ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

心のエッセイ

カテゴリー: 活動報告

Let's Plaza

「秘密を書こうね。」小学生の頃、仲良しの友人と交換日記を始めました。
その日記帳には鍵がついていてワクワクしたことを覚えています。
さらに大人になり、私は看護記録や計画、看護研究などを経て、民間企業に就いてからは各方面からケアについて“書いて伝える”仕事のご依頼をいただくようになりました。

書くという作業は、自分の内面を表す作業、なかなか大変な作業ですが、あきらめないでこつこつと続けています。
中でも私がとても大切にしているのはエッセイです。

先日、三井不動産様から長期ご依頼をいただいているレッツプラザ情報誌の連載エッセイ「午後4時のティーブレイク」22回目が完成しました。
今回のテーマは「夜に唄うものの歌を聴く」。
ケアする人が心身ともに健康でケアを続けるために、日々私が提案していることを書き下ろしました。
皆さんはどんなことが大切だと思っていますか?

夜に生きるもの達の美しい声に耳を澄ますこと、
深い呼吸を繰り返し、息を吐き切って新しいものを取り入れること、
そして自分自身の心の声を聴き自分を大切にすること。
また、私の心のエッセイが1枚になりました。

誰かの勇気や元気に繋がることを願いながら、これからももがきながら書き続けます。
エッセイのご依頼と、ご協力をいただいてます皆様に心より感謝しています。

エッセイ

モンゴル音楽と着物ショーに出演

カテゴリー: 日常

静岡市のグランシップ大ホールにて、モンゴル音楽と着物ショー【静岡県・モンゴル国ドルノゴビ県友好提携5周年記念「草原の輝き」】が開催されました。
母が8年前よりこつこつ通っている着付け教室「るいの会」の講師、川村節子先生のプロデュースによる華やかなイベントです。

一部は馬頭琴、ヤトガ(琴)、口琴、ホーミー(一人で2つの音を同時に歌う)などによるモンゴル音楽の演奏です。
草原や大地、風や雨、そして哀しみや喜びの情景を感じるような美しい音楽。
どの曲もとても心にやさしい音楽で驚きました。特に「青い雨」は、振り続ける雨が、こころに沁みます。

モンゴル音楽と着物ショー

二部は川村先生のお弟子さんが着付けた、生徒や学生による華やかな着物ショーです。
川勝静岡県知事もお見えになり、最後まで最前列でご覧頂きました。

そのショーになぜ私が出演することになったかと言いますと・・・

母「足首が痛み歩行が少々困難ので、残念ですが、ショーには出られません。」
川村先生「川上さん、お嬢さんを東京から呼びましょう。それなら大丈夫でしょう。」

数日後

由里子「え~ な、な、なんで私が出るの?!」

というわけで、生徒でもない私が普段着慣れない着物を着て、ぐるぐる巻かれて母をアテンドすることになりました。
「私のほうが転びそうなんだけど・・・。ま、いいか」

広いステージを歩く母と私

母の手をとり舞台の袖から広い舞台に二人で進みます。最初で最後の親子での着物ショーです。
ここグランシップ大ホールは、数年前に父と母が警察友の会で表彰された場所。
母は父との晴れやかな思い出のあるステージに、あの日と同じ着物を着て立ちたかったようでしたので、母の楽しみを応援するために、なんとか私も奮闘です。
(え〜と歩行は小股内股、ステージを八の字八の字、遅すぎず早すぎず・・・)

私は夏の浴衣が大好きですが、毎日仕事で大忙しの日々、優雅に着物を着る時間はなかなかとれません。
でもこの日、皆さんの着物姿とそのエピソードを拝見できた上、私も母が昔々に作ってくれた着物に袖を通すことができ、とてもワクワクした一日でした。
日本の色、形、伝統文化はやはり素敵ですね。

モンゴル演奏家の皆様と記念写真

「着物を着れるって楽しい!」
終了後にモンゴル演奏家の皆様と記念写真です。

この日、母の足首もなんとか持ちこたえました。
「みんなに迷惑をかけるから」という気持ちがありながらも、母が楽しみを諦めないで良かったと思います。

自分以外の誰かの為に自分の時間を使うこと
一緒に体験し、どきどきし、一緒に笑うこと。
きっと忘れられない思い出になることと思います。

この日、会場にはきっと父が来ていたように思います。思いがけない春の楽しい一日でした。

モンゴル・タイ・インドネシア・ドイツなどの学生も振り袖を着て大喜び。

モンゴル・タイ・インドネシア・ドイツなどの学生も振り袖を着て大喜び。

「第1回 結人Cafe」のお知らせ

カテゴリー: お知らせ

第1回 結人Cafe
~ケアの話をしませんか~

日程: 2016年7月9日(土)
時間: 13:30~16:00
対象者:ケア職の方のみ
定員: 10名(先着順)
料金: 1,000円(税込) お茶菓子付
場所: 六本木(予定)

「結人Cafe」はケアに向き合っている方々が集って、
日々思っていることなどを様々な視点でお話ができたらいいなという会です。

第1回目はケア職についている方を対象としました。
ぜひあなたの大切にしているケアへの思いを聞かせてください。

「個別介護相談会」のお知らせ

カテゴリー: お知らせ

介護個別相談会
~家族のこと 自分のこと 命のことを話してみませんか~

日程: 2016年6月26日(日)
時間: 90分(10:00~11:30、13:30~15:00、15:30~17:00)
定員: 各時間1名(先着順)
料金: 5,500円(税込)
場所: 日本橋(予定)

介護や暮らし、思い困っていることなど話をしませんか。
90分内でお話を伺い、アドバイスさせていただきます。
ご相談いただいた方にはケアガイドを差し上げます。

※簡易コンサルティングとなります。
事前準備、また後日作業が必要になるようなご相談は個人コンサルティングをお申込みください。

結人5年目を迎えて

カテゴリー: ご挨拶

銀杏の芽吹きと銀杏の花

今年も静かな冬が終わり、鳥がさえずりそよ風が吹き、緑芽吹く爽やかな季節になりました。
皆様、お元気でお過ごしでしょうか。

この春、小さいけれど元気な結人は、おかげさまで5年目の春を迎えることができました。
誕生してから今日まで継続できたのは、皆様のおかげと心より感謝いたしております。
ありがとうございます。

様々なことがありましたが、今「雨が降る中、風の吹く中、花の咲く中、よく、頑張った〜。」という気持ちでいます。
できることできないことをひしひしと感じ、自分の足で立つということの難しさと楽しさを味わった5年間。組織で働くこととは全く異なった世界がありました。

ただ、どちらの世界にも共通して言えることは自分の軸が基本だということです。
人に倚りかからず、常にオリジナル性を大切にしながら自分を生きることができる喜びは、どんな苦労があろうとも何物にかえられない宝物だと思います。

でも、どんな時もとても1人では越えられません。
応援、ご協力いただいてまいりました皆様には常に心より感謝いたしております。

私は、毎日の暮らしで心がけていることがいくつかありますが、一日ひとつの詩や言葉を、読むようにしています。
5年目を迎えた朝は、こんな詩が目に飛び込んできました。

心に太陽を持て

心に太陽を持て。
あらしがふこうと ふぶきがこようと、
天には黒くも、地には争いが絶えなかろうと、
いつも、心に太陽を持て。

くちびるに歌を持て、
軽く、ほがらかに。
自分のつとめ、自分のくらしに、よしや苦労が絶えなかろうと、
いつも、くちびるに歌を持て。

苦しんでいる人、悩んでいる人には
こう、はげましてやろう。
「勇気を失うな。くちびるに歌を持て。心に太陽を持て。」

詩 ツェーザル・フライシュレン
訳 山本 有三

私がこのドイツの詩人、フライシュレンの詩に出逢ったのは小学生5年生。
この詩を一生懸命ノートに書き写しました。
大人になるってどんなことだろう。人生に黒雲や吹雪が吹き荒れるってどんなこと?苦しんでいる人や悩んでいる人を励ます人に私はなりたいような気がする。

音楽や文学に熱中した由比中学の卒業式では、「“心に太陽を くちびるに歌を” 情熱的なあなたのことは忘れません」と、この言葉を音楽の恩師からいただきました。
以来、この言葉が心に響くことに何度も遭遇してきました。

小さなことでも心をこめてこつこつと、困難があっても諦めず、自分自身を振り返りながら勇気を持って進む。決して下を向かないで。
そうすれば、逢うべき人に逢え、善きことの和が広がり、明るく強い力が結ばれていきます。
哀しみや苦しみの体験も、乗り越えるための知恵や想いに変えることができます。
近くで、遠くで、応援いただいている皆様、この結人のブログをお読みくださっている皆様、心と心を結んでいきましょう。

これからも、皆様から得たものは私の中の太陽と歌になります。
人と人の心を結ぶ結人を元気に大切に育てていきます。どうぞよろしくお願い致します。

東京ミッドタウンの桜の木

2016年4月4日 東京ミッドタウン 桜の木の下を歩きました。

亀さんもみんな、今を生きている!

亀さんもみんな、今を生きている!

この度の、熊本地方地震により被災されました皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
私も4月19日以降、すぐに現地ボランティアに申込みましたが、現在は介護看護職の方の手は足りているようです。各々ができることで助け合いましょう。
一日も早く穏やかな暮らしができますことを願っております。

2016年 結人 川上 由里子

「個別介護相談会」のお知らせ

カテゴリー: お知らせ

介護個別相談会
~家族のこと 自分のこと 命のことを話してみませんか~

日程: 2016年4月23日(土)
時間: 90分(10:00~11:30、13:30~15:00、15:30~17:00)
定員: 各時間1名(先着順)
料金: 5,500円(税込)
場所: 日本橋(予定)

介護や暮らし、思い困っていることなど話をしませんか。
90分内でお話を伺い、アドバイスさせていただきます。

※簡易コンサルティングとなります。
事前準備、また後日作業が必要になるようなご相談は個人コンサルティングをお申込みください。

パナソニック「スマ@ホーム システム」

ワサビです。

パナソニックのサイトにて、川上さんが監修を行ったパナソニック「スマ@ホーム システム」シニア編が公開されました。
パナソニックの「スマ@ホーム システム」を活用しながらプライバシーに配慮したシニアの見守りについてご紹介しています。ぜひご覧ください。

パナソニック「スマ@ホーム システム」
http://panasonic.jp/hns/

冬の景色

カテゴリー: 思うこと

冬に生まれた私は、寒いながらもこの季節が嫌いではありません。
冬の美しい風景に出逢う度に、心が静かになります。

月

冬の空と白いお月さま (Photo by 友人Mちゃん)

雪

一面の白 東京から大阪に向かうのぞみ号の車窓から

富士山

初冬の夕暮れ ピンクに染まる富士の山

樹木が葉を落とし、すっかり枯れて
いろんなことが透明になっていく静寂の冬
人の心も想いも、冬には透明になれたらいいのに 

そんなことを思いながら、忙しい日々を過ごしています。

まだまだ寒さは続きます。
豪雪で暮らしが大変な方々もいらっしゃると思いますが、
冬の美しさやあたたかさを少しでも発見できますように。
節分も過ぎ春の訪れまでもう少し、がんばりましょう。

今日の夕焼け

白い富士山に沈む太陽 (Photo by 友人Mちゃん)

WAM NET 介護

ワサビです。
川上さんが監修として携わったWAM−NET介護の制度解説・ハンドブックが完成しました。
ハンドブックとして、サービスごとに印刷しても使えますのでぜひご活用ください。

WAM−NET(福祉・医療機構) 介護/ 制度解説・ハンドブック 用語集・制度解説特集
平成27年介護保険制度改正内容に対応し、掲載記事の監修を行いました。

監修:石橋亮一 川上由里子

故郷へのクリスマスの贈り物

カテゴリー: 活動報告

セミナー資料

昨年の12月20日。
郷里、静岡市清水区由比にて少人数アットホームなセミナーを行わせていただきました。
故郷でのセミナーを企画したいと思っていたところ、ちょうど地域の民間事業様から終活セミナー講師のご依頼をいただき、「待ってました!」とばかりありがたくご対応させていただきました。

1部のテーマは相続、2部はマイナンバー、3部はエンディングノートなどのシニアプランニング、4部は私から迷いなくご提案させていただいたテーマ、「認知症を地域でささえよう」です。
郷里でも近頃増えている認知症の問題に心を痛めていたからです。

知っているかいないかでは大違い。
地域の人たちがさりげなく大切な知識や情報を得てほしい、家族だけで抱え込まずに専門家につなげてほしいと願います。でも、自分に余裕や知識がないと、なかなかできないことですね。

当日は、私の家族や同級生、母の友人、70〜80代の馴染みのおばあさん、おばさん、民生委員、地元の介護スタッフの方などが集まってくださいました。

「私のほうが支えられる人なんだけどね〜」と嬉しそうな80代の女性。
「まったく知らないことばかり。大切なことを聴けて良かったです。」
「ゆりちゃん、母が歳をとることが少し怖くなくなったよ。」
「今は大丈夫だけれど、これから気をつけて見守ってあげたいと思いました。」
「90歳の母親を介護中です。なかなか笑顔にもなれません。」
「最近は由比の中でもコミュニティが希薄になってきています。」

認知症に限らず、様々な感想やご意見をいただきました。

セミナー資料

その場で十分に回答出来ない方に、「明日川上カフェにいらしてくださいね。一緒にお茶しましょう。」と伝えると、その翌日、早速郷里の家のリビングを訪れてくださいました。
陽射しのさし込むリビングで庭のお花を見ながらお話し、帰り際には「我が家はまだ良い方ですね。大変でも母の介護ができているわけだし。」と、とびっきり素敵な笑顔を見せてくださいました。

これからますます高齢者が地域で増えるということは、不安や痛みを感じている方、見守りや支えが必要となる方が増えるということです。
認知症の人への関わりは介護の問題だけではありません。
地域の問題に限らず、正しく支え合える地域になっていきたいですね。
私も大切な故郷の為に、できることをしていきたいと思っています。

セミナー風景

この日、セミナー終了後、私の経験の中で最も上手に認知症のケアをした女性に代表でオレンジリングを渡させていただきました。その代表者とは私の母。(サプライズでした^^)

「介護する以前に、正しいことを知っていなければ、まったく反対のケアをしてしまっていたと思うわ。でも、介護は突然始まるから、そんなことを学ぶ時間も余裕もなくなってしまうものね。多くの方に伝えてほしいわ。」(母)

我が家でも戸惑いや混乱の連続でした。でも今は皆良い思い出となっています。
これが人間の一生です。大切な人を守り支える、真の力をつけていきたいですね。

皆さん、師走の忙しい時間にありがとうございました。
ご依頼いただきました星野様、渡辺様、クリスマスプレゼントの時間をありがとうございました。

昨年から出発したUR都市機構のオレンジキャラバンでも、446名のオレンジサポーターが誕生しました。URウェルフェアキャラバン隊は全国を巡っています。こちらも御覧くださいね。
UR都市機構ウェルフェア研究室/トピックス

もっと広く、もっと深く、もっとまあるく、結人の心で頑張ります。

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