ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

グリーフケアの学びを得て

カテゴリー: 活動報告

皆さんこんにちは 長らくご無沙汰してしまいました。
冬から春へと季節は廻り、色とりどりのお花が美しい季節、お元気でしょうか。
年齢を重ねても忙しさが増すばかりの川上ですが、お部屋のお花に話しかけながら元気に走り回っています。^^

今日「グリーフ専門士」認定賞が私の手元に届きました。
汗と涙の資格認定証です。

仕事でもそれ以外でも、喪失体験の哀しみを抱える人が周囲に増えています。
災害、死、老い、障害、私たちは生きている限り別れという哀しみに遭遇します。
人が大切な人やペットとお別れした時に、その哀しみを和らげるために何ができるのか、漠然とした想いや知識を人に差し出せる力となるよう学び直したい。
それは、家族との大きな喪失体験を経験してきたわたしの強い願いの一つでした。

近年は複数の学び場が選択できるようになりました。
私は一般社団法人 日本グリーフ専門士協会による「グリーフケアスクール」に何か惹かれるものを感じ、運よく代表者ともほんの少しお電話でお話しができ、ここで学びたい!と申し込み。
1月から3月末日まで、毎週土曜20時から23時オンラインスクールにて学びました。
前後の動画視聴やレポート課題もありなかなかなスケジュールでしたが、全講義を無事受講。
どの学びも今の私の心に深く刺さり、目から鱗の連続。
知識の習得はもちろんですが、最も響いたのは代表と講師、受講者5人の姿そのものでした。
人間って弱く強くそして暖かく素晴らしい!

一般社団法人 日本グリーフ専門士協会

協会代表理事 井手敏郎
「大切な人を亡くしたあなたに知ってほしい
5つのこと」 自由国民社

公認心理士の井手代表がこれまでに米国等で得た学びと、人の心に寄り添う思いがどの講座からも感じとられます。
これからどのように活かしていけるのかは私自身の課題ですが、私ができることは、哀しみを抱えた人に対し、何かをしなくてはと焦らず気負わずに、相手を敬いながら寄り添い、聴くことができるのではないかと感じています。
少なくともこれまで以上は。

スクールの多くの時間は自分自身を知ることのワークでした。
これまでも専門職として看護学や心理学、そしてカウンセリングを学んできましたので、人の支援をする上で自己を見つめる大切さ、自己覚知は感じてきましたが、それでも人間は常に変化しています。
知っているようで知らない今の自分自身。驚きの連続でした。
この3ヶ月間のスクールで得た気づきや発見は、未来の自分自身に大きな影響を及ぼすことと感じています。

哀しみは人生に“いのち”を吹きこむ
GRIEF INSPAIRES LIFE

私は日々不安や問題を抱えた方々のご相談を伺っています。
具体的な情報やノウハウを提供し共に問題解決に向き合うことが多いのですが、気持ちに寄り添うこと、敬うことをグリーフに限らずこれからも大切に進みたいと思います。
どうか、哀しみや苦しみを打ち明けやすい社会となりますように。
そのために私ができることがある人生でありますように。

もしも関心がありましたらこのグリーフ専門士協会の扉を開けてみてください。
哀しみを抱えた人の集いやカウンセリングも行っています。
ますます日本社会に必要とされる団体でしょう。
貴重な学びの機会を与えてくださった(株)NSFエンゲージメントにも心より感謝いたします。

認定証が届いた日は東京でも桜が満開でした。
咲く花はそれぞれ、人間ができることもそれぞれですね!
みなさん、心細さも哀しみも抱えるのが人間ですが、それは悪いことではありません。
哀しみを抱えながらも自分の力を最大限に発揮し楽しめる人生であるよう共に頑張りましょう。