ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

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ワサビです。
「gooヘルスケア」にて地域包括支援センターについて寄稿した記事が配信されました。

地域包括支援センターって何? (2014.1.28公開)
・どこに相談すればよいかわからないときは、まず「地域包括支援センター」へ
・「地域包括支援センター」とはどんなところ?
・まずは一度、地域包括支援センターを訪れてみましょう

ぜひ読んでみてくださいね。(バックナンバー一覧はこちらから)

両親を支えるサービス担当者会議

カテゴリー: ノウハウ, 日常

11月末、郷里の自宅ではケアマネジャーの呼びかけで「サービス担当者会議」が開かれました。父の歩行がいよいよ難しくなり、在宅での介護力もこれまで以上に必要となってきました。

この日はホームヘルパー介助による入浴に変わる方法の検討、新しく担当となる理学療法士へ期待すること、看護や医療の方向性の確認など、訪問介護士、訪問看護師、理学療法士、福祉用具サービス事業者、家族(母と私)が各々発言します。

この会議を経て、担当ケアマネジャーがケアプランの方向性を確認し、実際のプランを作成しサービスにつなぎます。

サービス担当者会議

16時、3つの事業所から5種類の医療や福祉の専門職が川上家に集合。
進行はケアマネジャーのIさんです。

母は今困っていることや毎日の様子を率直に伝えます。
家族は遠慮しないで希望や困り事を伝え、ささいなことでも質問することが大切です。
私からは家族を代表しこれからの過ごし方、延命治療に関する意思を伝えました。

父は医師、私は看護師、最期のステージの過ごし方は元気なうちから何度も話をしてきました。
食事が食べられなくなってきたら、痛みや苦痛がなく自然に穏やかに逝くことが希望です。
今の時間を家族で感謝し合える時間として過ごせることが願いです。
命を長くするために胃ろうや高度な医療は望みません。
そのことをしっかりとチームのみなさんに伝えます。

これから重要になる在宅での看取りの体制も確認し合いました。
これら、すべてのことを家族だけで考えるのはとても難しいことです。

サービス担当者会議

リビングで父と母を囲みながら検討が夜遅くまで続きました。

具体的な家具の配置や介護の仕方、新しく試してみましょうという「訪問入浴」のイメージをスタッフの皆さんが母に丁寧に伝えてくれます。
誰もが、母の「介護したい」気持ちを汲みながらも、頑張りすぎて倒れてしまわないようにと心を持ち寄ってくれているのが伝わってきます。

私は子供の頃、よく往診の風景をみて育ちましたが、介護保険制度が始まる前にはこんな形の在宅介護はありませんでした。新しい介護のかたちです。

皆さんに支えられ、母も私も感謝の気持ちでいっぱいです。
父は始終うとうとしていましたが、きっと同じ気持でしょう。

心あたたかいケアする皆様、頼りにしています。
これからますます難しくなる在宅介護。
平常心で望みたいけれど、介護者の体力気力など不安もいっぱいです。
どうか力を貸してくださいね。よろしくおねがいします。

goo

ワサビです。
「gooヘルスケア」にてサービス付き高齢者向け住宅に関して寄稿した記事が配信されました。

高齢期の新しい住まい「サ高住」とは (2013.8.27公開)
・「サービス付き高齢者向け住宅」とは?
・サービス付き高齢者住宅の特徴
・チェックポイント:介護が必要となったときの対応はさまざま

サービス付き高齢者向け住宅での暮らし (2013.10.22公開)
・サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームのサービスの違い
・事例紹介 自宅近くの「サ高住」に入居した80歳男性(自立)のケ-ス
・「サ高住」選びには地域全体をみることも大切

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ポータブルトイレがやってきました

カテゴリー: ノウハウ, 日常

人にとって“排泄”という行為は尊厳に係わる大切な習慣です。
自分の足でトイレまで歩き排泄ができる、日頃当たり前にしているこの習慣も、できなくなったときに初めてその行為の尊さを実感します。

郷里の父は脊柱管狭窄症、胸椎圧迫骨折などの既往があり、83歳以降少しずつ歩行が不安定となりました。これまでも看護師や理学療法士による訪問リハビリを定期的に続けてはいたのですが、日常過ごすリビング兼寝室からトイレまでのわずか5メートルの歩行が難しくなってきました。
まずは一歩杖を使い、次に体をホールドする歩行器、そして今では母が手を引きながらトイレまでの歩行を介助しています。

ところが8月末頃からトイレまで歩行ができず立ち上がれなくなってしまい、ケアマネジャーに連絡し緊急の援助を受ける、ということが2回続きました。
本当にありがたいと感謝しつつも、両親は申し訳ない気持ちでいっぱいでいるのがわかります。
オムツや寝たきりになるのは簡単ですが、両親はなるべく自分の力でトイレに行けるよう懸命にがんばっています。

そこで、以前から「こんな方法があるよ」と話していた事ですが、いよいよポータブルトイレの導入を提案しました。日頃父が過ごしているリビングにポータブルトイレを置き、安心できる排泄環境を整えようというわけです。

なんとしてもトイレまでは歩いて行かせたい、その思いは母も私も強かったのですが、福祉用具を味方につけて活用する段階に来ています。
それでも母は微妙な表情。困惑する気持ちもとてもわかります。
母のトイレのイメージは病院でよくみかける冷たいポータブルトイレ。
心穏やかに過ごすリビングに置くのは切ないですよね。
そこでこのような希望を立ててみました。

【父が利用するポータブルトイレの希望】
 ・ リビング兼寝室においても違和感のない家具調ポータブルトイレ
 ・ 介助が楽であるように肘掛が跳ね上げ式
 ・ 長年の排便を促す習慣、介護負担も軽減できるシャワー付
 ・ 寒がりな父がトイレ使用を嫌がらない為にあたたか便座

この内容を担当のケアマネジャーにまずは私から相談し、意見が一致。
導入の必要性、状態に合っていることを確認しました。
母にはカタログをみせながら機能や効果を説明しました。

介護保険制度の福祉用具の購入費活用

介護保険制度には5種目の福祉用具購入費支給があります。
介護保険制度の福祉用具の購入費活用(「川上由里子のやさしいケアガイド」より)

さっそく訪れてくださった馴染みの福祉用具事業者さんに母から希望を伝えると、希望どおりの素敵なポータブルトイレが届きました。事業者さんがすべて組み立てて設置までしてくださいました。
10万円以上の高額な商品でしたが、介護保険の手続きを行うことで償還払いとなり、10万円のうちの9割、9万円は後日戻ってきます。家族の負担は1万円とオーバーした分のみです。

ポータブルトイレ

一日の大半を過ごすリビング兼寝室
どこにポータブルトイレがあるかわかりますか?

ポータブルトイレ

こちら中央ポータブルトイレ君です。これからどうぞよろしく!
さっそくクッションが敷かれ馴染んでいます。

手前から引き出すとトイレが現れます。我が家は絨毯なので特に防水シートは必須です。
肘掛も跳ね上げ式で介助がとても楽にできます。
父のお気に入りのソファの隣で仲間入りという感じです。

このポータブルトイレ導入、 私としては母と父の驚きぶりが楽しかったです。
未知の世界のトイレ、思いのほか安心を得られたようです。
無事成功した瞬間には拍手喝采で喜び合いました。
消臭液の効果、色や香りも気に入ったようです。

父の感想
快適だね

母(介護者)の感想
とにかく全部イイワ!
病院のトイレしかイメージできなかったから、形や臭いに抵抗があったけれど
トイレとはわからないから部屋においても違和感がないし、
温水洗浄シャワーもあって衛生的で操作も簡単。
何よりもトイレに行くまでの距離が近くなったから介護が楽になったわ。
間に合わない、失敗したら、という心配もなくなって大助かり。
何とかしてトイレまで頑張らないと、と思っていたけど
こんな良い方法があるなんて知ってる人はなかなかいないわよ。

訪れる介護スタッフもトイレとは気が付かない様子で「こんな素敵なポータブルトイレ初めてみました!」そんな様子を少しだけ母も楽しんでいるようです。
導入に至るまで係わってくださったケアマネジャーや福祉用具事業者担当者、そして開発してくださっている皆様に感謝しました。

排泄に関する援助をする際に忘れてはいけないことは、排泄を他人に頼らなければならない、これまでどおりにできないという本人の辛い気持ちです。
また、介護で最も辛いのは排泄の介助でもあります。
支えられる人、支える人、両方の立場にさりげなく配慮しながら、タイミングを外さないでやさしい排泄環境を整えたいものです。

さて、利用頻度が減った我が家のトイレは少し寂しそうです。勿論状態が良く歩行が安定しているときには通常のトイレを利用しています。それが生活リハビリです。

皆さんも福祉用具を上手に活用し、生活の質をいつまでも豊かに保ちましょう。
両親の話はひとつの例ですが、もし排泄のことで困ったら、遠慮せずに担当のケアマネジャーに相談してみてください。

脱水症状の見分け方

カテゴリー: ノウハウ

先週帰省した際にちょっと脱水傾向がみられた父(88歳)。
高齢者にこの暑さは堪えます。

昨日、気遣いながら郷里に電話をかけてみると・・・

「凄い暑さだから、熱中症に気をつけなさいよ」
おっと、おっと 久しぶりに聴きました。
川上先生(医師)の力強く、懐かしい声でした。

先を越された私でしたが、
「そうね、水分をこまめに摂って気をつけるね。ありがとう。」

人間は心配されるよりも、誰かを心配して気遣いできることが生きる力に繋がりますね。
遠方の娘を心配できる状態にまで回復していて安心しました。
とはいえ、日頃からの脱水対策や予防は大切です。

先日も「素人でも脱水かどうか見分けることができるのかな?」
こんな質問をいただきました。
今年は周囲でも「まさか自分が…」と若い人でも脱水状態となり熱中症にかかっています。

脱水症であるかどうかは、本人の身体状況と環境要因この二つの側面から見てください。

 

【身体の状況】
<全身をよく観察しましょう>
□ いつもより元気がなくぐったりしている
□ 皮膚がカサカサしている 唇、舌、腕、腋下など
□ 皮膚の弾力性がない
□ いつもより身体が熱い
□ 顔色がすぐれない
□ 意識が朦朧としている
□ 頻脈

<会話からも情報を得ます>
□ 食事や水分をとっているか
□ トイレの失敗や億劫などという理由から水分を控えていないか
□ 何かをする気力が落ちていないか
□ 喉が渇いているか(高齢者の場合自覚がなくなりやすい)
□ 嚥下障害がないか
□ 高圧利尿剤など服薬中の方は適切にできているか〔飲みすぎていないか)
□ 下痢や嘔吐などをしていないか
□ in(飲食)とout (排泄、汗など)のバランスの不均衡がないか

【環境要因】
<室内の様子を五感で感じましょう>
□ 室内の気温、湿度
□ 光や風の動き
□ 扇風機やエアコンが直接当たっていないか
□ 水道や冷蔵庫までの動線 が確保されているか(自分で動ける場合)
□ 介助者の知識や理解、及び体力低下などはないか


日頃から室内を涼しく整え、お茶やミネラルイオン飲料やスポーツドリンクを少しづつこまめに取るようにしましょう。

水はわたしたちの体の源。
高齢者であってもちびちびとこまめにたっぷりと、一日1,000~1,500cc程度は必要です。
郷里の母は塩と砂糖を調合した命の水を、たっぷりと冷蔵庫に常備しています。
水分を好まない場合にはスイカや桃などの果物、ゼリーなど水分を多く含む食品からも摂取できます。
発熱、下痢、夏場の脱水症状時の水分、電解質補給に適した経口補水液(参考:経口補水液 OS-1)なども市販されています。すでに脱水の傾向がある方の改善にむいています。

飲み込みが難しい方には、水分にトロミをつけ飲みやすくするトロミ剤なども活用できます。
また、手軽にいつでも水分を撮れるカップや水筒などの工夫も必要です。
ワンタッチでストロー付きの水筒なども便利ですよ。
吸湿、吸汗効果の高い木綿やガーゼ素材などの天然素材、アロハシャツや甚平など、ゆったりとしていて通気性の良いデザインの服を選びましょう。

高齢者でなくとも体内の水分が不足すると血液がどろどろになり、脳梗塞や心筋梗塞をおこしやすくなります。
先日、40代の息子と同居していた両親が熱中症で亡くなるという悲しい事件を耳にしました。
日頃から声をかけあい、何だかおかしいと感じたら近くにいる専門家に早めに相談しましょう。

この夏も美味しい水をたっぷりと取ってくださいね。

 

近所の花火大会より近所の花火大会より近所の花火大会より

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ワサビです。
先日【gooヘルスケア:介護用品の上手な活用で介護生活を豊かに】が配信されました。
ぜひご覧ください。(バックナンバー一覧はこちらから)

介護用品の上手な活用で介護生活を豊かに

本人の自立を助け介護者の負担を減らす、在宅介護の強い味方

何が必要なのかをしっかり見極めて選択しましょう

 前回の「高齢期の住環境を整えるリフォーム」では、高齢期には体の状況に合わせて住環境を整える必要があることを書きました。住環境の整備において、リフォームとともに導入を検討したいのが、福祉用具などの介護用品の活用です。

 福祉用具とは、車いすや介護ベッドなど加齢や病気などで低下した身体機能を補って日常生活の自立を助ける用具(機器)、義肢などの補装具、食事や身支度など日常生活動作を補う自助具などのことをいいます。この福祉用具を含み、紙おむつや介護食品など、介護に役立ち広く使用されているものを介護用品と呼んでいます。今回は、介護用品の上手な活用方法についてご案内します。

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ワサビです。
先日【gooヘルスケア:高齢期の住環境を整えるリフォーム】が配信されました。
ぜひご覧ください。(バックナンバーはこちらから)

高齢期の住環境を整えるリフォーム
~リフォームを考えるうえでの大切なポイントを紹介~

住み慣れたわが家で最後まで自分らしく暮らすためには、心身の変化に応じた住環境整備が必要です。

高齢期には体に合わせて住環境を整えるという視点が必要

 住まいは暮らしの拠点です。高齢になったからこそ住み慣れた地域に、愛着のある自宅に、長く安心して住み続けたいと願う人は多いでしょう。ところが、加齢により身体機能が低下したり介護が必要となると、住み慣れた住まいにも不便や危険が生じることをご存知でしょうか。

 高齢者の死亡原因では、家庭内事故が交通事故よりも多くなっています。「退院といわれても自宅では生活できない」「お風呂やトイレで転倒しかけた」などの声をよく耳にしますが、危険な箇所をそのままにしておいては、自宅で転倒・転落したり、入浴中に溺れるなどの事故につながる可能性があります。

 長年暮らしていると、住宅に大きな手を加えるという発想は起こりにくいものですが、高齢期には体に合わせて住環境を整えるという視点が必要になります。今回は高齢期の暮らしの拠点である住まいの住環境を整えるリフォームのポイントについてご紹介しましょう。

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先日【gooヘルスケア:認知症高齢者の症状と接し方・心構え】が配信されました。
2008年より定期寄稿させていただいていますが(バックナンバーはこちらから)、今回のテーマは前回に引き続き「認知症」です。
記憶や判断力が低下する認知症という状態は、誰にとっても身近な問題です。
医療や介護の現場でケアをしてきた私は、認知症について最も怖いのはその病気ではなく“無知と無理解”だと感じています。
皆さんは認知症という言葉に何を感じますか?

私は現代を生きる人々の“心のメッセージ”を感じます。
病気になる前に、介護になる前に、早い段階から知ってほしいことです。
皆様がほんの少しでも本当のことに近づいていただけましたら幸いです。

● 認知症高齢者を理解するために
http://health.goo.ne.jp/column/healthy/h002/0168.html
● 認知症高齢者の症状と接し方・心構え
http://health.goo.ne.jp/column/healthy/h002/0174.html

いつもお読みいただいております読者の皆様、ありがとうございます。
今回も介護体験者の声をヒアリングしながら溢れる情報をコンパクトにまとめました。
こんなことで困っているなど、何かリクエストがありましたらお声掛けください!

さて、明日は仙台で介護講演とパネルディスカッションです。
働く方々へのメッセージを鞄につめて、東京発はやぶさ3号で東北へ行ってきます。

7月25日は認知症、30日は介護入門編のセミナー(企業従業員向け)講師を、日本橋で行います。一歩ずつでも前へ進みます。

小さなケアの相談

カテゴリー: ノウハウ

 相談業務の責任者として声をかけられてから試行錯誤しながら作成した介護相談は、1999年の無料対応から出発し、現在ではとても高額な相談料となりました。ご相談内容から問題点を明確にしアセスメント、支援の目標をきめ、相談者が自ら判断選択できる為のサポートを行い、フェイスtoフェイスで問題解決に共に望みます。相談にみえた方が理解しやすい言葉で資料に整え、その方の暮らしにそったオリジナルを提出します。

 こちらが大きな相談だとすると・・・・私は最近よく小さな相談対応をしています。

 先日、故郷での母と私の会話です。

母 

「昨日○○さんにあったら、おばあさんの介護でとっても忙しいのに図書館で一日中勉強していたそうよ。おばあさん、ひどい便秘らしいの。認知症のお姑さん抱えて大変そうだわ。何とかならないのかしら。」

私 

「便がでないんだ、それは大問題、本人も家族も相当困ってるね。排泄問題って最も大切なことだものね。その悩みって担当のケアマネジャーやデイサービスのナースや介護士に話したのかな?」

母 

「さあ、話してないと思うわよ。どうして?」

私 

「そういう時こそケアマネジャーの出番なんだよ。○○さんにそう伝えてみて。」

母 

「あら、そうなの。そんなこともケアマネジャーに相談していいの?」

私 

「話していいの。排泄のコントロールってとっても大事だけど難しい。特に排便は健康に直結するし、そもそも体内の水分量や筋肉が減り腸の蠕動運動っていう運動が弱くなる高齢者には便秘で悩む方がとっても多いの。どこに問題があるのか、どんな方法で解決できるのか、専門的な知識も必要だから、家族だけで考えずにプロの力も同時に使ったほうが早道だよ。
・・・・最近、おばあさんは何か排泄で失敗して怒られたりしたかな?」

母 

「そうそう、先日大きな失敗をしてついつい怒鳴ってしまったみたい。」

私 

「そう・・・それでお水を与える量を控えてしまっている可能性もありそうね。おばあさん自身も萎縮して控えてしまっているかもね。」

母 

「わかったわ、それじゃあ明日早速ケアマネジャーに相談するように伝えてみるわね。」

私 

「うん、それが良いよ!話してみてね。
あ、待って。その時にこの情報を伝えるとよいよ。今メモするね。」

  【 MEMO 】

  1. 排泄日誌の記録を
    排便、排尿のあった時間帯、飲水の時間、量、食事を観察して数日間メモしてください。できる範囲でよいので。(水分は一日1,000CC以上は必要、水分がとれなければ果物でもOK)

  2. おばあさんが以前から便秘を解消できた食物はありませんか 食物繊維を含む食品など活用を

  3. おばあさんの過ごしている部屋からトイレまでの通路・トイレ内の環境の確認
    歩きにくくないか、動きやすいか、暗くないか、安全か等の確認 
    トイレにいきやすい環境を

  4. おばあさんの着ている洋服や下着orオムツは、着脱しやすいか、衣類と動作の確認

  5. ホットタオルで温湿布 お腹を「の」字に時計回りにゆっくりマッサージ

  6. 一定時間に目覚め 適度な運動を

  7. 本人がリラックスして排泄しやすい気持ちとなるように心がけて

私 

「2、3日の排便、排尿、食事がわかると、どこにどんな問題があるかわかりやすいのでケアマネジャーや介護スタッフも対応を考えやすくなるからね。これがないと生活状況がみえないので下剤を処方されて終わりとなってしまうこともあるから。あと、からだだけでなく、周辺の環境も大事なんだよ。それでもだめなら、私が直接訪ねるからまた声かけてね。」

母 

「OK!」

・・・それから数日後 嬉しい便りが私に届きました。

母 

「○○さんに会ったら大きな声で私を呼ぶの、川上さんあったのよあったのよ便が。あのメモで確認したら水分を控えていたことがわかったから少し試してみたの。その他もメモどおり確認したの。そうしたら長く苦しんでいた便秘が解消されてもう嬉しくて。何よりも本人が一番楽になって喜んでいるの。助かったわ、本当にありがとうございました。由里子ちゃんにお礼を伝えておいてね。」

 初夏、両親が大切にしてきたちいさな町での小さなケアの相談、私もとっても嬉しくなりました。
様々なことが自分の力ではできなくなってしまうことの多い高齢期。私たちは当事者の気持ちに変わることはできませんが、私たちにもできることがあります。この町で暮らす人たちにケアからケアを伝えましょう。周囲に便秘の方がいたら、さりげなくご家庭で試してみてください。

 日本コンチネンス協会では排泄に係る相談を行っています。心強い味方です。私も以前、排泄で困っている方の力になれる為にとコンチネンスアドバイザーの研修を受けましたが大変参考になりました。研修の事前宿題には自分でオムツをつけ排泄を試みるなども。

ホームページはこちら↓
【NPO日本コンチネンス協会:http://www.jcas.or.jp/-profile.html
相談窓口 TEL:03-3301-0725  FAX:0761-23-7307

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