

カテゴリー: 日常

2022年11月13日(日)恒例のココペリ祭りが、3年ぶりにLIVE会場、リアルなステージで開催されました。
私にとっては7回目のネイティブ・アメリカンフルート発表会チャレンジです。
イチョウ葉が色づく比較的あたたかな秋の休日、会場は中目黒の駅から5分の楽屋さん。

LIVE会場/中目黒の楽屋さん

例年、秋は大忙しの季節ですが、さらにハードワークの中での発表会チャレンジでした。
2022ココペリ祭りまでの、まさかの道のりを少しご紹介します。

発表会7日前  スタジオにて最後のリハーサル ソロと4人の仲間のアンサンブル
発表会5日前  悪寒 咽頭痛
発表会4日前  夜38.5℃ 咽頭痛あり食事摂取不可
発表会3日前  早朝 36.9℃ 自宅にて抗原検査(鼻腔)実施 【陰性】内服開始
       10時 かかりつけ医 受診 医師による抗原検査(鼻腔)【陰性】
       喉の炎症が激しく 発表会欠席の可能性を覚悟する 
発表会2日前  12時 PCR検査実施クリニック受診 (唾液)
       19時 検査結果がメールで届く 【陰性】
       まだ会話困難だが食事摂取可能 食欲回復 この間仕事も継続
発表会1日前  休日 何故か急激に回復 これなら行ける!
       主催者への辞退の連絡は行なわず
発表会当日  頭、鼻、耳はもやもやしているけれど元気
       内服継続中なるも会場到着 ハイテンション♪

滅多に風邪をひかない私の、なんと発表会前熱発。
え〜なんで〜〜!!いやいや大変でした。
というわけで、今年は発表会に参加できるだけでも嬉しさ一杯の一日となったのです。
そんな私の2022年チャレンジ演奏を、皆さんあたたかい眼でご覧くださいね。

ソロ曲 「島人ぬ宝」
咳き込むこともなく無事に吹き終えた〜 よかった〜
4重奏 「タペストリー」

各々が仕事を抱えた社会人。
忙しい事情の中でなかなか合奏の練習ができなかったのですが、最後1ヶ月の皆の追い込みに感激しました!
「マークさんの曲、吹くならかっこよく楽しく吹きたい!」

毎年、発表会に向けその年の自分の目標を決めます。
今年は手の不調があっても無理なく練習を続け、発表会に参加すること。
HjghDという高音の笛にチャレンジすること。そして楽しむこと。
小さなLIVE会場での発表会でしたが、飲食が可能でしたのでいつもよりも会場と一体感が感じられました。
手拍子、掛け声、嬉しかった!ありがとうございました。
マーク先生、ココペリの仲間、そしていつも応援してくれるあたたかい家族、友人のおかげでこの目標はささやかながら達成されました。
ありがとうございました。

私が選んだ曲は、両親と私と3人でよく唄って踊った曲です。
父もきっと天国で喜んでくれていたことと思います。
回想し、想いを馳せる。
今年の意外な私への贈り物は、故郷の海から私に届いたメッセージ、私から故郷の海に届けたメッセージでした。
忘れていた海のきらきらした光景、素足に伝わる砂浜のあたたかさ、繰り返す波の音、友人や家族、私自身の素顔、笑顔が練習の度に浮かびました。

故郷の駿河湾と夕日

友人達の頑張りや音楽への想いもとても素晴らしく、私の心に響いた2022年ココペリ祭りでした。
そして、冒頭の私の状態を知っているのはココペリ仲間ではAちゃんのみですが、遠方のナース友人や医師もアドバイスしてくれました。
心配かけてごめんなさい!そしてありがとう!
会場でいただいたユンケル1本が効いたよ!

遠くにいる人、近くにいる人、私につながるすべてのものへ感謝をこめて、私はまたこのやさしい音色の笛を吹き、自分らしさを探します。

2022年 秋のご報告

カテゴリー: 日常, 活動報告

10月、静岡の友人から届いた夕暮れの美しい冠雪、富士山です。
実りの秋、食欲の秋、芸術の秋、ご無沙汰してしまいましたが、皆様お元気でしょうか。
今年は風の年とも言われているようで、様々なことが起こりますね。
なかなか気持ちも落ち着きませんが、健やかでありますように、明日が良い日になりますようにと日々お祈りしています。

9月、10月はセミナーが続きました。
9月はファイナンシャルプランナー講師と共に在宅介護と施設介護の比較をテーマにセミナー講師を務めさせていただきました。
ご依頼いただきました企業様に出向いてのオンラインセミナーです。
本年もあらためて介護(在宅・施設)の費用やケアプラン、介護の違い、仕事と介護を両立する上で働く人への影響、課題などを、学ばせていただきました。
寄せられる沢山のご質問もとてもリアルで参考になりますね。

9月、10月はUR都市機構、URコミュニティにて新任生活支援アドバイザー研修や認知症サポーター養成講座です。
職員の皆様もオンラインにすっかり慣れ、手際よく遠隔にいる皆さんに大切な情報を発信することができました。
一人でも多くの方が、人生の有限性を自分ごととして感じ、自分ができることを考えていただけたら嬉しいです。
共に活きられる社会の一歩だと思っています。
企画、運営の皆様、貴重な機会をいただきありがとうございました。
さまざまな職種が横に手をつなぐ、多職種連携が必要な時代ですね。

オフのお話も少しご紹介です。
私にとって大きな節目となった2022年10月の休日、故郷の幼馴染と静岡からひかり号に乗車。
日本らしい場所、京都に足を運びました。
友人から世界文化遺産である上賀茂神社でのコンサートチケットをいただいたことがきっかけでした。
夕刻からのコンサートはすでに肌寒かったのですが、幻想的な上賀茂神社の姿と、「そうだ京都いこう」のCMで流れる「私のお気に入り」という曲と、空に浮かんだ月の美しさが印象に残りました。

上賀茂神社クラシックコンサート 
バイオリンとフルートとチェロの音色が響きました。
宿泊先のホテルグランヴィア京都の部屋から

二人共大忙しの日々、彼女と京都に出かけたのは中学3年生の修学旅行以来であたったことに気づいたのは出かける前日。
15歳の修学旅行では、握りしめたお小遣いを、初日に衝動的に入ったお茶屋さんや湯豆腐屋にてほとんど使い果たした私達。
何故か思い出に残る写真が何もない私達。
あれから何度も転びながら大人になりました。月日が経ちました。
自分で働いて稼いだお金で旅を計画しできるようになったなんて、なんという月日が経ったのでしょうか。
この旅は、それだけでも感動的な時間でした。

明日からまた頑張れます。
皆さんも季節の移ろいをお楽しみください。

暑い夏の過ごし方

カテゴリー: 日常

猛暑続きの毎日、今年はなかなか堪えますね。
先日、お買い物をしました。

アメリカ、ハイ・スピリッツ社
Odell Borg (オーデル・ボーグ)氏制作のHigh ”D” Walnut

ネイティブアメリカンフルートのHigh D管 Walnut(胡桃)38cm
普段よく使うAよりも高音のフルートです。
以前から手に入れたかったのですが、なかなか簡単には購入できず。
加えて新型コロナ感染の影響により、現地工場での人材不足にて日本への輸入も減り、笛の値段も急激に高騰しました。(涙)

能見台にあるネイティブ・アメリカンフルート輸入元、ジャッキープランニングオフィスに問い合わせると、現在在庫はゼロ!
しかし、運良く来週2本だけセドナから届きますよ、とのこと。
で、即、「買います!」

数日後、その笛は簡素な段ボール箱に大事そうに詰められやってきました。
海を超え輸入されたばかりのフルートを手にし、よろしくねとご挨拶。
息を吹き込み、音色を確認し、木の感触を感じ、嬉しくて、嬉しくてニコニコ。
どうしてこの木の楽器はこんなにも私を癒やしてくれるのか不思議です。

こちらが息を吹き込む側。
ちいさなバードが革紐でしっかりついています。
民族楽器ですが音程もきちんとしています。

こちらが笛の下の部分です。音はとてもよく響きます。
残りの1本はココペリ倶楽部の友人が即ゲット^^。
今年は11月に3年ぶりのココペリ祭りがあり、この笛と共に時間を過ごそうと思います。

早速、郷里でも新しい曲を練習♪
初めて吹く曲は、父と母と私が大好きだった曲。
1回吹くごとに上達していく様子を見て、母も楽しそうです。
以前このブログでもご紹介しましたダブルのフルートと同じ素材でできています。
仲間がやってきたよ〜♪。嬉しいね〜♪

陽射しの強い日には涼しい部屋で本を読みます。

ネイティブ・アメリカンの女性の精神性を知ると、日本人としての自分のアイデンティティは何なのかと自分を見つめる意識を持ちます。
悩み傷つきさ迷い、本を読み、自分をみつめるのは、10代の頃から続けてきたことです。
ネイティブアメリカンの言葉は楽器と同じように私の心にすっと入ってきます。

“・・・森の奥深くに、死者の国に通じる小道があるというのです。
若者はすぐに、その小道を見つけだそうと決心しました・・・。”

北米インディアンの「石のカヌー」を読むと、以前は吹くことができなかった少し悲しいカイオワ族のラブソングを吹きたくなります。

場所は静岡に飛びます。
この夏は郷里、飯田八幡宮の小さな夏祭りも3年ぶりに開催でき、盆踊りの太鼓の音、花火の音、子どもたちの声が夏の夜空に響いていました。
田舎は昔と変わらない風景が繰り返されます。

さて、今年の秋は元気な曲を吹きます。
大きな自然の一部であったこの木が語りかけてくる言葉を聴きながら。
生きているのは人間だけではないのですよね。
どんなに忙しくても暑くても、音楽と読書は欠かせません。
以上、私のとってもささやかな夏でした。
暑さに負けずコロナに負けずガンバリマショウ!

大人の休日 好きな場所 藤野へ

カテゴリー: 日常

新宿駅から高尾行中央線に乗車し、相模湖近くの藤野へ。
週末プチ旅の目的は森林浴とネイティブアメリカンフルート奏者ガイネさん&クリスタルボウル奏者の海響さん(MIKI)のコラボ演奏会。
そして、映画監督でもある海響さんが、宇宙からのメッセージを受けて制作したという「愛の地球へⅡ〜宇宙が今私達につたえたいこと」の上映会です。

向かったのは「藤野芸術の家」。
これまでにも何度か訪れている藤野は、鳥がさえずり自然の息吹を感じる大好きな山里。
雲よ 空よ 山よ 鳥よ〜〜 う〜ん空気がおいしい!最高!

この大きな木の下が気に入り、ごろんと仰向けに寝転がりました。
視界は100%青空と元気いっぱいの緑の葉。

帽子とデイバックと水筒と本は、森に向かう休日の定番♪
燦々と降り注ぐ太陽さん、ちょっとまぶしいけれどエネルギーをありがとう!

興味深かった映画は、さまざまな国で暮らす人たちのインタビューで始まる静かな映画でした。
自分の生命にそったピュアな生き方、頭ではなく心から、そして宇宙から発するメッセージ、透明感のある美しい姿に驚きの連続です。
また、クリスタルボウルの音に導かれながらの妊婦と胎児のセッション、ヒプノセラピーも衝撃的でした。   

私達は誰もが役割を持ってこの地球にやってきました。
でも、そのことを感じ生きている人は少ないのではないでしょうか。
立派でなくていい、偉くなくていい、お金稼ぎができなくていい、皆と同じでなくていい、自分らしく本当に好きなことを行え、自分に与えられた役割をワクワクと楽しみながら懸命に生きる人生でありたいものです。

そのためにも、まずは他者ではなく自分自身を愛すること、というメッセージを映画からは受け取ります。
映画の後半、海響監督は小笠原の青い海へ向かいます。
今、この時代に、海の中の生物、クジラやイルカが私達に何かを伝えようと懸命になっているように感じました。
クリスタルボウルの音は全身に穏やかに響き、眠気も誘いますが、ご興味の有る方は是非HPをご覧ください。

当日いただいたチラシより 
さまざまなクリスタルボウルを演奏する海響さん

私の笛の師匠はMark Akixaさんですが、久しぶりにガイネさんの生の笛の音を聴きました。
ガイネさんの表現する音楽には、大自然やガイネさんのこれまでの旅路が感じられ、何度聴いても心癒されます。
フルート、ライアー、太鼓、全て手作り、素敵な生き方ですね。
今回はクジラの声を聴いて作られたというクジラチューンのライアーの音色も聴くことができました。とてもやさしい音階です。
私もいつかガイネさんに笛を作っていただきたいと思い、ターコイズの原石を一粒、あたためています♪

この青緑色のターコイズは、以前Mesa Collectionの ぬくみちほさんから購入。
ぬくみさんは「ナバホの大地へ」の著者でもあり、ネイティブアメリカンの文化や石に大変詳しく、またターコイズがとても似合う女性です。
私にとって石はお守り。
祈りと希望を込めて一粒をしっかり手のひらで温めるととても心が落ち着き、なにかを問いかけたりメッセージをもらったりもします。不思議ですね。

山に陽が落ち、藤野に暮らしている友人に声をかけ夕食時間を共に過ごしました。
フルート仲間の友人は東京から藤野に移住、この町に生涯住み続けたいと話してくれました。
仕事に通い、笛を吹き、畑を耕しています。とても彼女らしい選択です。
友人を見送った後は、テントの間をくぐり抜けお庭を散策。
それ以外はひたすら虫の音と藤野の空気を感じ、いつものように静かにヨーガと瞑想。
何もしない、持たないってよいですね。
翌日はバスでやまなみ温泉の露天風呂→カフェsyu散策→東京へ。

わたしは誰かと出掛けることも好きですが、気の向くままの一人旅も大好きです。
誰もが忙しい日々を懸命に生きています。
だからこそ時々は役割から離れ、自分のために休みましょう。
そして、皆さんの、私の毎日がワクワクとした自分らしい日々でありますように。

桜の季節と2022年母の誕生日

カテゴリー: 日常

三寒四温を繰り返しながら、いよいよ今年も春がやってきました。
花や鳥、大地が動いている気配を感じます。
3月から今日までのお花便りと私の日常をお届けします。

3月、優しい色の河津桜は一足早い春を知らせてくれました。
「あ〜春だ〜〜」「青い空と桜だ〜」「背伸びしよう〜」

全国各地の友人から届く桜便り。
郷里静岡の幼馴染からは、咲き始めたソメイヨシノ、夏みかん、枇杷、駿河湾と伊豆半。
故郷の淡いグラデーションは心をほっとさせてくれます。

4月に入り東京隅田川沿いのお散歩コースもあっという間に桜満開。
きらきらした川面に屋形船、クルーザー、様々な船が行き交っています。

そして、今日は母に非日常の桜をプレゼントしようとこっそり調査の上ハンドルを握り北上。新富士駅から目指すは朝霧高原。
父とよく訪れた思い出のレストランで食事後にサプライズの富士宮市「狩宿の下馬桜」へ。
樹齢800年の山桜と一面の菜の花、潤井川の湧き水のせせらぎ、鳥のさえずり、超特大富士山。
春爛漫の景色は、私から母へのバースデープレゼントです。
満開の一歩手前、ナイスタイミングでした。

「いつのまにかこんな年齢になっちゃったわ〜」
杖をつきながら笑顔の母。

それから海沿いの街に帰宅後は、心優しき知人が採れたて山菜(タラの芽、ハナイカダ、アシタバ)を届けてくれました。早速感謝し極上の天ぷらに。
健康的で明るいお祝いに大喜びです。

東京と静岡。私の日常は複数の仕事を抱え常に頭はフル回転、体力気力神経を使う日々ですが、家族や友人、いつもお世話になっている人、もっと広き人々への思い、感謝を大切にしたい、そして思ったことは行動に移す。いつも心がけていることです。

母へのバースデーカードにはイラストもサクサクと添えました。
かなりお恥ずかしいですがちょっと公開。

今回の帰省では、友人のおかげで通信ができなかった母のスマホを開通することにも成功。
翌日は、紅いバラとたくさんの甘いトマトを届けてくれた義妹の笑顔に和み。
苺のたっぷり乗ったバースデーケーキと桜えびや生しらすまぐろなどのお寿司を届けてくれた弟と蝋燭の火を一息で消す母を囲み。
義姉や孫たちから届く電話の声。忙しい高校教諭の兄は事前に来訪しお祝い。

太陽のような月のような大きな母へ。
いつまでも元気でいてください。そしていつもありがとう。

豊かな高齢期とは…?
きっと豊かさとは一人ひとり異なることと思いますが、母の姿を見ていて学びます。
どんな時も家族を想い大切にする、母が与えたことは母に帰ってきますね。

誰もが自分の豊かさを探す旅人です。
元気な60代、70代、80代を目指して今日からまたがんばりましょう。

2年ぶりの出張

カテゴリー: 日常

コートに身を包み青いマフラーを巻き、早朝まだ人通りの少ない街を抜け西に向かうのぞみ号に乗車。
豪雪の為、新大阪着には62分遅れとのアナウンスが流れました。

我が故郷、静岡は快晴なり、富士川橋と雪化粧の富士山です。
どの角度から観ても雄大な青と白の山は美しく飽きません。

名古屋手間からはノロノロ運転に、窓の外は雪。

名古屋から京都へ向かう車窓は一面の銀世界となり、わ〜〜わ〜〜とますます目が離せず。
新幹線の座席足元からはゴツゴツと雪の音が。
今どの辺りを走っているのかとGoogl Mapsにて確認を繰り返します。
列車は安全を確認するかのようにゆっくり走っています。

京都に近づき再び明るい陽射しが降り注いできました。
予定通り62分遅れにて無事に新大阪駅に到着。
楽しみに購入していた2冊の本は全く読めず、首が痛くなった2年ぶりの出張でした。

出張の目的であった業務は無事に終了し、夕刻再び東に向かうのぞみ号に乗り込みました。
雪国での生活は想像もつかない大変さがあることと思いますが、白い雪は何故か心を踊らせたり落ち着かせたりするものですね。
それにしても、早くオミクロンが消えてゆっくりと旅をしたいです。
寒さに感染、津波に地震といろいろありますが、春は確実に近づいています。
もう少し頑張りましょう!
以上 2年ぶりの出張報告でした。

2021年 秋のココペリ祭り

カテゴリー: 日常

2021年11月14日(日)ココペリ祭りが開催されました。
昨年に引き続きZoomによるオンライン発表会。
私はセドナのアンテロ−プキャニオンの洞窟の中で木の笛、ネイティブ・アメリカンフルートを奏でました。
Zoom背景には友人が現地で撮影した写真を設定。配信はNOAスタジオから。

今年、私が選んだ曲はMark先生作曲、「Flower Bird Wind Moon/花鳥風月」 
毎年発表会では、自分には難しい!と思う曲を選び、本番当日まで変化していく自分を確認しながら練習を重ねます。
完全なる無伴奏(緊張度が高い!)、ツインフルートとソロフルートの2本使い、昨年よりもステップアップした奏法を意識してチャレンジしましたが、 いやいや やはり難曲でした…。

しかも、4月から右手の腱鞘炎を発症してしまった私。
発表会はあきらめようかと思い悩んだものの、入浴中歌う、口笛を吹くで暗譜。1回の練習は短時間で。
呼吸法は楽器を吹かなくても毎日実施、自宅オンラインや通いでヨーガや瞑想も継続、と例年とは異なる工夫もしました。
10代の頃から人生のピンチを救ってくれた音楽。
今だからこそ、吹こう!100%は求めないでいい!仕事も暮らしも忙しいからこそ心の詩を唄おう! それが2021年の私でした。
目標があるか否かは大きいですよね。

5分間の演奏を終えたこの瞬間は、幸せな気持ちで心が満たされます。
コロナ禍となり生活は一変。外出を控え、人との交流や活動が低下した約2年間。
自宅近くの川岸で過ごすことが多かった私は、
それぞれに咲く花に
大空を自由に飛ぶ鳥達に
季節を知らせてくれる風に
暗闇だからこそ輝くお月さまに
まさしくFlower Bird Wind Moonに助けられ癒やされてきました。
そして離れてもつながっている人達の存在にも励まされ想いをのせた5分間でした。

発表会の最後はMark先生からのご指名によりココペリ倶楽部の先輩と、kawakawa(川&川)コンビを組み、「The Rose」という大好きな曲をMark先生のアレンジで演奏しました。
アンサンブルはリラックス&ハーモニーを楽しめていいですね~。

さて、発表会は出演者の個性的な衣装も楽しめます。
今年、曲にあわせ選んだのはHOUSE OF LOTUSの赤いワンピース。
肩に巻いているのは、昔々、自由が丘の岩立広子さんショップで買い求め手作りしたアジアの布のスカート。
耳につけているのは、昔々、銀座の小さなアクセサリー屋さん「Necles necles(ネックレスネックレス)」で手作りしたアンティークイアリング。
毎年アクセサリーを作ってくれるお洒落な友人Mさんに相談したところ、白い羽根を加え美しくリフォームしてくれました。(嬉しい♥ありがとう♥)

全て持っているもの活用で整え、演奏以外もオリジナルを楽しめた発表会。
パソコンなどの環境設定や機材の購入、録画は詳しい友人が担当してくれて感謝です。ありがとう!

左右アンバランスなイアリング♪
新たに加えた白い羽根と小さな羽根は友人Aさんからのいただきもの♪

出演者は岩手や長野からなど遠方からも参加。
練習されていることがよくわかり、それぞれの音色やアレンジに癒やされ刺激を受けました。(拍手)
発表会に出ることができなかった横浜の友人も、チャットの書き込みや顔出しであたたかく応援してくれ感激です。

The Rose(Amanda Mcbroom作詞作曲)も、Flower Bird Wind Moon(アルバム:Elk Dreamer/Marak Akixa)も、とても素敵な曲ですので、皆さんも機会があったら演奏してみてください。^^

音楽は一瞬にして私達を違う世界に運んでくれる不思議なパワーを持っています。
私の夢は“笛吹きyuriばあちゃん”。
齢を重ね小さくなったとき、笛を握らせたら瞳が輝き、アメイジング・グレイスに心を乗せ、ネイティブアメリカンが歩いた涙の道を、自分が旅してきた人生の道を、回想しながら見事な呼吸で吹いちゃう。そんなおばあちゃんになること!

恩師Mark先生、聴講いただいた皆様、応援してくれた友人、家族、私につながるすべてのものへ
心よりありがとうございました。

数日後、故郷の夕暮れです。
お~い~
お~い~ 叫びたくなる空です。

コロナ禍で、誰にも失ったことと得られたことがありました。
愛と哀があり 光と影がありました。
何か変わりましたか?何か気づきましたか?
私たちはいつの時代も大きな空と大地に守られています。
広い空を見上げ、繰り返す波の音を聴き、やさしい月の光を浴びる
息を大切にし 生きるを感じ 人を想い
焦らず奢らずコツコツと、自分が大切だと思うことを積み重ねていく。
100%でなくてもまあまあで続けていく。
そんな暮らしに感謝し、これからもつなげていきたいと思います。

芸術の秋 心の秋

カテゴリー: 日常

先日、故郷で暮らす幼馴染から1枚の写真が届きました。
「わーーなになにー素敵!」 思わず叫んでしまった私。
彼女がコツコツと学びながら描いた「己書」というものだそうです。
真観 清浄観 広大智慧観 悲観 慈観 と筆で書かれています。

子供や家族の応援、顧客に対面する金融の仕事で大忙しの彼女は、自分の趣味の時間、ましてや創作の時間などはなかなかとれず懸命に走ってきた人生だったと思います。
でも、この慈愛に満ちた絵に、ひとつひとつの文字に、彼女の今が現れていて感動しました。
もしかすると、コロナによって生まれた? 自分を見つめる時間だったのかもしれません。
小学生時代からなんでも話してきた仲良しの彼女は、すでに二人の可愛い孫がいて、海と山に囲まれた町で、4世代家族と暮らしています。
郷里で自分らしい生き方を選択して生きています。
緊急事態宣言が開けたら本物を観に行ってきます。

私自身の芸術は?・・・
今年も音楽の練習に励む日々ですが、森の美術館が恋しくなる季節です。(涙)
残念ながら遠くには出掛けられないのですが、近くで大好きな藤城清治さん(97歳) の影絵の個展があり、銀座教文館に足を運びました。

97歳での制作活動。何故こんなに夢のある世界が描けるのか、本当に素晴らしいですね。
この日、最も心に留まった影絵がこちら。作品のタイトルは「つり橋はぼくのハープ」

1998年に制作し、上皇后陛下美智子様に献上した作品とのことです。
数ある作品の中では色彩もデザインも、とてもシンプル。
このグレーのような白のようなシルバーのような色、光がとてもとても美しく、吸い込まれました。

「海の中のピアノ」。ピアノと小人と魚とチェロが、どんな音を奏でているのでしょうか。

私の父は、藤城清治さんの作品を大層好み、実家には今でも3枚の影絵が飾られています。
その作品は、きっと家族の気持ちを和ませてくれていたことでしょう。
父の心の中にも光や音楽が奏でられ、小人や動物が遊んでいたのかもしれませんね。
私は当時は可愛らしい絵にあまり惹かれなかったのですが、齢を重ねるに連れ好むようになりました。
最も好きな作品は、ラクダに乗った男女が砂漠をゆく静かな影絵です。
藤代清治さんの影絵を見るたびに、自然と父との会話を思い出します。
音楽や美術、文学など、芸術は人のこころに残りますね。

夏から秋へ季節が移ろいます。 
与えられた時間で何を選び、何をするかは自分次第。
皆さん、自分の好きなことを楽しみましょうね。

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