ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

晩秋から冬へ

カテゴリー: 活動報告, 日常

季節が変わりました。私の好きな凛とした季節です。

日本生命保険相互会社法人営業部様より「介護と仕事の両立支援」について、企業の人事部勉強会で実態報告の機会をいただきました。
多くの企業が職員の支え方に直面しています。
働きながら介護する人の実際の悩みや問題解決のための行動が、制度設計のお役に立つことを願いながらお話させていただきました。

UR都市機構では昨年に引き続き応用研修を開催。
今回もオンライン、テレビ会議、対面の3方式です。
講師の皆様の協力を得て、職員に最前の「ウェルフェア」をお伝えすることができたかと思います。
私のパートでは、団地の居住者を見守りつなぐ「生活支援アドバイザー」と営業センターの「高齢者相談窓口のシニアアドバイザー」からの生の声を、今年も届けることができました。(やった!)
実際に居住者や顧客に接している人の声を聴くことは、何よりも大切なこと。
限られた時間の中でしたが、昨年に引き続き諦めずにチャレンジして良かったとの思いです。
私は長い現場経験を経て、今は縦や横をつなぐ、そんな役割が求められているようです。
それもこれも研究室員の頑張りによるものと感動した時間でした。
ひとつひとつの積み重ねが未来を変える力へと繋がっていくことを、実感しています。


12月、まだ紅葉が残る都心で結人の小さなお疲れ様会感謝会をしました。
今年はコロナ禍でセミナーや研修が中止となり、結人も沈没するのではないかとはらはらしましたが、結人スタッフ、皆様のおかげで乗り越えられました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

この日は久しぶりに甘いデザートをいただきました。

銀杏の大木の黄色、紅葉の茜色を感じ、落ち葉をこの手で拾うことは、私にとってはどうしても欠かせないこと、幸せを感じる瞬間です。
見逃した~と諦めていた紅葉も、待っていてくれ感激。(涙)

今年も長崎西海からのおみかんを送っていただき、冬の始まりにあたたかさを感じます。

休日は恩師マーク・アキクサ先生の笛の音と風の音を、人がまばらな運河で聴き

冬の空を何分もただ見上げ

天王洲アイルにて発見した木箱をマンションに連れ帰り、
貯金箱に入り切らなくなった一日100円貯金を入れ替え、

2020年、勇気を持ってよく頑張ったぞ!と自分へのご褒美をひとつ購入。
かち割り水晶のペンダント(甲府産)、お守りです。
私にとってこの苦しい1年は、マイナスからプラスを発見できた貴重な時間でした。

今日はクリスマスイブですが、新型コロナ感染者の増加が止まりません。
医療や介護の現場で働く人達のがんばりが私達の命を支えてくれています。
感染予防にはしっかりと気をつけていきましょう。
そして、世界中のどんな人にも幸せが訪れますように。
素敵なクリスマスをお過ごしください。

秋の夕暮れ 静岡にて

9月、10月は昨年に引き続き社員コンサルティングでお世話になっている企業からのご依頼で、ファイナンシャルプランナーの講師と「親介護の基本とお金を考える」セミナー講師を努めさせていただきました。

今年は仕事と介護の両立を実践された方の実例を深堀りしてのご紹介。
実際の介護にかかった時間やお金、必要となった情報、工夫した結果改善したこと、効果などを具体的にお伝えさせていただきました。

昨年と大きく異なったことは、オンラインセミナーであったこと。
リハーサルでは声の大きさスピード、伝え方、神経を使いました。
対面式よりももっとわかりやすく、が求められると思います。
司会者、専門が異なる二人の講師、それぞれの役割の明確化も大切です。

夕刻から開始したオンラインセミナーは、2日とも参加者350名を超え、多くの方々に聴講いただけました。
終了後のアンケートには感想やご意見がたくさん寄せられ、今後もオンラインセミナーを希望する方が多いことに驚きです。
介護セミナーは標準的な事例紹介となりがちですが、個別性の高い実例紹介も関心をひいたようです。
数百名のアンケートに眼を通すのはなかなか大変でしたが、「わかりやすく伝えられているのだろうか?」「大事なことを誤解なく届けられただろうか?」そんな心配も、あらたな課題に向かって頑張ろう!という気持ちに繋がりました。

近年、ライフプランで考えられるリスクは病気、ケガ、老後など以外に、親介護が加わることが顕在化してきました。
75歳以上で介護が必要となる人は31.2%。
40~50歳という働き盛りの社員に介護が直撃し、ライフプランに、資産形成に、大きく影響します。
100人100通りの介護は時間も費用も読みにくいといった現状があり、多くの人が働き方に悩みます。

私は、その親介護リスクは、早めに備えることで、リスクではなく人生の宝物になると思っていますし、そうであってほしいと心より願っています。
無我夢中で走った自分自身の介護の体験を通じ感じたことでもあります。
そのためにも、私は今回のようなセミナーの機会に感謝し、オンラインでも一期一会を大切に努めたいと思っています。

誰かの役に立つならば、と快く事例紹介を承諾いただいたお二人には、心より感謝致します。
親を支えながら仕事の継続、本当にお疲れさまでした。
昨年に引き続き貴重な機会をいただきました企業様、そしてご清聴いただきました皆様、多くの学びをいただきました。ありがとうございました。

10月、海鮮市場でサザエのつぼ焼きを食し、母と弟と海岸に立ち寄りました。
見上げた大空には大きな翼を広げたトンビが楽しそうに舞っています。

子供の頃から現在に至るまで、海を眺めること、波の音を聴くこと、貝や石を拾うことが大好きです。
太陽が今日のお仕事を終えお月さまが照らし始める時間。
耳を澄ますと静かに秋の声が聴こえてきます。
海岸で拾った数個の丸い石は、海からの贈りもの。
毎日の食卓の箸置きに使っています。

新型コロナの感染には常に注意が必要な日常ですが、皆さん、時々広~いところで深呼吸し、美しい秋の移ろいを感じましょうね。

新しいセミナーの形

カテゴリー: 活動報告

新型コロナの影響で延期されていた研修やセミナーが再開し動き始めています。
コロナ禍のセミナーや研修は、これまでの会場対面でのセミナー方式とは異なり、密を避けた会場での参加者とテレビ会議、会場参加者とWebオンラインセミナー、オンラインセミナーのみなど開催企業により毎回異なります。
マスク着用講師も不慣れで毎回ドキドキですが、誰もが新しい繋がり方にチャレンジしています。

UR都市機構ウェルフェア研修では、テレビ会議により支社を繋ぎました。
認知症サポーター研修も対面+オンラインで初実施。
研究室メンバー皆チャレンジ続きでしたが、無事成功した夕刻には皆が爽やかな笑顔、嬉しい瞬間でした。
サポーターの証であるオレンジリングは後日、全国の受講者にお届けが完了しました。
本社のデスクに戻るとWeb参加者からも丁寧な感想や質問が届けられ、Webでもきちんと想いは伝わるんだな~と嬉しい体験でした。

株式会社東急イーライフデザインと株式会社イーウェルにより共同開催された「クレールライフサロン」では、仕事と介護の両立に関心のある従業員の方々に。
姿は見えませんがパソコンのカメラの向こうにいる働く人に届けます。

そして、同じく東急イーライフデザインと公益社団法人認知症予防財団の共催セミナーでは、新規開設前のシニア住宅「グランクレール立川」にて、会場に訪れた皆様に、認知症予防についてお伝えさせていただきました。

川上オリジナルセミナー資料より

この日も暑い夏の朝でしたが、館内に到着すると良い香りが漂っていました。
近くの国営昭和記念公園の春夏秋冬樹木の香りをブレンドしたアロマテラピーとのこと。
スタッフの皆様の笑顔と香りに癒やされて、私の気持ちもリラックス。

講演終了後、会場から「ホームで行われる看取り」についてのご質問がありました。
高齢期の住まいを選ぶ際には最も大切なことですね。
最後の時間を恐れずにしっかりとご質問された女性の知性、勇気に拍手を送りました。

グランクレール立川オリジナルアロマ 春夏秋冬


館内ではゆらゆら動く可愛い熱帯魚を眺めることもできます。気持ちよさそう♪

終了後は私も皆様と共に館内の見学です。
高齢期の住まいは、ハードのみならず、介護、医療、生活支援サービスやアクティビティ、地域交流、予防、看取り、スタッフや入居者の様子など、確認するポイントが多々あります。
ホームの方々、あるいは第3者に、ご自身や家族の希望や心配事をよく伝えながら、納得できるホーム選びをしてほしいと思います。
そのためにも、ホームに足を運び、よく見聞きし、自分や家族が暮らしているイメージをすることはとても大切ですね。

コロナ禍においてご清聴いただきました皆様、ありがとうございました。
講演や研修を企画し実施している皆様、本当にお疲れさまです。
また、お役に立てましたら嬉しいです。

この夜、思いがけず夏の花火をみることができびっくりしました。
なんだかちょっと泣けてきました。
今年は夏の楽しさを感じにくい夏ですが、皆さん上を向いてがんばりましょう。

「福利厚生情報」への寄稿

カテゴリー: 活動報告

日本生命保険相互会社の法人営業企画部・法人営業開発室様が定期発行している「福利厚生情報」冊子へ、「働く人が遭遇する仕事と介護の両立の実態」をテーマに寄稿させていただきました。
10年ほど前にも1年の連載で大変お世話になったのですが、今年は友人の石橋亮一さんと共に「支える人を支えるための介護情報」をお届けします。
先日、私の手元にもその冊子が届きました。

「福利厚生情報」は、弁護士、税理士、管理栄養士、保険、お金の専門家など様々な有識者の最新情報が紹介されていて、大変勉強になります。
残念ながら非売品ですので、誰もが手に取れる冊子ではありませんが、働く人の支援に役立つ福利厚生情報冊子です。

先日、県庁職員の方から「回覧物に川上さんの記事があり、嬉しくなって思わず連絡しました。とても参考になりました。」とのメッセージをいただき嬉しくなりました。と同時に、励まされました。
難しい文章は得意ではありませんが、情報発信は元気であることの証明でもありますね。

第1回は石橋亮一さんによる「介護とは何か」です。
介護職員等の教育、人材育成に長年情熱を注いでいる石橋さんの文章は、いつ読んでも分かりやすくすっきりしています。
文章にもしっかりお人柄が現れますね。

文章を練っているお部屋では、自粛中に植え替え、見違えるように元気になったフランスゴムの木とガジュマル君が元気に育っています。
「がんばれ~」「美味しいお水ちょうだい」と言いながら私の執筆の様子を近距離から見守っています。

お気に入りの鳩さんも応援者のひとりです。

皆、それぞれの役割がありますね。
皆さん、今できることを焦らず進めていきましょう。

日本生命様、貴重な機会を再びいただきましたこと、大変お世話になりましたこと、心よりありがとうございました。

ゆうゆう7月号 読者お悩み相談

カテゴリー: 活動報告

ワサビです。
ゆうゆう7月号」にて川上さんが読者の方のお悩み相談に対応しています。
「先の見えない親の介護 どうすれば前に進めますか?」というテーマで、相談の5ケースに回答していますので、ぜひ読んでみてくださいね。

「ゆうゆう7月号」(主婦の友社) 定価740円 6月1日発売

【川上からのコメント】

親とうまくいかない、
認知症の介護が辛い、
お金が続かない、
きょうだいが協力してくれない…

さまざまな介護の悩みにお答えさせていただきました。
みなさまの介護に対する一生懸命さが伝わってきます。
紙面上だけでの回答は情報も限られてしまいなかなか難しいのですが、お便りをお寄せくださった皆様、そして読者の皆様のご参考になれば幸いです。

寄せられたお悩みを拝見していると、介護で難しいのは人間関係だということをつくづく感じます。
人間関係にこれだという正解はありませんが、できる工夫は必ずありますので、息抜きをしながら前に進みたいですね。
読者の皆様のように、“悩みを書いて届ける”ということもとても良い方法のひとつと関心します。
心に窓と風は必要です。慢性的な悩みが問題解決に繋がりますよね。

ゆうゆう編集部の皆様、コロナ自粛中でのお仕事でどきどきでしたが、ありがとうございました。
昨日、早速桜木町駅構内の書店で4冊買い占め郷里の母とその友人に送りました。
7月号のテーマは「さびない脳と疲れない体」。他のページも生活に役立つ知恵満載です。
結人をご覧いただいている皆様にもお薦めです。書店にてお求めください。
書店に行けない方はこちらまで。
主婦の友社コールセンター 0120−916−892 (月~金)

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