ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

はじめてのWebセミナー

カテゴリー: 活動報告

3月、コロナウイルス感染拡大の為、初めてのWebセミナーによる講師を努めさせていただきました。
主催は働く人のワーク・ライフ・バランスを支援する(株)wiwiw(ウィウィ)。
私がお伝えししたテーマは「働きながら介護する 仕事と介護の両立支援」です。

セミナー当日、私はカメラに向かってまずはプロフィール、そして働く人が遭遇している介護と仕事の両立の実態について話し始めました。

初の無観客セミナー。
人がいない場で話すのは初めてでしたので、いつもどおりというわけにはいかず、反省の多いセミナーとなりました。
この経験で、普段のセミナーでは人の反応を見ながら話す内容を調整している自分自身を自覚しました。まだまだ修行が必要です!
でも、こうしてセミナーができたことは大変嬉しく、wiwiw様に心より感謝です。
これからの社会に必要となる貴重な体験ができました。
カメラの向こうの皆様、ご質問をお寄せくださった皆様、ご清聴いただきありがとうございました。

1部の講師、育休後コンサルタントの山口理栄さんのセミナーの素晴らしさと、若い職員の皆さまがテキパキと働かれている姿がとても印象に残り、反省と共に良い刺激をいただいた一日。
介護は新型コロナとは関係なく日々の暮らしの中で行われています。
そして、働きながら介護する方にも大きな影響を及ぼしています。
これからもアンテナをはりながら研鑽を続けます。

株式会社wiwiwでは「仕事と介護の両立を支援」する様々なサービスを行っています。
介護に関する調査、セミナー、コンサルティング、ハンドブック作成など、長年の積み重ねがサービスに繋がっていて素晴らしいですね。
従業員の支援をご検討されている法人様はぜひWebサイトを御覧ください。
ご要望がありましたら川上講師もまた登場いたします ^^!

外出自粛となる前の静岡の空と桜。
さまざまなことがありながらも季節は巡ります。
皆、それぞれに今自分ができることを行っていきましょう。

小冊子誕生す

カテゴリー: 活動報告

私の手元にモスグリーンの小さな冊子が届きました。
どこかで見たことがあるタイトルですね。お気づきでしょうか?
「働きながら介護する」
そう、昨年、技術評論社から出版した本と同じタイトルです。
ある企業様のご依頼で同じく技術評論社様から3月10日に発行されました。
223頁を23頁にぎゅっとまとめ再構成したダイジェスト版です。

今回の冊子はカラー、1月から校正を繰り返し完成しました。
非売品ですが、私の子供から子供が産まれたようで嬉しいです。
モスグリーン色は企業様のイメージカラーにあわせましたがシックな色ですね。

ご依頼いただきました企業様、おまとめいただきました技術評論社様ありがとうございました。
介護のある暮らし・住まい。誰にとっても大切なテーマです。
さらに多くの皆様のお役に立てますよう努めてまいります。
(よく見、よく聴き、よく学び、よく感じ、ガンバルゾ)

友人からいただいたお花を自宅に飾って、小さいけれどあったかいお花見です。
桜のやさしいピンク色にほっとします。
外出や歓送迎会など、これまで当たり前に行っていたことができない状況です。
全世界での新型コロナウイルスの感染拡大が心配される毎日ですが、栄養、睡眠、うがい手洗い、マスク着用、笑顔。自分のできることを行いながら鎮まることを強く祈りましょう。
社会が人が、健康で平和でありますように。

UR応用研修などなど

カテゴリー: 活動報告

12月23日24日はUR都市機構本社ウェルフェア研究室が主催する「ウェルフェア応用研修」でした。
URから私が受託している業務のひとつに人材育成があります。
毎年恒例URウェルフェア職員研修は、自らが講師を行う研修の制作のみならず、研修の目的、メニューを考え講師を探すなど、研修全体の企画運営も研究室メンバーと共に実施。
UR団地地域医療福祉拠点化整備が進められている中、どんなことが今のウェルフェア職員に必要なのかをじっくり考え実施します。

今年、私の講師パートでは、現地(団地と営業センター高齢者相談窓口)で働く女性2名の方に本社にお越しいただき、私がヒアリング進行する、というトークセッションにチェレンジ。
初の試みで試行錯誤でしたが、実際の顧客の様子や支援者の関わり、思いなどを率直にお聴かせくださったお二人の声に私も聴き入りました。
街や住まいを動かしている人たちにとっては、ささやかなことかもしれませんが、制度整備が急がれるからこそ小さいけれど大きな生の声を“聴き”“感じて”ほしいのです。
終了後のアンケートを確認しながら、長年の私の夢が、研究室のメンバーの力も加わって実現できたことに感動しました。
そして、研究室メンバー一人ひとりの頑張りにも感動しました。

感じる、学ぶ、考える、実践する、そして共有し繋がる。
良い循環が生まれ、ウェルフェアの和が広がりますように。

クリスマスイブ24日の研修を終えて、2019年の講師業はすべて終了。
ばんざ~い!今年もよくがんばった。
公的銀行様、日本生命法人営業部様等からも毎年貴重な機会をいただいており学びを得ています。
ありがとうございました。

“大の苦手だった人前で話すこと”を業にするとは全く考えていなかった私で、未だに話すことを得意とは思っていませんが、困ってからではなく、困る前に伝えなくてはならない!という強い思いが今の私につながっています。

私の想いの元となる多くの方々から受け止めてきたメッセージを胸に、これからもコツコツ届けていきます。

縦に深くだけではなく、自分の幅を少し広げて横につながる時代。
私は異業種から日々、多くの学びをいただいています。
皆様ありがとうございました。そしてお疲れ様でございました。

静岡県庁でのライフプラン研修へ

カテゴリー: 活動報告

秋から冬にかけては、毎年セミナーや研修の講師業務が繁忙期です。
静岡県庁にて、55歳の職員様を対象にライフプラン研修講師「仕事と介護の両立」を努めました。
60分の時間をいただき、ワーク・ライフ・ケアバランスのために必要となる情報知識をお伝えします。
今年も広い会場で多くの皆様にご清聴いただきました。

今年は県庁様がまとめられた制度活用法のわかりやすい資料も加わって、より充実した研修になったのではないかと思います。
介護休業法は定められているものの、制度は企業や組織毎異なりますので、日頃から自分の職場の仕事と介護の両立支援制度を知っておくことが大切ですね。
情報はあっても知らなければ役に立ちません。
意識がなければ情報を得ようとも思わないでしょう。

このように介護が必要となってから聴講するのではなく、介護が始まる前からの「備え」として、ライフプラン研修に「仕事と介護の両立」セミナーを導入する案に私は大賛成です。
「介護って何?漠然とした不安があるけれど」
多くの方がまだまだ働きながらの介護は未知の世界と思われる方が多いことと思いますが、介護には備えが活きます。
例えば親や家族の意思や希望を知ることも大きく影響します。
皆様のプラスのきっかけとなることを願います。

今回は、なんと、実家近所にお住まいの男性が「川上さんこんにちは」と声をかけてくださり、大変驚きうれしかったです。
私にとっては子供の頃のお顔が印象に残っているのですが、こんなに立派になられて…。
そしてこんな場所でお逢いできるなんて…。お互いに大人になりましたね。

昨年は講演終了後、静岡市内に在住在勤の妹(弟の妻)が青葉横丁の静岡おでんやへ連れて行ってくれました。
「今年は手羽先の美味しい“おおむら” に行きましょ~」と二人でおでかけです。
がんばった後の乾杯は美味しいですね。
微力ながらも、今年も故郷静岡で働く皆様のお役に立てたことをほっこり喜べる瞬間です。
この渋いお店は、好みのお料理をガラスケースの中から自分で選ぶことができわくわく楽しいお店でした。
手前は私が選んだお刺身、奥は妹が選んだ馬刺し。
日本酒を選ぶ妹の瞳は輝き、とっても嬉しそう。こんなに日本酒好きだったとは。(笑)
美味しいものは人を元気にしてくれます。
水のきれいな静岡にも磯自慢、正雪、英君など美味しいお酒があります。


お互いに忙しい生活、二人で呑みにでかけることなんてありませんが、妹からのお祝いと慰労会。
すっかりちそうになりありがとうございました^^。
帰る頃には赤ちょうちんの灯りは消えていました。
静岡県庁の心優しき皆様、応援してくださった皆様、今年も大変お世話になりありがとうございました。

ところで、静岡と東京って、右手に富士山、左手に相模湾と駿河湾を望みながらひかり号乗車わずか1時間の距離ですが、やっぱり違うのですよ。
空気や言葉のイントネーションもですが、なんというか、人が素朴で距離が近い、そして穏やかで自然体といった感じでしょうか?
東京は人も情報も多く、様々な地域から集まっているのでその違いなのかな?
海や山、川、作物など自然環境が人に与える影響が大きいのかな?なんて思います。
私は静岡も東京も、その途中の神奈川もそれぞれに魅力的で大好きですけどね。

東急介護セミナーを終えて

カテゴリー: 活動報告

10月19日に行われた横浜市緑区制50周年記念の東急介護セミナー/クレールレジデンス横浜十日市場の様子をレポートしてくださいました。

参考:結人「お知らせ 10/13「家族が認知症になったら」セミナー

クレールレジデンス横浜十日市場便り
タウンニュース(青葉区版)

悪天候で延期になったにもかかわらず、お越しくださった皆様ありがとうございました。
懐かしい方にお逢いすることができたり、新しい出逢いがあったり、ナース友人や職場の仲間がかけつけてくれたりと嬉しい一日でした。
どの方にもサービス付き高齢者向け住宅での安心できる暮らしの風景は印象に残ったようです。

クレールレジデンス横浜十日市場の皆様、大変お世話になりありがとうございました。
カフェという開かれた場所、お客様との距離が近い場所で音楽をかけてのセミナーは、私自身もとても楽しかったです。
新しい住まい方、自分らしい暮らしを応援しています。

9月はいつも社員コンサルティングでお世話になっている企業の企画するFPとの対談式セミナーに登壇という機会をいただきました。

2000年から始まった介護保険制度により、それまでの措置制度からサービスを選び契約する社会へと大きく変化しましたが、保険財政はすでに逼迫。
制度は効率化重点化へと進んでいます。多くの人が将来に不安を抱えています。

近年は公的な介護保険ではなく、民間の介護保険や認知症に備える保険が続々と開発されていますが、今回私が時間をかけ関わらせていただいたのは、介護を受ける人の保険ではなく、「介護しながら働く人の仕事と介護の両立を支援するための保険」の開発。
介護離職を予防し仕事も介護も大切にしながら働き続けることが目的です。

「もう辞めるしかない」「私が介護に専念すれば」そんな思いで離職を選ぶ人がいますが、経済的にも精神的にも、収入がなくなり情報弱者となる介護離職は、人生の大きなリスクとなってしまいます。
今回FPのF講師、そして保険開発に携わる企業プロジェクトメンバーの皆様とご一緒させていただくことで、介護を福祉や医療の視点のみならず幅広く捉えることができ、改めて勉強になりました。

介護を人生のリスクの時間としないために、様々な工夫ができる時代となってきました。
もしも私がまだ20歳ほど若ければ、この福利厚生の保障を必ず選んでいたと思います。
お金とニーズにあった情報があれば、支え方、暮らし方をもっと工夫することができることを知っているからです。

私は介護の実態とともに、介護で得られる大切なものがあることも人々に伝えていきたいと思い日々研鑽しています。
介護が必要になってもあきらめずに人生の後半を豊かに過ごしてほしい、お金持ちだけが豊かな社会であってほしくない、これが私の大きな願いです。

初のFP対談方式のセミナーは、準備含めドキドキしましたが、プロジェクトメンバーの志、お力は大きくあたたかく、最終的にはとても楽しかったです。  
ベテランF先輩講師からはプレゼンのまとめ方、伝え方についても改めて学ばせていただきました。思いがけずラッキーな機会でした。

横に手をつなぎ開発に携わったケア職のプロからも、多くの学びをいただきました。
メンバーとしてお声がけいただきありがとうございました。
あきらめない!共に明るい社会を目指しましょう。

セミナー最終回はなんと企業の体育館でした。
体育館の壇上に上がれるってなかなかない経験。
立った瞬間「なんか懐かしい~~」。卒業証書をもらったのが最後でしょうか。
就業後にも関わらず多くの方にご参加ご質問いただき、関心の高さに驚きました。
ご清聴いただきありがとうございました。

ワサビです。
川上さんが2年以上かけてようやく完成させた本がいよいよ明日発売になります。
働く人にとってこれさえ読めば介護に関することはバッチリという内容になっていますのでぜひ手に取ってみてください。

「これで安心!働きながら介護する
― ケアも仕事も暮らしもバランスとって」

技術評論社
2019年8月30日発売
A5判/224ページ
定価(本体1,480円+税)
ISBN 978-4-297-10829-8

突然訪れる大切な人の介護。そのとき、あなたはどうしますか?
介護離職をする人は年間約10万人。
離職して介護に専念する人のなかには、介護が終わったあと、「うつ」になってしまう人や収入が途絶え経済的に立ち行かなくなる人もいます。
介護と仕事の両立では、想像以上に難しい事態に直面することが少なくありません。
本書は、大切なあの人を介護しながら、自分の暮らしや仕事も手放さず続けていくためのヒントとアイディアをまとめたものです。
介護保険や医療保険などサービスの利用法、介護される人の住まい選びと整え方、仕事を続けるための介護休業制度活用や働き方の調整、介護される人とのコミュニケーションと自分自身のケアまで、「わたしの仕事と介護の両立」にチャレンジする先輩達の実例を交え、お伝えします。

第1章 介護の現状と基礎知識
第2章 介護と住環境 高齢期の住まいを考えよう
第3章 働きながら介護するための工夫 仕事と介護の両立のためにできること
第4章 介護される人とのコミュニケーションと介護する人のケア 自分のことを考えてみよう

電子版もあります。
さらに細かい内容や購入先は技術評論社のページをご覧ください。

【川上さんのコメント】

約2年前の5月のこと。
突然、出版社から「現在企画検討中の新刊書籍について、執筆のご協力をいただけませんか?」とのご連絡をいただき、有楽町駅近くの喫茶店にて丁寧に書かれた企画書を拝見いたしました。
うかがってみると、東京都産業労働局様のサイト「介護と仕事の両立支援サイト」に掲載された川上コラム、川上由里子公式ブログ/結人をご覧いただいてのお声掛けとのこと。
ありがたいお話です!

出版社のKさんは、「川上さんが今、書きたいことはどんなことですか?」とも投げかけてくださいました。
お持ちいただいた企画内容とは少し異なっていたのですが、まとめたいこと、多くの人に伝えたいことが私にはありました。
セミナーや相談で限られた人のみではなく、もっと多くの人の役に立つことができるかもしれない。
でもでも、日々西へ東へと飛び回りオーバーワークな私。
今の私に出来るだろうか・・・。いや、やるべきでしょう。
前回の執筆で1冊の本を生むことの壮絶な自分との闘いは、しっかりと体が覚えています。
嬉しさと怖さ・・・その両方でした。

それから2年2ヶ月、春夏秋冬、雨の日も風の日も、オンの日もオフの日も、複数の業務の合間を縫ってコツコツと書き続けました。
今回はたった一人での孤独な作業になり何度も心が折れそうになりましたが、前向きな気持ちで臨み、読み手の皆様にわかりやすく、を心掛け続けた日々。

この度、ようやく1冊の本がまとまり発刊となりました。(涙)
完成した本を手にとった瞬間の喜びを、なんと表現したらよいのかわかりません。
親や家族を介護する多くの人を応援することができますようにと、願いを込めた世の中にただひとつの書籍です。
1999年から介護のご相談を受け続け、支える人、支える人を支援する人へのセミナーを繰り返し、これまでの経験で得た、ノウハウ、想い、メッセージをまとめました。

毎月1回の打ち合わせは様々な発見やアイデアが飛び交い楽しかったです。
「働きながら介護する」は私を導き、励まし続けて続けてくださった出版社のKさん、校正に協力してくれた福祉・医療専門職の友人たち、事例にご協力頂いた方々など、多くの方々の情熱で完成しました。皆様ありがとうございました。
介護、住まい、お金、働き方、コミュニケーション、そして忘れがちな自分自身のケア。
親や家族を働きながら介護する皆様の、ヒントや勇気に繋がりましたら幸いです。
ぜひ手にとってご覧くださいね。
そして、誰か近くに困っている人がいたら、この明るい希望の色の本をご紹介ください。

終わりに、に添えた生命の樹のイラスト(印刷は白黒です)。
全てを書き終えた日に描きました。

ワサビです。

ゆうゆう」(3月号/主婦の友社)の特集記事「心が軽くなる!介護の不安&悩み何でも相談室」にて川上さんの取材記事が掲載されました。
ワンオペ介護(ワンオペレーション介護:一人で全てを担う介護)のお悩みについてお答えしています。
全国の書店にて発売されていますのでぜひお読みください。

【川上よりコメント】
読者のお悩みにお答えさせていただきました。
皆さん介護に前向きだからこそのお悩みですが、ひとそれぞれの介護、決まった答えはなく難しいですね…。
それぞれの介護に、私も驚いたり感心したり共感したり、学ばせていただきました。
介護は一人で抱えないこと、そして距離感も大切です。
息詰まったら、その場を一旦離れる意識を持ち、客観的に、俯瞰的に見てみましょう。
助けてくれる人は必ずいます。知識や情報も支えになりますよね。
お困りごと解決の為に、わずかばかりでもお役にたてましたら幸いです。
読者の皆様、ゆうゆうご担当者様、ありがとうございました。

※参考
ゆうゆう10月号に取材記事が掲載されました。(2015年9月1日)

「傾聴の会・江東」を訪ねて

カテゴリー: 活動報告

梅の香がほのかに漂う如月、お寒い日が続いています。
お元気でしょうか?

先日、「傾聴の会・江東」にお招きいただき、江東区ボランティアセンターに行ってきました。
木場駅から早足で15分、2時間のセミナー講師です。
傾聴ボランティアとは、相手に寄り添い耳を傾け、ありのままの相手を尊重し、共感的にお話を聴くボランティア活動です。
リーフレットによると「出会いを楽しみ、心豊かな人生を送る」ことを目標としているそうです。

ご依頼主の団体は、江東区社会福祉協議会が主催した「傾聴ボランティア養成講座」の修了生有志によって2006年秋に設立されて現在会員数は84名。
10年以上に及び外出が困難な高齢者、介護者のご自宅や施設、グループホーム、有料老人ホーム等にて、お話をありのまま聴く活動を行っていらっしゃるとのこと。
活動のためには講師を探しながら定期的に研修を開催しているそうです。
窓口は研修係のご担当者でした。素晴らしいですね。

私にとってボランティア団体でのセミナーは初めて体験でしたが、結人のブログを御覧いただいての熱いご依頼であったこと、テーマが私自身最も最も大切にしている傾聴であること、自主的な住民ボランティア団体であるということで、楽しくご協力させていただきました。

「聴きたい、学びたい」という人が集まる場所の空気は良いですね。
何故かこの日は皆さんが明るく笑う場面が何度かありました。
私は熱弁をふるって?マイクを壊しました。
北原白秋、五十音順のボイストレーニングでは、50数名の皆さんの声が会場に響きました。

休憩中も皆さん大変お元気です。
団地の自治会長さんも声をかけに来てくださいました。
当日のアドリブで、講義の最後にはドイツ文学者のミヒャエル・エンデの「モモ」の中の一節をご紹介。

「モモのところに行ってごらん!」困ったことがある時、人々はこう言います。
モモは生きていく上で何が一番大切か、何を守るべきかをしっているのです。

セミナー終了後には、女性からご質問もいただきました。

「どうしても自分の殻に閉じこもってしまう人がいます。どうしたらよいでしょうか・・・。(中略)
今日のセミナーを聴いていて、もしかしたら聴き手の自分に問題があるのではないかと思いました。」

人を支援する人、人に関わる人は、ボランティアであっても様々な分野のプロであっても、知識や技術を発信することのみに前のめりになるのではなく、私の心は?体は?と自分自身を見つめる目と耳、心を持つことが大切だと思っています。
自分が響いていなければ相手にも響きませんし、自分が心を開いていなければ、相手も心は開きません。
それでも、人は相手のことだけで頭を抱え込みがちです。
セミナーでは私自身の体験や反省から、皆さんに最も伝えたいメッセージを込めましたが、その思いが届いたようで感動しました。

【傾聴の会・江東】お問い合わせ・お申込み先
江東ボランティアセンター(江東区社会福祉協議会)電話:03-3645-4087

あたたかい笑顔がとっても印象的だった「傾聴の会・江東」の皆様、ありがとうございました。
これからの会の活動を心より応援しています。

支える人を支える、ちいさなひとつでも大きな力に。
一期一会、感謝です。

その週末は恒例のカレー鍋の会、ここでも元気をもらいました。
寒さに耐えて美しく咲く梅の姿、いいですね。
まだまだお寒い日が続きますが、皆様もインフルエンザや風邪に気をつけて、お過ごしください。

東急イーライフデザイン様主催の住宅セミナーにて講師を努めさせていただきました。
今回のセミナーはお客様向け、場所は都内2箇所の落ち着いた空間の有料老人ホームで、アットホームで和やかなムードでした。テーマは「これからの住まい方を考える」です。


 
住み慣れた自宅で暮らす、高齢者住宅で暮らす。
高齢者向けに配慮された住宅やサービスが増える中、私達は歳を重ねた時、どこでどんな住まい方ができるのでしょうか。
自宅、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅など、それぞれのメリット、デメリット。
そして、住まい検討時のチェックポイント(心身の状態、地域の社会資源、介護力、住環境、資金)とステージ(アクティブ・介護)により異なるニーズを表にしてお伝えさせていただきました。
目の前の情報だけに飛びつかず、全体を俯瞰してみること、自分自身のニーズを確認することは、後々後悔しない為にも大切なことです。

実例もいくつかご紹介しました。
70代男性は、子供から勧められ気が乗らないながらもご入居。
しかし、数年後、「有料老人ホームは何かをしてもらうのではなく、自分で生きがいや楽しみをみつけられる場所です。一人暮らしではなかった自分の役割ができました。」こんな声が聞かれました。
同じ住まいに住んでも皆それぞれ感じ方は異なります。
住まい方を作るのは自分自身ですね。
私は、自宅、有料老人ホーム、どんな場所にいても自分を生き、幸福感を得られる人が増えてほしいと願います。

東急グループ様はシニア住宅の実績をコツコツと積み重ねています。
今回お邪魔しました「グランクレール馬事公苑」や「ライフニクス高井戸(入居時自立型)」にも様々な工夫が施されています。
今年は横浜市十日市場にもオープン予定です。そのチャレンジは素晴らしいですね。

人の暮らしを住環境で支えることの難しさと喜びは、私自身も聖路加レジデンス時代に体験していますが、ホテルとは異なり終身のお付き合い、まさしく他職種連携での関わりが必要です。
介護はその一部でしかありません。
私もご入居者や異業種の方々から多くの発見、学びをいただいてきました。

今回ご来場いただきました皆様がこれからの住まい方を考える上でお役に立てましたら幸いです。

高齢期の生活は若い時代にはイメージしにくいものですが、住まいと住まい方は暮らしのベース、植物(人)の植木鉢(住まい)とお皿(住まい方)となるものです。
超高齢社会が進行する中で、地域、行政、企業などさまざまな新しいチャレンジが行われています。
興味関心のある場所には足を運んで、よく見て、聴いて、感じていただきたいですね。

私自身、これからも「住まいとケア」を探求していきたいと思います。
お世話になりました東急グループの皆様、ご清聴いただきました皆様、ありがとうございました。

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