ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

「結人Cafe」開催のご報告

カテゴリー: 活動報告

結人Cafe 風景

お天気に恵まれた12月3日、楽しみにしていた「結人Cafe」を開催しました。
場所は六本木の駅近く、大きな窓からやわらかな冬の陽射しが差し込む明るいお部屋。
お集まりいただいた皆様と和やかなカフェタイムを共有させていただきました。

まず第一部は私川上から、認知症に関するお話を。
認知症サポーター養成講座の研修は、キャラバンメイトという研修を受けた講師により様々な講座が全国で開催されています。
講師は介護職や看護師、医師や当事者など、認知症の正しい理解や望ましい接し方を中心に、講師の特徴がそれぞれ表れている内容となっています。

私も私の伝え方や言葉を心がけています。
認知症を患った当事者の方の軌跡やメッセージを伝えること、私自身のコンサルタント(支える側からの相談を受け問題解決のための具体的支援)として、そして家族としての体験を実例から伝えることを大切にしています。
どんなこともそうですが、理解することのみなならず、自分ごととして感じられた時にはじめて体や心が動くのではないでしょうか。
認知症になっても心が生きている、そう感じながら寄り添える人が一人でも増えてほしいと願いながらの講座です。
日頃の私のセミナーと比較すれば、だいぶ穏やかなお話となりましたが、今回お集まりいただいた皆様にもあたたかくご清聴いただくことができました。

結人Cafe スライドより

川上由里子オリジナル資料より 
40代に始まった遠距離での家族支援、事例紹介は私自身の在宅介護のケースも交えて

結人Cafe スライドより

家族の心の声

2部は山崎洋子講師(ケアマネジャー・介護福祉士・介護予防運動指導員)によるミニ認知症予防体操の時間。
山崎講師は日頃多くの高齢者に介護予防や認知症予防運動を指導しています。
単純なのに結構難しい体操にちょっとどきどきわくわく。
私も徐々に固まりつつある脳をほぐしていただきました。(笑)

山崎洋子講師、場の空気の作り方が流石ですね。
実際に体と指と心を動かし、参加者全員からの笑顔が溢れる時間となりました。
楽しく明るく役立つ体操をありがとうございました。

認知症予防体操

脳は意識的に鍛えることができる時代となりましたが、一人で行うよりカフェでみんなで楽しく、というのはやっぱり良いですね。

川上 由里子

カフェタイムではあったかいコーヒーとお菓子でリラックス。
こういう時間がとっても好きです。

ご参加者の皆様はそれぞれ介護の経験や思いを持ってカフェにお越しいただきました。
母親の介護、戸惑う父親の支援に丁寧に直面している友人はご姉妹で。
元介護職、現在オフィスレディ、お二人もの先輩の看取りを体験され、ご自身も遠く離れて暮らすお母様を穏やかにしっかりと支援している女性。
民間企業から転身、デイサービスで働く介護職の男性からは、離職が多い介護職の現状を。
また、突然に夫の親介護をすることになった女性からは、嫁としての戸惑いや思い、私にはまた体験のできない世界の思いをうかがいました。
それから「今の段階で聴いておけてよかった。多くの人に聴いていただきたい。」と率直な感想をお話してくださった親支援に備える働く女性。
自分史を提唱しながら介護と仕事との両立を支える女性は、10月東京都庁でのシンポジウムをきっかけにご参加してくださったとのこと。ご自身が書かれた「親ブック」を紹介してくださって、まさに親のことが描かれている素敵な親ブックを皆でほ〜とのぞきこみました。
結人スタッフからは、40代で夫の介護に直面という言葉にもできないような体験を、その間の心の機微を自身の言葉で丁寧に語ってくれました。

ケアに感心を持っている方、実際に行っている心のあたたかい方々との結人カフェの時間となりました。
大切な誰かを支える方法や思いはそれぞれ異なりますね。
もっともっと皆さんのお話を聴きたかった、というのが私の正直な気持ちです。

ご参加者の皆様、いかがでしたでしょうか。きっと話し足りなかったのではないでしょうか。
未だまだ運営も不慣れで、ご来場の皆様にも十分なご満足をご提供できなかったことと思いますが、皆様本当にありがとうございました。

結人カフェでゆるゆるとケアの話をしませんか?
自分の心の声に耳を澄まし穏やかに見つめる時間。
お逢いできる日を楽しみにしています。

オレンジリング

オレンジリングをつけた認知症サポーターが誕生しました。
人の幸せの為に、今日からできることを共に。

結人三銃士

できることを持ち寄って。どんな時も強くあたたかいスタッフの涼子さん、講師の洋子さん、オレンジケアケアチームお疲れ様でした。運営撮影はワサビさんです。

ミッドタウンイルミネーション

カフェ終了後は帰り道に東京ミッドタウンの庭の青いイルミネーションでホッと一息。
「ご参加者は楽しめたかな?役に立てたかな?」
「忙しいスケジュールの中でどうなるかと思ったけれど、とにかく良い時間だったね。」

明日も明後日も、来年も、結人はコツコツと、人と人の心を結び続けていきたいと思います。

皆様にとって2016年はどんな一年でしたでしょうか。
関わってくださった全ての皆様、結人をご覧いただき応援してくださった皆様、心より感謝いたしております。ありがとうございました。
皆様にとって来年もやさしく輝く年となりますようにお祈りしています。

故郷の八幡神社から大晦日の夕暮れをお届けします 。
駿河湾を包み込むような薩埵峠。
ゆく年くる年 皆さまどうぞ良いお年をお迎えください。

八幡神社から大晦日の夕暮れ

読売新聞

ワサビです。

本日12/22(木)読売新聞の「呼び寄せ」がテーマの記事で川上さんが取材を受けました。
ネットでも記事が読めますのでこちらからご覧ください。

仕事と介護の両立推進シンポジウム

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仕事と介護の両立推進シンポジウム

10月20日(木)大手町の日経ホールにて東京都産業労働局の仕事と介護の両立推進事業として「仕事と介護の両立推進シンポジウム~キャリアと介護の両立にチャレンジする社員の支援~」が開催されました。

第1部、渥美由喜先生(内閣府少子社会対策大網の具体化に向けた結婚・子育て支援の重点的取り組みに関する検討会 座長代理・兼務東レ経営研究所)の貴重講演の後、第2部に「企業の事例に学ぶ、社員の介護離職防止の具体的な取り組みについて」のパネルディスカッションがあり、渋谷珠紀様(三井住友銀行人事部ダイバーシティ推進室 室長)、荒井豊人様(阿部兄弟建築事務所 代表取締役)と共に、私もパネリストの一人として参加させていただきました。

私は、仕事と介護の両立体験者として、私自身の働きながらの遠距離介護の実態と職場に求めたことや課題を。また、多くの方の相談を受けてきた専門家として、働く人の介護の悩みと企業に求める課題などを中心にお伝えさせていただきました。

渥美先生やパネリストの皆様の支援の工夫や実態には大きく頷くことばかり。
制度を作る皆様にも介護と仕事の両立のみならず、働き方を考える上でご参考になる点があったのではないでしょうか。
大企業はトップダウン型の制度設計、中小企業は1人の方の実ケースから支援方法を探るという制度の作り方の違いが大変参考になりました。

働きながら介護する家族や社員の声を私が聴き始めて18年が経過しました。
働き盛りを直撃する働きながらの介護。
多くの方が自分のキャリアを育てながら親を支援するために、様々な悩みに遭遇しています。
遠距離、同居、近居、在宅介護、施設介護。
一人で、家族で、介護の形支える形は皆異なりひとそれぞれで、介護のある暮らしには、星の数ほどの思いもあります。
仕事と介護の両立を支援する制度も、働く人のニーズに応えるべく形を変え進化しています。

私は、この機会に改めて自分自身の働きながらの介護を振り返ってみました。
できたことできなかったことが思い起こされます。
私は介護4年目で会社員を辞めフリーランスとなったため、使える介護休業制度はありませんでしたが、もしも社員であったならば、父の最期のお別れの時期、1~2週間程度の介護休業を取りたかったと思っています。
介護をするためというよりは、お別れの近づく最も緊張感の高まる時間に、家族として側にいて見守りたかったという思いです。
介護の準備期間も大切ですが、終わりの時間もとても大切な時間。
ただ、できる限りのことを行ったので悔いはありません。
「仕事での自分育ても介護もできて、私は幸せでした。」と会場でお伝えしました。

仕事と介護の両立推進シンポジウム

今年、育児・介護休業法が改正され来年1月には施行されます。
法改正により介護休業制度が分割可能となったことは喜ばしいことと感じています。
介護給付金の引き上げなども嬉しい改正ですね。
改正のポイントはこちらです。

仕事と介護の両立推進シンポジウム

仕事を辞めてしまい、経済的不安を抱えている方、うつになってしまった方、親と一緒に引きこもってしまった方、様々な声を聴いてきました。
簡単なことではありませんが、皆さん、自分の時間も介護も大切にする方法を共に探しましょう。

【当日の様子が掲載されました】
http://www.advance-news.co.jp/news/2016/10/post-1989.html
ご清聴いただきました皆様、ご依頼をいただきました東京都様、登壇者の皆様、様々な学びをいただきました。ありがとうございました。

仕事と介護の両立推進シンポジウム

8/29 フジテレビ「とくダネ!」

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フジテレビ「とくダネ!」

ワサビです。

フジテレビ「とくダネ!」の「都会で増加“呼び寄せ高齢者”(8/29放送)」のコーナーで
呼び寄せの注意点等を電話取材にてお伝えさせていただきました。

 

♪ 川上さんよりコメント

住まいは人の暮らしの大切な器。
その器を支えるためには“本人の選択と暮らし方”というお皿が必要です。

歳を重ねた時に、どこで誰とどう住まうの?

番組でおまとめいただきましたように
今だけのことではなく、心身の状態、家族力、地域力、費用、住環境など
総合的、長期的に考え、検討することが大切です。

病気や介護、親しい人との別れなど喪失体験の多い高齢期・・・
寂しさも辛さも沢山生じることと思いますが
変化を恐れずに、家族や自分の希望を探しながら選択をしていきたいですね。

大きな物を所有するのが苦手な私は、良寛さんのように、
月や花、人を愛し、読書ができる五合庵のような場所が理想です。
その為にもせっせ せっせと自分作りの毎日です ^^。
どこにいても大切なのは、やっぱり人を思いやり支え合うコミュニケーション力でしょうか。

フジテレビご担当者の女性からは、一生懸命さが伝わってきました。
大切にしてほしいポイントをお伝えできたことに感謝いたします。

東京都職員様向け発行誌「IBUKI」

ワサビです。

東京都職員様向け発行誌「IBUKI」の「スペシャリストに聞く ―仕事と介護の両立に向けて―」という特集で川上さんの取材記事が掲載されました。
テーマは「制度を活用すれば仕事と介護は両立できる」です。
もしお見かけされた方はぜひ手に取ってお読みください。

東京都職員様向け発行誌「IBUKI」

東京都職員様向け発行誌「IBUKI」 平成28年8月1日発行

発行 一般社団法人 東京都人事支援事業団
編集 株式会社 法研
取材場所 株式会社 法研

 

取材記事文中より一部ご紹介します。

■ 取材こぼれ話
東京静岡間で実父の遠距離介護を6年間経験した川上さん。
2週間似1回のペースで帰省しながら、「遠くにいても応援していることを伝える」「会ったときは笑顔を届ける」ことを心掛けたそうです。
コンサルタントでもあり、介護の実践者でもある川上さんの願いは、みんなが介護に手を差し伸べることで、「お互いさま」という温かい“和”がいつしか日本中に広がることだそうです。

■ 読者へのメッセージ
介護は家族の人生の最後に関わったり、改めて家族と向き合ったりすることのできる、大切な時間にもなります。
自分の人生の数年間や1日の数時間を、困っている家族のために「バランスよく使う」、そんな気持ちで介護に向き合ってほしいと思います。

 

◆川上より
公園の緑が美しい季節の取材でした。
取材のご依頼をいただきました、東京都人事支援事業団様、編集の株式会社法研様、大切な体験やメッセージをお届けできる機会をいただきましたこと、心より感謝いたしております。
ご担当者様、ありがとうございました。

熱中症の季節

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梅雨が明けて今年も猛暑がやってきました。蝉がミンミンしゃんしゃんと元気に鳴いています。
去る5月23日にはすでに真夏日となり、1978年以降でもっとも早い記録となったそうです。

この季節は、熱中症が心配されますね。
もともと水分量の少ない高齢者にとっては死にも至る大きな問題です。
気をつけてほしいのは、屋外よりも油断しがちな室内での熱中症。
こまめな水分摂取や適切な住環境を整えることで、暑い夏も楽しく過ごしてくださいね。

熱中症に関する取材をいただきましたので、ご報告させていただきます。

「週刊現代」2016年7月9日発行「室内熱中症から親を守る!」

「週刊現代」2016年7月9日発行「室内熱中症から親を守る!」

(掲載記事より)
こんな人ほど室内熱中症に注意!

☑ 75歳以上
☑ ひとり暮らし
☑ 心臓や腎臓病、糖尿病などの持病がある
☑ 認知症
☑ トイレを気にして水分を控えている
☑ 日常生活の動作が以前に比べて緩慢になっている
☑ 冷房を嫌がる
☑ 肥満気味

この取材では、離れて暮らしている親を熱中症から守るパナソニックのホームネットワークシステム「スマ@ホームシステム」をご紹介しています。

離れて暮らす親の家に屋内カメラや人感センサーをセットしておくことで、屋内の温度変化を検知し、一定時間動きがない場合に子供などのスマートフォンに知らせてくれるというもので、ゆるやかな見守りができます。
屋内カメラには会話機能もついているため、気軽に声をかけることもできます。
「お母さん、今日は気温がとても高いからクーラーつけて水分もこまめにとってね。」
という具合です。

サービスの特徴や暮らしでの活用方法はこちらからご確認ください。
パナソニックスマ@ホームシステム:シニア編】 

近年、シニア世代への便利なサービスや商品の開発が進んでいます。
商品を開発する企業側も、素晴らしい技術とともにシニアの暮らしのニーズを知ろうという姿勢が感じられ嬉しくなります。
便利なサービスや商品を上手に活用するためには、子供からの心配を押しつけるのではなく、親の暮らしをよく観察し、支援や見守りの気持ちを添えることです。

また、使い慣れないものを使うのは苦手な世代。
こんなことがあって病院に運ばれて回復が大変だった、こんなふうに使ったらこんなに安心元気、など具体例で説明できると届きやすいですね。
暮らしに合うのか試しに使ってみよう、という贈り方も大切かもしれません。

日本には季節があります。
長年親が行ってきた、自分の暮らしを季節の変化に応じて整えるといった“自立した暮らしの楽しみ”を奪ってしまわないよう配慮しながら良いサービスを味方にしてくださいね。

さて、皆さんはどんな水分がお好きですか?
私も毎日こまめにお水を飲んでいます。
汗をかなりかく日にはソルティライチ。日常はミントの葉やレモンを入れたお水がお気に入りです。
皆さんも“おいしいお水”を味わいながら、暑い夏を元気にお過ごしください。

心のエッセイ

カテゴリー: 活動報告

Let's Plaza

「秘密を書こうね。」小学生の頃、仲良しの友人と交換日記を始めました。
その日記帳には鍵がついていてワクワクしたことを覚えています。
さらに大人になり、私は看護記録や計画、看護研究などを経て、民間企業に就いてからは各方面からケアについて“書いて伝える”仕事のご依頼をいただくようになりました。

書くという作業は、自分の内面を表す作業、なかなか大変な作業ですが、あきらめないでこつこつと続けています。
中でも私がとても大切にしているのはエッセイです。

先日、三井不動産様から長期ご依頼をいただいているレッツプラザ情報誌の連載エッセイ「午後4時のティーブレイク」22回目が完成しました。
今回のテーマは「夜に唄うものの歌を聴く」。
ケアする人が心身ともに健康でケアを続けるために、日々私が提案していることを書き下ろしました。
皆さんはどんなことが大切だと思っていますか?

夜に生きるもの達の美しい声に耳を澄ますこと、
深い呼吸を繰り返し、息を吐き切って新しいものを取り入れること、
そして自分自身の心の声を聴き自分を大切にすること。
また、私の心のエッセイが1枚になりました。

誰かの勇気や元気に繋がることを願いながら、これからももがきながら書き続けます。
エッセイのご依頼と、ご協力をいただいてます皆様に心より感謝しています。

エッセイ

故郷へのクリスマスの贈り物

カテゴリー: 活動報告

セミナー資料

昨年の12月20日。
郷里、静岡市清水区由比にて少人数アットホームなセミナーを行わせていただきました。
故郷でのセミナーを企画したいと思っていたところ、ちょうど地域の民間事業様から終活セミナー講師のご依頼をいただき、「待ってました!」とばかりありがたくご対応させていただきました。

1部のテーマは相続、2部はマイナンバー、3部はエンディングノートなどのシニアプランニング、4部は私から迷いなくご提案させていただいたテーマ、「認知症を地域でささえよう」です。
郷里でも近頃増えている認知症の問題に心を痛めていたからです。

知っているかいないかでは大違い。
地域の人たちがさりげなく大切な知識や情報を得てほしい、家族だけで抱え込まずに専門家につなげてほしいと願います。でも、自分に余裕や知識がないと、なかなかできないことですね。

当日は、私の家族や同級生、母の友人、70〜80代の馴染みのおばあさん、おばさん、民生委員、地元の介護スタッフの方などが集まってくださいました。

「私のほうが支えられる人なんだけどね〜」と嬉しそうな80代の女性。
「まったく知らないことばかり。大切なことを聴けて良かったです。」
「ゆりちゃん、母が歳をとることが少し怖くなくなったよ。」
「今は大丈夫だけれど、これから気をつけて見守ってあげたいと思いました。」
「90歳の母親を介護中です。なかなか笑顔にもなれません。」
「最近は由比の中でもコミュニティが希薄になってきています。」

認知症に限らず、様々な感想やご意見をいただきました。

セミナー資料

その場で十分に回答出来ない方に、「明日川上カフェにいらしてくださいね。一緒にお茶しましょう。」と伝えると、その翌日、早速郷里の家のリビングを訪れてくださいました。
陽射しのさし込むリビングで庭のお花を見ながらお話し、帰り際には「我が家はまだ良い方ですね。大変でも母の介護ができているわけだし。」と、とびっきり素敵な笑顔を見せてくださいました。

これからますます高齢者が地域で増えるということは、不安や痛みを感じている方、見守りや支えが必要となる方が増えるということです。
認知症の人への関わりは介護の問題だけではありません。
地域の問題に限らず、正しく支え合える地域になっていきたいですね。
私も大切な故郷の為に、できることをしていきたいと思っています。

セミナー風景

この日、セミナー終了後、私の経験の中で最も上手に認知症のケアをした女性に代表でオレンジリングを渡させていただきました。その代表者とは私の母。(サプライズでした^^)

「介護する以前に、正しいことを知っていなければ、まったく反対のケアをしてしまっていたと思うわ。でも、介護は突然始まるから、そんなことを学ぶ時間も余裕もなくなってしまうものね。多くの方に伝えてほしいわ。」(母)

我が家でも戸惑いや混乱の連続でした。でも今は皆良い思い出となっています。
これが人間の一生です。大切な人を守り支える、真の力をつけていきたいですね。

皆さん、師走の忙しい時間にありがとうございました。
ご依頼いただきました星野様、渡辺様、クリスマスプレゼントの時間をありがとうございました。

昨年から出発したUR都市機構のオレンジキャラバンでも、446名のオレンジサポーターが誕生しました。URウェルフェアキャラバン隊は全国を巡っています。こちらも御覧くださいね。
UR都市機構ウェルフェア研究室/トピックス

もっと広く、もっと深く、もっとまあるく、結人の心で頑張ります。

企業の介護支援のために伝えたいこと

カテゴリー: 活動報告

結人ブログをご覧頂いている皆さん、お元気ですか?
すっかりご無沙汰してしましました。
この秋から冬も懸命に走り抜けていました。近況をお伝えしますね。

今年もN企業法人営業部様からのご依頼で、企業の人事総務部ご担当者様に向けた「企業の介護支援研究会」にて講師を務めさせていただくこととなり、ご依頼に感謝しながら丸の内のオフィスに向かいました。

企業の介護支援研究会資料1

介護離職年間10万人。多くの方が働きながら介護することに不安を抱える時代。
実際に介護が始まると、誰もが戸惑い、混乱し仕事や心のバランスを崩してしまいがちです。
働く人の仕事と介護の両立を支えるために、企業の役割も高まっています。
私のできることは何でしょうか?いつもそう問いかけながら懸命にコツコツと準備をします。

今年は初の試みとして、介護休業制度作りの前に働く人や介護現場の実際、親との関わり方、家族や本人の姿などの実態を知っていただきたく、「静岡⇔東京 私の遠距離介護の風景」として7分間の短い時間ですが、私自身の介護風景を画像でお伝えさせていただきました。

企業の介護支援研究会資料2

川上由里子オリジナルセミナー「介護の実態と企業の介護支援」より

私が介護中に撮影した数少ない写真の中にも、振り返ってみると大切なエッセンスがたくさん詰まっています。父の利用したケアプランもご案内しました。
介護初期には週に1〜2回デイサービスを利用するのみでしたが、最後の半年は要介護4という状態でしたので、訪問介護、看護、リハビリ、入浴、福祉用具、とフルサービスを活用しながら、母と働く兄弟3人で力を合わせました。

自分自身のことをお伝えするのはなかなか勇気がいることですが、制度を作る方にこそ介護の根っこにある大切なことを感じてほしいという私の願いでお伝えさせていただきました。

企業の介護支援研究会資料3

川上由里子オリジナルセミナー「介護の実態と企業の介護支援」より

どこの企業も抱えているのは、働く人への情報の周知徹底です。
働く人に実施したアンケートから見えてくるのは、情報を発信しても届いていないという実態。
今年は、介護に限らず入社から退社まで、社内支援制度や研修を見える化できるような、こんなシートのご提案もさせていただきました。
介護制度もひとつの社内制度として全体を捉えると、日頃から前向きに情報を得やすくなり,いざという時に行動に移しやすくなるのではないでしょうか。

前半の川上レクチャーの後には質疑応答のコーヒータイムと和やかな時間になり、社会保障のプロMさんが、さらに大切なポイントを強調してくださいました。
毎回、参加者のニーズを考えた素晴らしい企画だな〜と感心します。

研究会終了後には
「制度を作ることばかりに頭がいっぱいになっていることに気がつきました。
今日のお話を聴いて、まずは介護について感じ学ぶことができました。」
など、私にとってとても嬉しい感想をいただきました。

お世話になった皆様、ありがとうございました。

飯田八幡宮

西へ東へと移動しながら駆け足の秋。
忙しい合間にみる故郷の美しい秋の彩りには心癒されます。

私の父はいなくなってしまいましたが、いつも空を見上げて話しかけたり、
問いかけたりしています。

「これでいいかなぁ?」(私)
 ・・・・・
「なんでもやってみなさいよ〜^^」(父) 父の声が聴こえてきます。

ゆうゆう10月号に取材記事が掲載されました。

カテゴリー: 活動報告

ゆうゆう10月号

ワサビです。

本日発売のゆうゆう10月号(主婦の友社)に川上さんの取材記事が掲載されています。
「ストレスをためない、バテないために 介護の息抜き、どうしていますか?」と題し5ページに渡って、ゆとりを持つことの大切さやご自身のリラックス方法などをご紹介したり、皆さまからのご質問にアドバイスをしたりしています。
書店で表紙の市原悦子さんを探してぜひお手に取ってご覧下さいね。

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