ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

ワサビです。
待望の川上さん三冊目の本「介護のゴングが鳴ったら 1週間でやる8つのこと」が6月27日に発売となります。
介護が始まって右往左往している方、介護のため仕事を辞めようと思っている方、孤独に介護をされている方、会社で育児・介護休業法介護問題に取り組んでいる方、ビジネスケアラーの方に読んでいただきたい内容となっておりますので、ぜひ手に取ってみてください。
 

介護のゴングが鳴ったら 1週間でやる8つのこと

出版:ART NEXT
2025年6月27日発売
192ページ
定価 本体1,650円(税込)
ISBN 9784910825298

介護は「始まり」がすべて
介護は突然始まります。
始まりのゴングの音が大きい場合もあれば、 小さい場合もあります。
本書は、始まりのゴングを聞いたら、まずはこれだけやる8つのことを紹介します。
何が起こるか、何をしなければならないかがわかると落ち着いて、介護に臨めます。
介護は「社会で」が基本
2030年には約318万人がビジネスケアラーとなりその損失額は9.1兆円と試算されています。
育児・介護休業法が改正され、2025年4月から段階的に施行されます。
2025年は介護の分岐点。
本書は新しい介護のナビゲーター。「仕事も介護も」の時代に必携です。

【目次】
第0章 介護が始まる前に
第1章 介護のゴングが鳴ったら1週間でやる8つのこと
第2章 小さな音で鳴っているゴングを聞き逃さない
第3章 介護を無理なく継続させるために

ご購入はこちらから

【川上さんのコメント】

皆さま こんにちは 
大変ご無沙汰してしまいました。
雨に打たれる紫陽花が美しい季節となりました。お元気でしょうか。

「川上さん、本を作りませんか」

2025年、ー冊の本作りにチャレンジする機会を頂きました。
そして、6月、3冊目となった私の大切な本が完成します。

私が支える人側に寄り添い、介護の相談を受け始めたのは、介護保険制度が始まる前年の1999年のことでしたが、25年経った今でも、あの頃と同じように介護に遭遇した人の混乱や不安の声を聴き続けています。

誰もが等しく年齢を重ねるにも関わらず、私たちは病気や障害、老いには目を背けたいものです。
制度やサービスがあっても、そこに結びつくことの難しさを感じ続けています。

この本ではもっと多くの人にわかりやすく届けるために、を意識して、工夫しました。
介護のゴングが鳴ってからすぐに行うべきこと、8つのポイント、ゴングが鳴る前から備えること、そして、終了のゴングが鳴る前に、大切にして欲しいこと。
私の心の思いは「はじめに」と「おわりに」からお届けします。

著者のみならず、出版や編集、デザインなど、制作に関わる人たちの力が結集していることは本を手にしていただければわかると思います。

短期間で仕事をしながら奮闘した汗と涙の結晶です。
介護は人の命が循環するその過程。
読み終えて頂いた時に、明日から行動する勇気と、介護という枠に留まらず、人間の人間らしい営みにチャレンジするということを感じていただければ幸いです。

私は私のできる方法でこの社会を守り育てていきます。
これからも、支える人と共に悩みながら、そして宝物を探しながら。
皆様、是非本を手にとってみてくださいね。

今日は父の命日、きっと大喜びでしょう。
故郷に帰省し父と母に報告ができ善き1日でした。

2025年 水無月  川上 由里子

2025年度春の始動

カテゴリー: 活動報告

風薫る5月は1年の始まりの季節。
今年もUR都市機構にてウエルフェアを学ぶ職員や新規採用職員、公的銀行で働く皆様に向けて研修の講師を務めました。

新規の依頼も嬉しいものですが、10年以上継続してのご依頼もまた大変嬉しく、感謝しながら当日の講師を努めます。
セミナーの内容や対象はそれぞれ異なるため、頭と心のスイッチを変えながらその場所に向かいます。

UR都市機構の本社は馬車道の駅に直結したオフィスビルの16階にあります。
例年驚くのですが、今年も研修を企画運営する若い職員の頑張りに感動しました。
チームワークもバッチリです。
1日がかりのセミナーが無事に終わった帰り道、いつもこの夕景に癒されます。

日本橋はいつ来ても文化的で風格のある街です。

超高齢社会、すでに待ったなしですが、セミナーや研修に共通して言えることは、頭だけで知識や情報を提供するのではなく、相手のニーズを感じながら制作し伝えること。
その街に、その職場に、それぞれのニーズがあり、それぞれの空気が流れています。
相手に寄り添いながら自分の経験を活かしチャレンジを続けます。

しかし、人前で話すことは神経を使いますね。
終了後は、ほっと一息。少しだけ休憩。

後輩の社会福祉士、レモンさんにも逢うことができました。
成長を続けながら頑張っている姿、とても頼もしく嬉しいです。
彼女もまた、働きながら遠距離介護を行っている実践者。
多くの人たちへのセミナーには、自分ごととしての切実な思いも込められていることでしょう。
自分を大切にしながら共に頑張りましょう。

所属しているNSFエンゲージメントの皆さん、ご依頼をしてくださった皆様、ご清聴頂いた皆様、心よりありがとうございました。

憧れた女性

カテゴリー: 思うこと

3月に入り各地で良い香りのお花が咲き始めました。
三寒四温、陽射しが明るくなり春の足音が近づいていますね。

先日、書店で手にした雑誌の「85歳の終止符。わがデザイナー人生に悔いなし」という記事に目が留まりました。
ファッションデザイナー稲葉賀惠さんが2024年秋冬コレクション発表を最後に「yushie inaba」をクローズ、デザイナー人生に区切りをつけました。

「婦人公論」中央公論社 No.1618  2025.4

稲葉賀惠さんは、私がまだ20代の頃から注視していた女性。
「自分で着たい服はどこにも売っていない。それなら自分で作るしかない!」と服づくりを始め、1970年にブランド「BIGI」を発足。
以後、長きに渡り女性を素敵にみせる服をデザイン。
時代の変化、女性としての人生を乗り越えながらやりたいことをやり続けたデザイナーです。 

シンプルだけど女性らしく気品のある稲葉賀惠さんの洋服、どんな人が作っているのだろうとこれまで、私の心に常々留まり、影響を受けてきました。
この雑誌も即購入し拝読、記事は保存版としました。
現代とは異なる時代、女性が自身のやりたいことをやり続けるためには、計り知れない苦労、そして喜びがあったことと思います。
ご興味のある方は現在発売中の雑誌をご覧くださいね。

私は幼い頃から看護師を目指し臨床で奮闘しましたが、人生の想定外、講演やセミナーなど人前で話すことが多い仕事に就きました。
「待っているだけではだめだ!話すことは苦手だけれど伝えなくては!」との必死な思いだったのですが、人前で話すことは毎回恐怖、緊張の連続でした。
今思えばそんな私に勇気や元気をくれたのは「yushie inaba」の洋服やアクセサリー。
講演や取材に臨む時、ヨシエさんの洋服を身につけることで、「よーし頑張るぞー」と緊張や恐怖感は前向きな気持ち、楽しみに変わっていました。
身につけるものというのは不思議な力を持っていますね。

ファイリングしておいた記事を探し出しました。
引越しでだいぶ処分してしまいましたがありました!
イナバヨシエさんが京都のユキ・パリスさんを訪ねて、アンティークの真珠貝ネックレスを作った際の写真。いいですねぇ。
凛とした気品と自分の道を生きる強さが感じられます。

「ファッションデザイナー 稲葉賀惠」かっこいい!
ならば私は…「ケアデザイナー 川上由里子」を目指したい!と憧れたものです。
足元にも及ばない人生ですが、自分のやりたいことを生涯やり続ける情熱、仲間との仕事、デザインする仕事、素敵だなと憧れる女性の一人でした。

日常で使う物を手に取る時、皆さんはどんな目で選びますか?
デザイン?金額?素材?作者?流行?それぞれあることと思います。
私は作り手の思いや生き方が伝わってくるもの、使い込めるものが好きです。
どうしても高額になりますが、思いの込められた良いものを少なく長く大切にできれば、それが私の理想です。

ということで、私のお気に入り「レキップ ヨシエ イナバ」の黒いワンピースとスーツ姿で締めましょう。

人の前に立つ時も自分らしくありたい!善き日にしたい!
その時その衣を選んだ自分の状況や気持ちをよくよく覚えています。

稲葉賀惠さま、お逢いしたことはありませんが、シンプルで美しくデザインされた洋服は、長く働く私に勇気と元気を与えてくれました。ありがとうございました。
85歳まで60年間のデザイナー人生、その強い情熱と豊かさに憧れます。
やりたいことが山のようにあるので終点を考えている暇はないとのこと、素敵です!
これからもきっと自分流のお洒落を楽しまれますね。

私自身も心身の変化を感じる年代になりましたが、まだまだヒヨッコです。
ヨシエさんが、洋服が好きであり続けたように、私も喜びや哀しみを抱える人間が好きであり続けたい。
心と心をつなぐケアの旅をまだまだ続けます。
巡り会えたお洋服はこれからも大切にします。

1冊の雑誌記事から思いを馳せました。
このような情報(人の生き方や思い)を発信してくださった出版社やライターさんにも感謝します。

皆さんの憧れる人はどんな人ですか?それは何故ですか?
憧れる人とは好きな人とも尊敬する人とも少し違うように思います。

今年は桜の開花が早いようです。
青空が優しい色に染まる春の日を楽しみに一つひとつ乗り越えてゆきましょう。

スペシャル版 認知症サポーター養成講座

カテゴリー: 活動報告

先日、静岡から東京への帰路、都バス乗車中に自分の自宅に帰る方法がわからなくなってしまったおばあさんに遭遇しました。
困っているバスの運転手さんに声をかけバトンタッチ。
私がバス停まで送り届けたものの、自宅に帰れたのかと心配が心に残りました。
不安気な表情の高齢女性。自宅の住所や家族の連絡先を尋ねてもわかりません。
「数年ぶりに街にきたら帰り道がわからなくなってしまって…。」

皆さんは家族や身近な人の物忘れや行動の変化になんだかおかしいと感じたことはありますか?
自分の記憶力や判断能力の低下に不安を感じたことはありませんか?

全世界で増え続ける認知症。
日本でも認知症、及びMCI(軽度認知障害)の人の増加が社会課題となっています。
令和5年、日本では「認知症基本法」が成立し、令和6年12月、政府は認知症の基本計画として「新しい認知症観」を公表しました。

4つの重点目標は
1. 国民の理解
2. 地域での安全な暮らし
3. 本人の意思尊重
4. 新たな知見・技術の活用

認知症推進基本計画の中の重点目標である「国民の理解」。
その中で、認知症サポーターの養成者数の増加もアウトプット指標と示されています。
治療に関してはニュース等でも発信されていましたが、新薬「レカネマブ」に続いて「ドナネマブ」が昨年9月国内で承認されました。
多くの人が待ち望んでいた薬ですが、対象はMCIや発症早期の段階の方、治療方法は点滴投与です。
治療を受けられる医療機関も限定されており副作用にも注意が必要です。

一方、薬に頼らないケアや予防も年々進歩しています。
貴重な当事者の発言も活かされ始めています。
認知症は誰もがなる可能性のある病気ですが、対応の仕方で症状の進行も大きく異なります。
どんな段階でも諦めないで、私たち一人ひとりができることを行っていきたいものです。

平成27年よりUR都市機構にてウェルフェア人材育成を目標として始めた「UR認知症サポーター養成講座」。毎回川上が講師を務めています。
新型コロナ感染拡大した期間は受講者も減りましたが、講座は継続し、現在1800名もの職員がこの講座を受講しオレンジリングを受け取っています。
[yuito] 認知症サポータ−1500名突破 2023年3月30日

1月、私は初スペシャル版として看護教員の村上裕子さんを外部講師、認知症の家族の当事者として機構にお招きしての研修を企画しました。
彼女は高校時代からの友人ですが、13年にも及ぶ家族のケア、地域でのボランティア活動の実践が大変素晴らしいと日頃感じていたため、その実体験をリアルに伝えてほしいと願ったからです。
川上との対談方式でセミナーを構成しました。

オンラインセミナーと会場での聴講者、計100名を超える参加者。
家族が認知症かもしれないと不安を感じたその時、どのように行動し、これまでどのようなことが起こり対応しているのか、大切にしていることは何か。
快く受けてくれた村上講師はセミナーを2種制作し、自身の言葉でわかりやすく伝えてくれました。
そして、講座の最後にはUR職員へのメッセージも投げかけてくれました。

受講者のアンケートには、村上講師のお話、対談方式は大変わかりやすく勉強になったという声が多く、大成功。
また、プライベートや業務で、認知症の方に関わっている人の多さに驚き学びました。
本講座を継続して受け、新しい知識を得たいと受講を希望する方、業務への課題を感じる方も多く、私自身も改めて住宅を管理する大組織に於ける社会課題を認識しました。
基礎的な理解という認知症サポーター研修を超える対応が急ぎ必要とされています。

2月23日、ウェルフェア部長(ヴァイオリン奏者)の素敵なオーケストラ演奏会を二人で楽しんだ後、和食のビュッフェでお疲れ様会です。「かんぱ〜い♫」
高校時代に出逢いそれぞれの夢に向かって看護の道を志し臨床を経験した後、彼女は教育に、私は一般社会にと道は異なりましたが、二人が初めて一緒に行った仕事。
お互いの知恵や体験を活かすことができた日、新しい試みにチャレンジしたことで繋がったと感じる心温まる1日でした。

季節は厳冬。富士山の雪化粧は厚化粧です。

自分ごと、家族のことを人に話すのはなかなか難しいことですが、流石教育者ですね。
大切な家族との体験や想い、そして知恵を話してくださった村上裕子講師、心よりありがとうございました。
これからもやさしきご両親やご家族を守り、自分を守り活かし、マイペースで進んでくださいね。

UR都市機構の皆様、聴講してくださった皆様、貴重な機会をありがとうございました。
セミナーは情報発信の場所ですが、職員にどう届いているのかという耳と目を持ち続けます。
誰もが支え合い助け合いながら生きられる社会を目指し、私は素晴らしい仲間と共に希望の種を撒き続けたいと思います。

2025年始動 新年のご挨拶

カテゴリー: ご挨拶

2025年巳年 明けましておめでとうございます

新しい年がはじまり今年も駿河湾から昇る清々しい初日の出を拝むことができました。
凛とした空気を吸い込み、静かに太陽に礼拝。
新しい年が幸多き一年でありますように
争いが終わり平和な年となりますように
老いることも生きること等しく大切にされますように

そして、元旦の夕暮れは美しい赤富士を観ることができました。

郷里、静岡の実家では家族全員が久しぶりに集合。
昨年はあまり動けなかった母ですが、今年はお正月料理に腕を振るまい、お屠蘇で乾杯儀式の後はお雑煮、お煮しめ、などなど愛情たっぷりのお料理、美味しいものは人を笑顔にしてくれますね。
2人の姪がお屠蘇をグイグイ、甥もビールを美味しそうに呑んでいました。
いつのまにか大人になったたくましい姿、若者よ未来に翔け!
健康と成長を祈ります。

87歳の母がデザインしたお花が、活き活きとみんなを迎えます。
購入したものは松のみ、赤い千両は母が鳥に食べられないよう袋をかけこの日のためにお庭で育てました。
シニアの力、お見事あっぱれです。

東京に戻り、早速姪からのプレゼント白い鳥を玄関の聖観音様や菩薩様の仲間入りに。
今年の主役である白蛇さんは優しく迎えたのか、対抗意識なのか?
太陽の塔はいつもと変わらずこの様子を静観。私は大切な全員に合掌。

これまで多くの人を守るため、全力で走り抜けてきました。
今年も支える人を支える、心を込めながら力強く前進すると共に、自分自身の心と体を整える時間も大切にしていきたいと思います。

ととのえる

未来に続く健康的な体、心、のために
食、呼吸、運動、マイケアなどなど、必要ですよね。

皆様にとって2025年が幸多き一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。
たくさん笑って吹き飛ばしましょう。善き年にしましょう。
どうぞよろしくおねがい致します。

2025年 結人 川上 由里子

12月 心の風景

カテゴリー: ご挨拶, 日常

皆さん こんにちは。
12月に入ってから急に冬らしく冷え込みました。お元気でしょうか。
空気が凛とするこの季節は誰もが少し急ぎ足ですが、私の好きな季節でもあります。

よく晴れた休日、上野国立西洋美術館にて、入場30分待ちでモネ展を観賞することができました。
64展もの絵画、そこにはこれまで知らなかったモネがいました。
一枚一枚にかけた情熱、その生涯に感動です。
会期は2025年2月11日迄ですよ〜。

中目黒楽屋での恩師Mark Akixa 火の月のコンサートでは、レッスンでは聴けないアーティストMark さんの音楽性に魅了され、特にお客さんからのお題、「風」の即興演奏には驚き!
楽譜をよむのではなく、感じたことを音楽で表現できるMarkさんはやっぱり天才だ。
この日は親友Cの誕生日でもあり、やさしい音色のネイティブアメリカンフルートLiveを聴きながらのお祝いもでき、ほんのりあったかな冬の夜でした。

故郷の兄からLINEで写真が届きました。
桜海老漁出港前の由比漁港、きれいですね。
兄は昔から写真撮影が上手でした。
寒さになんて負けない漁師の意気込みも感じられます。

母からは「新鮮無農薬野菜がやってきたわよ〜」との知らせが。
Hさんが土から作っている貴重な大根、里芋、椎茸、にんじんを抱え届けてくれました。
母は大喜び。そして母の喜ぶ明るい声に私も大喜びです。
Hさん、健康と太陽のような心をありがとうございます。
今年は野菜の収穫もさぞ大変だったことでしょう。
冬の寒さの中での労働に感謝しいただきます。

今年は人の力、やさしさに助けられ、そのありがたさを実感した1年でした。(涙)

お仕事では、支える人を支える介護コンサルティングを始めてから24年もの月日が経過し、結人を立ち上げてからは13年です。
結人メンバー、株式会社NSFエンゲージメントの皆様、独立行政法人都市再生機構の皆様、相談してくださった皆様、セミナーを聴講してくださった皆様、お仕事で関わった皆様、音楽を聴いてくださった皆様、そして大切な友人、家族、変わらない大自然に、この小さな結人をご覧いただきました皆様に、心からありがとうございました。

ミタクエ オヤシン
私につながる全てのものへ感謝をこめて
どうぞ良いお年をお迎えください。

結人 川上 由里子

ココペリ祭り2024 in 西新宿ガルバホール

カテゴリー: 日常

皆さんこんにちは。
芸術の秋、実りの秋、ココペリの秋、今年もココペリ倶楽部の仲間たちとその見守り隊が大切な笛を抱え、思い思いのお洒落をし、ホールに集合しました。
2024年11月10日(日)ココペリ祭りの開催です。
今年の会場は西新宿のコンサートホール、ガルバホール。

ソロ曲は恩師Mark Akixa作曲の「バタフライメイデン(蝶々の乙女)」

アンサンブル、心友である村上裕子さんと竹内まりあさんの「いのちの歌」を。
ブルーバード2度目のステージです。
私はソロもアンサンブルも、感謝と愛を込め演奏しました。
とはいえ、人前での演奏はやっぱりかなり緊張して…
この日も本番では予期せぬことが多々起こり、失敗あり成功あり!!ひゃ〜

ですが、演奏を聴きにきてくださった友の優しさに、共に練習に励んだ仲間のチャレンジと演奏に、大忙しの中チャレンジできた自分の勇気に、最高のハナマルです!!
人と人を繋ぎ自分の過去と今を繋ぎ、恩師と自分を繋ぎ、私につながる全てのものへ感謝せずにはいられない1日でした。
今年もかなりお恥ずかしいのですが、結人をご覧の皆様もどうぞお聴きください。

ご来場いただきましたみなさん、遠くから応援してくれた母、家族や友人、この動画をお聴きくださった皆さん、ありがとうございました。

私はネイティブアメリカンフルートの笛の音が大好きです。
これからも素朴な音色を風にのせ、心の詩を歌いながら人生という旅を続けたいと思います。

美術館のようなホール。 
今年の笛はD管。高音が響く楽器です。
よって、失敗も目立つ (^_^;)

1部と2部の合間、真紅の薔薇の花束を抱え、突然私の目の前に姿を現したRちゃんは私を驚かせ泣かせました!
なんと、1部からこっそり聴いてくれていたそうです。
生演奏を聴いてほしいと思っていた親友の粋に感激です。

帰宅した夜、薔薇の花や皆さんからの心のこもった贈り物は私を癒してくれ、ホット一息、よく頑張った!
皆さまありがとうございました。

仕事終了後に練習を繰り返した秋でしたが、歩くペースは今日から少しゆっくりでも大丈夫。
いつの間にか落葉した楓を拾い夕陽に向けて掲げました。
雲よ、空よ、鳥よ、大切な人たちよ、ありがとう。
明日天気になあれ。
心の笛よ、いつまでも、どこまでも響け♪

発表会翌日、Markさんとミナマネジャーへのメールへ送りました。

Markさん ミナさんへ

昨日のココペリ祭りではありがとうございました。
かなり緊張し、しくじりましたが
今は充実感と幸福感で胸がいっぱいです。

忙しい合間をぬって練習を続け、
大好きな曲の演奏にチャレンジできたこと
開催してくださったこと、Markさん、ミナさんに感謝です。
それにしても、皆さん上達していてびっくり、素敵です!
流石Mark先生 ^ ^

来年のステージをイメージしながら楽しく選曲します。
引き続きご指導宜しくお願い致します。

2024年11月11日   川上由里子

幼馴染との約束 JA研修

カテゴリー: 活動報告

2024年6月、富士市内コメダ珈琲店で郷里の幼馴染から相談を受け、その4ヶ月後の10月11日、JA清水にてライフアドバイザー研修「介護保険基礎講座〜制度と介護の実態を学ぶ〜」を行わせていただきました。
親友のライフアドバイザーを応援したいという熱意に賛同し、ニーズを聴きながら計画し熱い気持ちで臨んだ研修、久しぶりの結人業務です。

介護保険の基礎知識と共に実例ケースを3つご紹介。
介護とお金は密接に関係しています。
研修会場は活気ある男性が9割、という私の研修では珍しい光景で驚きましたが、顧客に対応しながら社会に大きな影響を及ぼしていくフレッシュな皆さんにご清聴いただきました。

この日、驚くことが何点かあったのですが、講義が始まる前の部長の開会のご挨拶に私は胸が詰まりました。

「この講座の資料を事前に拝見しましたが、川上先生の想いが込められている大変貴重な資料です。先生が伝えたい大切なポイントは、支える人を支えるということかと思います。
知識の学びは勿論ですが、川上先生の仕事への想いや向き合い方も感じ取りながら受講することで、より一層今日のこの時間が善き時間となることと思います。」
といったようなことをお話しくださいました。

講義前に全て資料をご覧いただいてのお言葉。
なんという温かいトップリーダーからのお言葉でしょうか。
社会全体がスマートな関係となってきていますが、人と人が出逢って何かを一緒にするとは、このように影響を受け合うこと、感じたことを言葉にすることも大切だと改めて感じました。
部長から職員への愛も感じます。
そして、講座終了後も多くの職員から質問をいただき、仕事のこと、自分の家族のこと、率直な疑問や心の声を聴かせてくださいました。
友人も始終後方で見守ってくれていました。

私を育ててくれた故郷に恩返しをしたいと、常日頃思いながら生きています。
子供の頃から失敗と成功、喜びと哀しみを繰り返しながら共に生きてきた親友と、今回初めての共同作業に感動です。
あたたかくお迎えいただきご清聴くださいましたJAしみずの皆様ありがとうございました。
支え合いの輪が、真の思いやりの輪が広がりますように。
故郷のあたたさが、もっともっと広がりますように。
心と心を結ぶケアがつながりますように。

乾杯!
その夜、私たちはふと思い立って中学生時代の恩師に電話をかけてみました。
先生、生きてるかな?ちょっと恐る恐る…。

K先生は懐かしい明るい声で電話に出てくれました。(良かった!)

「K先生、私たちね、今日これまでの友達人生の中で最高に嬉しい夜なんです。
それで、あの頃はよく分からなくて反抗ばかりしていたけれど、先生が厳しく伝えてくれたことの意味は後から分かってきました。
今日は二人の力を合わせ良いことができて、先生にありがとうと伝えたくて電話しちゃいました。
私たちK先生の生徒でよかったです。先生ありがとうございました〜。」

そして、その夜は友人のこれからの夢も聴けました。
私も大賛成でとびっきり応援隊です。
あまりにも感動した私は地酒をいただきほろ酔い幸せ気分の帰宅、帰りを待っていてくれた母と夜空のお月様(父)にも笑顔で報告です。

JAしみずのKさんは私にこう言いました。
「Sトレーナー(私の友人)は、僕たちをいつも褒めてくれるのでとてもやる気がでるんです。ありがたいですよ。」
長所や強みを誉める、大切なことですね。
友人の働く職場は彼女の愛情ある指導の影響が大きく、人が人らしく励まし合いながら成果を上げているとても善き場所であることを感じ、私も安心しました。

和食の席で、彼女が私にそっと贈り物をくれました。
彼女の描いた己書です。
私の大好きな茜色と緑色。^^
とり、山、家、みんな癒されて泣けます。

東京に帰宅してから飾る場所をあれこれ考え、寝室の灯りの近くに決定。

洗面所には以前いただいた星のようなヒトデくんが私を元気づけてくれています。
こちらの色は彼女の好きなブルー。なんとも温かい!
絵も音楽も、作品って人柄が滲みでてきますね。

親愛なる友、愛情深い友に、ありがとう。
齢を重ねることは失うことばかりではなく、これまでの知恵や体験を活かし役立てることができます。
今心細い思いをしている人を温めることができます。
これからも力を合わせて社会に、人に役立つことを楽しみながら生きていこうね。
そんな心の想いを交換できた1日に感謝です。

私はいつも東京から故郷静岡を応援しています。
東京で得られるものは厳しいけれど大きい。
そして向き合い方を間違えなければ本物を得られます。
得たものを活かせるようコツコツと私らしく歩み続けます!

秋の海 薩埵峠と駿河湾

さて、次回の結人は恒例ココペリ祭りのご報告です♪
お楽しみに

ココペリ祭り2024 まもなく開催!

カテゴリー: お知らせ

2024年11月10日(日)13時、恩師であるネイティブアメリカンフルート奏者、マークアキクサ先生の生徒がガルバホールに集合し、恒例の「ココペリ祭り」ネイティブアメリカンフルートの発表会が行われます。

画像:Mark Akixa blogより

9度目となる発表会チャレンジ、ドキドキワクワクしながら目下練習中です。
今年私が選んだ曲は、マーク先生が2023年8月に出したアルバム「WINDWALKER」の中から「バタフライメイデン」という美しい曲です。
初めての発表会で演奏した曲は「とうもろこしの乙女」という曲でしたが、あれから9年を経て、さて、どんな蝶々がホールに舞うでしょうか。

万年大忙しの私ですが、それでも音楽はかかせません。
今年はいつも通っている「NOAスタジオ」に加え、晴海の公共施設「はるみらい」でも仕事の合間に練習をしています。

「はるみらい」には世界のオリンピック選手が折った色とりどりの折り鶴が沢山!
音楽スタジオ以外にも食、運動、学びなどの場がありちょっと楽しい空間です。

発表会の会場は西新宿のガルバホール、私たちも初めてのホールです。
いつも応援に来てくださる友人たちには心から感謝しています!!
今年は一般にも公開するようですので、お時間のある方は足をお運びください。
フリードリンク、お菓子付きです。
プロではありませんのでお聞き苦しい点もあるかと思いますが、生徒一人ひとりがチャレンジしながら作る音楽、大人の発表会を楽しんでいただけたら嬉しいです。
お祭りの最後の恒例講師演奏も楽しみです♪

子供の頃から発表会やコンクール人生でしたが、大人になっても音楽と過ごせる時間があることに感謝しています。
音楽が大好きです。緊張しながらがんばりま〜す♪

お申し込み等詳細はMark先生のblogをご覧ください。

断捨離にて思うこと

カテゴリー: 日常

猛暑の夏が過ぎ去り、ようやく秋へと季節が移り変わっています。
今年は例年とは異なり、暑かったり寒かったりとなんだかおかしいですね。
それでも、美しい月夜、手元に届いた新米、銀杏と、しっかり秋はやってきます。

私は夏から秋にかけて大きな断捨離を実施し、本500冊を手放しました。
いつかゆりこばあさんになりゆっくりとした時間ができた時、私の知的好奇心を育て、時に励まし時に癒してくれた愛読書を読むことを楽しみにしていましたが、本は重くスペースを取ります。
よって思い切って断捨離することにしました。(断捨離を迫られました)
残すもの、残さないもの、本当に必要なものとそうではないものを選択しました。

本500冊が私の部屋から消え去った晩、寂しいけれどスッキリとした身軽感もありました。
はて、これまで私が最も影響を受けた本ってなんだったのだろうかとお布団の中で考えました。
う〜ん これは結構難しい。そしてハッと思い当たりました。

それは、20代前半に読んで衝撃を受けた精神科医のヴィクトール・E・フランクル(1905〜1977)の「夜と霧」という書籍で、心理学者であるフランクルがアウシュヴィッツのユダヤ人強制収容所に捕えられ、その過酷な体験を記録した本です。
まだ人間の醜さや社会の暗さを知らない私でしたが、人間とは何かという問いをまざまざと突きつけられたのでした。
一人暮らしの私は、その本の存在がとても怖かったことを今でも覚えています。
でも、そのフランクルが生き延びながら残してくれた1冊の本からは、残虐さの中に希望があり、私に生きる意味や志をも考えさせてくれたのです。

収容所の過酷な生活に耐え、希望を持つことで生き延びたフランクルは、解放された時、その希望であった妻、両親、兄妹、多くの家族を失ったことを知り最大の危機を迎えました。
それでも、彼はその後、精神療法医として生き続け独自の「ロゴセラピー」を展開し、どんな人生にもどんな辛い体験にも意味があることを伝え続けてくれました。

つまり、詩や物語、絵本が大好きな私ですが、自分がこれまで最も影響を与えた本は、癒される本ではなく暗く怖い印象を与えた静かな書だったことに断捨離を行い気づかされたのです。
人間の残酷さを知った衝撃と、強制収容に耐えながら命をかけて書き下ろした著者の存在が、まだ青い私の全身に響いたのではないかと思います。

さて、私はそんなに大切な本を、なんとうっかり処分してしまったことに気がつき大慌て。
残された本達を確認すると、やっぱりない!(泣)
直ぐに慌てて調べなんと再度購入しました。断捨離中のドジ話です。
購入した本は新版ですが、まあそれでも良いでしょう。
私にとっては手元に置いておきたい大切な1冊です。
フランクルの生き様、人間を思う優しさから学び、私も私なりに人間に向き合う人、困難に向き合う人であり続けたいと思います。

私はこれまでカール・ロジャースの来談者中心療法を学び活かしてきましたが、いつの日かロゴセラピー(logotherapy)をじっくりと学び役立てたいと思うのです。
「ロゴ」とはギリシャ語で「意味」の意、人が自己の存在の意味を見出し、自己の価値の可能性を信じ、自分の人生の責任制を自覚することを援助する治療技法です。

皆さんは本が好きですか?本を持たない人は音楽でも良いですね。
皆さんのライブラリーで自分に最も影響を与えた本は何でしょうか?
最も影響を与えた音楽は何でしょうか?そしてその理由は?
持っているものから自分を知ることができます。
深まりゆく秋に温かい飲みものを飲みながらそんなことを考える時間があっても良いかもしれませんね。

これまで私に影響を与えてくれた本との出逢い、人とのご縁、住み慣れた街に感謝します。

次のページへ »