ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

認知症サポータ−1500名突破

カテゴリー: 活動報告

3月16日、UR都市機構にて「表彰状をいただく」という出来事がありました!

貴殿は「機構職員及び団地管理業務受託者の認知症に対する理解の醸成(機構職員及びURコミュニティ職員の認知症サポーターの1500人突破)」について、創意工夫と多大な努力をもって取り組みその事例はダイバーシティ推進の範として誠に優良であります。
よってここに表彰します。

令和5年3月16日 独立行政法人都市再生機構  
総務・人事・ダイバーシティ等担当理事

まるで卒業生のように一人ひとり名前を呼びあげられ、私は、ウェルフェア総合戦略部ウェルフェア研究室の代表で表彰状をありがたく受け取ってきました。

2018年9月のブログ「認知症のこと、自分ごととして」の中で、何故私が認知症に関する活動を行っているのかについてはお伝えしました。
あれから4年半、社会はコロナ禍となり、対面による「認知症サポーター養成講座」を開催することはできなくなりました。
ドキドキしながら開始したオンライン研修では、顔の見えないパソコン画面に向かって語り続けるのはなかなかキツい!やはり受講者も減りました。

それでも、今生活している人たちの声が私の耳には届いてきます。
終了を選択せずに継続するべき、とコツコツ続けました。
認知症の人やその家族に寄り添う人材育成は、住宅を管理する組織において本流とは異なるささやかな活動です。
でも、日本の集合住宅のプロ集団である本法人は、このささやかな活動を多様な人材育成として認めてくれました。
何よりも今回の受賞で嬉しいことは、想いを理解、共感し協力しあえたチーム力です。

何故、住宅のプロがこんなことを学び続ける必要があるの?きっと誰もがそう感じ驚かれたこととでしょう。
私にとって今回の受賞は大きな岩が動いたと実感した瞬間でした。
この日も色が褪せたオレンジリングをつけた職員が、次々と笑顔で声をかけてくれました。

先日はアルツクリニック東京院長の新井平伊医師のセミナー「新しい政策指針【認知症施策大網】で医療・介護はどう変わるか」を聴講しました。
認知症は、発症する20〜25年前よりアミロイド蛋白の異常が認められることがわかってきました。
認知症の根本治療薬となる新薬「レカネマブ」が、米国での承認を経て、日本でも本年中には私たちの暮らしに役立つ治療薬となる可能性が高まっています。

でも、認知症という疾患は薬物療法以上に、人と人との関わり、日頃の生活習慣、健康への意識が大切です。
人類において認知症は予防が可能な時代となるのでしょうか。

それも私たち一人ひとりにかかっています。
人を大切にすること、私はこれからもどこにいても続けていきます。

さて、いただいた報奨金により、関内での美味しいピザランチを食することができました。
5種類のピザと笑顔で満腹、ほっこりです。
私はサプライズの贈り物と写真付きの優しいカードをいただき、またまたびっくり感激の1日でした。

このメンバーとももうお別れで辛いです。
弥生三月は出逢いと別れの季節ですね。
みなさん、上を向いて歩いて行きましょう。

ということで、川上の認知症サポーター受講をしてくださった1500名+α(UR以外の方も)の皆様本当にありがとうございました。

ノウハウは消えても想いは消えません。
皆様の生活、人生にきっと役立ちます。