企業人事部様やダイバーシティ推進室様からの「仕事と介護の両立」に関するセミナーのご依頼が増えています。
働く職員に向けたセミナーと制度を作る職員側への勉強会、私は西へ東へと走り回る日々。
働く人の介護にどう備えるか、企業の最大の宝物である“人材”の損失を防ぐために、介護支援制度を前向きに整えようとする企業が増えていることを実感する日々です。
制度を作る方々には介護の実態、在宅介護の風景や高齢者住宅の現状、働く人への影響をお伝えしています。そのことを知らずして制度を作るのは困難です。
組織により状況も風土も異なるため、まずはそれぞれの組織がどんな状況なのか実態把握をすることが大切です。
現在、そして5年後、どれだけの従業員が介護に関わっているか、関わる可能性があるかを把握すると、多くの企業がその実態に驚かれます。
5月、鮮やかなつつじの咲く季節、昨年に引き続き勤続25周年の表彰式という晴れやかな日に、介護セミナーを企画してくださった企業に伺いました。
「今日はとても良い機会になりました。
なんとなくしか知らなかった制度やサービスがよく解りました。」
「早速自宅でパーソナルデーターを確認しながら親と話してみます。」
「私も他人事ではないので地域でオレンジリングのこと調べてみます。」
「施設探しは本当に大変ですね。」
この日は、同日に別企業人事部様での勉強会セミナーもあり、頭の切り替えが必要。
近年喉を弱めてしまった私は、喉も大丈夫かな?とちょっと緊張でしたが、無事に終了。
皆様も大変熱心にご清聴くださり嬉しい一日でした。
介護は暮らしの延長、最後までどう生きるか、どう関わり合うかということですから、働く人として以前に人として大切なことですね。
東京都では、中小企業様に向けた支援を開始しました。
【東京都中小企業雇用環境整備推進事業】
小さな企業だからと雇用環境の整備をあきらめず、働く人の介護支援に取り組まれることを願います。
今、私の周囲にも介護中の友人が複数います。
子育てと介護、ダブルケアに直面し、家族や職場、地域の友人と助け合いながら、介護を続けた友人。大切な人を在宅で看取ることができました。
介護保険外の家事支援サービスを信頼できるヘルパーに依頼し、サービスと自分の役割(入浴介助等)を調整しているフリーランス男性。費用はかかるけれど、時間と安心を得られます。
介護休業や休暇をフルに活用しながらあきらめずに遠距離介護を続けている友人。
皆、仕事とのバランス、自分とのバランスを工夫しながら家族を支え続けています。
時には仕事の量を減らすことも必要ですが、質は下げたくありません。
企業に属していない人に職場での介護支援制度はありませんが(私もそうでした)、どんな時もあらゆることに感謝の気持ちを忘れない、そして欲張らないこと、介護する自分を最も支えるものになるのではないかと思います。
その為にも、備えで知識や情報を得ておくことは大切ですね。
毎回、セミナーに使うレジメは丁寧に心をこめて制作しています。
この春からは、東京都産業労働局様の「仕事と介護の両立支援サイト」の介護コラムに寄稿させていただいた「介護の時期別のワーク・ライフ・バランス表」や、両立体験者の声もおまとめし掲載。
レジメと共に使用するオリジナル「やさしいケアガイド」も、現状に合わせ内容を少し修正し増刷です。
レジメもケアガイドもデザインはワサビさんが担当してくれています。
「資料がわかりやすいので、家族にも伝えられます」と毎回好評です。
結人yuitoの思いが益々皆様に届きますように。
ご依頼をいただきました皆様、ご清聴いただきました皆様、ありがとうございました。
マンションでは私のお守り「サンフェイスのカチナドール(ホピ族の精霊)」が
「今日も元気にいってらっしゃい」といつも力強く見守ってくれています。