ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

広見会の秋祭りにお気に入りの蜻蛉の浴衣で

カテゴリー: 日常

浴衣

9月、先日講師のご依頼をいただきました
医療法人、広見会の秋祭りにお招きいただきました。
私は税理士の小堀さんと一緒に参加。
子供から高齢者まで、地域住民が参加し大変賑わいのある秋祭りでした。

要介護度の高い高齢者も、ハイバックの車いすにのり、ご家族に囲まれ過ごしています。
秋の陽射しの中に皆さんの笑顔が溢れていました。
外出ってよいですね。

来賓の中には富士市長さんも
理事長と奥様のお人柄が地域の和を広げているのですね。
明るく地域に開かれた交流に感動しました。

患者さんや高齢者を支えるスタッフの皆さんの汗と笑顔は宝物ですね!!
お招きいただきありがとうございました。

2011年9月 晩夏

セミナー

8/26(金)外は豪雨 業務終了後に集まってくださった43名の皆様と

接遇のセミナーをお願いしたい。今から7年ほど前にそんなご依頼をいただいたことがありました。えっ、なんで私が?…ケアの仕事に就いている私は接遇のプロではないし、自分自身の接遇さえ整っていません。当然辞退して、差し替えに友人を紹介し逃げました。ごめんなさい、その時の情けない気持ちがずっと心の片隅に残っていました。

しばらく、このテーマからは遠のいていましたが、近年また“コンサルタントとして大切にしていること”や“高齢者とのコミュニケーション”などの講演のご依頼をいただく機会が増え、今回のご依頼は老人保健施設、クリニック、居宅介護支援事業者という現場で働くスタッフの皆さんに“コミュニケーションと接遇”がテーマでした。

手づくりセミナー資料

時間というのは凄いですね。私は、いつのまにか人と人との関わりという、最も大切にしているテーマを話す準備が整ったのかもしれません。今考えていることや伝えたい思いがあります。セミナー内容は十数年に及ぶ私の抱えてきた悩みや問題、うまくいかなかったことから発見してきたこと、超えてきた方法、大切にしたいことなどがぎゅっと凝縮され、ノウハウとともに私自身を表現することになりました。やりがいを感じる仕事です。

何故、介護や医療の現場に接遇が求められるのでしょうか。それは、専門知識や技術があっても、相手が信頼し心を開かなければ、効果は得られないからです。接遇はコミュニケーションスキルです。一般の接遇をケアの現場にすっぽりとあてはめることはできません。何故でしょう。それは相手が痛みや悲しみを抱えている人だからではないでしょうか。そして、良いコミュニケーションをとるためには知識ではなく、豊かな感性が必要です。心も体もリラックスし、自分自身をみつめる目が必要です。

人に何かを話す、伝える、表現することによって、自分の考えが整理され、またあらたな考えが湧き出てきます。不思議なものでセミナー中、私自身を旅しているかのような気持ちになりました。人と人との関わりから逃げない、過去から繰り返してきた私の七転び八起きが、誰かの元気につながっていきます。

日々、人と人とのかかわりに向き合っている人達のあたたかく真剣な眼差しは、逆に私を勇気づけてくれるかのようなパワーを持っていました。皆さんが日々の仕事で抱えている戸惑いや悩みが伝わってくるようでした。ご依頼主とお聴きいただいた皆様に心から感謝します。

この街の、この国のケアする人たちを元気にしたい、一人ひとりの心を結んでゆきたい。
皆様と一緒に考え続けたい大切なテーマです。

起き上がり子法師

帰宅後、東京のマンションに戻り転んでも必ず起きる “起き上がり子法師”をじっと眺めました。良い一日をありがとうございました。

今年の夏はとても暑い夏でした。

8月、盛夏、清水区三保松原にほど近い私の母校、東海大学付属翔洋高等学校(旧、東海大学付属第一高等学校)の吹奏楽部OB,OGによる東日本大震災復興支援チャリティーコンサート(静岡新聞社、静岡放送後援)が郷里の清水文化センターで行われました。(→新聞記事pdf(252KB)

東海大学付属翔洋高等学校・中等部OB・OGによるスペシャルコンサート2011

東海大学付属翔洋高等学校・中等部OB・OGによるスペシャルコンサート2011

東海大学付属翔洋高等学校・中等部OB・OGによるスペシャルコンサート2011

私もフルートを吹いて演奏に参加

演奏会途中に私の話をする機会をいただき、自分の思いを朗読という形でお伝えしました。

東海大学付属翔洋高等学校・中等部OB・OGによるスペシャルコンサート2011

被災地で感じた思い「心の灯り」を朗読

きっかけは、この演奏会を主催した吹奏楽部OB会長、事務局長をしている兄からのメールでした。

遡ること今年6月、ボランティア登録していた仙台のNPO「全国コミュニティライフサポートセンター」 からようやく依頼の連絡がきた時のことです。慌ただしい毎日で走り回っていましたが、原稿の締め切り延期をお願いし、大きなリュックを背負い新幹線に乗り、仙台駅に向かう新幹線の中から静岡の兄と弟にメールを送りました。

…今から仙台経由で石巻市の避難所にボランティアに行ってきます 由里子…

その翌日、兄からのメールが来ました。

…8月に予定している演奏会で由里子の被災地での体験を話してほしい、宜しく。
僕も8月に現地に向かいます…

…了解…

教諭をしている兄とは阪神淡路大震災の際にも現地の外科病院で遭遇したのを覚えています。

ボランティアはほんの短い日数の体験でしたが、被災地では復興にむけた長い道のりが始まっていました。
できることなんて、本当に小さなことでしかない自分の歯がゆさを感じながらも、福祉避難所で暮らす人々のケアや生活サポートに参加させていただきました。

小さな私ができることはなんだろう・・・。
実際に視て、聴いて、感じてきたことを文字にし、言葉にしました。

朗読した心からのメッセージ「心の灯り」の一部をご紹介します。

心の灯りクリックでpdfが開きます。(92KB)

この日はフルートの演奏でも65名の仲間に交じって参加、学生時代に何よりも情熱を傾けた音楽。思春期に悩み苦しむ私を救ってくれた音楽でもあります。演奏中にステージの上では涙がでました。

昔、何度もコンクールでステージに上がったこの清水文化センターは来年とり壊される予定です。
3部が終わっても観客の誰もが帰ろうとしませんでした。

この日、最も目標としていたことがあります。

弟家族が86歳の父の車いすをおして、父は久しぶりの外出。父も兄の活躍ぶりを客席からじっと見守っていました。いつもは介護者である母も観客席から応援、嬉しそうな笑顔でした。

忙しく長期の夏休みはなかったけれど、私の過去と今と、東北と清水と、兄と私と
それから色々な人と人の心と心がつながったような貴重な一日でした。

企画、準備、当日の演奏、皆さんお疲れさまでした。

まさか、音楽ではなく、こんな形でステージに上がるなんて、想像もしていませんでした。
ケアの心を伝える方法にはさまざまな方法があるのですね。

これからも私のできる形で、心のケアを続けていきたいと思っています。

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プロの友情出演者

●同級生のコンサートマスター クラリネット奏者 水元みゆきさん 歌も上手です!

●海外でも活躍している オカリナ奏者 大沢聡さん
http://www.fruits.jp/~osawaongakukoubou/
この音、メロディ、本当に癒されます

●新日本フィルハーモニー交響楽団 トランペット奏者 市川和彦さん
http://www.justmystage.com/home/aperto/index.html
はるか昔、一緒に東京普門館での全国大会に出場しました。

●落語家 春風亭昇太さん
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%A5%E9%A2%A8%E4%BA%AD%E6%98%87%E5%A4%AA
昇太さんはソフトボール部だったそうですが、トロンボーンが吹け、この日は一緒のステージにて演奏。

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この日寄せられた支援金は、後輩の吹奏楽部学生達が気仙沼、福島を慰問演奏に訪れ、無事寄託されたそうです。観客の皆様も有難うございました。心のあたたさを感じた一日でした。

夜はホルンで出演していた同級生たかし君が経営するイタリア料理店のロメオで大宴会となりました。良いワインでした。

ベネッセスタイルケア主催「東京介護相談会」

カテゴリー: 活動報告

ベネッセスタイルケア主催「東京介護相談会」



こんにちは たんぽぽです。

海の日らしい、夏の太陽が降り注ぐ2011年7月18日(月)、ケアコンサルタントの川上由里子さんのセミナーをお手伝いしてきました。当日の様子を簡単にお伝えします。

(株)ベネッセスタイルケア主催のセミナー「東京介護相談会」が渋谷エクセルホテル東急で開催されました。

渋谷駅で待ち合わせて、まずは腹ごしらえ!スタミナいっぱいの美味しいハンバーグを頂き、いざ会場へ向かいます。

相談会は2部構成で、最初にエッセイストの安藤和津さんが、ご自身のお母様を介護された体験を中心に、介護中の心の葛藤や介護は家族だけでは難しいなど、体験談を交えてお話されました。

川上さんは、『~お金のこと・住まいのこと~もしも家族に介護が必要になったら』をテーマに、伸びる寿命や高齢化率などのデータを中心とした「高齢期の現状」や、ますます複雑になっている「高齢期の生活の場」などの全体像をオリジナル資料やエピソードを交えて分かりやすく説明。

ベネッセスタイルケア主催「東京介護相談会」


そして、突然やってくる病気やけが、要介護状態になった時にどんな事が起きるのか?

実際に川上さんが対応したコンサルティング事例を使って、介護が必要になっても自宅で暮らし続ける場合と自宅以外の住まいを選択する時、それぞれかかる費用や利用できる制度、必要な知識や生き方の秘訣など、安藤さんの体験談にリンクする様な高齢期の暮らしのヒントを丁寧に伝えていました。

40~50代の方を対象とした相談会でしたが、60~70代の方や男性の参加者も思ったよりも多く、熱心に話を聞いていらっしゃいました。

講演終了後、川上さんの著書「介護生活これで安心」(小学館)を販売。
川上さん直筆のサイン・イラスト入りです。最近、イラストの太陽に風も仲間に加わってさらに可愛らしくパワーアップしています。

特製サイン入り

ご購入くださった皆さま、有り難うございました。
当日のセミナーの様子が、7月30日(土)朝日新聞に掲載されています。
こちら(pdf)もご覧ください。

ベネッセスタイルケア 『介護相談会』
http://kaigo.benesse-style-care.co.jp/lp/tokyokaigo/?xadid=go1000873

yuriyuri birdの新たなる旅立ち 2011.春に

カテゴリー: ご挨拶

Photo by KEN osawa

 

皆さんこんにちは、川上由里子です。
緑芽吹く春から盛りの夏へ、今年も風鈴の音色が美しい太陽の季節となりました。
いかがおすごしでしょうか。

今年3月、私は長く勤めた企業を退職し新しい出発をしました。
これまで勤めた企業とは業務委託というパートナー契約へ、引き続き日本橋にある研究所にお世話になっています。
これは、自分の活動の方向性や範囲を自分で決めたい、広げたいという私の希望でした。
しばらくはフリーランスで自由に活動を行う予定でいます。
初めてで大きな転換には勇気が必要でしたが、いざスタートをきると、私にはあっていたのか今穏やかな気持ちでいます。

幼少時から看護師になることを志し、医療機関の現場でナースとして人の生命に向き合いすごした13年、民間企業で高齢期の暮らしに関する相談事業を中心とした業務についた12年3ヶ月、医療の世界だけには限定されない人々の苦しみや希望を知り、共に感じることのできた時間だったように思います。

12年前、戸惑いながら一般社会に活動の場を転換した私ですが、今、私は、看護や介護というサービスを提供するのではなく、高齢期の暮らしにおいて、看護や介護の知識をベースに“ケアのある暮らしをサポートする仕事”をしています。

私たちの住む日本は、世界的に類のない超高齢社会に向かい多くの課題や問題を抱えています。平均寿命や健康寿命は全世界トップですが、一人ひとりの豊かさは決して高いものとは思えません。
歳を重ねることや孤独や貧しさはマイナスと捉えられ、誰にとっても迎える人生の最期のステージに目をそむけてしまっている方が多くいます。
自分らしく年齢を重ねる、私達には何かあたらしい視点が必要です。不要なものと本当に必要なものは何でしょうか?
捨てる覚悟も、継続する忍耐も、新しく取り入れる勇気も必要だと考えます。

川面の青い翡翠(カワセミ)はどこに向かうのでしょうか。
持ち物をもたずに空を自由に飛び唄う鳥が好きです。
悲しんでいる人や弱っている人がいたら、いつでも飛んでいける強い羽と心をもちたい。
どんな困難があっても、心の歌を青空に向かって唄い続けたい。
大きさや豪華さを求めるのではなく、小さくても響きがあること、どれだけ心をこめたか、そんなことが私の大事にしたいことです。
空の太陽や月や星、木や風の優しさがいつもカワセミのほっとする友達です。

これまで、皆様からいただいた貴重な体験や思いを胸に、自然体で、毎日を丁寧に。
皆様、これからも共に宜しくお願いいたします。
私のケアコンサルタントとしての活動は他にモデルがない私流のデザインです。
介護を中心とした高齢期の暮らしに係る相談やオリジナル講演、執筆活動を行っています。
心で話すこと、心で聴くこと両方のできる人でありたいと思っています。
ここでは日々の活動や感じたことを仲間と共に発信していきます。

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