ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

2022年 秋のご報告

カテゴリー: 日常, 活動報告

10月、静岡の友人から届いた夕暮れの美しい冠雪、富士山です。
実りの秋、食欲の秋、芸術の秋、ご無沙汰してしまいましたが、皆様お元気でしょうか。
今年は風の年とも言われているようで、様々なことが起こりますね。
なかなか気持ちも落ち着きませんが、健やかでありますように、明日が良い日になりますようにと日々お祈りしています。

9月、10月はセミナーが続きました。
9月はファイナンシャルプランナー講師と共に在宅介護と施設介護の比較をテーマにセミナー講師を務めさせていただきました。
ご依頼いただきました企業様に出向いてのオンラインセミナーです。
本年もあらためて介護(在宅・施設)の費用やケアプラン、介護の違い、仕事と介護を両立する上で働く人への影響、課題などを、学ばせていただきました。
寄せられる沢山のご質問もとてもリアルで参考になりますね。

9月、10月はUR都市機構、URコミュニティにて新任生活支援アドバイザー研修や認知症サポーター養成講座です。
職員の皆様もオンラインにすっかり慣れ、手際よく遠隔にいる皆さんに大切な情報を発信することができました。
一人でも多くの方が、人生の有限性を自分ごととして感じ、自分ができることを考えていただけたら嬉しいです。
共に活きられる社会の一歩だと思っています。
企画、運営の皆様、貴重な機会をいただきありがとうございました。
さまざまな職種が横に手をつなぐ、多職種連携が必要な時代ですね。

オフのお話も少しご紹介です。
私にとって大きな節目となった2022年10月の休日、故郷の幼馴染と静岡からひかり号に乗車。
日本らしい場所、京都に足を運びました。
友人から世界文化遺産である上賀茂神社でのコンサートチケットをいただいたことがきっかけでした。
夕刻からのコンサートはすでに肌寒かったのですが、幻想的な上賀茂神社の姿と、「そうだ京都いこう」のCMで流れる「私のお気に入り」という曲と、空に浮かんだ月の美しさが印象に残りました。

上賀茂神社クラシックコンサート 
バイオリンとフルートとチェロの音色が響きました。
宿泊先のホテルグランヴィア京都の部屋から

二人共大忙しの日々、彼女と京都に出かけたのは中学3年生の修学旅行以来であたったことに気づいたのは出かける前日。
15歳の修学旅行では、握りしめたお小遣いを、初日に衝動的に入ったお茶屋さんや湯豆腐屋にてほとんど使い果たした私達。
何故か思い出に残る写真が何もない私達。
あれから何度も転びながら大人になりました。月日が経ちました。
自分で働いて稼いだお金で旅を計画しできるようになったなんて、なんという月日が経ったのでしょうか。
この旅は、それだけでも感動的な時間でした。

明日からまた頑張れます。
皆さんも季節の移ろいをお楽しみください。

新しい働き方、はじまりのご挨拶

カテゴリー: ご挨拶

ご挨拶を申し上げます。

2022年10月1日より、品川にオフィスのある株式会社NSFエンゲージメントに入社いたしました。
介護コンサルタントを務めます。
NSFエンゲージメントは、これまでも大変お世話になった企業です。
勿論、とても勇気のいることでしたが、私を受け入れてくださる皆様に感謝し感動しています。

2011年よりフリーランスケアコンサルタントとして道なき道を歩んでまいりました。
これまで小さな小舟、結人を支えてくださった皆様、結人をお読みいただきました皆様、ありがとうございました。
ご理解をいただき、今後も川上由里子個人事業、UR都市機構の業務も続けて参ります。
機敏さは無くなり、だいぶほっこりと丸くなりましたが、いつものわたしらしく、明るく一歩一歩と前に進みたいと思います。
どんなチャレンジができるのか大変楽しみにしています。
これからも変わらずにどうぞ宜しくお願い致します。

ご挨拶の掲載内容は私自身の見解であり、必ずしも所属する企業や組織を代表するものではありませんので、ご了承ください。

「ゆうゆう10月号」老親と暮らすということ

カテゴリー: 活動報告

ゆうゆう10月号」の特集記事「親と私の幸せ老後計画」にて、主婦の友社様の読者から寄せられたご相談にお答えしています。
テーマは「老親と暮らすということ」です。

読者からのお便りはご相談と異なり、詳細な背景が見えない状況でのご回答ですので、お役に立てたかな~といつもドキドキしますが、何かひとつでも発見やヒントが見つかれば幸いです。
大変読み応えのある雑誌ですが、私の他にもファイナンシャルプランナーによるお金のこと、住まいの専門家による高齢者住宅と、本号の特集は必見ですので、ぜひお近くの書店でお手に取っていただければと思います。


今日は都会を少し離れ、空気の美味しい森の中へ来ています。
蝉の声も少なくなり、空の色や雲の形は秋の気配ですね。

朝の散歩中、未だ若い新鮮な松ぼっくりを発見しました。
ぎょぎょ 茶色くない!?大きくて新鮮でかわいい!!
朝露を浴びてきれいです。
私達の手が届かない自然は、どこか神聖で良いですね。

大切なことが変化する目まぐるしい日々でしたが、自然も刻々と移り変わっています。
その気配を感じられることができると、私は幸せだな~と思います。

離れた場所からも今がんばっている友人や家族、多くの人々を応援しています。
そして、私につながるすべての人に、ものに感謝しています。
皆様もゆく夏をお楽しみください。

暑い夏の過ごし方

カテゴリー: 日常

猛暑続きの毎日、今年はなかなか堪えますね。
先日、お買い物をしました。

アメリカ、ハイ・スピリッツ社
Odell Borg (オーデル・ボーグ)氏制作のHigh ”D” Walnut

ネイティブアメリカンフルートのHigh D管 Walnut(胡桃)38cm
普段よく使うAよりも高音のフルートです。
以前から手に入れたかったのですが、なかなか簡単には購入できず。
加えて新型コロナ感染の影響により、現地工場での人材不足にて日本への輸入も減り、笛の値段も急激に高騰しました。(涙)

能見台にあるネイティブ・アメリカンフルート輸入元、ジャッキープランニングオフィスに問い合わせると、現在在庫はゼロ!
しかし、運良く来週2本だけセドナから届きますよ、とのこと。
で、即、「買います!」

数日後、その笛は簡素な段ボール箱に大事そうに詰められやってきました。
海を超え輸入されたばかりのフルートを手にし、よろしくねとご挨拶。
息を吹き込み、音色を確認し、木の感触を感じ、嬉しくて、嬉しくてニコニコ。
どうしてこの木の楽器はこんなにも私を癒やしてくれるのか不思議です。

こちらが息を吹き込む側。
ちいさなバードが革紐でしっかりついています。
民族楽器ですが音程もきちんとしています。

こちらが笛の下の部分です。音はとてもよく響きます。
残りの1本はココペリ倶楽部の友人が即ゲット^^。
今年は11月に3年ぶりのココペリ祭りがあり、この笛と共に時間を過ごそうと思います。

早速、郷里でも新しい曲を練習♪
初めて吹く曲は、父と母と私が大好きだった曲。
1回吹くごとに上達していく様子を見て、母も楽しそうです。
以前このブログでもご紹介しましたダブルのフルートと同じ素材でできています。
仲間がやってきたよ〜♪。嬉しいね〜♪

陽射しの強い日には涼しい部屋で本を読みます。

ネイティブ・アメリカンの女性の精神性を知ると、日本人としての自分のアイデンティティは何なのかと自分を見つめる意識を持ちます。
悩み傷つきさ迷い、本を読み、自分をみつめるのは、10代の頃から続けてきたことです。
ネイティブアメリカンの言葉は楽器と同じように私の心にすっと入ってきます。

“・・・森の奥深くに、死者の国に通じる小道があるというのです。
若者はすぐに、その小道を見つけだそうと決心しました・・・。”

北米インディアンの「石のカヌー」を読むと、以前は吹くことができなかった少し悲しいカイオワ族のラブソングを吹きたくなります。

場所は静岡に飛びます。
この夏は郷里、飯田八幡宮の小さな夏祭りも3年ぶりに開催でき、盆踊りの太鼓の音、花火の音、子どもたちの声が夏の夜空に響いていました。
田舎は昔と変わらない風景が繰り返されます。

さて、今年の秋は元気な曲を吹きます。
大きな自然の一部であったこの木が語りかけてくる言葉を聴きながら。
生きているのは人間だけではないのですよね。
どんなに忙しくても暑くても、音楽と読書は欠かせません。
以上、私のとってもささやかな夏でした。
暑さに負けずコロナに負けずガンバリマショウ!

認知症を理解する・伝える 私の旅

カテゴリー: 思うこと
手摺木版画 保田温良さん「不忍池(東京上野)」

「認知症のセミナーを職員のために」と初めてお願いされたのは、今から15年前頃だったかと思います。
未だ社会は認知症に対しての関心も理解も薄い時代。
国策であるオレンジプランが始まったのも2012年です。

「認知症」という疾患に関心を持つ医師や看護師も当時は少なく、最前線の治療、医学や看護が注目されていました。
臨床の現場では、認知症の方が一般病床に入院すると、入院の原因となった疾患への治療が優先されます。
私自身も、医師の指示で認知症を患った人工透析療法中の患者さんに鎮静剤の注射を打つという役割を担った時の恐怖感は忘れられません。
患者さんの目は私を強く睨みつけました。
今思えば、打たれた方は私以上に相当の恐怖であったことと思います。 
認知症を患うとはどういうことなのか?望まれる治療やケアは?相手の立場になるってどういうこと?どんな説明なら通じるの?どんなふうに感じているの?同じ人間なのにわからない。
心のなかにもやもやした感情が残り続けました。

私は、ナースとしての臨床経験を13年積んだ後、自分の意思で地域の「認知症の人を抱える家族の会」を探し出し入会。
ご家族と様々な施設や病院を訪問しボランティア活動をしました。
NPOの訪問介護事業所でもボランティアヘルパーとしても参加し、認知症の方の暮らしやケアの実態を学びました。
ナースなのだからそのぐらい知っているでしょう?と思われる方もいるかもしれませんが、いえいえ、医療者で認知症のことを正しく理解している方は少ないのです。

その経験ですさまじい実態を知ったときの衝撃は大きなものでした。
なぜ、経済大国日本でこのようなことが生じているのか。
うつろな目をし、同じ髪型、同じ格好をし何もしないで無機質な灰色の空間で過ごしている高齢者とケアする人たち。
なぜ?なぜ?なぜなのーー???!!!豊かな国とは何?これってなんかおかしい!!何かできることがあるはずでは!!しなくてはならないのでは!!
その時の私の魂の叫びが、今日の活動につながっています。

私はその後、認知症に関する学びをコツコツと続けながら認知症に関する情報を支える側に発信し続けています。
自分の家族も認知症となり、支える家族側の経験もしました。
悲しみと感謝の毎日でした。父は私に人間の生き様を知る時間を与えてくれました。

6月以降、企業での認知症セミナーが続きました。
オンラインでの発信となりますが、ある企業では、受講希望者数が700名以上となり嬉しく感じています。
より多くの人に伝えることができる機会に心より感謝しています。
認知症サポーターもこれまでに約1500名を産むことができました。

全国の市区町村ごとに「認知症ケアパス」↓も作成され(実施率は88.4%・2020年実績)、誰に相談したらよいのか、医療、介護それぞれにどんなサービスがあるのかがわかりやすく道案内されています。Webサイトでの情報も充実してきました。

先日、地域の社会福祉協議会が主催された「後見制度・相続・遺言」のセミナーを聴講。講師の司法書士稲岡秀之先生の実務を交えたお話は、学びとともに人間としての暖かさを感じる場面が多く、やはり実例や実践は心に響きますね。

私自身も記憶力の低下をう~んと自覚する年齢となりました。
判断能力や記憶が低下していく…。
忘れたくないことがたくさんあるなあ〜と遠い目のワタシ。
自分の中に残しておきたい大切な思い出って皆さんはどんなことですか?
大切にしてきた人生の宝物を心に留め、自分自身の生きてきた旅路を回顧し愛することができるように、私達にはできることがあります。
そのことが、少しずつわかる社会となってきたことを私は本当に嬉しく思っています。
これからも自分ができることを探求し続けます。

小さな悩みやお困りごとは、勇気を持って誰かに相談することで、いつか誰かを支える知恵に変わります。
そして大切なことは人と人とのコミュニケーション。“対話”とわたしは感じます。
皆さん共につないでいきましょう。

~私が忘れたくないこと その1
看護師として働きはじめた頃の患者さんとの対話
東海大学病院10B病棟 22歳

大人の休日 好きな場所 藤野へ

カテゴリー: 日常

新宿駅から高尾行中央線に乗車し、相模湖近くの藤野へ。
週末プチ旅の目的は森林浴とネイティブアメリカンフルート奏者ガイネさん&クリスタルボウル奏者の海響さん(MIKI)のコラボ演奏会。
そして、映画監督でもある海響さんが、宇宙からのメッセージを受けて制作したという「愛の地球へⅡ〜宇宙が今私達につたえたいこと」の上映会です。

向かったのは「藤野芸術の家」。
これまでにも何度か訪れている藤野は、鳥がさえずり自然の息吹を感じる大好きな山里。
雲よ 空よ 山よ 鳥よ〜〜 う〜ん空気がおいしい!最高!

この大きな木の下が気に入り、ごろんと仰向けに寝転がりました。
視界は100%青空と元気いっぱいの緑の葉。

帽子とデイバックと水筒と本は、森に向かう休日の定番♪
燦々と降り注ぐ太陽さん、ちょっとまぶしいけれどエネルギーをありがとう!

興味深かった映画は、さまざまな国で暮らす人たちのインタビューで始まる静かな映画でした。
自分の生命にそったピュアな生き方、頭ではなく心から、そして宇宙から発するメッセージ、透明感のある美しい姿に驚きの連続です。
また、クリスタルボウルの音に導かれながらの妊婦と胎児のセッション、ヒプノセラピーも衝撃的でした。   

私達は誰もが役割を持ってこの地球にやってきました。
でも、そのことを感じ生きている人は少ないのではないでしょうか。
立派でなくていい、偉くなくていい、お金稼ぎができなくていい、皆と同じでなくていい、自分らしく本当に好きなことを行え、自分に与えられた役割をワクワクと楽しみながら懸命に生きる人生でありたいものです。

そのためにも、まずは他者ではなく自分自身を愛すること、というメッセージを映画からは受け取ります。
映画の後半、海響監督は小笠原の青い海へ向かいます。
今、この時代に、海の中の生物、クジラやイルカが私達に何かを伝えようと懸命になっているように感じました。
クリスタルボウルの音は全身に穏やかに響き、眠気も誘いますが、ご興味の有る方は是非HPをご覧ください。

当日いただいたチラシより 
さまざまなクリスタルボウルを演奏する海響さん

私の笛の師匠はMark Akixaさんですが、久しぶりにガイネさんの生の笛の音を聴きました。
ガイネさんの表現する音楽には、大自然やガイネさんのこれまでの旅路が感じられ、何度聴いても心癒されます。
フルート、ライアー、太鼓、全て手作り、素敵な生き方ですね。
今回はクジラの声を聴いて作られたというクジラチューンのライアーの音色も聴くことができました。とてもやさしい音階です。
私もいつかガイネさんに笛を作っていただきたいと思い、ターコイズの原石を一粒、あたためています♪

この青緑色のターコイズは、以前Mesa Collectionの ぬくみちほさんから購入。
ぬくみさんは「ナバホの大地へ」の著者でもあり、ネイティブアメリカンの文化や石に大変詳しく、またターコイズがとても似合う女性です。
私にとって石はお守り。
祈りと希望を込めて一粒をしっかり手のひらで温めるととても心が落ち着き、なにかを問いかけたりメッセージをもらったりもします。不思議ですね。

山に陽が落ち、藤野に暮らしている友人に声をかけ夕食時間を共に過ごしました。
フルート仲間の友人は東京から藤野に移住、この町に生涯住み続けたいと話してくれました。
仕事に通い、笛を吹き、畑を耕しています。とても彼女らしい選択です。
友人を見送った後は、テントの間をくぐり抜けお庭を散策。
それ以外はひたすら虫の音と藤野の空気を感じ、いつものように静かにヨーガと瞑想。
何もしない、持たないってよいですね。
翌日はバスでやまなみ温泉の露天風呂→カフェsyu散策→東京へ。

わたしは誰かと出掛けることも好きですが、気の向くままの一人旅も大好きです。
誰もが忙しい日々を懸命に生きています。
だからこそ時々は役割から離れ、自分のために休みましょう。
そして、皆さんの、私の毎日がワクワクとした自分らしい日々でありますように。

「仕事と介護の両立」研修

カテゴリー: ノウハウ, 活動報告

「仕事と介護の両立」研修に行ってきました。

冬から春にかけて、「仕事と介護の両立支援」のための研修が続きました。
先日、通い慣れた街に足を運びました。
都心の街にも春の空気が流れています。

70分の時間をいただきました。
介護は生活の一部。お困りごとは介護のみならず、住まい、お金、権利擁護、家族関係、仕事など多岐に渡り複合的です。
特に介護にお金がかかることをご存知ない方が多く、突然の混乱を招かないためにも、介護の実態、正しい情報、今からできることを伝えます。

介護費用負担を軽減する制度は、ご存知なければ利用することができない制度もあります。忙しい合間に自分で情報を得ることはなかなか難しいですね。
日頃からアンテナを張っておくこと、相談場所を知り備えておくことが大切ですが、地域の相談機関、「地域包括支援センター」の存在をご存知ない方もまだまだいらっしゃいます。
また、福祉や医療の専門職が対応する地域包括支援センターのみでは解決できない問題も多々あります。

公益財団法人生命保険文化センターの令和3年全国実態調査では、介護にかかる費用、初期費用74万円、月額83,000円、介護期間は5年1ヶ月です。皆さんどう思われますか?

勿論介護は100人100通り、個人差がありますが、介護保険(1割〜3割)対象の費用のみでは賄えないという意識は持っていたほうが良いですね。

私のご相談に多い介護保険外サービスは、保険外の家事支援サービス、見守りサービス、配食サービス、緊急通報サービス、などです。
最も費用が嵩むのは高齢者施設への入所や住宅改修です。

・運動・食事・趣味など健康を心がけ明るい生活を送る。(介護予防につながる)
・加齢を受け入れながらペースを落としてもクオリティは下げず続ける。
 (QOLを高める)
・家族、友人や地域とのコミュニケーションを心がけ、助け合える人間関係を心がける。
・困った時に助けてと言える、弱みをみせられる自分作り、関係づくり。
これも大事な備えですね。小さな私の心がけでもあります。

介護費用への備えとしては、公的介護保険の活用をする。
介護保険以外の民間介護保険も検討する。
支える自分が利用できる仕事と介護の両立支援保険に加入する。
働き方を変えながらも働き続ける。

様々な考え方やサービスが生まれています。
残念ながら老後は安心!といえる日本でありませんが、ひとそれぞれの工夫ができる時代でもあります。
研修やセミナーに参加された皆様には、自分ごととして考えるきっかけにつながってくれたらと思います。

帰路は足を伸ばして東京駅側に、てくてくてくてく・・・

新緑が嬉しい丸の内を通り抜け、てくてくてくてく・・・

美術館近くの丸の内のカフェでお昼ごはん。
大きなそば粉のガレット△とコーヒーでひと息です。

毎回反省と課題が満載ですが、貴重な機会をいただいたことに心から感謝です。
ご依頼いただきました皆様、本当にありがとうございました。

人は皆支えたり、支えられたりします。
特に人生の後半は誰かのお世話になる時間が必ず訪れます。
その時間が少しでも悔いのない善き時間となりますように。

桜の季節と2022年母の誕生日

カテゴリー: 日常

三寒四温を繰り返しながら、いよいよ今年も春がやってきました。
花や鳥、大地が動いている気配を感じます。
3月から今日までのお花便りと私の日常をお届けします。

3月、優しい色の河津桜は一足早い春を知らせてくれました。
「あ〜春だ〜〜」「青い空と桜だ〜」「背伸びしよう〜」

全国各地の友人から届く桜便り。
郷里静岡の幼馴染からは、咲き始めたソメイヨシノ、夏みかん、枇杷、駿河湾と伊豆半。
故郷の淡いグラデーションは心をほっとさせてくれます。

4月に入り東京隅田川沿いのお散歩コースもあっという間に桜満開。
きらきらした川面に屋形船、クルーザー、様々な船が行き交っています。

そして、今日は母に非日常の桜をプレゼントしようとこっそり調査の上ハンドルを握り北上。新富士駅から目指すは朝霧高原。
父とよく訪れた思い出のレストランで食事後にサプライズの富士宮市「狩宿の下馬桜」へ。
樹齢800年の山桜と一面の菜の花、潤井川の湧き水のせせらぎ、鳥のさえずり、超特大富士山。
春爛漫の景色は、私から母へのバースデープレゼントです。
満開の一歩手前、ナイスタイミングでした。

「いつのまにかこんな年齢になっちゃったわ〜」
杖をつきながら笑顔の母。

それから海沿いの街に帰宅後は、心優しき知人が採れたて山菜(タラの芽、ハナイカダ、アシタバ)を届けてくれました。早速感謝し極上の天ぷらに。
健康的で明るいお祝いに大喜びです。

東京と静岡。私の日常は複数の仕事を抱え常に頭はフル回転、体力気力神経を使う日々ですが、家族や友人、いつもお世話になっている人、もっと広き人々への思い、感謝を大切にしたい、そして思ったことは行動に移す。いつも心がけていることです。

母へのバースデーカードにはイラストもサクサクと添えました。
かなりお恥ずかしいですがちょっと公開。

今回の帰省では、友人のおかげで通信ができなかった母のスマホを開通することにも成功。
翌日は、紅いバラとたくさんの甘いトマトを届けてくれた義妹の笑顔に和み。
苺のたっぷり乗ったバースデーケーキと桜えびや生しらすまぐろなどのお寿司を届けてくれた弟と蝋燭の火を一息で消す母を囲み。
義姉や孫たちから届く電話の声。忙しい高校教諭の兄は事前に来訪しお祝い。

太陽のような月のような大きな母へ。
いつまでも元気でいてください。そしていつもありがとう。

豊かな高齢期とは…?
きっと豊かさとは一人ひとり異なることと思いますが、母の姿を見ていて学びます。
どんな時も家族を想い大切にする、母が与えたことは母に帰ってきますね。

誰もが自分の豊かさを探す旅人です。
元気な60代、70代、80代を目指して今日からまたがんばりましょう。

介護コンサルティング

カテゴリー: ノウハウ, 活動報告

介護コンサルを受けた日の夜は、相談者の顔や声を思い出しながら、私の気持ちもさまざま揺れます。

元気だった親の介護に遭遇し戸惑う人、
親の老いにどう向きあえばよいのか、平行線が続き家族関係が壊れつつある人、
何年経っても家族の認知症を受け入れられない人
安全を重視するあまり親の役割を奪ってしまっている人
両親の介護、自分の将来、経済的な見通しが立てられない人
仕事と介護の両立が難しく、精神的な負担とともに体調を崩す人…

単純な情報を望む人もいますが、相談では自分や家族の物語narrative、心の声を語りはじめる方も少なくありません。
今、とても困っている人、将来に備えたい人、
初めての方、リピーター、親のこと、配偶者のこと、兄弟のこと、
相談への回答には明確なものと、そうでないものがあり、解決できないこともあります。
アセスメントの上、調査、情報提供、ナビゲーション、対話、傾聴、寄り添う、援助の仕方は様々です。
相談者が語るストーリーが変化する時、相談の風向きが変わります。


さて、介護コンサルにて「これがあってよかった!」と活用する頻度の高いものに【高齢期の生活の場】の見取り図があります。
これは、結人制作(川上オリジナル)の「やさしいケアガイド」にも掲載していますが、もう20年以上も前から、相談者の声を繰り返し聴き“どうやったらわかりやすくお伝えすることができるのか” “共に考えることができるのか”と考案した1枚です。
はじまりはイラスト入り手描きでした。

「やっと全体が理解できました。両親それぞれの介護を考える時、この表があると助かります。」
「全体を理解できたので、安心して退院先を選ぶことができます。」
「ひとつのホーム情報に飛びつかないでよかったです。」

相談をする人と相談を受ける人、ひとつのツールを通じて信頼関係が築かれてゆきます。
たった1枚の道標が人生を大きく変えます。
心をこめて制作したものは、人に影響を与え人と人、心と心をつないでいくと、私は信じています。
コンサルもセミナーも同じです。
人の役にたつことができる自分探しの旅はこれからも続きます。

故郷、由比に暮らす母から「咲いたわよ〜」と例年より遅れて春色の河津桜便りが届きました。
故郷の風景はこころがほっとします。

あってはならない戦争という惨事に、日々胸がしめつけられる思いです。
一日も早く戦争を止めてほしい。
力強く平和を祈る毎日ですが、自分の無力感を感じる日々です。
それでも、今自分ができることを力強くこつこつと続けましょう。
季節は巡っています。世界中の鳥が、花が、人が、力強くpeaceと唄っています。

由比小学校花壇に咲く生徒が植えたブルーの花・オレンジの花

2年ぶりの出張

カテゴリー: 日常

コートに身を包み青いマフラーを巻き、早朝まだ人通りの少ない街を抜け西に向かうのぞみ号に乗車。
豪雪の為、新大阪着には62分遅れとのアナウンスが流れました。

我が故郷、静岡は快晴なり、富士川橋と雪化粧の富士山です。
どの角度から観ても雄大な青と白の山は美しく飽きません。

名古屋手間からはノロノロ運転に、窓の外は雪。

名古屋から京都へ向かう車窓は一面の銀世界となり、わ〜〜わ〜〜とますます目が離せず。
新幹線の座席足元からはゴツゴツと雪の音が。
今どの辺りを走っているのかとGoogl Mapsにて確認を繰り返します。
列車は安全を確認するかのようにゆっくり走っています。

京都に近づき再び明るい陽射しが降り注いできました。
予定通り62分遅れにて無事に新大阪駅に到着。
楽しみに購入していた2冊の本は全く読めず、首が痛くなった2年ぶりの出張でした。

出張の目的であった業務は無事に終了し、夕刻再び東に向かうのぞみ号に乗り込みました。
雪国での生活は想像もつかない大変さがあることと思いますが、白い雪は何故か心を踊らせたり落ち着かせたりするものですね。
それにしても、早くオミクロンが消えてゆっくりと旅をしたいです。
寒さに感染、津波に地震といろいろありますが、春は確実に近づいています。
もう少し頑張りましょう!
以上 2年ぶりの出張報告でした。

« 前のページへ次のページへ »