ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

人生の記念日のお祝い

カテゴリー: ご挨拶, 日常

よく晴れた12月の休日、ワサビさんとレモンさんに心温まる特別なお祝い会をしていただきました。

「どんなところが良いですか?」とのありがたいお声がけに
「そうだね〜。東京らしい高いところに行きたいなあ。初めて東京に来た時に建物の高さにうんと驚いたので、その始まりを感じたい。」と言うと
私よりもだいぶ若いお二人に、都心のホテル52階、見事な眺望、ピアノとコントラバスの生演奏、ランチビュッフェというなんとも素敵なお祝いをしていただきました。(涙)

パークハイアット東京から眼下を望む
右手に広がる緑は明治神宮
生演奏はJAZZ
さりげなく食事に添った大人の音楽、好みです

いつも応援してくれて励まし支え合えるわさびさん、レモンさん、お祝いをいただき本当にありがとうございました。
私はとても恐縮しながらも嬉しく、
「だいぶ先だけど、二人のお祝い会はこの場所でしよう。今日と同じ生演奏と眺望つきだよ♪」
その頃収入はあるのかないのか全くわかりませんが、感謝の気持ちを必ず返そうと心に誓いました。

プレゼントは暖かいメッセージカードと、憧れていたアルネ・ヤコブセンの置き時計!!
カラーは珍しいグリーンでレトロ感万歳。大切に使わせていただきますね。

気づけばワサビさんとレモンさん、それぞれに築地のオフィスで出逢ってから15年以上が経過していて驚きます。
二人との長く深くなったお付き合い、心の交換が嬉しく、今日のこの日を生涯忘れないことでしょう。

ワサビさん、レモンさん、それぞれに大変忙しい中、人生の節目のお祝いをしていただきありがとう。
これからも自分らしさを大切に、そして多くの人の苦しみを少しでも和らげることができる人になれるよう頑張ります。
共に困難を乗り越え、明るい方向を見ながら進んでゆきましょう。
必ず道は開けます。まだまだ先が長い二人の未来も心から応援しています!

さて、今年も残すところわずか2日となりました。
2023年、世界は大きく動き、私たちの生活にも様々な影響を及ぼしました。
結人にとっても大変化の一年でしたが、形を工夫しながら今日に至ることができました。
人と人の心を繋ぐ、その原点は何も変わっていません。
毎年違う課題が与えられ乗り越えることで学びを得て、絆も深まり、人間への愛情も深まります。
多くの人々の心からの声や母の回復力も私の力になっています。

小さな結人を応援いただきました皆様、このblogをお読みいただきました皆様に心より感謝申し上げます。

2024年、令和6年が皆様にとって明るく幸多き一年となりますように心よりお祈りいたしております。
どうぞ良いお年をお迎えください。

2023年12月29日 帰省前東京にて  結人 川上由里子

秋の仕事・初冬の北陸旅

カテゴリー: 日常

晩秋から初冬へ。
私の好きな12月となり早くも年の瀬です。

この秋、私は初の動画制作、出演という機会をいただき、これまでとはまた異なった情報発信、伝え方にチャレンジすることができました。
完成した動画を確認しその動画が人の手に渡り繋がった時の喜びは大きなものでした。
一人ではできないこと、メンバーの力、想いに感謝です。
この動画が多くの人のライフプラン、働きながら介護することに役立つことを心から祈り、また一歩一歩と歩みます。
NSFエンゲージメントの素敵な皆さんありがとうございました!!

11月、中目黒発表会で緊張した後は、ちょっと一息、故郷の幼馴染と北陸新幹線に乗り金沢、加賀温泉へ足を運びました。
金沢駅にて下車し、街の様子を見ながら徒歩20分で市場へ。

近江町市場内で蟹やお魚を見ながらワクワク嬉しい私。
知らない土地の空気は楽しいですね♪
金沢の人は気さくに声をかけてくださり親切な人が多いというのが二人の印象。
この日はテレビ番組の撮影を行っていました。

その晩はほっこり温泉に浸かり、旬の蟹に舌鼓。
石川県では11月からカニ漁が解禁です。

幼少時からこれまでの自分自身を振り返ったり、今の自分を感じたりと二人の会話は時間を旅します。
私たちの会話も年齢を重ねるごとに変化してきていますが、共通点は同じ故郷、小、中、高校、12月生まれ。全く違う人生になったけれど、お互いのことが好きで尊敬しあえ、自分ではできない体験を聴きながら自分ごとのように喜んだり悲しんだり。
お互いにありのままで飾らないところが仲良きことの秘訣なのかもしれません。

旅行費用は友人が管理してくれている毎月のささやかな積立です。
それにしても、自分でコツコツ稼いだお金で行ったことのない土地に友と旅ができ、その土地の食や文化を味わえるのは幸せなことです。

作家さん制作のアクセサリーをお揃いで購入

昔ながらの街並みが残る金沢の茶屋町では雅な加賀伝統工芸品に触れ、石川県立美術館では古の暮らし、文化に想いを馳せ、二人の誕生月12月にケーキでまた乾杯。
行ってみたかった輪島の白米千枚田は残念ですが次回、春から秋の季節のお楽しみに。

人生の旅路が長くなるにつれ、背中に背負ったリュックの荷物も増えていきます。
その重さは大切ではあるけれど、時にはその荷物を一度置いて、小さなリュックで旅に出かけ何もリュックに詰まっていなかった自分に戻ることも必要ですね。
忙しい毎日で大きな旅はなかなかできませんが、これからも知らないところへ出かけ胸いっぱいに新しい空気を吸ってみたいと思います。

さて、私はマフラーと傘、友人Cは帽子を落とすというアクシデントもありながら、(後日しっかり戻ってきました〜^^;)私は母に金箔少々入りのネックレスを、彼女は輪島塗のネックレスをプレゼントに選び、お孫さんや家族にも楽しいお土産を抱え、新幹線でお弁当を食べながら静岡へ、旅も終了です。
いつも近くにいてくれる家族にも感謝です。

北陸旅物語、千恵美ありがとう!

ココペリ祭り2023 in 中目黒

カテゴリー: 動画, 日常

街が色づく季節、ココペリの精霊たちがそれぞれの大切な笛を抱え、思い思いのお洒落をし、小さなステージに集まってきます。
2023年11月5日(日)ココペリ祭りが開催されました。
会場は今年も昨年に引き続き中目黒のライブハウス楽屋。

今年8回目の発表会に私が選んだ曲は、中島みゆきさん作詞作曲の「ヘッドライト・テールライト」。
アンサンブルは友人Aとちゃんと皆さんご存知知の「糸」にチャレンジです。

今年もど緊張と感動の1日でした。
毎年、発表会までの道のりにはその年のドラマがあり、一年と同じ年はありません。
今年はこれまでで最も練習時間が取れない苦しさがありましたが、それでも参加したのは、家族や友人の温かい励ましでした。

「大丈夫よ。大人の発表会なんだから。無理せずに気楽に吹いて音楽を楽しめば良いのよ〜」
「こんな時だからこそ吹こうよ〜」

まあ、そうなんですけどね・・・。
思うように吹けない情けない自分と戦うのも素人ながらも苦しいものです。

ココペリ精霊たちを指導してくださる恩師マークさんはいつも淡々と静かです。
そこがとても私は気に入っています。
結局は、私音楽がやっぱり好きなんだな〜ということで、今年も等身大の私自身に出逢ってきました。
恥ずかしいけれど、音楽を楽しめた時間、諦めずにチャレンジしてよかった。
喜びや哀しみや言葉にならない想いよ、秋風に乗って大空に飛んでゆけ〜

今年、8回目の発表会で選んだアンサンブル曲の「糸」は、Aちゃんがコメントしてれたように、まだ何もできなかった16歳の頃と同じように音楽を無心で奏でられた喜びで感動しました。
Aちゃんありがとう!!

そして、他の仲間の演奏にも感動しましたが、講師演奏マークさんの「虹」には思いっきり感動しました。
心に響く音楽、これがあるので、やっぱり「そんなふうに吹いてみたい」と夢を持ち辞められません!

演奏を終えて数日後、過去の演奏を振り返ってみました。
どの曲にも私の想いがあり情その時の心の情景が浮かびます。
演奏を聴く瞬間も緊張感が走りますが、その8回の記録をドキドキしながら見てみると、できていることできていないことを含み私らしい人生が重なっていることに気がつきます。
太くなくてもいい、細くても弱くても、続けることは大切なことですね。

恩師マークさん、ミナさん、ココペリ倶楽部の素敵な仲間たち、会場にお越しいただいたみなさん、故郷で応援してくれた母、友人、そして私につながる全てのものへ、大いなる音楽へ、感謝を込めて、ありがとうございました。

横浜から応援に来てくれた友人M&U。
今年は第1回目のステージの際に彼女等が楽しく作ってくれた羽のブローチをつけて演奏♪
いつも感謝です。

帰宅途中の川沿いでホット一息、深呼吸。

素敵なお花や可愛い応援に和みます。ありがとう!
また、来年も頑張りますね^^

ゆうゆう11月号「介護の不安を小さくする知恵」

カテゴリー: お知らせ

ゆうゆう11月号」の「介護の不安を小さくする知恵」にて、主婦の友社様に寄せられた読者の質問にお答えさせていただきました。

今回は介護初心者に向けた基本的な内容ですが、Q「親の介護が始まる前にやっておくべきことは何でしょうか」、Q「親の在宅介護で仕事をやめたくありません」など、近年、耳にすることが増えてきたご相談が寄せられています。
なるべく分かりやすく、を心がけましたのでご興味のある方はご覧になってください。

介護にまつわるお金のことは、CFP1級ファイナンシャルプランニング技能士の黒田尚子さんが回答されています。
Q「実際、介護費用はどう見積もったらいいですか?」など、多くの皆さんが関心のあるご質問に大変分かりやすくご説明いただいていますので、こちらも併せてご覧くださいね。

一般書店にて発売中です。

本文の一部が主婦の友社公式サイト「マチュアリスト」にも転載されています。
こちらも暮らしに役立つ情報が満載のお役立ちサイトですのでご覧ください。https://maturist.jp/articles/10003988

少しずつ季節が動いています。
陽射しは穏やかで、夜空の月は大きく美しく、秋風にいつまでも吹かれていたい季節ですね。
私も読書の秋、食欲の秋、芸術の秋。目に見えるものと目に見えないもの、秋を五感で楽しんでいます。
皆様の秋が、優しく穏やかでありますように。

秋の風景、秋桜と、富士山と、郷里、由比街道祭りのシズラ

母の緊急入院

カテゴリー: 思うこと, 日常

皆様こんにちは 結人からのメッセージ、たいへんご無沙汰してしまいました。
晩夏から初秋へ、季節がようやく移り変わろうとしています。
虫の音が心地よい季節ですがお元気にお過ごしでしょうか。

猛暑続きの8月、一人暮らしをしている故郷の母が体調を崩しました。
お盆休みに入る時期でもあり医療にかかることも難しかったのですが、自宅療養は危険な状態との医師の説得で緊急入院。
健康だった母にとってお産以外初めての入院体験、母の顔は恐怖で青ざめていました。

一時は生命の危険もあり東京で仕事をしながら強く祈る毎日でしたが、回復の兆しが見え初めた時は心の底から安堵しました。
高齢者を抱える家族は皆同じかもしれませんが、誰もがいつかこの星を離れる時が来ることを覚悟しています。
でも、母とのお別れは、「いや、今じゃないでしょう!」。
家族の苦しみ、治療との闘いを目の当たりにすることは、家族にとっても不安を超えて、恐怖、哀しみです。
そして、判断、選択、実行の連続、必至の1ヶ月でした。

救急車対応、緊急入院、かかりつけ医師と病院の主治医二人との面談、家族への連絡や役割分担、留守宅の管理、退院準備、地域包括支援センター申請、ケアマネジャー、社会福祉協議会との相談、受診付き添い、日常生活の準備。この領域は専門領域です。
弟と兄、3人で懸命に力を合わせながら進みました。
9月退院後、母の暮らしは入院前よりも小さな範囲となり、先日介護保険の要介護認定を受け、今その結果待ちです。
人の助けが少し必要な状態となりました。

驚いたこと、嬉しかったこともありました。
頑なに入院を拒んだ母が、病院という場所がお気に入りの場所になったこと。
母は初めて触れる入院治療中の医師や看護師の技術と優しさに日々感動していました。
理学療法士、看護師や介護士との会話をよく電話で話してくれ私も安堵。
「由里子は良い仕事をしていたのね」(私は臨床ナースを13年勤めています)
あんなに抵抗していた入院。
母の希望を聞いて自宅にいたら今頃母はこの世にいなかったでしょう。
今では笑い話です。
人にとって医療が必要な時は必ずあり、治癒のためには怖くても信じて受けることも必要なのです。

今回の入院では患者や家族の目と心をきちんと見て話し、医師という仕事への情熱を感じる素晴らしい主治医に出逢え、私も感動しました。
医師も看護師も皆専門職である前に人間です。
患者や家族の前に立つ時、その人の人間性が現れます。
しかし、心無い専門職に遭遇した時の驚きや怒り落胆も大きいものですね。
若い医師の未来に心からエールをおくりました。
そして、私自身の振る舞いはどうか?気をつけていこうと心に誓います。

私は仕事と介護の両立を支援する仕事に従事しています。
しかし、この緊急事態で、瞬時に「仕事と介護の両立なんてできない!」と心が叫びました。
理屈理論では通れない場面です。
「だからこそ、私は今、医療機関を離れ、働きながら介護する人たち、介護に遭遇する人たちを支援する仕事に情熱を注いでいるのだ〜」とあらためて自分のケアの旅路を実感。

医療から、介護への移行期、介護保険サービスを利用する手前。
このステージでお困りの方はとても多いことでしょう。
また、問題が生じていることに気づいていない方も多いと思います。
どうかあらゆる人にとって、本当に必要な医療や介護が受けられる社会でありますように。
高齢者など小さく弱くなった人々も、適切な医療や介護や愛が誤ることなく、歪むことなく受けられますように。
私は願いを込めて自分の選んだこの道を信じて歩き続けます。

無我夢中の強烈な2ヶ月間。
友人、職場、多くの方々の強さと優しさに助けられました。
感謝しかありません!!!
心ある他者の声は、時に懸命になりすぎている自分を気づかせてくれ、バランスをとるための力にもなります。
心よりありがとうございました。

そして、懸命に生きようと頑張った母の生命にありがとう。
まだまだ人生を楽しみましょう。
天国の父も「まだ早いね〜」と私の耳には聴こえます。^^

人の役立つ自分作りの旅はまだ終わりません。
苦しみや悲しみ、終わりという現実から逃げないで前に向かいます!
これからも宜しくお願いします。
秋の月が、風が、富士山が、この国に暮らす私たちを見守っています。

暑中御見舞い申し上げます

カテゴリー: ご挨拶, 日常

梅雨が明ける前から猛暑続きとなった令和5年盛夏。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
連日30度越えはなかなか堪えますが、頑張った後の水シャワーやよく冷えた美味しい水分は最高の喜びですね。

「そうだ、7月だ!蓮に逢いに行こう!」と昨晩ふと思いついた私は、今朝少し早起きし大江戸線に乗車。文京区小石川後楽園に足を運びました。
これまで蓮の開花といえば上野不忍の池やお寺に出かけていた私。
近距離であっても後楽園は初めてです。
季節のお花に逢いに行く時は、咲いているかな、
どんなお花に出会えるのかなとワクワクドキドキ心が躍ります。
その中でも蓮の開花は、私にとって何故かとても気になる存在。

泥沼から真っ直ぐ空に向かい伸びた茎の先に、薄桃色の大きく美しい花を咲かせた蓮の花。
これから咲こうとしている蓮の蕾。
燦々と太陽を浴びながら花を囲んでいる大きな葉たち。
映し出される光と影のハーモニー。
蝉の大合唱が響き渡る後楽園で風にゆらゆらと揺れていました。
この空気感、静けさ、美しさ。心に留まった風景、大好きです。
蓮の花の花言葉は「清らかな心」、そして「沈黙」。
結人をご覧の皆さんにも今朝の風景をお届けしますね。

優しい優しい色ですね。

小石川後楽園の西門を入った辺りに咲いています。
蓮の花がお好きな方は水分を持参し暑さ対策をして朝早めにお出かけください。
後楽園の中は植物や緑のせいか、街の日差しや空気とは異なり日影はとても気持ち良く癒されました。

とはいえ、夏の暑さには強くない冬生まれの私です。
でも、定番麦わら帽とメガネとターコイズを身につけると不思議に元気が出ます。探検隊の気分です。
夏の暑さに負けず、一生懸命学び働き、オンもオフも自分らしく楽しみたいと思います。

さて、季節を感じる食の時間を日頃から大切にしています。
友人からぎゅっと詰まった小玉スイカをいただきました。
山梨からはさくらんぼ、福岡柳川からは初収穫の素敵なジャガイモが、静岡ファーマーからは無農薬きゅうり、なす、青紫蘇が、横浜からは鳥取らっきょう漬けが、仙台からは牛タンが・・・千葉からは高級ビールが・・・^^ 
皆さんの汗と心に感謝し手を合わせて食します。
夏はパワーあふれる夏野菜からたくさんの元気をいただけます。
食は体を作る源、シンプルにそのものの素材を楽しみたいです。

和歌山県産の皮ギリギリまで果肉ありの小玉スイカ♪

夏はやっぱり山椒をたっぷりふった鰻!(静岡にて久しぶりに食す ^^)

職場へ持参するお弁当は、玄米ご飯に黒胡麻をふり、先輩が育てた無農薬シソと金山寺味噌がこの夏のマイブーム。

実家近く飯田八幡宮の祭典の素朴な花火は、毎年夏の始まりを知らせてくれます。
花火を見上げる24歳姪っ子と母、姪っ子の成長も楽しいひとときでした。
母は近所の方に頼まれ今年も浴衣を着付け、その女性が踊る姿を見て喜んでいます。
私は母に紫の花尾の下駄をプレゼントしました。

2023盛夏、皆さんはどんなことをしますか?
大人の夏は子供時代とは違いますね。
大変な状況が繰り返される日々ですが、それでも四季のある風土に感謝し、今生きていることを大切に、焦らず驕らず自分ペースで進んでゆきたいものです。
それぞれの夏にエールを送ります。外出も良し、涼しい自宅に篭るも良し。
私はオンタイムでも新しいことにチャレンジ中、ケアの道あきらめずに頑張りますよ!
皆様くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。

Mother’s Day

カテゴリー: 日常

昨日は母の日、先月は郷里で一人暮らしをしている母の86歳お誕生日でした。
コロナ禍以降、週に1度の着付け教室以外、すっかり遠出を好まなくなった母ですが、弟の単身赴任先の新居見学、引っ越しのお手伝い(カーテンの裾上げ担当)が動機となったのか、体と心が動きました。

その週、2拠点生活となった弟は、横浜→神戸出張→静岡(母ピックアップ)→横浜(高速運転中)とフル回転。
私は都内でのフルートレッスンを終えた足で向かいました。
当日の急な声がけにも関わらず横浜に住む心優しき友人Aちゃんもホテルに駆けつけてくれました!(母にはサプライズ)
まだかまだか〜。
静岡を車で出発した母と弟を大型リゾートホテルのロビーで出迎えた瞬間は感激でした。 
きっと母が一番ホッとし嬉しかったことでしょう。
年齢を重ねると静岡から横浜に出かけることさえも非日常で体力がいること、家族に迷惑もかけたくないとの思いもあるでしょう。
85歳、最後の日に自宅ではない場所で逢うことができました♪

今回の母の目標の一つは『都市型巡回式ロープウエイ YOKOHAMA AIR CABI(エアキャビン)』に乗ること。
まだ肌寒く、母は杖歩行でかなり疲れていましたが、乗り物好きな母は乗ってみたい気持ちが勝り!弟、友人、母、私の四人で出かけることに。
Aちゃんからの口コミ情報は「夜がいい!」

横浜ベイサイドは異国情緒が漂い美しい街ですね。
通勤で利用している桜木町駅前からキャビンは出発。
運良く乗車待ち時間はなくスムーズに乗車。
ワーオ 私も乗り物大好きなのです。4人共にワクワク感が止まらない!

このエアキャビンに乗り込みます。

わーわー♪♪ 貸切キャビンは揺れながら自由に空に飛んでいくようです。
なんて不思議な乗り物、なんて美しい街。
夜の横浜はまた格別で光に吸い込まれそうな街の魅力があります。
少し高額で近距離なため、これまでは躊躇していましたがこれは楽しい体験でした!

向かって左が友人A、右が私(母撮影)

夜空の空中飛行はあっという間に終了し現実に戻るのですが、その余韻を感じながら到着した商業施設にて簡単な夕食を。
母は自分のスマホでメニューを真剣にみている私と友人をこっそり撮影。
「いい写真が撮れたわ。私上手だわ〜^^」

友人Aちゃんは高校時代から看護師を共に目指し、吹奏楽部でも共に念願の全国大会に出場した親友。
長く看護大学で教育に携わっていました。家族のケアも丁寧に行なっています。
母は相手のことを気遣いながら対話する黒髪の彼女のことをとても気に入っているのです。
この日も彼女の存在が母や私たちを助けてくれました。
お誕生日のプレゼントまで添えてくれて本当に感謝です。ありがとう^^

もう一度キャビンに乗車し復路へ。
その後UR都市機構までの私の通勤ルートを「寒い〜」と言いながら弟と3人でてくてく。
そして本日のお宿へ無事到着です。
弟の職場は後方のみなとみらいに位置しています。
母は以前友人と楽しく食事をしたランドマークタワーを中心に方向を確認しています。
都市には田舎とは異なった刺激や文化がたくさんですね。

翌朝は4時20分に覚醒 ^^;。
それから空と海と街と人(散歩中)の様子を観察しました。

横浜ベイブリッジの方角から太陽が昇り、なんと太陽が串刺しになっています。^^
こんな太陽初めてとまたまた大喜び!
ホテルの窓から長い時間二人で眺めていました。
「86回目のお誕生日おめでとう。太陽さんありがとう」

杖をつきながらも楽しむ母

翌日は赤レンガ倉庫、山下公園で色とりどりのお花とハイカラな犬を観賞し、弟と宅でリラックス。
母とこだま号に乗り無事静岡の自宅に帰宅することができました。


私の母は否定的な言葉や不安、愚痴を言いません。
父を看取った後は一人暮らしですが、植物や音楽を愛し、困っている人や不安がっている人の訴えをよき聴き励まし、穏やかな日々を過ごしています。
私とは性格も生き方も大きく異なるけれど、共通点もあります。

明るい心
まあるい心  
静かなる心 

といつも唱えていると母の日に教えてくれました。
いづれにしても芯強です。
母という生き物は素晴らしいと思います。

私自身は86歳になった時、母のように人に愛され、人を愛し、例え体が衰えたとしても、自立した気持ちで凛と立つことができているでしょうか?
そんな風に未来をのぞいてみることがあります。
それは家族がいようといまいと同じだと思います。
そうあるためには、今が大切ですよね。
どんな風が吹こうと嵐がこようと、強く優しく情熱を持って生きられる人になろうと自分に言い聞かせています。
そのためには、やはり希望が必要ですね。
うーーん 人生の旅は続きますね。

「私を産んでくれてありがとう」  
そして、「世の中のお母さん、お疲れ様です」 
「弟よ、お疲れ様、そしてありがとう。」
春のMother’s Dayに

WAM NETリニューアル公開のお知らせ

カテゴリー: 活動報告

ワサビです。

WAM/独立行政法人福祉医療機構が運営する保健・福祉・医療の総合情報サイト「WAM NET」が4月リニューアル公開されました。
赤いバナーの「高齢・介護」内『高齢福祉制度を知りたい』『介護保険制度を知りたい』の監修・執筆を、石橋亮一先生と川上が担当しました。
介護や医療業務に関わる皆様にはもうお馴染みのサイトですが、たいへん役立つ介護情報満載です。ご覧ください。

保健・福祉・医療の総合情報サイト「WAM NET」
■執筆・監修
石橋亮一 
川上由里子(株)NSFエンゲージメント


【川上さんよりメッセージ】

皆さんこんにちは 
いきなりですが さて、問題です。以下の言葉の意味をご存知ですか?

● 人生会議(人生ゲームじゃないですよ^^)
● BPSD(ビー・ピー・エス・ディー)
● ダブルケア
● 地域共生社会
● 2040(ニイマルヨンマル)年問題
● 8050(ハチマルゴウマル)問題
● 8020(ハチマルニイマル)運動

いかがでしたか?介護用語、少し難しいですよね。
昨年の秋、膨大な原稿の監修・執筆のご依頼をいただきました。
貴重なお仕事に大変感謝し、石橋先生と共に力を合わせご依頼原稿全てを丁寧に見直すことができました。

WAM NETは私自身の介護コンサルティングでも活用方法をお伝えすることが最も多いサイトです。
介護保険や高齢福祉制度解説、サービス紹介一覧集、用語集など、医療福祉専門職、関係職、一般の方々など、多くの皆様の強い味方となる情報です。
膨大な原稿量でしたので調査や執筆等、深夜までの作業が連日続きましたが、多くの皆さんのお役に立つことができますようにと臨みました。
石橋さんの熱意にも助けられました。

冒頭の用語はこのサイト内の用語集内に回答がありますよ。ご覧くださいね。^^
制度開設コーナー → 介護 → 用語集

前回から7年ぶりとなったWAM NET記事監修、執筆。
介護を行う皆様、事業を展開する皆様などなど、どうぞどうぞご活用くださいね。

医療福祉機構の皆様、出版社の皆様、株式会社NSFエンゲージメントの皆様、そして根気強く愛情もって対応いただきました石橋亮一先生、応援いただいた皆様、心よりありがとうございました。
これは、人類愛がなければできないお仕事です!(涙)

ちなみに「人生会議」は今回新しく追記した用語です。
意味はリンク先でご確認くださいね。
8020運動」は私のケアマネジャーの第1期生試験問題に出題された用語なんですよ。歯の健康は大切ですよね。

少し硬い情報でしたので、一息タイム。
この春、私の心に留まったお花をご紹介しますね。

静岡の実家の自宅前の花壇に、この季節だけ咲くお花が満開に。
昨年は咲きませんでした。
よって、ボーボーの草むらのようでしたが、よく咲いてくれました。
「本当はお花畑なのよ」と言っています。
私はこんな風にあまり整理されていない風景が好き。母と大喜びです。

一人でも強く美しく大地に咲く小さなタンポポ ガンバレ!

ようやく日常の生活が戻ってきました。
皆さん感染にはまだまだ気をつけながらも、窓を開け両腕を大きく広げ良き春をお楽しみください。

介護アンテナ 寄稿記事「月明かり」 第4回

カテゴリー: ノウハウ, 活動報告

ワサビです。

株式会社ベネッセスタイルケアが運営するサイト「介護アンテナ」にて、川上さんのシリーズ記事「介護職のコミュニケーション上達のヒント『月明かり』~人と人とのつながりのために~」の第4回が掲載されました。
第4回目のテーマは「言語コミュニケーションとは?種類、例 など介護職が知っておきたい大事なこと」。
ぜひ読んでみてくださいね。

介護アンテナ
介護職のコミュニケーション上達のヒント「月明かり」
~人と人とのつながりのために~
第1回 苦手を克服!介護職のコミュニケーションの基本「自己覚知」とは?
第2回 「傾聴力」とは?介護職の必須スキル「傾聴」の意味と上達ポイント
第3回 介護職必見!非言語コミュニケーションとは?種類、例など徹底解説
第4回 言語コミュニケーションとは?種類、例 など介護職が知っておきたい大事なこと

認知症サポータ−1500名突破

カテゴリー: 活動報告

3月16日、UR都市機構にて「表彰状をいただく」という出来事がありました!

貴殿は「機構職員及び団地管理業務受託者の認知症に対する理解の醸成(機構職員及びURコミュニティ職員の認知症サポーターの1500人突破)」について、創意工夫と多大な努力をもって取り組みその事例はダイバーシティ推進の範として誠に優良であります。
よってここに表彰します。

令和5年3月16日 独立行政法人都市再生機構  
総務・人事・ダイバーシティ等担当理事

まるで卒業生のように一人ひとり名前を呼びあげられ、私は、ウェルフェア総合戦略部ウェルフェア研究室の代表で表彰状をありがたく受け取ってきました。

2018年9月のブログ「認知症のこと、自分ごととして」の中で、何故私が認知症に関する活動を行っているのかについてはお伝えしました。
あれから4年半、社会はコロナ禍となり、対面による「認知症サポーター養成講座」を開催することはできなくなりました。
ドキドキしながら開始したオンライン研修では、顔の見えないパソコン画面に向かって語り続けるのはなかなかキツい!やはり受講者も減りました。

それでも、今生活している人たちの声が私の耳には届いてきます。
終了を選択せずに継続するべき、とコツコツ続けました。
認知症の人やその家族に寄り添う人材育成は、住宅を管理する組織において本流とは異なるささやかな活動です。
でも、日本の集合住宅のプロ集団である本法人は、このささやかな活動を多様な人材育成として認めてくれました。
何よりも今回の受賞で嬉しいことは、想いを理解、共感し協力しあえたチーム力です。

何故、住宅のプロがこんなことを学び続ける必要があるの?きっと誰もがそう感じ驚かれたこととでしょう。
私にとって今回の受賞は大きな岩が動いたと実感した瞬間でした。
この日も色が褪せたオレンジリングをつけた職員が、次々と笑顔で声をかけてくれました。

先日はアルツクリニック東京院長の新井平伊医師のセミナー「新しい政策指針【認知症施策大網】で医療・介護はどう変わるか」を聴講しました。
認知症は、発症する20〜25年前よりアミロイド蛋白の異常が認められることがわかってきました。
認知症の根本治療薬となる新薬「レカネマブ」が、米国での承認を経て、日本でも本年中には私たちの暮らしに役立つ治療薬となる可能性が高まっています。

でも、認知症という疾患は薬物療法以上に、人と人との関わり、日頃の生活習慣、健康への意識が大切です。
人類において認知症は予防が可能な時代となるのでしょうか。

それも私たち一人ひとりにかかっています。
人を大切にすること、私はこれからもどこにいても続けていきます。

さて、いただいた報奨金により、関内での美味しいピザランチを食することができました。
5種類のピザと笑顔で満腹、ほっこりです。
私はサプライズの贈り物と写真付きの優しいカードをいただき、またまたびっくり感激の1日でした。

このメンバーとももうお別れで辛いです。
弥生三月は出逢いと別れの季節ですね。
みなさん、上を向いて歩いて行きましょう。

ということで、川上の認知症サポーター受講をしてくださった1500名+α(UR以外の方も)の皆様本当にありがとうございました。

ノウハウは消えても想いは消えません。
皆様の生活、人生にきっと役立ちます。

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