ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

5月 わたしの休日

カテゴリー: 日常

風薫る新緑の季節、早朝から鳥の元気な声が聴こえてきます。
今日は私の休日をご紹介します。

目覚ましと共に朝4時50分に起床。
楽しみにしていた【NHKこころの時代】シリーズ・横山紘一先生の「唯識に生きる」を半覚醒状態で学び、「そうだよね~」と一人つぶやきながら再び入眠。

※唯識=古代インドで瑜伽(ヨーガ)行者からおこった思想

※唯識=古代インドで瑜伽(ヨーガ)行者からおこった思想

再び8時に起床。
う~ん、なんという爽やかな空気。今日はおでかけにもってこいの日です。
朝食後、日焼け止めをたっぷり塗って郷里の由比自宅からハンドルを握り北に向かいました。

わたしの休日

約2時間後、「やっほ~やっほ~! 高いよ~!気持ちいいよ~!!」
さてここはどこでしょうか。

わたしの休日

太陽がさんさんと降り注いでいます。私の後方にうっすらと見えるものは?

富士山

そう、世界遺産の富士山がうっすらです。

わたしの休日

こんな階段があります。

わたしの休日

日蓮さんのお手植えの杉がまっすぐ空にむかってそびえ立っています。

わたしの休日

実は、階段は歩かずにロープウェーを使いながら山頂までいくことができます。
途中眼下に野生の鹿を発見しました!

わたしの休日

標高1,150mの身延山山頂までは、郷里の自宅から北へ約60km。
のどかな田畑や山道の緑を眺めながら走ること95分。
下車してからは徒歩とロープウェーで山頂まで行くことができます。

ここは身延山久遠寺。
4月お誕生日をむかえたひとり暮らしの母に「何処に行きたい?」と尋ねると、「身延山の一番高いところまで!」ということで、奥の院まで上がり参拝をしてきました。

齢とともに足腰が弱くなってしまった母。
山の風景や空気が大好きですが、高いところに出掛けることは諦めていました。
ドライブ好きの二人のドライブ参拝が当日プランされ決行となり、思いがけず無理のない喜びが体験でき大喜び。
母は一歩一歩慎重に歩きながら、家族全員分よ、とお賽銭をたくさん投げ込んで熱心に参拝していました。
「あんなに高いところまで行けて参拝までできて、お団子もお蕎麦も食べられて嘘のようだわ」
週末運転手の私も、隣に母を乗せて頑張りました。
出掛けるとしたら今日しかない!
くるくると忙しい毎日の中では、お天気やそれぞれの体調など、なかなかこのような休日は得られないので貴重です。

帰路は南に向ってひたすら走り、広く青い駿河湾がみえた時には馴染みの海なのに感動。
隣り合わせの山梨県人さん(山有り県なのに)の海をみたい、という気持ちがよくわかりました。
いつもの温泉に浸かって海を見下ろし心も体も開放、今日一日に感謝しました。

わたしの休日

もくもくと生命力溢れる緑の山々、どっしりと構え私たちを支えてくれている力強い大地、いつも変わらずに青く広く繰り返しす海、さわやかに頬をなでる5月の風、そして美しい声で喜んでいる鳥たち。
今日はうんとがんばった後のご褒美のような休日を感じました。

仕事と休日、東京と静岡、自分と家族、空と大地、バランスを保てると心も穏やかになります。
皆さんのonとoff 、それぞれの楽しみはどんなことですか?
今を生きることに感謝しながらまた明日から笑顔で一歩一歩、頑張りましょう。
困難も試練も、学びの一つ、幸せの一つですよね。

支える人を支える「仕事と介護の両立」セミナー

カテゴリー: 活動報告

企業人事部様やダイバーシティ推進室様からの「仕事と介護の両立」に関するセミナーのご依頼が増えています。
働く職員に向けたセミナーと制度を作る職員側への勉強会、私は西へ東へと走り回る日々。
働く人の介護にどう備えるか、企業の最大の宝物である“人材”の損失を防ぐために、介護支援制度を前向きに整えようとする企業が増えていることを実感する日々です。

制度を作る方々には介護の実態、在宅介護の風景や高齢者住宅の現状、働く人への影響をお伝えしています。そのことを知らずして制度を作るのは困難です。
組織により状況も風土も異なるため、まずはそれぞれの組織がどんな状況なのか実態把握をすることが大切です。
現在、そして5年後、どれだけの従業員が介護に関わっているか、関わる可能性があるかを把握すると、多くの企業がその実態に驚かれます。

5月、鮮やかなつつじの咲く季節、昨年に引き続き勤続25周年の表彰式という晴れやかな日に、介護セミナーを企画してくださった企業に伺いました。
「今日はとても良い機会になりました。
 なんとなくしか知らなかった制度やサービスがよく解りました。」
「早速自宅でパーソナルデーターを確認しながら親と話してみます。」
「私も他人事ではないので地域でオレンジリングのこと調べてみます。」
「施設探しは本当に大変ですね。」

この日は、同日に別企業人事部様での勉強会セミナーもあり、頭の切り替えが必要。
近年喉を弱めてしまった私は、喉も大丈夫かな?とちょっと緊張でしたが、無事に終了。
皆様も大変熱心にご清聴くださり嬉しい一日でした。
介護は暮らしの延長、最後までどう生きるか、どう関わり合うかということですから、働く人として以前に人として大切なことですね。

支える人を支える「仕事と介護の両立」セミナー

東京都では、中小企業様に向けた支援を開始しました。
【東京都中小企業雇用環境整備推進事業】
小さな企業だからと雇用環境の整備をあきらめず、働く人の介護支援に取り組まれることを願います。

今、私の周囲にも介護中の友人が複数います。
子育てと介護、ダブルケアに直面し、家族や職場、地域の友人と助け合いながら、介護を続けた友人。大切な人を在宅で看取ることができました。
介護保険外の家事支援サービスを信頼できるヘルパーに依頼し、サービスと自分の役割(入浴介助等)を調整しているフリーランス男性。費用はかかるけれど、時間と安心を得られます。
介護休業や休暇をフルに活用しながらあきらめずに遠距離介護を続けている友人。
皆、仕事とのバランス、自分とのバランスを工夫しながら家族を支え続けています。

時には仕事の量を減らすことも必要ですが、質は下げたくありません。
企業に属していない人に職場での介護支援制度はありませんが(私もそうでした)、どんな時もあらゆることに感謝の気持ちを忘れない、そして欲張らないこと、介護する自分を最も支えるものになるのではないかと思います。
その為にも、備えで知識や情報を得ておくことは大切ですね。

毎回、セミナーに使うレジメは丁寧に心をこめて制作しています。
この春からは、東京都産業労働局様の「仕事と介護の両立支援サイト」の介護コラムに寄稿させていただいた「介護の時期別のワーク・ライフ・バランス表」や、両立体験者の声もおまとめし掲載。
レジメと共に使用するオリジナル「やさしいケアガイド」も、現状に合わせ内容を少し修正し増刷です。

セミナー資料

レジメもケアガイドもデザインはワサビさんが担当してくれています。
「資料がわかりやすいので、家族にも伝えられます」と毎回好評です。
結人yuitoの思いが益々皆様に届きますように。
ご依頼をいただきました皆様、ご清聴いただきました皆様、ありがとうございました。

私のお守り「サンフェイスのカチナドール(ホピ族の精霊)」

マンションでは私のお守り「サンフェイスのカチナドール(ホピ族の精霊)」が
「今日も元気にいってらっしゃい」といつも力強く見守ってくれています。

桜海老祭り

カテゴリー: 日常

5月3日、毎年恒例の由比桜海老祭りが開催されました。
「漁船乗り場に7時30分に集合ね」郷里の友人達と集合、この日は私が一番のりでした。

桜海老祭り

海と山に囲まれた小さな港町が一年中でもっとも賑わうこの日。
港では「先着◯名様無料で生シラスプレゼント」に長~い行列ができています。
偶然、乗車した漁船の運転手はひとつ年上の先輩でした。
「先輩、船も先輩もかっこいいね~。ありがとうございました。」
テントの下で友人達とビールを飲んでいると、見知らぬ人とも仲良しになり
「どこから来たんですか?由比は初めてですか?」と会話も弾みます。

「あの人、もしかすると◯◯くんじゃないかな?」
仲良しの友人Cが中学を卒業してから一度も逢っていない友人S君に似ている人を発見しました。
みんなでちらちら顔を見て確認します。
「う~ん、似ているような、似ていないような。」
「違うかな。いや面影少しあるかも。う~ん、五分五分だね。」
「よし、だめもとで私が声をかけてみるよ。今、声かけなかったら生涯逢えないかもね。」

声をかけに行った友人Iをみんな少し離れたところからじっと見守ります。
そのS君らしき人の大きな目がさらに大きくなりました。やっぱり!!
小学~中学時代に勉強もスポーツも美術もなんでもできたスーパーヒーローS君でした。
早速S君と従兄弟のI君と同じテントの下に合流です。

S君は大学を卒業後、東京の航空会社に勤め様々な体験をしたそうです。
でも、来月からなんと北海道の最北端に出向される重要な任務に就くようです。
「うわ~寒いね~。静岡県人には堪えるしょ」「運転大丈夫かね~」
S君は私たちには体験できないような様々な話を聴かせてくれました。
私たちは由比の状況や友人達の様子を伝えます。

お酒は由比の地酒、辛口正雪。つまみは駿河湾採りたて生シラスと静岡名物黒はんぺん。
S君はみんなに生ビールや生シラスをご馳走してくれて、和気藹々最高の笑顔です。
きっと相当の苦労をしているのでしょうけれど、彼の口から後ろ向きな言葉がひとつも発せられなかったことが私には印象に残りました。

桜海老祭り

「みんな逢いたがっているから同窓会においでよ~」
「由比に帰っておいでよ~」「優秀な頭を活かして町長になってよ~」
言いたい放題です。桜海老祭りも終了の時間となりました。
(未だ陽がさんさんと射す14時ですが)

友人C「S君がゆりこに謝りたいことがずっとあったんだって」

私 「え~謝りたいこと?」

S君「小学6年生の時に雪が降って授業が休みになり校庭で雪合戦した時があっただろ。」

一同「あった あった~」(静岡では滅多に雪が降りません)

S君「あの時、俺雪の中に泥をいれてゆりちゃんにぶつけちゃったんだよな。
   その晩おふくろにもひどく怒られてなぁ。
   ずっとそのことを謝りたかったんだけど謝れなくて。
   あの時はひどいことしてごめんな。ごめんなさいでした。(深々頭を下げる)」

私 「え~ 雪合戦で楽しかったことは覚えてるけど、そんなことまったく覚えてないし
   気にしていないよ。でも、今言われたらなんとなく思い出したけど。
   私泣いたか怒ったかしただろうね。私もひどいよね。
   子供同志の話を親に言いつけたのかな??ごめんね。全然大丈夫だよ。
   悪いっけね。気にかけてくれてありがとう。」

一同「よかったね~。今日みんなで逢えて、長年気にしていたことが溶けて」
   「北海道に行く前で良かった」(拍手)

一年に一度の桜海老祭り、何も変わらない山と海に囲まれた由比で、またみんなに逢えるといいな。一人ひとり違う人生の旅路、みんながんばろうね。

桜海老祭り

静岡市清水区由比 
皆さんも秋と春の桜海老の季節に、小さな町にのんびりといらしてください。

足湯

カテゴリー: 日常

みなさんこんにちは
待ちわびた春の訪れ、日本列島にやさしい桜の花が咲きました。
お元気にお過ごしでしょうか。

東京ミッドタウンの桜

4月7日六本木 仕事の帰り道

日本橋の桜

4月6日 日本橋 仕事の帰り道

私の方はと~っても忙しくしていましたので、ブログを落ち着いて書く余裕もなく走りまくりの日々でした。
ということで、オンもオフも書きたいことは山のようにあるのですが、少し遡ってご報告します。

【2月大人の小旅行】
さて、ここはどこでしょうか?中央のカウンターにいるのは私と友人。

足湯

冬のプール?ではありません。
実は足湯につかりながら焼きたてのパンを食べることができる伊豆の東府や ベーカリー&カフェです。
2月は幼馴染と伊豆まで足を伸ばしました。
静岡と東京を行ったり来たりしている私にとっては、途中下車の小さな旅ですが、冬空の下、温泉の足湯って予想以上に気持ち良くて驚きました。
春近い冬の広い空を見ながらあったかいコーヒーとパンでひとやすみひとやすみぃ。
空よ~風よ~温泉よ~ありがとう~

東府や

静岡県伊豆市 吉奈温泉
東府や ベーカリー&カフェ

5月には藤が美しいようですよ。
遠方から訪れている方が沢山いらっしゃいました。
箱根にもあるそうです。

幼馴染と

故郷で毎日頑張っている幼馴染とは離れていても仲良し。
温泉につかりながらさまざまな話をします。
故郷の大地に根を張っている彼女。遊牧民のような?私。
全く異なった人生となりましたが、明るいけれど繊細なところ、がんばりやなところ、似ています。
この年齢になれば仕事や社会での責任も高まりますね。
自分とつながるものは自分の責任で選択する。選んだものは逃げないで引き受ける。
自分がコツコツと重ねてきた成果を、今存分に発揮できる年齢でもあります。
お互いの抱えているものを共有しながら、大変でも負けないでがんばろう、と励まし合い、弱気も勇気に変えます。

桜やのうなぎ

大人旅の締めは三島の鰻と三嶋大社参拝でした。
ささやかでも日常から離れる時間や場所、ほんの少しの贅沢時間は大切ですね。
それにしても。私はつくづく友人に恵まれています。
日本の各地で懸命にがんばっているそれぞれ個性的で大好きな友人達、海外で挑戦している友人、離れていても近くにいる大切な友達、みんな私の人生の宝物、いつも心より感謝しています。

子供の頃、祖母が祖母の部屋に飾っていた、詩人、画家の武者小路実篤の素朴なかぼちゃの絵と、「仲良き事は美しき哉 実篤」の文字が思い出されます。

東京都産業労働局コラム

ワサビです。

東京都産業労働局のサイトにコラム「仕事も介護も充実を目指して~介護の時期別、ワーク・ライフ・バランス~」を寄稿させていただきました。
仕事と介護を両立する上で大切なポイントをご説明しています。ぜひお読みください。

東京都産業労働局
コラム「仕事も介護も充実を目指して~介護の時期別、ワーク・ライフ・バランス~」

ワサビです。

川上さんのラジオ出演予定です。

番組:NHKラジオ第1「先読み!夕方ニュース
日時:2017年3月1日 18:15~18:45頃

テーマは「キレる高齢者」。
注意すべきことや、ポイントとなることをお伝えする予定です。

お時間のある方はぜひお聴きくださいね。

 
[audio:https://yuito.jp/wp-content/uploads/2017/03/radio170301.mp3]
(スマホ・タブレット用)

ベネッセスタイルケア 介護のヒント

ベネッセスタイルケア様より自分らしい介護について取材のご依頼をいただきました。
私の体験や知識がお役に立てそうなお仕事でしたので、取材のご対応と冊子全体の監修にご協力させていただきました。

「介護のヒント」は一般の方々に向けて介護に関する基礎知識や情報、ヒント、メッセージをまとめた明るくわかりやすい冊子、やさしいイラストも添えられていて思わず頁を開きたくなります。

介護体験者のストーリー、介護を支える方々からのヒント、そして、認知症の専門家である長谷川和夫先生の特別寄稿。
私の頁は「介護の宝物探しは介護される人、する人、それぞれの自分らしさを大切にすることから」というテーマで心のメッセージをおまとめいただきました。
掲載記事の最後に四葉のクローバーのイラストが添えられていて、ちょっと嬉しくなりました。

介護の時間は不安や緊張を伴い重い心に沈みがちですが、人の手を上手に借りることができたり、介護しやすい・されやすい空間づくりを心がけるなど、工夫することで、次第に自分らしさを大切した介護の発見につながります。
どんな時も自分らしさ探しをあきらめないで進みたいですね。
周りで介護中の方がいたら声をかけてあげるきっかけにもなるかと思います。

ベネッセスタイルケア 介護のヒント

残念ながら、この冊子の販売はしていないそうですが、冊子を読んでみたい方はベネッセスタイルケア様(お客様窓口0120-165-134)までお問い合わせください。
介護を学びたい方、備えたい方、知ってみたい方にはお役に立つ1冊かと思います。
情報や知識をきちんと得ることができると、次の行動につながりますよね。
ご依頼いただきましたベネッセスタイルケアの皆様、共にわかりやすく心ある情報発信を考える貴重な機会をありがとうございました。

大切なことが、必要な人に届きますように。

人生フルーツ

カテゴリー: 日常

人生フルーツ

風が吹けば、枯葉が落ちる。
枯葉が落ちれば、土が肥える。
土が肥えれば、果実が実る。
こつこつ、ゆっくり。
人生、フルーツ。

ドキュメンタリー映画「人生フルーツ」より

 
お正月明けの休日、「ポレポレ東中野」で映画を観賞しました。
津端修一さん90歳と奥さんの英子さん87歳の夫婦の物語「人生フルーツ」です。

「川上さんの好きそうな映画が1月2日から上映されますよ。この映画館、この映画知ってますか?」と日頃お世話になっている方で、よく文学のお話で盛り上がる方が笑顔で私に声をかけてくれました。

「え~ 私の大好きなお二人、いつの間にか映画になっていたんですね。
来月の上映楽しみ!! ありがとうございます。行って来ます~」

かつて日本住宅公団のエースだった修一さんは建築家。
奥さんの英子さんは、キッチンガーデンで採れる70種類の野菜50種類の果物を料理し、機織り、編み物、刺繍なんでもこなします。
お二人の暮らす空間は、建築家アントニン・レーモンドの自宅兼アトリエをモデルに修一さんが設計した丸太小屋。

「僕らはだんだん美しくなる人生を目指してやってきたんですよ」


コツコツ ゆっくり 風を感じながら 寄りかからずに

齢を重ねるほどに美しくなる人生
私にとって、津端さんご夫妻のような、お金ではなく時をためる暮らしは憧れです。
真に豊かな暮らしと感じるのです。

皆さんはどんな暮らし方が好きですか?
どんな風に齢を重ねたいですか?

上映期間は延長されていますので、ご興味のある方は公開しているお近くの劇場にお出かけしてみてくださいね。
爽やかな風がきっと体の中を吹き抜けることと思います。

誰もが忙しい毎日を過ごしていることと思いますが、いい映画や本、音楽、人に出逢うと心があったかくなりますね。
皆さん、今年も感性を大切に過ごしていきましょうね。

さきがたり ときを貯める暮らし

ききがたりの本も素敵です。
お二人のそれぞれの生き方に魅力を感じます。
さて、どう生きましょうか。
私も自分を生きられるよう、まずは風を感じ雲を感じ、月を見上げたいと思います。

2017年 新年のご挨拶

カテゴリー: ご挨拶

2017 謹賀新年

皆様 明けましておめでとうございます。
お正月、いかがお過ごしでしょうか。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆様にとって明るく輝く一年となりますようにお祈りしています。

今年も除夜の鐘を聴きながら八幡神社に初詣へ、そして早朝からはホットカイロを靴とポケットに入れて海辺にでかけましたので、結人ブログをご覧いただいています皆様にも、感動をお届けしますね。

初日の出 2017

初日の出 2017

初日の出 2017

6時57分 静岡市清水区興津から駿河湾の向こう、伊豆半島から昇る初日の出、
太陽の力強い輝き、刻々と変わる海の青さに感動しながら新しい年の始まりです。
平成29年酉年、今年は益々様々なものが繋がっていくような気がしています。

富士山

西の方向を向くと、左端に雪化粧した富士山です。

海風を受けながら日の出を待つ時間、青森の総合病院で夜勤中の看護師長友人から「明けましておめでとう」と連絡がきました。
大晦日から元旦の夜勤、彼女は自宅に外泊できない患者さんを守っています。
遠く離れた青森に、静岡の初日の出の風景とエールを送ります。「がんばってー」
病棟で患者さんのケアをしていたことが懐かしく思い起こされます。
現在でも現役臨床ナース、その体力と気力、本当に立派です。

お正月は家族集合し賑やかに過ごしました。
一昨年、介護疲れがでていた母も、今年は八幡神社の階段を頂上まで一気に昇りきれました。
凄い!(昨年は自宅待機)
大学生となり静岡を離れ頑張っている姪、甥も帰省。だいぶ大人びてきています。
恒例の母担当のお煮しめやお雑煮を食べ、姪二人にインディアンフルートを教えたりと、穏やかにすごしました。
初めてインディアンフルートを吹けてどきどきしながらも嬉しそうな高校2年生と大学1年生の様子に私の気持ちも和みます。
きつつきの精霊、求愛の笛の伝説も伝えました。

それから、とても楽しみにしていた読書の時間。
長年のヨーガ恩師、赤根彰子先生の新刊「ことばのヨーガ」(アノニマ・スタジオ社)をこたつに入って読みながら過ごしました。
ヨーガ、心、知足、三昧、光輝、慈悲など、ヨーガの言霊が深く心に響く、素敵な本です。
サンスクリット語も書かれていて大変勉強になります。
イラストはカルディコーヒーでお馴染みの井上リエさん。
水色と金色がなんともいえず美しい本です。
赤根先生の想いが叶って、私もとても嬉しい気持ちで頁を開きます。

赤根彰子先生の新刊「ことばのヨーガ」

おみかんと本

赤根彰子先生の新刊「ことばのヨーガ」

大好きな赤根先生には今年もヨーガをご指導いただきます。
仕事の為、欠席してしまうことも多い私ですが、ヨーガ、瞑想の時間は心がからっぽになり本当に気持ちが良いのです。
コツコツと続けます。どうぞよろしくお願いいたします。
赤根彰子公式HP

あ~時間に追われない生活っていいですね。最高!
ほんの3日だけ郷里でほっこりしました。

さて、明日からまた自分との闘いが始まります。
でも、社会の幸せの為に忙しいのはありがたいことですよね。
ONとOFFでガンバリマス!
皆様、健康を大事にしながら共にがんばりましょう。
どうぞよろしくお願いします。

2017 謹賀新年2

「結人Cafe」開催のご報告

カテゴリー: 活動報告

結人Cafe 風景

お天気に恵まれた12月3日、楽しみにしていた「結人Cafe」を開催しました。
場所は六本木の駅近く、大きな窓からやわらかな冬の陽射しが差し込む明るいお部屋。
お集まりいただいた皆様と和やかなカフェタイムを共有させていただきました。

まず第一部は私川上から、認知症に関するお話を。
認知症サポーター養成講座の研修は、キャラバンメイトという研修を受けた講師により様々な講座が全国で開催されています。
講師は介護職や看護師、医師や当事者など、認知症の正しい理解や望ましい接し方を中心に、講師の特徴がそれぞれ表れている内容となっています。

私も私の伝え方や言葉を心がけています。
認知症を患った当事者の方の軌跡やメッセージを伝えること、私自身のコンサルタント(支える側からの相談を受け問題解決のための具体的支援)として、そして家族としての体験を実例から伝えることを大切にしています。
どんなこともそうですが、理解することのみなならず、自分ごととして感じられた時にはじめて体や心が動くのではないでしょうか。
認知症になっても心が生きている、そう感じながら寄り添える人が一人でも増えてほしいと願いながらの講座です。
日頃の私のセミナーと比較すれば、だいぶ穏やかなお話となりましたが、今回お集まりいただいた皆様にもあたたかくご清聴いただくことができました。

結人Cafe スライドより

川上由里子オリジナル資料より 
40代に始まった遠距離での家族支援、事例紹介は私自身の在宅介護のケースも交えて

結人Cafe スライドより

家族の心の声

2部は山崎洋子講師(ケアマネジャー・介護福祉士・介護予防運動指導員)によるミニ認知症予防体操の時間。
山崎講師は日頃多くの高齢者に介護予防や認知症予防運動を指導しています。
単純なのに結構難しい体操にちょっとどきどきわくわく。
私も徐々に固まりつつある脳をほぐしていただきました。(笑)

山崎洋子講師、場の空気の作り方が流石ですね。
実際に体と指と心を動かし、参加者全員からの笑顔が溢れる時間となりました。
楽しく明るく役立つ体操をありがとうございました。

認知症予防体操

脳は意識的に鍛えることができる時代となりましたが、一人で行うよりカフェでみんなで楽しく、というのはやっぱり良いですね。

川上 由里子

カフェタイムではあったかいコーヒーとお菓子でリラックス。
こういう時間がとっても好きです。

ご参加者の皆様はそれぞれ介護の経験や思いを持ってカフェにお越しいただきました。
母親の介護、戸惑う父親の支援に丁寧に直面している友人はご姉妹で。
元介護職、現在オフィスレディ、お二人もの先輩の看取りを体験され、ご自身も遠く離れて暮らすお母様を穏やかにしっかりと支援している女性。
民間企業から転身、デイサービスで働く介護職の男性からは、離職が多い介護職の現状を。
また、突然に夫の親介護をすることになった女性からは、嫁としての戸惑いや思い、私にはまた体験のできない世界の思いをうかがいました。
それから「今の段階で聴いておけてよかった。多くの人に聴いていただきたい。」と率直な感想をお話してくださった親支援に備える働く女性。
自分史を提唱しながら介護と仕事との両立を支える女性は、10月東京都庁でのシンポジウムをきっかけにご参加してくださったとのこと。ご自身が書かれた「親ブック」を紹介してくださって、まさに親のことが描かれている素敵な親ブックを皆でほ〜とのぞきこみました。
結人スタッフからは、40代で夫の介護に直面という言葉にもできないような体験を、その間の心の機微を自身の言葉で丁寧に語ってくれました。

ケアに感心を持っている方、実際に行っている心のあたたかい方々との結人カフェの時間となりました。
大切な誰かを支える方法や思いはそれぞれ異なりますね。
もっともっと皆さんのお話を聴きたかった、というのが私の正直な気持ちです。

ご参加者の皆様、いかがでしたでしょうか。きっと話し足りなかったのではないでしょうか。
未だまだ運営も不慣れで、ご来場の皆様にも十分なご満足をご提供できなかったことと思いますが、皆様本当にありがとうございました。

結人カフェでゆるゆるとケアの話をしませんか?
自分の心の声に耳を澄まし穏やかに見つめる時間。
お逢いできる日を楽しみにしています。

オレンジリング

オレンジリングをつけた認知症サポーターが誕生しました。
人の幸せの為に、今日からできることを共に。

結人三銃士

できることを持ち寄って。どんな時も強くあたたかいスタッフの涼子さん、講師の洋子さん、オレンジケアケアチームお疲れ様でした。運営撮影はワサビさんです。

ミッドタウンイルミネーション

カフェ終了後は帰り道に東京ミッドタウンの庭の青いイルミネーションでホッと一息。
「ご参加者は楽しめたかな?役に立てたかな?」
「忙しいスケジュールの中でどうなるかと思ったけれど、とにかく良い時間だったね。」

明日も明後日も、来年も、結人はコツコツと、人と人の心を結び続けていきたいと思います。

皆様にとって2016年はどんな一年でしたでしょうか。
関わってくださった全ての皆様、結人をご覧いただき応援してくださった皆様、心より感謝いたしております。ありがとうございました。
皆様にとって来年もやさしく輝く年となりますようにお祈りしています。

故郷の八幡神社から大晦日の夕暮れをお届けします 。
駿河湾を包み込むような薩埵峠。
ゆく年くる年 皆さまどうぞ良いお年をお迎えください。

八幡神社から大晦日の夕暮れ

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