3月13日木曜日、渋谷区千駄ヶ谷にある津田ホールにて、公益社団法人日本不動産協会、全日本不動産関東流通センター主催による「暮らしのセミナー高齢社会の住まいと介護を考える」が開催されました。
私は新調した春のワンピースとジャケットを着こみ会場へ向かいました。
ところが、この日は朝から夜まで生憎のお天気。
予定をキャンセルされた方もいらっしゃったようで残念でしたが、まだ冷たい雨の降る中200名近いお客様が集まってくださいました。
今回の私のテーマは「終の住処 どこでどう住まう〜住まいと介護のはなし〜」です。
住まいは暮らしの器、生活の基盤となるものです。
その街や家が不便になったら、ひとり暮らしになったら、介護が必要になったら、認知症になったら、住み慣れた我が家に長く住み続けるためには…。
ご相談者の声を中心に、高齢期の様々な住まい方について実際の事例を交えながらご紹介させていただきました。
また、今回はUR都市再生機構が展開する団地での新しい住まい方についてもご紹介させていただきました。
私が特にご紹介したかったのは、● MUJIなど民間との新しいコラボレーション ● 医療福祉拠点の整備や地域との連携 ● 団地の暮らしを守る「生活支援アドバイザー」と昨年から営業センターにおかれた高齢者相談窓口の高齢者相談員(ケアマネジャーや社会福祉士、看護師)という人の存在です。
両親が暮らす家の住環境や介護の様子なども、写真を使って少しだけお伝えさせていただきました。
要介護4の父と介護者の母が暮らす住環境は、介護する人たちも(ホームヘルパーや理学療法士、看護師など)楽しんだり癒やされたりする空間となっています。
重くなりがちな介護生活を明るくする為には、福祉用具や家具、照明、音楽、香り、外とのつながりなど様々工夫できることがあります。
終了後、不動産業を経営しているという女性からは
「今日の内容は仕事に関係するから知らないではすまされなくて、勉強したいと思ってきました。介護と住まいの2つのテキストがわかりやすくて助かるわ。」
40代男性からは「介護保険を支払っていてもホームにこんなに費用がかかるなんて…」
建築士の女性からは「ご両親の暮らす住環境をもっと聴きたいです。」
日本人の寿命は伸び、家族の単位は小さくなり、私達はかつてなかった時代を生きています。
齢の重ね方や住まい方、そして“幸せ”を自分なりに考えることが必要な時代になりました。
人生の秋から冬の深く美しい季節、どこで、どうやって暮らしますか?
2部安藤和津さんの介護体験のご講演からも、様々なヒントや知恵をいただきました。
不動産協会様、不動産研究所様、貴重な機会をいただきありがとうございました。
足元の悪い中ご来場くださった皆様、ご意見感想をお寄せくださった皆様、何かひとつでもお届けできるものがありましたら幸いです。
ありがとうございました。