ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

笑顔の記録

カテゴリー: 思うこと

大切な人の笑顔が見られなくなってくると、とても寂しい気持ちになるものです。
だからこそ笑顔が見られた時、笑顔は宝物だということを心から感じます。
NEWSアンサー」での短い時間の放送の中に父の笑顔が残りました。

東京から静岡へと足を運ぶとき、私は父と母の楽しみを何かひとつ贈り物を持っていくように心がけています。

だからいつも想像します。
父の好きなこと、楽しめることは何だろう。
母がリラックスできるのはなんだろう?

私の贈り物は時には癒しの音楽であったり、美味しい人形焼きであったり、いい香りのアロマオイルであったり、聴く耳であったり、マッサージであったり、笑顔であったりします。

テレビ取材当日、慌ただしく準備をしながらマンションの部屋にあった詩集を1冊かばんに詰めました。

私も父も好きな高村光太郎の「道程」

私も父も好きな高村光太郎の「道程」

文学が好きだった父。
私の朗読を聴くと表情が変わりました。
そして父自ら高村光太郎の「道程」を見事に読み上げたのです。
これには私も母も感動、周囲からの拍手喝采を受けて父の笑顔。
この瞬間が番組の中で放送されています。

人は誰もが齢を重ねます。
肉体は小さくなっても人生を回顧し豊かさを感じてほしい季節です。
「親を大切にする」「家族と助け合う」当たり前のことを大切にするためにも一人で抱えこまずに、一人だけに押しつけずに、少しの思いやりを持ってみんなで支えていきましょう。心の窓を思い切って開きましょう。

私もまだまだ介護のある暮らしを発見していきます。

父の笑顔

父の笑顔