ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

Flute Gathering 2019

カテゴリー: 日常

11月10日(日)天王洲アイルKIWAにて、2019インディアンフルート発表会「Flute Gathering2019」が行われました。
目覚めた朝は快晴、天王洲アイルの運河沿いは人の流れで賑わっていました。
さあ、今年もドキドキしながら自分チャレンジです。

今年私が選んだ曲は久石譲さん作曲、宮崎駿さん作詞の「君をのせて」。
思い出のある大好きな曲です。
この曲を吹きたいです、とマーク先生に伝えた時、マークさんは「これは良い曲を選びましたね。僕も吹きたかった曲です。最高音が足りないけれどなんとか作ってみましょう。」とのコメント。
やった~!!!好きな曲を奏でられるって本当に幸せです。

さあ 出かけよう ひときれのパン 
ナイフ ランプ かばんにつめこんで
父さんが残した熱い思い 
母さんがくれたあの眼差し 

地球は廻る 君を乗せて 
いつかきっと出逢う 
僕らを乗せて

一部のソロ曲、“いつかきっと出逢う僕らを乗せて“ が私のこの曲に馳せる思い、テーマです。

2部のトリでは高校時代から長いおつきあいの友人との初アンサンブル「トウモロコシの乙女」。
思っていた以上に難しかったのですが、秘密練習の成果かなんとか曲になりました。感激です。

髪飾りは1部と同じく山梨の空を舞う天然の鳥の羽を使って、横浜の友人達が手作りしてくれました。
トウモロコシの精霊をイメージしたのですが・・・?
愛情がいっぱいで嬉しかったです。

1部も2部もどちらも演奏は間違いや失敗ありでしたが、吹き終えた瞬間の嬉しさは格別。
今年もフルートレッスンに通い続け(皆勤賞!)、例年以上の忙しさの中でも出演できた奇跡に感動です。

私にとって音楽の時間は、日頃のスイッチをオフに切り替える大切な時間。
音楽という最高の友人にありがとうという想いを伝える時間でもあります。

発表会最後のマークさんのコメント「上手に吹こうというのではなく、その曲の一部に自分がなったように」という言葉がとても心に残りました。
間違えないことは大前提ですが、私がフルートからインディアンフルートに笛を持ち替えた大きな理由がそこにあるからです。
想いを乗せる、また来年にむけてチャレンジしたいと思います。

応援にきてくれた皆様ありがとうございました。
ドリンクを片手に笛の音を楽しめたでしょうか?
今年は過去最高のお客様入りだったそうです。
出演者の皆様どきどきしましたね、お疲れさまでした。
そして一生懸命に練習した曲を聴かせてくれてありがとうございました。
ステージを準備してくださったスタッフの皆様、そしてマーク先生ありがとうございました。

最後は講師マーク先生の演奏。
いつかあんな風に自然にステージに立てる日が来るのだろうか・・・。
私と笛の物語はまだまだ続きます。
インディアンの人たちは、どの部族でも「物語」を大切にしているそうです。
大切なことを物語から学んでいます。
人生は一度きり、私達も、わたしの命の美しい物語を紡いでいきたいですね。

ココペリ倶楽部課外レッスン2019

カテゴリー: 日常

年に一度のインディアンフルート「ココペリ倶楽部」課外レッスン。
今年は信州の富士見に足を伸ばしました。
出発日の朝、4時30分に起床。
前日は大阪出張で帰宅が遅かったためちょっと緊張感ありましたが、寝坊することなくリュックに笛を詰め込んで新宿駅からあずさ号に無事乗車。快晴の富士見駅に到着しました。
いつもとは異なる装いに心も弾みます。

ゴンドラリフトに乗り入笠山の1,780メートルまで一気に登り、りんどう、吾亦紅、トリカブトなど色とりどりのお花が咲く広い湿原を散策。
高原にはやさしい秋風が吹いていました。

課外レッスンの目的は自然の中で音を奏でること。
早速森の中でのレッスンです。
この日はいつもの即興演奏のみならず、即興とハーモニーというマーク先生からの課題???に戸惑うココペリ隊員。む、む、難しい!!
でも、上手くハーモニーとなった時の気持ちよさ・・・。案外楽しい。
この日の夜、振り返って感じたことは、私は誰かにあわせてハモることが好き。

その後、山頂まで登りたい有志は登頂を目指しました。
ここまで来たら登りたい、登るでしょう。山が私を呼んでいる!
マークさんの後に続き、後方からの健脚な皆さんに見守られながら、なんとか登頂に成功です。
確かに演奏に必要な心肺機能はめちゃめちゃ鍛えられているとは思うのですが、「今年は全くきつくないですよ。」って・・・また騙された?私にとってはとてもきつい。(苦笑)
だからこそ山頂にたどり着いた時の感動は言葉にはできません。
この日、ささやかながらも1,995m入笠山登頂。
今年も由里子チャレンジができました!
快晴の入笠山の山頂は360度の大パノラマ。写真私の後方は八ヶ岳連峰です。
「あ~空よ大地よこの瞬間よ、ありがとう。今の気持ちを忘れないでいたいよ~」

その晩は蝋燭の灯りを囲んで森のロッジでのトーキングサークル。
森は眠っている時間です。
この日のトーキングサークルも、これまで私が体験した中で最も印象深いトーキングサークルとなりました。
本当の自分に耳を傾け語る。日常生活ではありそうでない時間です。
ここでは情報発信はしなくてよいのです。
テーマはありませんが、今回はマークさんのお話に続き自分と音楽の関係を語る時間となりました。それぞれがインディアンフルートとの出会いがいかにプラスになっているかを聴くことができほっこり。
ストーブで温められた空気、あったかいルイボスティー、人間の声と耳に癒やされた森の夜でした。

翌朝はマークさん一押しの曹洞宗瑞雲寺さんへ。
根田住職さんのお言葉を聴き座禅体験をしました。
ヨーガの瞑想とは異なるためちょっと戸惑いましたが、心の歪みを治す40分の座禅体験は清々しく、できるならば習慣化したいと感じた次第でございます。
座禅後の即興レッスンで皆のハーモニーが大きく変わったことにはびっくり。
座禅効果ってすごいかも!
根田住職さんからは人生における「呼吸」の重要性を学びました。
ありがとうございました。

座禅の後はアルパカ牧場へ

解散後は前日の夜、星空が見えなかった「望郷の丘」へ遊覧カートで登り「創造の森」から富士山、北岳、奥穂高岳、そして昨日登った入笠山の夕景を望みました。
感動です。森の中で啄木鳥が木をこつこつ叩いている音が聴こえてきました。
わお!「おーい、啄木鳥さん、私に一本上等なインディアンフルートを作っておくれ。」

毎年、楽しみな課外レッスン。
先生、縦笛に魅せられた仲間達、大自然からパワーをいただきました。
ありがとうございました。
人生は一度きり。これからも私なりの冒険心を大切にしたいと思います。

6月の風景

カテゴリー: 日常

6月雨の季節、皆様お元気でしょうか。
蒸し暑い季節は体調管理などに注意が必要ですが、
雨の音に耳を傾けるのもよい時間ですね。
ちょっと一休み、ほっと和む風景と言葉をお届けします。

雨 八木重吉

雨の音がきこえる
雨が降っていたのだ
あのおとのようにそっと世のためにはたらいていよう
雨があがるようにしずかに死んでいこう

私は、雨に打たれるほどに美しく咲く紫陽花の姿が大好きです。

急ぎ足で大崎での仕事に向かう途中、青い紫陽花が和ませてくれました。

鎌倉山、静かに咲く白い紫陽花は6月の妖精のよう。

愛らしい色の紫陽花は心をほっとさせてくれます。
昔、こんな形の水泳帽があったなぁ~。

早朝の山中湖。わかりますか?
「逆さ富士」と「逆さ白鳥」が2つ並びました♪♪

白鳥さん、近寄ってきて自慢げに見せてくれました。
白鳥さんは湖面に映る姿が自分だとわかっているのかな?

静かな湖畔。湖のむこうから富士の山がこちらを見ています。

冬から春へ、春から夏へ。
日本の四季の移ろいが私は大好きです。
今、私はひとつのゴールにむかって懸命に頑張っています。
ハードな毎日ですが、散歩する、月を眺める、花を感じる、新鮮な季節のものを食する…。
合間合間に小さな心のリフレッシュは大切ですね。
介護と同じく長続きのコツだなぁと年齢を重ねるほどに感じます。
そして「やりきる」という強い“気”も同様に大切ですね。
いずれにしてもチャレンジできる今に感謝です。
皆様もどうぞ季節を感じながらご自愛ください。

マークさんが由比に

カテゴリー: 日常

インディアンフルートの恩師であるマーク・アキクサさんが5月19日に4thアルバム「Elk Dreamer」をリリースしました。
全曲インディアンフルート無伴奏ソロアルバムです。

Elkとは鹿。Elk Dreamerとは、エルクの夢をみたメディスンマンのことで、このアルバムのテーマは愛です。
森の中でエルクに出逢い、インディアンフルートの音で語り合っているような情景が私には浮かびます。月や風や森を感じます。

偶然にも、我が故郷の隣町、蒲原「よし川」で5月22日ライブ開催の案内を目にしました。
なぜこんな小さな町に!とびっくりだったのですが、私の母の「隣町まで来てここに来ないなんて。なんとしても立ち寄っていただいて、冥土の土産にもっていくわ!」との強い願いにより、なんとマークさんが、母が1人で暮らす自宅に立ち寄ってくださったのです。

東京テレビの撮影が、東京から静岡まで新幹線に同行取材した時も驚きましたが、人生思いがけないことがあるものですね。
秋から足の痛みで心細くしていた母も大喜び。10歳以上は頭も心も若返っていました。

自宅から徒歩1分 安藤広重美術館(旧由比本陣)の前で。
マークさんのTシャツ3人お揃いです。

嬉しそうな母。
いつも東京レッスンでお世話になっているマネジャーのミナさんも一緒に
天国の父も仲間に入り記念撮影です。
本当に我が家に来てくれたんですよね。今でも夢のようです。

その晩、蒲原の「よし川」には私の同級生や母のお友達も集まってくれました。
マークさんのアリゾナや屋久島でのお話と演奏に、皆引き込まれていました。
新しいアルバムの曲も聴くことができ、私も大満足。
故郷で聴く笛の音にエールと癒しをいただいた一日でした。

マークさん、ミナさん、旅の途中、由比にお立ち寄りいただきありがとうございました。
薫さん(母)友人達、よし川様、皆様、心にすっと入る笛の音、楽しかったですね。
ありがとうございました。
この日のライブの半数以上を集客した母は、その後「生きているといいことがあるわね~。みんなにマークさんの本物の音楽を聴いてもらえてよかったわ。」と写真をにこにこ眺めています。

さて、5月には新しい音の笛も仲間入り^^。
木は手に触れるだけでもとても気持ちが良いのです。素材はメイプル。
忙しい毎日ですが、仕事も音楽も楽しんでいます。

4月 母のバースデープラン

カテゴリー: ノウハウ, 日常

春爛漫、みなさん今年のお花見期間は長かったですね。楽しめましたか?

桜咲く4月は母の誕生日でした。
昨年の秋から歩行困難となり日常生活に支援を必要とした母。
心配しましたが、運良く素晴らしい整形外科クリニック、医師、理学療法士に出会い、リハビリを重ねることにより回復の兆しがみえてきました。
私も東京⇔静岡、郷里での支援を続けました。

「お花が咲く頃になったらお誕生日祝いにゴルフ場に行こう!」
母が父と共に40年通った馴染みの富士ロイヤルカントリー倶楽部にて、パターを行うことを目標に掲げていたのですが、母の頑張りもありとうとう実行に至りました!(やったーやったー)

右がパターを持つ母、左が私(ちなみに私はゴルフはしません)

母は父の介護開始とともに長年の趣味だったゴルフは中断しました。
父が転倒したのは亡くなるまで協議委員長を務めたこのゴルフ場でした。
10年ぶりにゴルフ場でパターを握る母。(涙)
なかなかの腕前を見せ、アテンドしてくださった長年お付き合いのプロも私も驚きました。
体が覚えているとはこういうことですね。
勿論、もっとも喜んだのは母。見たことないほどいきいきとしています。

あらためて”楽しみの効果“ってすごいですね。
喪失体験が多くなる高齢期ですが、自分自身の心身の機能が低下した時、もう一度行ってみたい場所、逢いたい人、やってみたいこと、なんとしても継続したいことなどがある!というのは幸せなことですね。
どんな人生を創るかは本人次第です。
富士山も桜も見守ってくれています。

山梨から車で移動。
帰り道は故郷の街の高台から青い駿河湾を見下ろしました。
母「やっぱり由比が1番いいわね~。ここが世界の中心よ~。」
お誕生日の声です。田舎の人は田舎が好きなんですよね。

心優しき釣り人が、昨日伊豆で釣ったばかりの新鮮な鯛を誕生日のお祝いに届けてくださいました。

同じく心優しき耕し人が、タラの芽、ウド、花筏などなど摘みたての山菜をたくさん届けてくださいました。
野菜のパワーに圧倒されました。嬉しい!

日頃、天ぷらはあまりいただかないので(揚げ物も基本しません)、上手に調理できるか心配でしたが、やらない訳にはいきませんね!
いただいた新鮮な食材を使って母の誕生日祝いの食事を作りました。
新鮮な香りがする野菜たちが「春がきたよ~」と教えてくれているようで触れているだけでもワクワクします。
豪華な食事よりも、旬の野菜の味そのものを活かし、シンプルにいただけることが何よりものご馳走です。

歩くこと、食べること、今があること、応援してくれる人がいること、
冬が来て春が来て、夏が来て秋がくる、季節の巡りと恵みに感謝です。

お誕生日おめでとうございます。そしていつもありがとう。
82歳の母へ 由里子より

【ワンポイントアドバイス】
「フレイル」という言葉をご存知ですか? Frailty=虚弱を指します。
今回、母は一時的な関節の炎症による歩行状態の低下でしたが、要介護状態に突入かとひやひやしました。
このように病気により活動性が低下すると一気に筋力も気力も落ち、動くことが困難になってしまいますね。
病気や災害、親しい人との死別などの喪失体験などにより、生活機能の低下をきたした状態をフレイルといいます。健康な状態と介護の状態の中間です。

高齢期には、フレイルに早く気付き、正しく治療や予防をすることが大切です。
体重減少、疲れやすい、歩行速度の低下、握力の低下、身体活動の低下、この5項目に気をつけてみてください。
日頃から栄養、社会参加、身体活動は大切にしたいですね。
そしてなにか変化があった時、あきらめないで治療する、相談するなど工夫してみてください。

今回は母の友人の医療機関情報が大変役立ちました。
ご自身も突然歩けなくなった体験をお持ちで痛みを共有できるお友達です。
勇気を持って「私困っているの」と周囲に相談する、声をあげることで助けられますね。

川上セミナー資料より(クリックにて拡大)

東京大学高齢社会総合研究所の飯島勝矢教授がフレイル状態の高齢者が元気に暮らすための対策を広げようと奔走しています。
各地でフレイルサポーターが生まれ、住民同士フレイルチェックを実施し楽しく予防しています。
健康づくりや街づくりが変化してきているのです。
「東大が調べてわかった衰えない人の生活習慣」「健康長寿 鍵はフレイル予防」など様々なエビデンスが飯島教授から発信されています。ご興味のある方はのぞいてみてくださいね。
まずは心の持ちようが大切です。
皆様の毎日が明るく健康でありますように。

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