ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

コロナのある暮らしに想う

カテゴリー: 思うこと

新型コロナ感染者の数がようやくようやく減ってきました。
毎日深刻な報道に胸が痛みますが、一人ひとりの自粛や予防効果が出てきたのではないでしょうか。
感染への恐怖、行動の制限、人との距離、仕事や収入の減少など、それぞれに辛い状況に立ち向かいながら過ごされていることと思います。

また、介護や医療の現場から切実な声が届いてきています。
今は現場に駆けつけられない私にとっても、歯がゆく辛いSTAY HOME、SOCIAL DISTANCEですが、懸命に命を守る医療、介護職にそして、生活を支える仕事をしている方々に、多くの生活者に心からのエールを送る日々です。

私はというと、半分は在宅ワーク、半分はほぼプー太郎(講演研修依頼ストップ)となりました。
とにかく感染しないさせないことが大目標なれど、この状況では、体力気力が低下し人間として沈没します。

そこで今までしたくてもできなかったこと、毎朝夕のウォーキングを始めました。
感染予防をしながら毎朝もくもくと往復60分、ヨーガと体操も組みあわせて実行。
最近は速歩のスピードが上がり、昨日からは一部走ってしまいました。

余談ですが、ウォーキングの途中、顔の黒いユリカモメ(百合鴎)を発見!!
鳥好きの私は異変にびっくり。
調べてみると、ユリカモメ(チドリ目カモク科カモメ属)は気温が上がる4月中旬頃になると顔が黒くなるとのこと。
まるで黒頭巾をかぶっているようです。
冬は白く夏は黒いお顔のユリカモメは、実は渡り鳥で日本への飛来時期は4月と10~11月。
たまたま通過地点で私は黒いお顔を発見したということです。
以降、白ユリさんと黒ユリさんを毎日観察していたら、ある朝突然、白黒あわせてそっくりいなくなってしまいました。旅に出たのですね。
忙しい日常では見ることのできない鳥の生態を学びました。

皆、マスクをして距離を保ち歩いたり走ったり、犬のお散歩をしたり。
それぞれ工夫されているようです。
というか、歩くしかない!という感じもあります。
私は毎朝対岸の大きなユーカリと桜の樹にハイタッチ。
風と新緑と大樹に、今までの何倍も癒やされます。

玄米を炊いて季節のお野菜を中心とした食事。
断捨離に笛の練習、音楽を聴き、読書。
私の人生初のゆとり生活、そしてシンプルライフです。

故郷には向かえず一人暮らしの母のことが気になりました。
そこで、兄と弟家族に声をかけチーム力を活かしています。
孫の力は偉大です。私は一日おきの電話で日常報告。
母の楽しそうな写真や声に安堵しています。
デイサービスが休業となってしまったという複数の友人には“気持ちのよい清拭”方法を伝えました。

一方、まだ一度だけですが、ドキドキしながら初めてのWeb会に参加(zooms)。
海外、北海道、北陸、東京など遠隔地にいるカウンセリング研究会の仲間と繋がったのです。
これは初めての感覚。
アナログ派の私ですが、こんな繋がり方も今後は当たり前になっていくのでしょうか。
友人や家族とはラインやメールで繋がり笑ったりストレスを吐き出したりと助けられています。
今日は友人にいただいた新茶と隣のセブンイレブンのお団子。
ありがたいですね。あたりまえのことができる時間、人の心に気持ちも休まります。

“withコロナ”とテレビで専門家が話していました。
これから私達はコロナと共に生きていく方法を探すことが求められそうです。
新型コロナは恐ろしいウイルスですが、これまでの暮らしを見直すきっかけのように思います。
私達に本当に必要なものは何か?
そのことを今一度考えてみる機会を与えられたのではないでしょうか。
当たり前が当たり前でなくなった時、習慣を見直すことにより必要なものと不要なものが見えてきます。
原点に戻ってみようよ。今、自分自身にもそう声をかけています。
皆さんにとってのシンプルな暮らし、大切にしたい暮らしとはどんな暮らしですか?

夜は毎晩お月さまを眺めています。
これからの清貧な暮らしに不安を抱えてはいますが、ある意味理想とするところでもあり、ヨーガ恩師に学んだ月の瞑想で心が落ちつく日々です。
古の時代、娯楽はなくこうして移ろいゆく花鳥風月に想いを馳せていたのでしょうか。

GWは本もたくさん読めました。
時々頁を開く北山耕平さんは、ネイティブ・アメリカンの精神を日本に伝え、新しい生き方を探求し素敵な自分流を持つ大人です。
2001年に出版された「自然のレッスン」には街の中で自然に暮らしていくために、忘れてはいけないことがやさしい言葉で書かれています。
第1部はこころのレッスン、第2部はからだのレッスン、第3部は食べ物のレッスン。

『第一部 こころのレッスン』

生きることで悩む人へ

食べるに十分な食べ物があって
夜に安心して眠れる場所があり
怖れと戦うだけの
ちょっとした勇気があるのなら
あなたは
涙で睫毛を濡らす必要など
ないではありませんか。

「自然のレッスン」(著:北山耕平)より

人生には様々なことが起こります。きっとこれからもそうでしょう。
でも、歩けること、食べること、自然に生きることは何よりも大切な恵み、感謝です。
コロナに試される社会。
自分も苦しいけれど、他人を思いやり強く明るく生きていく。
人を守れる強さとやさしさを持った人間になりたい。
これは私の人生の夢です。
今こそ人間が試されていくのかもしれません。
誰にとっても本当の心の時代が来てほしいと願っています。
皆様お疲れさまです。
明るい方向を目指しながら共にがんばりましょう!