ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

2024初夏の活動報告

カテゴリー: 活動報告, 日常

皆さんこんにちは 
桜舞う季節から、ハナミズキ、つつじ、菖蒲、紫陽花、向日葵と季節が、風が動いています。
お元気でしょうか?

大好きな紫陽花 撮影地 静岡

5月から6月にかけては研修やセミナーが一気に多くなる季節。
2ヶ月の間にNSFエンゲージメントや公的銀行、UR都市機構などで約550名の方に「仕事と介護の両立」、「認知症」などをテーマに大切なことをお伝えさせていただきました。
伝えることの難しさを毎回実感する私ですが、それゆえに情熱を傾け準備をしています。
2024年4月、6月第9期介護保険法が施行、認知症基本法、新薬の治療もスタートしています。

先日は20代の新入職員約100名に認知症に関するセミナーを実施することができ、(ばんざ〜い)びっしりと書かれたアンケート内容に感動しました!

日本橋、品川、横浜、目黒、長年通い続けている場所。
どの街に足を運ぶ時も貴重な機会をいただいたことに感謝し心を原点に戻します。
私は何故伝えるの?何を伝えたいの?どうなって欲しいの?そして私はどうなりたいの?
知らなかった、では済まされないことが人生にはたくさんあり、特に生きること老いること、支えること支えられることは人にとって最も尊く大事なこと。
誰にも幸せになってほしい。
早足で街を駆け抜け抜ける時、亡き父が好きだった「一期一会」の言葉が浮かびます。

先日は、数年前に受講された職員から、「あの頃セミナーを繰り返し聴いていて良かったです。問題を抱えた高齢者への接し方が変わっていた自分に気がつきました。」とのメッセージをいただき胸が熱くなりました。
成果は目には見えにくいものですが、一粒の種を蒔き続ける日々です。
毎回、受講中の表情や終了後のアンケートからは多くの学びや励ましをいただきます。
対面で、オンラインで、ご清聴いただきました皆様ありがとうございました。


ここからはオフのお話。
6月、友人Rと日本橋の薬膳火鍋屋さんにて延期となっていたお互いのバースデーのお祝い会。
きのこ、ニンニク、豚肉たっぷり、薬膳スープの味が体に染み渡り寿命が伸びそうです!
お互いの暮らしを伝え励ましあえる一時、訪問調査員の仕事を通じ人との出逢いを大切にしているRちゃん。
彼女の明るい笑い声から元気をもらいました。

そして、小田原城の紫陽花が見頃を迎えた頃、要支援2の母のプチ冒険がありました。
小田原三の丸ホールへの旅です。
恩師のマーク・アキクサさんが先日の由比LIVEの御礼に母にコンサート招待状をプレゼントして下さったのです。
迷いなく「私行くわよ!」(母)

とても暑い新幹線ホームでこだま号を待つ母

逢いたい人がいる、聴きたい音楽がある。
100メートルしか歩けない母の足と心を動かし奇跡が起こった1日。
マークさんの笛の音と三の丸ホールの響き、小田原城に感動しながら由比の帰路の足取りも軽やか。善き一日でした。
昨年の夏で終わっていたらこの日はありません。
生きてこその体験です。

さて、私の休日は幼馴染と横浜イングリッシュガーデン、スカイビル29階レストラン、渋い温泉へ足を運びました。

初めて訪れたイングリッシュガーデンには、みたことのない紫陽花が咲き乱れ、いつもとは違紫陽花たちにびっくり。
緑のカーテンとまるで綿菓子のような白く大きな紫陽花が印象的です。

通い慣れた桜木町駅で下車、その後いつもとは反対方向へ。
初の大観覧車と2度目のエアキャビンに乗り、高い位置から横浜の街や海を眺めてみると、あ〜気持ちいい!
異国情緒漂う横浜港町、お見事です。
大声で笑うと心が晴れますね〜。
遠くでも、近くでも、非日常の場所は心を解き放ちます。
この日の歩数は13,800歩。よく歩きました。
蒸し暑い雨の季節ですが皆さん体調管理に気をつけて健やかにお過ごしください。

グリーフケアの学びを得て

カテゴリー: 活動報告

皆さんこんにちは 長らくご無沙汰してしまいました。
冬から春へと季節は廻り、色とりどりのお花が美しい季節、お元気でしょうか。
年齢を重ねても忙しさが増すばかりの川上ですが、お部屋のお花に話しかけながら元気に走り回っています。^^

今日「グリーフ専門士」認定賞が私の手元に届きました。
汗と涙の資格認定証です。

仕事でもそれ以外でも、喪失体験の哀しみを抱える人が周囲に増えています。
災害、死、老い、障害、私たちは生きている限り別れという哀しみに遭遇します。
人が大切な人やペットとお別れした時に、その哀しみを和らげるために何ができるのか、漠然とした想いや知識を人に差し出せる力となるよう学び直したい。
それは、家族との大きな喪失体験を経験してきたわたしの強い願いの一つでした。

近年は複数の学び場が選択できるようになりました。
私は一般社団法人 日本グリーフ専門士協会による「グリーフケアスクール」に何か惹かれるものを感じ、運よく代表者ともほんの少しお電話でお話しができ、ここで学びたい!と申し込み。
1月から3月末日まで、毎週土曜20時から23時オンラインスクールにて学びました。
前後の動画視聴やレポート課題もありなかなかなスケジュールでしたが、全講義を無事受講。
どの学びも今の私の心に深く刺さり、目から鱗の連続。
知識の習得はもちろんですが、最も響いたのは代表と講師、受講者5人の姿そのものでした。
人間って弱く強くそして暖かく素晴らしい!

一般社団法人 日本グリーフ専門士協会

協会代表理事 井手敏郎
「大切な人を亡くしたあなたに知ってほしい
5つのこと」 自由国民社

公認心理士の井手代表がこれまでに米国等で得た学びと、人の心に寄り添う思いがどの講座からも感じとられます。
これからどのように活かしていけるのかは私自身の課題ですが、私ができることは、哀しみを抱えた人に対し、何かをしなくてはと焦らず気負わずに、相手を敬いながら寄り添い、聴くことができるのではないかと感じています。
少なくともこれまで以上は。

スクールの多くの時間は自分自身を知ることのワークでした。
これまでも専門職として看護学や心理学、そしてカウンセリングを学んできましたので、人の支援をする上で自己を見つめる大切さ、自己覚知は感じてきましたが、それでも人間は常に変化しています。
知っているようで知らない今の自分自身。驚きの連続でした。
この3ヶ月間のスクールで得た気づきや発見は、未来の自分自身に大きな影響を及ぼすことと感じています。

哀しみは人生に“いのち”を吹きこむ
GRIEF INSPAIRES LIFE

私は日々不安や問題を抱えた方々のご相談を伺っています。
具体的な情報やノウハウを提供し共に問題解決に向き合うことが多いのですが、気持ちに寄り添うこと、敬うことをグリーフに限らずこれからも大切に進みたいと思います。
どうか、哀しみや苦しみを打ち明けやすい社会となりますように。
そのために私ができることがある人生でありますように。

もしも関心がありましたらこのグリーフ専門士協会の扉を開けてみてください。
哀しみを抱えた人の集いやカウンセリングも行っています。
ますます日本社会に必要とされる団体でしょう。
貴重な学びの機会を与えてくださった(株)NSFエンゲージメントにも心より感謝いたします。

認定証が届いた日は東京でも桜が満開でした。
咲く花はそれぞれ、人間ができることもそれぞれですね!
みなさん、心細さも哀しみも抱えるのが人間ですが、それは悪いことではありません。
哀しみを抱えながらも自分の力を最大限に発揮し楽しめる人生であるよう共に頑張りましょう。

WAM NETリニューアル公開のお知らせ

カテゴリー: 活動報告

ワサビです。

WAM/独立行政法人福祉医療機構が運営する保健・福祉・医療の総合情報サイト「WAM NET」が4月リニューアル公開されました。
赤いバナーの「高齢・介護」内『高齢福祉制度を知りたい』『介護保険制度を知りたい』の監修・執筆を、石橋亮一先生と川上が担当しました。
介護や医療業務に関わる皆様にはもうお馴染みのサイトですが、たいへん役立つ介護情報満載です。ご覧ください。

保健・福祉・医療の総合情報サイト「WAM NET」
■執筆・監修
石橋亮一 
川上由里子(株)NSFエンゲージメント


【川上さんよりメッセージ】

皆さんこんにちは 
いきなりですが さて、問題です。以下の言葉の意味をご存知ですか?

● 人生会議(人生ゲームじゃないですよ^^)
● BPSD(ビー・ピー・エス・ディー)
● ダブルケア
● 地域共生社会
● 2040(ニイマルヨンマル)年問題
● 8050(ハチマルゴウマル)問題
● 8020(ハチマルニイマル)運動

いかがでしたか?介護用語、少し難しいですよね。
昨年の秋、膨大な原稿の監修・執筆のご依頼をいただきました。
貴重なお仕事に大変感謝し、石橋先生と共に力を合わせご依頼原稿全てを丁寧に見直すことができました。

WAM NETは私自身の介護コンサルティングでも活用方法をお伝えすることが最も多いサイトです。
介護保険や高齢福祉制度解説、サービス紹介一覧集、用語集など、医療福祉専門職、関係職、一般の方々など、多くの皆様の強い味方となる情報です。
膨大な原稿量でしたので調査や執筆等、深夜までの作業が連日続きましたが、多くの皆さんのお役に立つことができますようにと臨みました。
石橋さんの熱意にも助けられました。

冒頭の用語はこのサイト内の用語集内に回答がありますよ。ご覧くださいね。^^
制度開設コーナー → 介護 → 用語集

前回から7年ぶりとなったWAM NET記事監修、執筆。
介護を行う皆様、事業を展開する皆様などなど、どうぞどうぞご活用くださいね。

医療福祉機構の皆様、出版社の皆様、株式会社NSFエンゲージメントの皆様、そして根気強く愛情もって対応いただきました石橋亮一先生、応援いただいた皆様、心よりありがとうございました。
これは、人類愛がなければできないお仕事です!(涙)

ちなみに「人生会議」は今回新しく追記した用語です。
意味はリンク先でご確認くださいね。
8020運動」は私のケアマネジャーの第1期生試験問題に出題された用語なんですよ。歯の健康は大切ですよね。

少し硬い情報でしたので、一息タイム。
この春、私の心に留まったお花をご紹介しますね。

静岡の実家の自宅前の花壇に、この季節だけ咲くお花が満開に。
昨年は咲きませんでした。
よって、ボーボーの草むらのようでしたが、よく咲いてくれました。
「本当はお花畑なのよ」と言っています。
私はこんな風にあまり整理されていない風景が好き。母と大喜びです。

一人でも強く美しく大地に咲く小さなタンポポ ガンバレ!

ようやく日常の生活が戻ってきました。
皆さん感染にはまだまだ気をつけながらも、窓を開け両腕を大きく広げ良き春をお楽しみください。

ワサビです。

株式会社ベネッセスタイルケアが運営するサイト「介護アンテナ」にて、川上さんのシリーズ記事「介護職のコミュニケーション上達のヒント『月明かり』~人と人とのつながりのために~」の第4回が掲載されました。
第4回目のテーマは「言語コミュニケーションとは?種類、例 など介護職が知っておきたい大事なこと」。
ぜひ読んでみてくださいね。

介護アンテナ
介護職のコミュニケーション上達のヒント「月明かり」
~人と人とのつながりのために~
第1回 苦手を克服!介護職のコミュニケーションの基本「自己覚知」とは?
第2回 「傾聴力」とは?介護職の必須スキル「傾聴」の意味と上達ポイント
第3回 介護職必見!非言語コミュニケーションとは?種類、例など徹底解説
第4回 言語コミュニケーションとは?種類、例 など介護職が知っておきたい大事なこと

認知症サポータ−1500名突破

カテゴリー: 活動報告

3月16日、UR都市機構にて「表彰状をいただく」という出来事がありました!

貴殿は「機構職員及び団地管理業務受託者の認知症に対する理解の醸成(機構職員及びURコミュニティ職員の認知症サポーターの1500人突破)」について、創意工夫と多大な努力をもって取り組みその事例はダイバーシティ推進の範として誠に優良であります。
よってここに表彰します。

令和5年3月16日 独立行政法人都市再生機構  
総務・人事・ダイバーシティ等担当理事

まるで卒業生のように一人ひとり名前を呼びあげられ、私は、ウェルフェア総合戦略部ウェルフェア研究室の代表で表彰状をありがたく受け取ってきました。

2018年9月のブログ「認知症のこと、自分ごととして」の中で、何故私が認知症に関する活動を行っているのかについてはお伝えしました。
あれから4年半、社会はコロナ禍となり、対面による「認知症サポーター養成講座」を開催することはできなくなりました。
ドキドキしながら開始したオンライン研修では、顔の見えないパソコン画面に向かって語り続けるのはなかなかキツい!やはり受講者も減りました。

それでも、今生活している人たちの声が私の耳には届いてきます。
終了を選択せずに継続するべき、とコツコツ続けました。
認知症の人やその家族に寄り添う人材育成は、住宅を管理する組織において本流とは異なるささやかな活動です。
でも、日本の集合住宅のプロ集団である本法人は、このささやかな活動を多様な人材育成として認めてくれました。
何よりも今回の受賞で嬉しいことは、想いを理解、共感し協力しあえたチーム力です。

何故、住宅のプロがこんなことを学び続ける必要があるの?きっと誰もがそう感じ驚かれたこととでしょう。
私にとって今回の受賞は大きな岩が動いたと実感した瞬間でした。
この日も色が褪せたオレンジリングをつけた職員が、次々と笑顔で声をかけてくれました。

先日はアルツクリニック東京院長の新井平伊医師のセミナー「新しい政策指針【認知症施策大網】で医療・介護はどう変わるか」を聴講しました。
認知症は、発症する20〜25年前よりアミロイド蛋白の異常が認められることがわかってきました。
認知症の根本治療薬となる新薬「レカネマブ」が、米国での承認を経て、日本でも本年中には私たちの暮らしに役立つ治療薬となる可能性が高まっています。

でも、認知症という疾患は薬物療法以上に、人と人との関わり、日頃の生活習慣、健康への意識が大切です。
人類において認知症は予防が可能な時代となるのでしょうか。

それも私たち一人ひとりにかかっています。
人を大切にすること、私はこれからもどこにいても続けていきます。

さて、いただいた報奨金により、関内での美味しいピザランチを食することができました。
5種類のピザと笑顔で満腹、ほっこりです。
私はサプライズの贈り物と写真付きの優しいカードをいただき、またまたびっくり感激の1日でした。

このメンバーとももうお別れで辛いです。
弥生三月は出逢いと別れの季節ですね。
みなさん、上を向いて歩いて行きましょう。

ということで、川上の認知症サポーター受講をしてくださった1500名+α(UR以外の方も)の皆様本当にありがとうございました。

ノウハウは消えても想いは消えません。
皆様の生活、人生にきっと役立ちます。

« 戻る次へ »