ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

2022年 秋のご報告

カテゴリー: 活動報告, 日常

10月、静岡の友人から届いた夕暮れの美しい冠雪、富士山です。
実りの秋、食欲の秋、芸術の秋、ご無沙汰してしまいましたが、皆様お元気でしょうか。
今年は風の年とも言われているようで、様々なことが起こりますね。
なかなか気持ちも落ち着きませんが、健やかでありますように、明日が良い日になりますようにと日々お祈りしています。

9月、10月はセミナーが続きました。
9月はファイナンシャルプランナー講師と共に在宅介護と施設介護の比較をテーマにセミナー講師を務めさせていただきました。
ご依頼いただきました企業様に出向いてのオンラインセミナーです。
本年もあらためて介護(在宅・施設)の費用やケアプラン、介護の違い、仕事と介護を両立する上で働く人への影響、課題などを、学ばせていただきました。
寄せられる沢山のご質問もとてもリアルで参考になりますね。

9月、10月はUR都市機構、URコミュニティにて新任生活支援アドバイザー研修や認知症サポーター養成講座です。
職員の皆様もオンラインにすっかり慣れ、手際よく遠隔にいる皆さんに大切な情報を発信することができました。
一人でも多くの方が、人生の有限性を自分ごととして感じ、自分ができることを考えていただけたら嬉しいです。
共に活きられる社会の一歩だと思っています。
企画、運営の皆様、貴重な機会をいただきありがとうございました。
さまざまな職種が横に手をつなぐ、多職種連携が必要な時代ですね。

オフのお話も少しご紹介です。
私にとって大きな節目となった2022年10月の休日、故郷の幼馴染と静岡からひかり号に乗車。
日本らしい場所、京都に足を運びました。
友人から世界文化遺産である上賀茂神社でのコンサートチケットをいただいたことがきっかけでした。
夕刻からのコンサートはすでに肌寒かったのですが、幻想的な上賀茂神社の姿と、「そうだ京都いこう」のCMで流れる「私のお気に入り」という曲と、空に浮かんだ月の美しさが印象に残りました。

上賀茂神社クラシックコンサート 
バイオリンとフルートとチェロの音色が響きました。
宿泊先のホテルグランヴィア京都の部屋から

二人共大忙しの日々、彼女と京都に出かけたのは中学3年生の修学旅行以来であたったことに気づいたのは出かける前日。
15歳の修学旅行では、握りしめたお小遣いを、初日に衝動的に入ったお茶屋さんや湯豆腐屋にてほとんど使い果たした私達。
何故か思い出に残る写真が何もない私達。
あれから何度も転びながら大人になりました。月日が経ちました。
自分で働いて稼いだお金で旅を計画しできるようになったなんて、なんという月日が経ったのでしょうか。
この旅は、それだけでも感動的な時間でした。

明日からまた頑張れます。
皆さんも季節の移ろいをお楽しみください。

新しい働き方、はじまりのご挨拶

カテゴリー: ご挨拶

ご挨拶を申し上げます。

2022年10月1日より、品川にオフィスのある株式会社NSFエンゲージメントに入社いたしました。
介護コンサルタントを務めます。
NSFエンゲージメントは、これまでも大変お世話になった企業です。
勿論、とても勇気のいることでしたが、私を受け入れてくださる皆様に感謝し感動しています。

2011年よりフリーランスケアコンサルタントとして道なき道を歩んでまいりました。
これまで小さな小舟、結人を支えてくださった皆様、結人をお読みいただきました皆様、ありがとうございました。
ご理解をいただき、今後も川上由里子個人事業、UR都市機構の業務も続けて参ります。
機敏さは無くなり、だいぶほっこりと丸くなりましたが、いつものわたしらしく、明るく一歩一歩と前に進みたいと思います。
どんなチャレンジができるのか大変楽しみにしています。
これからも変わらずにどうぞ宜しくお願い致します。

ご挨拶の掲載内容は私自身の見解であり、必ずしも所属する企業や組織を代表するものではありませんので、ご了承ください。

「ゆうゆう10月号」老親と暮らすということ

カテゴリー: 活動報告

ゆうゆう10月号」の特集記事「親と私の幸せ老後計画」にて、主婦の友社様の読者から寄せられたご相談にお答えしています。
テーマは「老親と暮らすということ」です。

読者からのお便りはご相談と異なり、詳細な背景が見えない状況でのご回答ですので、お役に立てたかな~といつもドキドキしますが、何かひとつでも発見やヒントが見つかれば幸いです。
大変読み応えのある雑誌ですが、私の他にもファイナンシャルプランナーによるお金のこと、住まいの専門家による高齢者住宅と、本号の特集は必見ですので、ぜひお近くの書店でお手に取っていただければと思います。


今日は都会を少し離れ、空気の美味しい森の中へ来ています。
蝉の声も少なくなり、空の色や雲の形は秋の気配ですね。

朝の散歩中、未だ若い新鮮な松ぼっくりを発見しました。
ぎょぎょ 茶色くない!?大きくて新鮮でかわいい!!
朝露を浴びてきれいです。
私達の手が届かない自然は、どこか神聖で良いですね。

大切なことが変化する目まぐるしい日々でしたが、自然も刻々と移り変わっています。
その気配を感じられることができると、私は幸せだな~と思います。

離れた場所からも今がんばっている友人や家族、多くの人々を応援しています。
そして、私につながるすべての人に、ものに感謝しています。
皆様もゆく夏をお楽しみください。

暑い夏の過ごし方

カテゴリー: 日常

猛暑続きの毎日、今年はなかなか堪えますね。
先日、お買い物をしました。

アメリカ、ハイ・スピリッツ社
Odell Borg (オーデル・ボーグ)氏制作のHigh ”D” Walnut

ネイティブアメリカンフルートのHigh D管 Walnut(胡桃)38cm
普段よく使うAよりも高音のフルートです。
以前から手に入れたかったのですが、なかなか簡単には購入できず。
加えて新型コロナ感染の影響により、現地工場での人材不足にて日本への輸入も減り、笛の値段も急激に高騰しました。(涙)

能見台にあるネイティブ・アメリカンフルート輸入元、ジャッキープランニングオフィスに問い合わせると、現在在庫はゼロ!
しかし、運良く来週2本だけセドナから届きますよ、とのこと。
で、即、「買います!」

数日後、その笛は簡素な段ボール箱に大事そうに詰められやってきました。
海を超え輸入されたばかりのフルートを手にし、よろしくねとご挨拶。
息を吹き込み、音色を確認し、木の感触を感じ、嬉しくて、嬉しくてニコニコ。
どうしてこの木の楽器はこんなにも私を癒やしてくれるのか不思議です。

こちらが息を吹き込む側。
ちいさなバードが革紐でしっかりついています。
民族楽器ですが音程もきちんとしています。

こちらが笛の下の部分です。音はとてもよく響きます。
残りの1本はココペリ倶楽部の友人が即ゲット^^。
今年は11月に3年ぶりのココペリ祭りがあり、この笛と共に時間を過ごそうと思います。

早速、郷里でも新しい曲を練習♪
初めて吹く曲は、父と母と私が大好きだった曲。
1回吹くごとに上達していく様子を見て、母も楽しそうです。
以前このブログでもご紹介しましたダブルのフルートと同じ素材でできています。
仲間がやってきたよ〜♪。嬉しいね〜♪

陽射しの強い日には涼しい部屋で本を読みます。

ネイティブ・アメリカンの女性の精神性を知ると、日本人としての自分のアイデンティティは何なのかと自分を見つめる意識を持ちます。
悩み傷つきさ迷い、本を読み、自分をみつめるのは、10代の頃から続けてきたことです。
ネイティブアメリカンの言葉は楽器と同じように私の心にすっと入ってきます。

“・・・森の奥深くに、死者の国に通じる小道があるというのです。
若者はすぐに、その小道を見つけだそうと決心しました・・・。”

北米インディアンの「石のカヌー」を読むと、以前は吹くことができなかった少し悲しいカイオワ族のラブソングを吹きたくなります。

場所は静岡に飛びます。
この夏は郷里、飯田八幡宮の小さな夏祭りも3年ぶりに開催でき、盆踊りの太鼓の音、花火の音、子どもたちの声が夏の夜空に響いていました。
田舎は昔と変わらない風景が繰り返されます。

さて、今年の秋は元気な曲を吹きます。
大きな自然の一部であったこの木が語りかけてくる言葉を聴きながら。
生きているのは人間だけではないのですよね。
どんなに忙しくても暑くても、音楽と読書は欠かせません。
以上、私のとってもささやかな夏でした。
暑さに負けずコロナに負けずガンバリマショウ!

認知症を理解する・伝える 私の旅

カテゴリー: 思うこと
手摺木版画 保田温良さん「不忍池(東京上野)」

「認知症のセミナーを職員のために」と初めてお願いされたのは、今から15年前頃だったかと思います。
未だ社会は認知症に対しての関心も理解も薄い時代。
国策であるオレンジプランが始まったのも2012年です。

「認知症」という疾患に関心を持つ医師や看護師も当時は少なく、最前線の治療、医学や看護が注目されていました。
臨床の現場では、認知症の方が一般病床に入院すると、入院の原因となった疾患への治療が優先されます。
私自身も、医師の指示で認知症を患った人工透析療法中の患者さんに鎮静剤の注射を打つという役割を担った時の恐怖感は忘れられません。
患者さんの目は私を強く睨みつけました。
今思えば、打たれた方は私以上に相当の恐怖であったことと思います。 
認知症を患うとはどういうことなのか?望まれる治療やケアは?相手の立場になるってどういうこと?どんな説明なら通じるの?どんなふうに感じているの?同じ人間なのにわからない。
心のなかにもやもやした感情が残り続けました。

私は、ナースとしての臨床経験を13年積んだ後、自分の意思で地域の「認知症の人を抱える家族の会」を探し出し入会。
ご家族と様々な施設や病院を訪問しボランティア活動をしました。
NPOの訪問介護事業所でもボランティアヘルパーとしても参加し、認知症の方の暮らしやケアの実態を学びました。
ナースなのだからそのぐらい知っているでしょう?と思われる方もいるかもしれませんが、いえいえ、医療者で認知症のことを正しく理解している方は少ないのです。

その経験ですさまじい実態を知ったときの衝撃は大きなものでした。
なぜ、経済大国日本でこのようなことが生じているのか。
うつろな目をし、同じ髪型、同じ格好をし何もしないで無機質な灰色の空間で過ごしている高齢者とケアする人たち。
なぜ?なぜ?なぜなのーー???!!!豊かな国とは何?これってなんかおかしい!!何かできることがあるはずでは!!しなくてはならないのでは!!
その時の私の魂の叫びが、今日の活動につながっています。

私はその後、認知症に関する学びをコツコツと続けながら認知症に関する情報を支える側に発信し続けています。
自分の家族も認知症となり、支える家族側の経験もしました。
悲しみと感謝の毎日でした。父は私に人間の生き様を知る時間を与えてくれました。

6月以降、企業での認知症セミナーが続きました。
オンラインでの発信となりますが、ある企業では、受講希望者数が700名以上となり嬉しく感じています。
より多くの人に伝えることができる機会に心より感謝しています。
認知症サポーターもこれまでに約1500名を産むことができました。

全国の市区町村ごとに「認知症ケアパス」↓も作成され(実施率は88.4%・2020年実績)、誰に相談したらよいのか、医療、介護それぞれにどんなサービスがあるのかがわかりやすく道案内されています。Webサイトでの情報も充実してきました。

先日、地域の社会福祉協議会が主催された「後見制度・相続・遺言」のセミナーを聴講。講師の司法書士稲岡秀之先生の実務を交えたお話は、学びとともに人間としての暖かさを感じる場面が多く、やはり実例や実践は心に響きますね。

私自身も記憶力の低下をう~んと自覚する年齢となりました。
判断能力や記憶が低下していく…。
忘れたくないことがたくさんあるなあ〜と遠い目のワタシ。
自分の中に残しておきたい大切な思い出って皆さんはどんなことですか?
大切にしてきた人生の宝物を心に留め、自分自身の生きてきた旅路を回顧し愛することができるように、私達にはできることがあります。
そのことが、少しずつわかる社会となってきたことを私は本当に嬉しく思っています。
これからも自分ができることを探求し続けます。

小さな悩みやお困りごとは、勇気を持って誰かに相談することで、いつか誰かを支える知恵に変わります。
そして大切なことは人と人とのコミュニケーション。“対話”とわたしは感じます。
皆さん共につないでいきましょう。

~私が忘れたくないこと その1
看護師として働きはじめた頃の患者さんとの対話
東海大学病院10B病棟 22歳

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