ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

大人になったらしたいこと 心の旅

カテゴリー: 日常

さまざまな仕事を一つひとつ丁寧にこなしながら、9月もいよいよ最終週。
東京駅からあさま号に乗って長野駅経由、信越本線に乗り換えて黒姫駅まで。
秋を探しに出掛けてきました。私の遅い細やかな夏休みです。

黒姫高原

まずは小さな駅で信州蕎麦をいただき、新鮮な空気を感じながら黒姫高原へ。
人の気配は少なく、広大な山や空の下、気持ち良さそうに秋桜が揺れていました。
私の今回の目的地のひとつは、信濃町黒姫童話館。
かねてより訪れてみたかった場所です。

黒姫童話館

「モモ」や「はてしない物語」で社会に大きな影響を与えたドイツ文学者、ミヒャエル・エンデ。
人のはなしを聴く不思議な力を持ち、「時間どろぼう」と戦う勇敢な少女「モモ」は、私の大好きな少女、そして大切な愛読書です。
ここ、信濃町黒姫童話館にはエンデに関する膨大な資料が展示されていて、作品以外にも誕生からの生い立ち、苦悩や喜び、そして人柄をうかがうことができます。

ミヒャエル・エンデ

ミヒャエル・エンデゾーンの入り口

カシオペイア(亀)

エンデが訪れた際にも大変興味を示したという、木彫のカシオペイア(亀)が
入り口で出迎えてくれます。カシオペイアはモモを助けてくれる利口な亀。

小さなスペースですが、私は2時間程ゆっくり過ごしました。
私が特に興味をひいたのは自筆のスケッチや原稿、子供の頃の成績書、愛蔵品の亀の数々などです。
エンデ自らが資料を提供してくださったそうです。
ルドルフ・シュタイナーにも大きな影響を受けたエンデ、思想のあるファンタジーが生まれた背景を知ることができる時間でした。

日本を愛したエンデは、晩年翻訳家の日本女性と再婚しましたが、残念ながら癌の為60代に旅立たれました。
黒姫の森と草原に囲まれた静かな童話館。
ミヒャエル・エンデの世界に興味のある方には、お勧めです。

「ミヒャエル・エンデがおしえてくれたこと/時間・お金・ファンタジー」

今回の旅のきっかけとなった
「ミヒャエル・エンデがおしえてくれたこと/時間・お金・ファンタジー」新潮社

次の目的地は野尻湖の湖畔にあるホテルエルボスコ

ホテルエルボスコ

ホテルエルボスコHPより引用

この写真をみた瞬間、「いつか行くぞ〜」と思っていたホテルです。
半島の森の中に、ただひとつだけある静かなホテルで、お部屋は全室野尻湖に面し、地元の食材を使った健康的な食事に、読書や森の散歩と、自分時間を慈しみ静かにゆったりと過ごすことができます。
興味深い書物が並ぶライブラリー、信楽焼のレンガ作りの廊下、シンプルながらもモダンな色使い、スタッフの方々の程よい距離感の接客等、空間が人に与える影響力を改めて感じました。

ホテルエルボスコの部屋

建築家の清家清さんが設計されたホテル
ホテルのライブラリーには清家清さんの書籍も数冊あり
私も「やさしさの住居学/清家 清」を読んでみました。

私は森と湖が大好きです。
静かな湖面の揺れや輝きを眺めているだけで、とても気持ちが穏やかになります。
都会で日々忙しく働く今の私にとって、贅沢しても買いたいものは、静けさと時間とありのままの自然。
聴こえてくるのは鳥のさえずり、葉のささやき、秋の風の音だけ。

ホテルエルボスコ周辺の森

この日は秋晴れ。ホテルエルボスコ周辺の森の散策コースは2つ。
信濃町の中にある雄大な森を専門のトレーナーと共に散策し、自然の中で体を癒す森林セラピーに参加することもできます。【信州信濃町癒しの森

黄金色の田園

ホテルに温泉はありませんが、夕刻になるとホテル近く(新潟県)の温泉まで車を走らせてくれます。
遠くまで続く黄金色の田園に夕日が沈もうとしていました。自然の色っていいですよね。
露天風呂に浸かってホテルに戻る頃には辺りは真っ暗でした。
これからますます深まりゆく秋。10月下旬から11月初旬が紅葉の見頃とのことです。

ホテルの前で

小さな旅の間に、私は「モモ」をもう一度全て読み直しました。
私も灰色の時間どろぼうに時間を奪われないようにしたいと思います。
聴くこと、話すこと、仕事を通じてもその先にいる人を想い愛すること、あらゆる人との出会いに感謝しつながりを大切にすること。

大人になった今だからこそ、そんな自分時間をしっかり持てる女性でありたいと願います。
それが私の考える成熟、大人らしいことのひとつでもあります。
大人になったらしたいこと、ひとつひとつできることが幸せです。
人生は困難の連続ですが、与えられた試練に感謝し、実りある人生の秋を目指してがんばります。

ホテルエルボスコのスタッフのさりげないやさしさが心に沁みました。
また、うかがいます。

人間はじぶんの時間をどうするかは、
じぶんじしんで決めなくてはならないからだよ。
だから時間をぬすまれないようにすることだって、
じぶんでやらなくてはいけない。

モモ 大島かおり訳 より

夏の終わりに

カテゴリー: 日常

お散歩をしました。
こんなものが見えるところです。さて、どこでしょうか?

東京ゲートブリッジ

東京港埠頭、中央防波堤と江東区若洲区を結ぶ橋梁、東京ゲートブリッジ(2012年開通全長2,993m)です。
まるで恐竜のようですね。

海を右手にみながらお散歩、テトラポットには釣り人がちらほら。
きれいな声の鳥を聴いたり、野良猫を発見したり、
広い空には行き交う飛行機、秋の雲、爽やかな海風が吹いています。
海の向こうにはディズニーランドや葛西臨海公園の観覧車がみえます。

サイクリングロード

サイクリングロードには東海道五十三次の浮世絵が日本橋⇔京都三条大橋、495kmの250分の1の距離で展示されています。
広重の絵から伝わる旅や暮らしの様子も楽しく、知らない地名や景色に関心したり驚いたりで、楽しいお散歩です。
故郷の由比宿場町では、この町に辿り着いた旅人のような気持ちにもなりました。
昔々、旅は命がけ、多くの人々は遠くには行けなかったのでしょうね。

どんぐり

途中、新鮮で健康的などんぐりがたくさん落ちていましたので、
これはこれは・・・^^ 少々ポケットに詰めて持ち帰りました。まるでブローチのようです。
歩いていると様々な種類の虫の音もたくさん聴こえてきます。美しい大合唱に耳を傾けます。

くもにも
いいのと
そんなでもないのとある
いいのをみつけたら
めをはなす気になれない

虫が鳴いている
いま ないておかなければ
もう駄目だというふうに鳴いている
しぜんと
涙をさそわれる

秋になると大好きな八木重吉さんの詩を思いおこします。

東京ゲートブリッジ

じんわりと汗をかいて帰る頃、空にはお月さまが浮かび、ゲートブリッジの恐竜が光っていました。
若洲海浜公園、往復で約4キロのお散歩でしたが、今日は頭を空っぽにしてよく歩きました。
東京にも自然があり、小さな秋を発見できます。
自然は心を穏やかにしてくれますね。

月にてらされると
ひとりでに遊びたくなってくる
そっと涙をながしたり
にこにこしたりしておどりたくなる

9月9日は満月です。秋はお月様が美しい季節ですね。
忙しい毎日ですが、皆さんも時々広い場所にいって、たくさん深呼吸をして、
透きとおった秋を、彩りの秋を、楽しんでくださいね。
心と体を調えて明日からまたがんばりましょう。

贈りもの ~変わらない暮らしのために~

カテゴリー: ノウハウ, 日常

この春、父の介護は6年目を迎えました。
母は自宅で公的介護サービスの支援を受けながら介護のある暮らしを続けています。

現在利用しているサービスは訪問系のみ。残念ながらデイサービスやショートステイなどの通所系のサービスは現在利用できていません。これは、父が好まないことを母が思ってのこと。
「もう少し、私ががんばるわ。」母はきっとそう思いながら介護を続けています。
どんなに元気な人でも疲労やストレスがたまって当然です。
そんな状況ですから、24時間介護中の母の健康を、兄も弟も私も常に心を寄せて心配し、見守っています。

 【現在の父89歳のケアプラン】
 月曜日 訪問リハビリ
 火曜日 訪問入浴
 水曜日 訪問リハビリ
 木曜日 お休み でしたが、今月から30分のみの訪問介護開始
 金用日 訪問看護 (2週間に1回) / 訪問入浴(2週間に1回)
 土曜日 家族 主に私と弟が1週間事交替で参加
 日曜日 家族 〃
 その他 福祉用具 歩行器 レンタル(起立時に使用)
 ※排泄のコントロールも兼ねるために、訪問入浴の回数が月6回となっています。
 ※毎日の主介護者は母です。

このようなケアプランに基いて、郷里の我が家にはケアマネジャーとホームヘルパー、理学療法士、訪問看護師が元気に訪れ、両親をサポートしてくれています。
その様子に驚いたり感心したりしている母はいつも私に出来事や感想などを話してくれます。

訪問入浴サービス

3人一組、訪問入浴車を抱えてやってくる訪問入浴サービス
手際良くお風呂に入れてくれるおかげで父はいつも清潔です。
床ずれ予防効果もあり大助かりです。

訪問入浴サービス

お風呂はなんと窓から入り窓から出ていきます

 

介護で外に出掛けられない母にとって唯一の楽しみは毎日奥の部屋でエレクトーンを弾くこと。
それが先日、エレクトーンのベースの音が鳴らなくなってしまったのです。私も弾いてみましたが、足のペダルを踏んでも音がでないエレクトーン、なんともおかしなものです。
40年以上続く大切にしたい習慣ですが、母は「費用もかかるしいいのよ、いいのよ。」とあきらめています。

なんとか新しいエレクトーンを用意したい、でも高額だしどうしたものか、と思案していたところ、兄からも「母のプレゼントにはエレクトーンがいいのでは?」と。
そこで、兄と弟と3人で相談し、母にエレクトーンを贈り物にすることにしました。
ちょっと高額ですが3人で出し合ってお誕生日の記念と母の日の贈り物にしようというわけです。

兄は馴染みの楽器屋担当者Iさんに相談交渉を、私は車を運転し1時間、候補となった楽器を下見選定、弟も運搬日に駆けつけ立ち会いました。
そして5月の休日、その中古エレクトーンは、静岡市SBS通りの楽器店すみやからやってきました。

エレクトーン

心待ちにしていたエレクトーンが届きました
子供達から母へのおつかれさまと、ありがとうを伝える贈りものです

母は本当に嬉しそうでした。
このエレクトーンは我が家の中心、両親が過ごすリビングに置くことに。
ここは父が24時間過ごす空間です。
毎朝夕、また母の弾くエレクトーンから優しいメロディーが響き始めました。
言葉数少なくなった父ですが、テレビを消しても不安がらずに「いいねぇ」と聴いてくれて、一同びっくりです。

私も帰省の楽しみが増えました。
父の一番好きな「月の砂漠」と「故郷」を弾きます。
母はストリングが、私はオーボエやフルートの音が好みです。

 

中庭

食事をする場所からみえる中庭、これもいつもの風景
昔母に贈った薔薇の花が今年も咲きました

高齢者のケア3原則は
1. 継続性の尊重
2. 残存能力の維持活用
3. 自己決定の尊重

介護のある暮らしはこれまでの暮らしの延長です。
これまでの暮らしとなるべく変わらないように配慮することで、心がほっとできる場所ができます。

人生の灯が小さくなっていく時間。
本人にとっても家族にとっても切なさも辛さも嬉しさも大変さもたくさん溢れている時間です。
それもごく自然なことですね。介護のある暮らしだからこそ豊かに。
大変でも幸せだなあと思える介護生活を続けています。

いい香りと私の暮らし

カテゴリー: 日常

香りの良いものが好きなので、部屋ではいつもアロマオイルを焚いています。
鞄にはその日の気分に合わせて選んだ精油の小瓶をいれて、時折ハンカチに一滴垂らし、くんくんと鼻に近づけて嗅いでいます。

携帯しているババグーリの自然素材のハンカチと爽やかなレモンのオイル。
4月末、連休中に手作りしたアロマスプレー。もっとも手軽な乾式法の芳香浴

私とアロマテラピーとのおつきあいはかれこれ20年以上。

看護師として働く傍ら、西洋医学ではない植物療法について知ることが楽しく、趣味がこうじてアロマテラピーの資格(AEAJ日本アロマ環境協会/アロマテラピーアドバイザー)も取得しました。

アロマテラピー資格認定カード

以来、香りを楽しむことは勿論、ボランティア活動などに参加するなど長く親しんでいます。
情報に囲まれ聴覚や視覚に頼りがちな日々の生活の中で、臭覚、触覚を刺激し五感のバランスを調えてくれる、私自身の暮らしには欠かせないものです。
 

先日、テレビ放送で「天然アロマの香りを嗅ぐことで脳を若がえらせ認知症対策」と鳥取大学医学部保健学科の浦上克哉教授による認知症予防に効果のあるアロマテラピーに関する報道があると、その翌日、百貨店などのアロマテラピー店にはアロマオイルを求め多くの人々が殺到したそうです。認知症を楽しく予防する、誰にとっても共通の関心事となりました。

フランスやドイツではメディカルアロマテラピーが進んでいて治療にも使われていますが、日本では香りを楽しむホリスティックアロマテラピーが中心。
今回の認知症予防の効果が実証された研究は活気的だということです。

連休中、時折足を運んでいる東京都中央区銀座のアロマ店「florame(フローラム)」に母の日の贈りもの選びに立ち寄ると、認知症予防レシピのスプレーを無料で作れるキャンペーン中。
こんなところにも影響が。私も早速透明感のある親切な店員さんと一緒に作ってみました。

銀座駅のすぐ近くの「フローラム 銀座コア店」(03-3571-4833)
知識を持った店員さんから手軽にアロマテラピーの知識や情報を得ることができます。

認知症予防スプレーの材料

用意するものは精製水とスピリタスという96度のウォッカ、精油2種類×2とスプレー容器。
認知症予防に効果があると公表されたアロマは
【日中】集中力が高まるローズマリーと高揚感のあるレモンのブレンド。
【夜間】安眠効果のある真性ラベンダーとリラックス効果のオレンジのブレンド。
これらを一日2時間、昼と夜香りを嗅ぐことで、昼は活性化、夜は沈静化の刺激で脳の活性化が期待できるのだそうです。

店員さんとの会話を楽しみながら朝用と夜用が各5分程度で完成しました。
これからはスピリタスを酒屋さんで購入し自宅で作ろうと思います。

フローラムではこの脳を活性化し認知症予防に効果があるブレンドスプレーも、精油を購入した方にはその場で作ってもらえます。(瓶代は有料)
アロマテラピーの知識や経験がない方でも安心ですね。

完成品

完成品

ちなみに、私にとってこのローズマリーの香りは、13年前、ケアマネジャーの試験勉強中に記憶力や集中力アップ効果を期待して毎晩焚いていた思い出の香り。
小瓶のふたを開けると、懸命に勉強していた当時の暮らし、猫のタロウのいた暮らしを瞬時に思い出します。香りは記憶と結びついていますね。

2週間に一度、郷里に帰省する際には父の好きな甘いお菓子と共に、いい香りをよくお土産にします。この香りは来週帰省時に香り好きな母に手渡す予定です。

介護中は臭いによるストレスを感じる場面も多々あります。そんな時にアロマが役立ちます。
排泄介助の後にサッとスプレーを一吹き。
居室や廊下には火を使用しない安全なアロマディフューザーを焚いて。
足浴や手浴時にもアロマオイルを数滴。
1本の精油があれば様々な方法で楽しむことができ、介護する人もされる人も癒され爽やかな気持ちになります。

父のできることは減りました。
緊張や不安が強いのか、手をぎゅっと握りしめ触れられることを好まないことが増えてきましたが、ラベンダーや樹木のオイルでハンドマッサージができた晩にはぐっすりと休むことができ、その安眠リラックス効果に驚きます。
自分自身の疲労があるとなかなかマッサージなどの行為にいたらないのですが、あまり無理せずにできる方法で、香りと触れることと見つめること、私の心を届け続けようと思っています。

私の部屋で

【私の部屋で】
精油は植物、果実など10種類程度持っていて体調によって使いわけています。
特に好きな香りは樹木の香り とっても落ち着きます

静岡の両親の暮らしで

【静岡の両親の暮らしで】
母は介護スタッフが訪れる日には、ラベンダー&オレンジの
明るく受容的な気持ちにさせてくれる香りで迎えています。

以前、私のセミナーに足を運んでくださった“あさいマッサージ教育研究所”の浅井隆彦先生が「介護アロマテラピー入門」という書籍で介護度に応じたケアなどをわかりやすく紹介されています。
興味のある方はご参考になさってください。

皆様も植物の力で大切な人を、自分自身を、癒してくださいね。
※アロマテラピーや精油選びには知識が必要です。
 必ず専門スタッフにお尋ねし、安全に楽しんでください。

三月の風景

カテゴリー: 日常

皆さんお元気ですか?年度末、とっても忙しい季節ですね。
今日はちょっとひとやすみ、私の心にとまった三月の風景をお届けします。

富士山
3月8日、すっぽりと真白き富士の山
御殿場側から撮影、ご無沙汰している先輩が送ってくれました。
私の実家のある駿河湾側からは裾まで白い富士山は見られないので新鮮です。
まるでお嫁さんみたい。

花音が書いてくれた“結人”
この日は姪と甥の16歳のお誕生日。ケーキと歌でお祝いです。
上の写真の文字は姪の花音が書いてくれました。“結人”が元気に歩いています♪
いいね!明るい花音、ありがとう。花音の希望を未来につないでね。

梅の花
3月16日 近所にお散歩。
都会でもポツポツと咲く可憐な梅の花、ほのかに良い香りがします。
梅はごつごつとした枝ぶりも素敵ですよね。

浜離宮庭園の菜の花
マンションから徒歩30分、浜離宮庭園に咲く一面の菜の花。
春ですね。村野四郎さんの「花」という詩の一片を思い出しました。

花の中に町がある 黄金にかがやく宮殿がある
人がいく道があり 牧場がある
みんないいにおいの中で 愛のようにねむっている

東京ミッドタウンの桜
そして、徳光さんとのニッポン放送「いきいきセカンドライフ」生放送を終えた3月29日土曜日。
東京ミッドタウンのガーデンテラスSILINに入ると、なんと窓の外には一面に桜が咲いていました。
開花宣言があったばかりだったのに予想外に咲き誇っていた桜の花にびっくり、とっても素敵です。

東京ミッドタウンの桜
かつて職場があり、よくお散歩した東京ミッドタウンのお庭。
まだ咲いたばかりの夜桜からは元気さと優しさの両方が伝わってきました。

私も少女の頃から“強く優しい人間になりたい”と想い、努力、挑戦を重ねてきました。
振り返ってみると失敗や悲しみの糸と、成功や喜びの糸が折り重なっているようです。
どんなことがあってもあきらめない、人生の糸を織り誰かを包み込めるあたたかい布となるよう結んでいきます。

三人の姪、甥をみていると、活発だったけれど、泣き虫で繊細だった自分を思い出します。
多くの人との出逢いが自分を成長させてくれています。

春風そよぐ気持ちの良い夜でした。
街にも山にも、都会にも田舎にも、季節は巡り春が訪れます。
どんな時も花や月、空や風が近くにいてくれます。
春夏秋冬のある美しい国に生まれたことを幸せに思います。
春は希望と不安の入り混じった季節ですが、新しい爽やかな風を感じながら、また一歩一歩自分らしく歩いて行きましょう。

今年度お世話になりました皆様に心より感謝御礼申し上げます。
また来年度も小さいけれどぴりっとあたたかい“結人”&川上由里子を、宜しくお願いいたします。

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