先日、素敵な本をいただきました。
自由に飛ぶことのできる翼をもつ鳥が、私は子供の頃から大好きで、ついつい森や街中でもまるで友人であるかのように話かけてしまう妙な習性があるのですが、この影絵は、現役で制作活動を行なっている藤城清治さん(1924年生まれ)の美しい画集。
聖フランシスコの生涯を影絵の画集にされた「アッシジの聖フランシスコ」女子パウロ会発行の中の1ページ。
聖フランシスコが鳥に説教をしている場面の影絵です。
「小鳥たちよ、作り主の神様は、あなたがたに美しい着物を着せ、どこへでも自由に飛んでいける翼をくださった。
あなたがたは、種まきも刈り入れもせずに食べ物があたえられ、水を飲むには川や泉が、巣を作るには高い木々があたえられている。
その恩を忘れることのないように感謝し、神さまを讃えるのです」するとどうでしょう!小鳥たちみな、祈るかのようにくちばしを開いて首をのばし、うやうやしく地面に頭をたれました。
「アッシジの聖フランシスコ」本文より引用
贈り主は、鳥と対話をする私にこの画集を重ねてくださったようです。
私はこのような聖職者ではありませんが、この本から得た聖フランシスコのあたたかい生き方と、その生涯を現す一つひとつの影絵に、私の心はホッと温められました。
絵本からは離れますが、鳥に纏わるエピソードを少しご紹介。
愛好しているネイティブアメリカンフルートにはバードがついています。
女性に愛を打ち明けられずにいた青年に、森の中で鳥がこの笛を授けました。
(「愛の笛」ポール・ゴーブル著、北山耕平訳より)
ネイティブアメリカンの人たちは、鳥は神に願いを届けてくれる神性な生き物と考えていたそうです。
以前、私が湖畔でネイティブルフルート(くるみの木製)を吹いていた時のこと、なんと鳥たちが遠くの空から、湖から、勢いよくこちらを目掛けて集まってくるではないですか。
ひゃ〜それはそれは驚きました!
何者でもない私の笛の音に反応して。
私は喜んで鳥たち聴衆に笛の音を届けました。
そうか、鳥もこの素朴な木の音色が好きなのか⋯。
宮澤賢治の「よだかの星」は、実にみにくい鳥の物語。
他者と違う自分を大切にすることを教えてくれます。
幼少時、母が怪我をして飛べなくなった瀕死のスズメを、弟が黒いカラスを、家に連れてきて元気になるまで飼っていたことがあります。
飛べるようになった鳥を、私たちは空に放ちました。
「飛べてよかったね、元気でね〜。」
話は変わり、5月半ば、故郷の母がふとした瞬間に転倒してしまいました。
幸い骨折などの大怪我には至らなかったのですが、こんな時は再発予防のためにと問題ばかりに目が向きます。
もちろん、状況確認、アセスメント、問題解決も大切ですが、課題が整理された後、私は外出できなくなった母に鳥との交信方法、つまり楽しいことを伝授しました。
庭に訪れる鳥に向かって、母も生まれて初めて口笛で交信です。
なんと嬉しいことに成功!
母が外に出かけられなくても自然の来客とお話ができます。
季節の移ろいを知らせてくれるいつもと変わらない鳥たち。
気持ちが塞ぎがちな時こそ、花鳥風月、自然からの生命力を借りて元気を取り戻したいものですね。
先ほどの画集は藤城清治さんが21年もの月日をかけてまとめた1冊。
太陽も月も火も水も、「兄弟姉妹」と愛した聖フランシスコの生涯に、そして藤城清治さんの熱い思いに、触れることができます。
同じ場面の絵が、訪れた軽井沢の教会の壁にも飾られていました。
素敵な贈り物をありがとうございました。
新しい学びや想いを得ることは、いくつになっても嬉しいことですね。
人と出逢い、文学と出逢い、音楽と出逢う。
皆さんはどんな出逢いを望みますか?
何と繋がりたいですか?
感謝しながら暮らしを深めていきたいと思います。
最後におまけです。
以前、レストランのカウンターで食事をしていた日曜日の朝、突然、目の前に現れたガラス越しのかもめ。
何分もこの場所に留まっていました。
ニコニコと話しかける鳥好きの私です。
それではまた。^^











