ケアコンサルタント 川上由里子公式ブログ

5月の休日 故郷の海へ

カテゴリー: 日常

5月の休日 故郷の海へ 1

速歩で20分、本日は快晴なり。
早起きして故郷の由比漁港にやってきました。

5月の休日 故郷の海へ 2

今日は楽しみにしていた桜えび漁船乗船日です。
沖を離れ船は駿河湾の大海原向かいます。
どこまでも青い海、広い空、遠くに見えるは富士の山。
「気持ちいいよ〜最高〜最高〜」

5月の休日 故郷の海へ 3

桜えび漁船にシラス漁船が近づいてきました。
海の上では漁師の仲間同士が協力しあっています。

5月の休日 故郷の海へ 4

港で冷えた缶ビールを飲んでいると、漁船が戻ってきました。
これはシラスを船から港に揚げているところです。今年はシラスが豊漁だとか。
「わ〜きれいな生シラスがいっぱいだ〜」

5月の休日 故郷の海へ 5

「おじさん、生シラスばか美味しそう!お金出すからちょっくら売ってくんない〜。」(由比弁)

5月の休日 故郷の海へ 6

と、声をかけると、こんなのが2皿もやってきました
「え〜 いいのお〜いいのお〜♪」

というわけで、漁師さんたちの仕事を邪魔してはいけないと思いながらも、
ちゃっかり身の上話や海の仕事の話をヒアリングした上に、生シラスを無料でいただいてしまいました。
青空の下でいただく海の幸のおいしいことおいしいこと。
20代から70代、海の男達の笑顔も刻みこまれた皺も最高です。

5月の休日 故郷の海へ 7

右後方にうっすら富士山です。

 

最後に父の大好きだった若山牧水の短歌をひとつ

山ねむる山のふもとに海ねむる かなしき春の国を旅ゆく

かなしは「愛し」と「悲(哀)し」の両方の意味を含みます。
若山牧水は宮崎県で生まれましたが、沼津の自然を愛し移住しました。

父は東京杉並で生まれ育ちましたが、人生の旅の途中で由比の地に出逢い、最期までこの田舎町で過ごしました。
歌の解釈はいろいろありますが、父は「この歌は由比をうたっているよう」といつも嬉しそうに話していました。
もし、父が由比を訪れなければ、私はこの海沿いの小さな町の人情や、海の青さや、海の声を知らなかったことでしょう。
人はみな、旅人ですよね。

船に乗って海上からいつもの町を望むと、山のふもとに海ねむる を実感します。
海のそばで育った私たちは、いつまでも故郷の海が大好きです。
皆さんも、海と山に囲まれた小さな町由比に、桜えびやシラスを堪能しにいらしてくださいね。